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●大塚愛 「LOVE COOK」 (DVD付バージョン) 63点 ジャンル:J−pop ロック パンク ジャズ ハードロック ラウドロック
1.5:09a.m. 2.羽ありたまご 3.ビー玉 4.SMILY 5.U-ボート 6.ネコに風船 7.Cherish 8.ラーメン3分クッキング 9.東京ミッドナイト 10.プラネタリウム 11.Birthday Song 12.LOVE MUSiC 問題点: 1・5、8曲目といったおふざけ感の過ぎる曲の存在 2・1も含め、相変わらずアルバムオリジナル曲の質が低い 3・声音を作りすぎ
▽続きを読む▽
相変わらず今年も積極的な活動を展開してきた大塚愛。ビジュアル的には今年一年で飛躍的に洗練されてきたし、優れたアーティスト振りを発揮してはいるものの、過去のアルバム2作に関しては、かなり不満が残る内容であった。「仏の顔も3度まで」「3度目の正直」と言葉があるように、3枚目である今作でそろそろきちんとした答えを出していただきたいと強く思っていたのだが・・・。結論から言うと、「またしても」ってな感じで、大変がっかりである。
3・4曲目といったノリが良く、大塚のかわいさ・面白さを感じさせる曲や、メロディアスで切なさとかわいさとを感じさせる10曲目とシングル曲の出来はいいのだが(サビへのメロディー展開が強引な6曲目は例外)、1・2作目同様アルバムオリジナル曲の出来が悪いのが問題。
5・8曲目はその典型。作品毎に1・2曲収録されるこの2曲のようなおふざけソングは、これが彼女の魅力・個性だと言われればそうなのだろうが、個人的にうっとおしいことこの上ないだけである。アルバムの流れを切ってしまっているだけだし、それ以前に人に聴かせるようなものでもないと思う。11曲目も若干そういった様相を見せているが・・・。
それと、もう一つ気になったのが彼女の歌唱。何か全体的に無理にかわいく見せようと声を作っている感が否めない。そこまでせずとも十分歌唱はかわいいので、ストレートに歌ってくれればと思うのであるが・・・。まあ、この辺のところは好みも左右するところだが、個人的にはもう少し改善してほしいと思う。
ただ、今までの作品と比べるとバラード曲の質が幾分上がったのと、1・7に見るようにロック・ハードロックの側面を見せたり、渋谷系っぽさも感じる9曲目など多様性が増したのは良かった。現時点では大きな魅力として伝わってこないのが痛いのだが・・・。それでも、7曲目で「NANA」をトリビュートして作られた「Cherish」は大塚の経歴を代表するバラード曲だと思う。この曲から感じ取れる力強さと繊細さ・美しさは非常にすばらしかった。
以前から何度も言っているのだが、大塚はビジュアルにも秀でているし、音楽センスもある。自己演出能力にも長けている。だから、そういったものを駆使して、作品全体通して聴かせるアルバムを作って欲しいと願わずにはいられない。キャラクター性やビジュアルのかわいさに依存することなく、楽曲のみで十二分に「これぞ大塚愛」と言えるものを見せ付けて欲しいのである。
それには、当然のごとくおふざけソングは不要。そしてアルバム製作にもっと時間をかける必要があるだろう。 その上で、アップテンポで痛快さやかわいさを出す曲、切なさを出すバラード曲により磨きかけつつ、作品を通して一つ筋の通ったものを示すことが出来れば、きっと作品の質は格段に上がると考える。
逆に言うと、このことが出来ない限り、自分にとって彼女は単に「かわいくてそこそこ才能のあるアイドルアーティスト」であり続けるだけ。80点以上の点をつけることは断じてありえないだろう。
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| 2005/12/31 13:16|アルバムレビュー|コメント:6|▲
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●Curved Air 「Air Cut」 98点 ジャンル:プログレッシブロック、ハードロック、ロック、ジャズ、フォークなどなど・・・。形容不能

発売:1973年
1.紫のスピード・クイーン The Purple Speed Queen 2.エルフィン・ボーイ Elfin Boy 3.メタモーファシス Metamorphosis 4.ワールド World 5.アーミン Armin 6.U.H.F. 7.トゥー・スリー・トゥー Two-Three-Two 8.イージー Easy
今作は、何故だか分かりませんが今のところアマゾンで取り扱いがありません。作品&購入情報に関しては、洋楽専門ショップ「ディスクユニオンかHMVのサイトをご覧下さい。
▽続きを読む▽
さて、仕事も休みで時間もあるということで、いっちょ意表をつきすぎたレビューを。恐らく当サイトをご覧いただいている人の9割5分以上(いや、それ以上かも)はアーティスト名すら聞いたことがないでしょう。
本作はRenaissanceと並び称される、70年代の女性ボーカルプログレッシブロックシーンを彩った名アーティストグループ、Curved Airの4thアルバム。ファンの間では最高傑作とたたえ続けられており、70年代の女性ボーカルプログレ・フォークを代表する名盤でもあるが、何故か廃盤状態という不可解極まりない扱いを受けていた。 しかし、ようやくファンやプログレマニアの悲願が成就し、2004年にデジタルリマスター再発されることになる。今、こうして今作を聴くことが出来たのだが、やはりというか噂に寸分違わぬ化物作である。世の中「いい作品」「美しい作品」はそれこそたくさんあるが、聴いていて身の毛がよだつようなやばさを感じる作品は殆どと言っていいほどない。今作は現時点で今まで私が聴いてきた作品の中でも間違いなく「最高最狂」と言えるものである。
ジャンルはプログレになる。作風は、Renaissanceと同じくロック・ハードロックにクラシック・フォークを徹底的に融合させたものであり、厳密な区分は不可能であるが、その内容はというと全くといっていい程に違う。
Renaissanceが理路整然と無理なく完璧に上記ジャンルを融合させたのに対し、このグループは「おもちゃ箱をひっくり返したかのような」無茶苦茶さや、くっつかないものを無理やりこじつけたかのような強引さなど、とにかく全編を通しイカれっぷりしか感じない。 Renaissanceが「品行方正で健康的な天才」とすれば、こちらは「薬をやっているエキセントリックで不健康な奇才」といった感じか・・・。
不協和音のオンパレードとしか思えないような気味の悪い旋律と音色で聴き手の神経をひたすら逆なでするシンセが炸裂する2曲目や、予測不可能で異様としか言えないヒステリックな旋律をバイオリンで終始引き倒しまくる4・5曲目などは、まさにCurved AirのCurved Airたる所以を示す真骨頂とも言える名曲、いや迷曲。聴いているだけで頭がおかしくなってきそうだ・・・。
ただ、こういったいかれ具合さだけでなく、ハードロックとしてのダイナミズムや力強さがあるのも、このグループの大きな特徴であろう。5・8曲目でのキーボードやエレキギターの入れ方には、ディープパープルからの影響を感じ取れる。とらえどころのない雑食の音楽性こそがこのグループの何よりの魅力であろう。
演奏も旋律も異様であれば、それを歌うボーカルもまた異様・・・。ボーカルのソーニャ・クリスティーナは優れた技術・表現力や美声を以ってしっかりと曲を歌い上げていく、という感じではなく、COCCOや鬼束といった情念系最高峰の歌い手と同じく、自身の持つ精神的な繊細さや多感な感情、躁鬱さといったものが形を変え各々の曲に憑依したかのような歌唱である。技術的に上手いとか下手とかでは捉えきらない凄みと怖さがある。
今作のハイライトは間違いなく最終曲「Easy」であろう。ハードロックの持つ勢いや荒々しさ溢れるギターとドラムの演奏、悲壮さと力強さに溢れたソニャーの歌唱が圧倒的な劇的さを生み出しているこの曲は、自分にとってビートルズの「Yestaday」、ストーンズの「Paint it Black」、Renaissanceの「Mother Rossia」と同じく、「至高の最強曲」として死ぬまで付き合うことになるだろう。
唯一の欠点は、男性ボーカルメインの7曲目。これが女性ボーカル曲であれば、間違いなく100点、いやひょっとしたらそれ以上の反則評価になっただろう。
どう贔屓目に見ても、聴きやすさやなじみやすさとは無縁の作品で、通常のロック・ポップしか聴いたことのない人は殆ど受け付けられないような音楽である。しかし、そういったものに満足できなくなった人が求める一つの到達点となりえる作品ではないだろうか。少なくとも自分にとってはそうなった・・・。本当に凄まじい作品である。
Curved Airの3rdアルバム。英国盤。こちらも名盤の誉れ高い作品である。人によっては今作を最高傑作とする人もいるぐらい。万人にはお勧めできないが、一度入ってしまったら二度と戻ってこれない深遠で美しい音楽世界に立ち入る気がある人には是非とも聴いて頂きたい。
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| 2005/12/31 02:29|アルバムレビュー|コメント:2|▲
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一連の「2005年総評」シリーズ。今回は私的グッドニュース、ブーイングニュースを公開します。
もし、「これ忘れ取るがな」とか「これは入れてもええんちゃう」というものがございましたら、お教えください。
今年もネタ探しに困ってしまいましたので。特に下位が・・・。
▽続きを読む▽
・音楽業界重大ニュース
| グッドニュース | ブーイングニュース |
|---|
| 1・愛子様にご拝謁賜る | 1・GIZAアーティスト、とことん売上げ低迷 |
|---|
| 2・竹井詩織里イベント&ライブ初参戦&竹井大活躍 | 2・女性アーティストシーン、依然低迷 |
|---|
| 3・熊木杏里復活 | 3・ハイカラ OOM、Miのアルバム |
|---|
| 4・FEEL SO BAD復活 | 4・菅崎茜の不活動 |
|---|
| 5・竹井・上木・星田らGIZA新世代アーティストの奮闘 | 5・のまねこ問題 |
|---|
| 6・岩田さゆりイベント参加 | 6・倉木麻衣のアルバムとライブ |
|---|
| 7・良新人アーティストが多数登場 | 7・ソニーのていたらくさでハードロックブーム、早々崩壊? |
|---|
| 8・Fayray 宇多田がプログレ路線に傾倒 | 8・ガーネットクロウ招待ライブに外れる |
|---|
| 9・ | 9・愛子様DVDの内容 |
|---|
| 10・ | 10・活動状況が見えてこないOLIVIA |
|---|
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| 2005/12/30 18:19|その他|コメント:2|▲
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●東野圭吾 「あの頃ぼくらはアホでした」 (37点/50点)
▽続きを読む▽
今作はミステリー小説でも恋愛小説でも何でもなく、東野が自らの幼少時代から大学生時代までの人生模様〜その中でも著者にとって思い出深く且つ、とてつもなく恥ずかしい出来事を「コテコテの関西弁まじりの文章」で赤裸々に綴ったいわゆる「アホ話」である。
人の不幸話・恥ずかしい話、失敗談などはその反対のものを見るよりもかなり面白い。しかし、今作が爆笑ものに面白いのには、内容を通して東野の人となりの面白さを感じると共に、その内容に共感できることがあるからだろう。書かれていること全部とまでは言わないが、彼と同年代か、今の20代後半から30代ぐらいの人であれば、自分の身にも覚えのあることがきっと出てくるように思う。そう、恥ずかしさの宝庫である「青春時代」の思い出が・・・。
彼が育った大阪で当時「荒れていること」で非常に有名だった中学に入ってしまったがための苦労話、面白話などは、同じくそういうことで全国的に有名になった中学校にびくびくしながら入学してしまった私にとって他人事とはおもえなかったし、理系科目が全くダメだったこともあり「似非理系人間の悲哀」で書かれていた彼の苦労話や虚勢には「涙」なくしては(?)見ることが出来なかった。
そして、ブルース・リー師父の映画「燃えよドラゴン!!」を見てしまったがために、「抑圧されていた闘争本能」が解放され、己の姿を全く省みることなく、日々ところかまわず回し蹴りをしたりとび蹴りをかましてみたり、怪しげな筋トレをやったりというエピソードは、まんま自分の思い出と被ってしまう。そう、あの頃は皆、リー師父の「自称」弟子であったのだ・・・。
な〜んて、時に大笑いし、時に苦笑しながら感慨にふけってしまうのであるが、今作を読んでいて思うのは、何だかんだと言われつつも、彼や自分が青春時代をすごしてきた時代は面白かったな〜。ということである。
あの頃は今のようにケータイもパソコンもテレビゲームのような高価なおもちゃもなかったけど、学校帰りでひたすら空き地で遊びまわったり、土手を走ったり、広場で野球やサッカーをしたりとそれだけで十分楽しかった。殺伐な雰囲気もなかったし、人の心にもまだ余裕さやおおらかさがあったように思う。
しかし、今はどうだろうか。空き地や公園もなく、仮にあったとしてもそこで遊んでいる子供を見ることは殆どない。遊び盛りの時にやれ塾だ、やれ英語だのといわれ・させられ、一方でそういったものから早々と脱落したものは、繁華街でたむろし、果てはセックスや喫煙、飲酒、暴力と享楽的で排他的なものにおぼれていくか、何事に関しても無気力さや無関心さが蔓延する雰囲気でいっぱいいっぱいだ。町を歩いていたらそういった雰囲気をまとった連中に嫌というほど面をあわしてしまう。勝ち組社会、競争社会、成果主義社会の風潮が進み、何事に関しても弱者に負担を課すだけでしかない「自己責任」とやらが問われる社会に日本がなってしまったのが、その大きな理由であろう。
今の日本社会に不安・不穏・殺伐といった雰囲気しか感じ取れなくなってしまっている。物質的には満たされてはいるものの、精神的な充足からはますます程遠くなっていく・・・。
しかし、世はますます拝金志向になっているから、始末に負えない。 今の子供たちは(もちろん大人もだが)大変な時代に生きているのだな、と心底思う。
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| 2005/12/30 01:34|読書評|コメント:0|▲
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●september 「UNO」 40点
01: A moment to remember 02: ひかりのなかで 03: 水鏡 04: 冬のソナタ〜最初から今まで〜 05: 遥 〜instrumental 06: cross 07: I LOVE YOU 08: めぐり逢い 09: amulet 10: scene 〜instrumental 11: before 25 12: 砂の城 13: 花明かりAlbum Ver. 14: 星 〜instrumental 15: 約束
問題点: 1・曲数が多すぎ 2・歌も演奏も曲もそれなりに良いのだが、大人しい且つ良い子ちゃん的で個性と魅力に欠ける 3・スローテンポ、ミドルテンポのバラード曲ばかりで聴き応えに欠ける
▽続きを読む▽
「冬のソナタ」主題歌の日本語カバーでデビューしたグループ、septemberの1stアルバム。ボーカル、ピアノ、チェロという異色の編成であることと、レンタル屋の宣伝文句(極上の〜)に惹かれ思わず借りてしまったのだが・・・。こ、これは辛い、つまらない。 歌も演奏も文句なしに上手い。が、NHKのクラシック番組や「みんなの歌」でよく耳にするような、「如何にも声楽的な歌唱」は得てして皆同じようにしか聴こえないことから(第九の合唱など聴けばわかるでしょう。歌唱が似通ってくる点は科学的にもある程度実証されている。)、個性・魅力に全くといっていいほど欠けている。耳に引っかかるものが何もない。 さらにカバー曲も含め、収録曲がことごとくおとなし目のスローテンポ・ミドルテンポのバラード曲で、さらに15曲と多い。故に流し聴きでもかなり辛くなってくる。作品を制作する段階でこの辺のところをもう少し何とか出来なかったのだろうか? これではあまりに創意工夫がなさ過ぎる!! かなり厳しく且つ酷い言葉になるが、何だか彼女らが「音楽エリート」であることを認識させられただけの作品。セレブの家・お宝自慢に何の魅力も感じないのと同じようなものが今作にあるように思えてならない。 音楽的な資質がかなりあっても、それを魅力的に活かす戦略や楽曲、そして個性がなければ殆ど意味を持たないことを見事に示してくれた。クラシック好きや、とにかく騒々しい音楽が嫌いという人ならいざ知らず、通常のポップス、ロックを聴いている人には絶対にお勧めできない。
| ・アーティスト評価 |
歌唱力 | 5 () |
| 作曲 | 5 () |
| 編曲 | 7 () |
| 独創性 | 3 () |
| 安定性 | 3 () |
| 格 | 6 () |
| 総合 | 4 () |
| 熱中度 | 1 () |
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| 2005/12/29 18:22|アルバムレビュー|コメント:2|▲
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●鳳山雅姫 「シュラル」
▽続きを読む▽
1・シュラル ★★★★(カバーだけどとりあえず評価) 作詞:吉元由美 作曲:Irish Trad 坂本昌之 編曲:坂本昌之
90年代のガールポップ時代以降、女性アーティストに関し、アーティストとしての実力のみならず、それと同じくらいにビジュアルが問われるようになった。アイドル的なアーティストのみならず、芸術的なアーティストや個性派アーティスト、さらにクラシックやジャズの分野ですらその限りではなく、今の日本の有力アーティストで水準以下の容貌の人は殆どいない。逆に言えば、「美人アーティストであふれ返っている」と言っても言い過ぎではないだろう。今回扱う鳳山雅姫はそういったシーン状況の中でも最上級の美貌の持ち主だと思う。今作は、一時インディーズに退いていた彼女のドリーミュージックからの再メジャーデビューとなるシングル。
曲はアイリシュトラッドを代表する曲として非常に有名な「Siuil A Run」に日本詞を付け、王道バラードアーティストの作編曲者として有名な坂本が作曲・編曲し直した「カバー」ナンバーである。
というわけで、セコい感じがしないでもないが、こういった事情もあって曲の完成度は非常に高い。
バイオリンやチェロがかもし出す深遠で叙情的なサウンドに乗る鳳山の歌唱がとにかくすばらしい。抑え目ではあるが、やや低音気味でかすれた感のある美声と丁寧な歌唱が、吉元の詞と合わさることにより、古のもの悲しい恋模様を見事に歌い上げている。1stアルバムを聴いたとき、それほど良さや個性を感じなかったこともあり、それっきり彼女はスルーしていたのだが、それ以降の4年にわたるアーティスト活動によってかなりの成長を遂げたようだ。卓越した技術は感じ取れないが、感情の乗せ方が抜群に上手い。 「シュ シュ シュ〜ラ〜ル」の部分が特に印象的で聴いていてかなり癖になる。
ややロック的なアレンジが施された中間奏部分での力強い楽器の演奏が否応なく高揚感を喚起させるのも良い。さすがは名手坂本。
2・フユノアサ ★★☆ 作詞・toriyama 作曲:柴草玲 編曲:坂本昌之
こちらはオリジナル。スローテンポで雄大なバラード曲である。COCCOへの楽曲提供者として有名になった柴草玲が作曲を担当している。
鳳山の丁寧な歌唱と穏やかなギターの音色が綺麗ではあるものの、メロディーもアレンジも「如何にも」ってな感じのベタっぷりで、それほど個性や魅力を感じ取れないのが痛い。悪くはないのだが、もうこういった曲は王道バラード系アーティストの曲で飽き飽きするほど聴いているので、並のレベルではあまりいい評価が出来なくなってしまった。まあ、悪い意味でのカップリングかと・・・。
<総評>
カバーである表題曲は文句なく良かったが、カップリングは厳しい。 彼女が所属するドリーを始め、王道バラードおよび、それに関し民族音楽のアプローチをとる実力者でひしめき、成熟しきっている今の音楽シーンでのし上がっていくにはまだ貧弱さが否めない。もはや「いい歌唱・いい曲」のみならず、そのアーティストならではの個性や魅力がない限り躍進は不可能なのである。 すべてにおいて水準以上の質があるものの、まだ鳳山の歌唱と曲に彼女ならではの絶対的な個性・魅力を感じ取ることは出来ない。なんだか彼女と入れ替わる形で外に出てしまった柴田淳と比べると、現時点で1・2ランクぐらい劣っているのではないだろうか。
今後は、より鳳山の歌唱の魅力を引き出すような楽曲を与えると共に、どのような戦略で売っていくのかを明確にしない限り、歌姫通の一部の人だけに知られ・評価されるアーティストで終わるだけな気がする。
*追記 それにしても大竹佑季の「グリーンスリーブス」「Scarborough Fair」と、西洋の民族音楽のカバーが増えているように思う。来年のトレンドとなるのだろうか?
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| 2005/12/29 15:57|シングルレビュー|コメント:0|▲
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●柴咲コウ 「ひとりあそび」 78点 ジャンル:J−pop 王道バラード ジャズ
1.恋愛感染経路 2.memorypocket-メモポケ− 3.不自然な空気と果実 4.Graybee 5.合わせ鏡 6.Glitter 7.strangespace 8.濡れた羽根 9.漆黒、十五夜 10.若手クリエーター 11.SweetMom
問題点: 1・前作にあったような芸術的な深遠さ情念系の要素が薄くなった 2・作曲者が中村仁主軸になったことから、曲が荘野ジュリっぽい 3・2が故に曲の多様性が狭まった
▽続きを読む▽
本業が歌手ではないのに、なまじの歌手など相手にならない良作を送り出している柴咲コウの2ndアルバム。 さすがスターダストプロモーションとユニバーサルミュージックからの力強い後押しがあってか、豪華製作陣の作る楽曲は前作と同様完成度が高い。編曲や音質などに関し、殆ど不満はない。ほんと、某レーベルとは比べようもないぐらいに・・・。 曲を歌いあげる柴咲の歌唱も相変わらずすばらしい。やや冷めた感のする少しかすれた声質と丁寧な発声は、豪勢なアレンジが施された王道バラードの曲やジャズ調の曲にばっちりはまっている。 特に、「雅」とも言える雰囲気や美しさをかもし出す5・9曲目とおいて、彼女の歌唱から感じ取れる荒涼感や気だるさは曲の世界観を見事に守り立てていると言えるだろう。 今の日本において、既に最も実力伯仲で且つ差異を出せなくなっている王道バラード主軸のアーティストの中で、彼女の歌唱と曲の完成度は最上級のものではないだろうか。対抗できるアーティストは、それこそ各社エース級の者だけであろう。 と、ここまでは絶賛状態であるが、問題点・納得いかない点も実はある。実はこの2つの問題、理由は同じところから来ている。それは、「中村仁が製作陣の主軸」になったことである。 今回半分以上の6曲を彼が担当している事もあり、情念系的ハードロック曲や民族音楽調の曲があった前作に比べると曲種の幅が確実に狭まってしまった。 そして、この問題も含んだそれ以上の問題として、「個性が薄らいだ」がある。 中村はビクター所属の荘野ジュリを全面的に支援している作編曲家でもある。 それゆえに、4・7・8・10曲目といった曲は如何にも荘野っぽい。荘野を聴いたことがない人にとっては全く関係ないのだが、そうではない私としては、荘野と柴咲を比較した上での柴咲の歌唱に対する物足りなさをどうしても感じてしまわずにはいられないのだ。 気だるさや冷たさ・荒涼さを感じさせるジャズ調の曲・スローテンポの曲を歌わせて荘野以上に魅力と個性を出せるアーティストはいないだろう。オールラウンダーの歌い手である柴咲と個性派アーティストである荘野との「実力以上の、歌い手としての質的な差」が露骨に出てしまった。 この辺のところは、作り手の方が配慮すべき点であった。 個人的には、柴咲は5・9曲目といった和のテイストを感じさせる曲や11曲目といった王道バラード曲主軸の作品にした方がいいように思う。 とはいえ、全体的に良く出来た作品で万人にお勧めできる作品ではある。柴咲ファンであるのなら迷わずチェックしていただきたい。
| ・アーティスト評価 |
歌唱力 | 8 (→) |
| 作曲 | -- () |
| 編曲 | 9 () |
| 独創性 | 6 (↓) |
| 安定性 | 7 (↓) |
| 格 | 7 (→) |
| 総合 | 7 (↓) |
| 熱中度 | 6 (↓) |
ビクター有力新人である荘野ジュリの1stアルバム。レビューは こちら柴咲のアルバムを聴いて気に入られたのであれば、チェックする価値はあると思います。作家の石田衣良も何故か絶賛しているのだが・・・。
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| 2005/12/28 17:42|アルバムレビュー|コメント:0|▲
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いや〜ついに念願かないましたよ、「面白検索ワード」。
「歌バカ」時代から相互リンク先のブログさまで紹介されているのを見て、「ウチのところにはそんなのはない!!」と悔しい思いをしたものですが、ようやくそれを払拭することが出来ました。
当ブログを開設して約1月。歌バカ時代とは比べ物にならないくらいたくさんの検索ワード〜かなり面白いそれ〜を一挙紹介しましょう。
▽続きを読む▽
・フィギュア やらせ
今回の五輪選考は、結局「ロッテCM」に出演した3人になったこと&トヨタCMに出演している安藤選手が選ばれた点で胡散臭さが否めませんね。中野選手に対する厳しい評価も納得がいきません。やらせ的な面は払拭できないですね。いくらポイントが1位とは言え、それは昨年の貯金があったから。昨年のポイントをかなり引き継げるポイント制の規定がおかしすぎます。中野選手のように五輪選考該当年に急成長遂げた人にかなり不利になりますので。
NHK杯で優勝、「GPファイナルでも3位」に入った彼女を出さず、その中野選手に今年一度も勝てなかった&表彰台に1度しか上がれず且つ日本人相手にほぼ惨敗の結果しか出せていない&一度もフリーの演技をミスなく演じ切れていない彼女を代表に選ぶのは明らかに間違っていると思います。彼女を出さないと彼女を雇ったトヨタが甚大な被害をこうむるのが分かっていることも、今回の選考に影響したでしょうね。 個人的には、浅田・中野・荒川か浅田・中野・村主のどちらかだと思います。彼女のファンの方には悪いですが・・・。
・巨乳 フィギュアスケート
体の軽さや細さが重要となる競技なので、巨乳スケーターはなかなかいない、かな・・・。安藤選手でも大きいほうかも。
・試聴 ルナシー LIV 試聴
歌バカ・当ブログ両方を考えても全く接点がないですね。ルナシーは一時聴いてましたけど・・・。押尾君は・・・(以下略)。
・悲しみのアンジー
ストーンズを代表する名曲です。
・歌丸歩 テニス
「歌丸歩」さんって・・・?
・東野 変身 映画 1点
映画評論家の前田有一氏がつけましたね。ここまで酷くないですが、私もかなり厳しい点をつけました。
・アナ テニス
女子アナとテニスしたいです。市川寛子さん・皆藤愛子ちゃん・杉崎美香さん・鈴江奈々さんあたりとやりたいな。
・”真中潤” 24 視聴
真中さんは「24」シリーズを見ているのだろうか・・・?
・男を絞め殺す
恐らく東野圭吾「容疑者Xの献身」のレビューのところがひっかかったのでしょうけど、今の物騒な社会状況が故にしゃれになんないですね。 それとも、男に酷く恨みがある人が「効率的な男の絞め殺し方」を探したのでしょうか。
・乳 ガーネット
由利っぺは音楽性のみならずこっちのほうも進(略)です・・・。
・大後寿々花 photo
私もめちゃくちゃ欲しいっス。写真集でないかな〜。
・白夜行 綾瀬 演技力
私はとても心配です。しかし、もし彼女が唐沢を上手く演じられたとしたら、間違いなく大女優になれるでしょう。
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| 2005/12/28 02:00|その他|コメント:2|▲
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●FEEL SO BAD 「復活F・S・B at hills パン工場」
1.未来はきっと眩しいワ / 2.F.S.B / 3.ハマッテシマッタ / 4.BACK YARD RAISE MAN / 5.大好き QUEEN / 6.RUN OR RUN / 7.ALRIGHT! / 8.悲しみに逢いたくて / 9.したたかになれ / 10.バリバリ最強NO.1 / 11.愛されたいYeah,Yeah / 12.勝負だ!! / 13.TOP OF THE WORLD / 14.Do You Wanna Touch Me / 15.有酸素運動 / 16.ANIMAL
初となるDVDレビューですが、★5つ満点制で項目は以下のようになります。(但し、プロモ集だと当然ですが、別の評価基準となります。それはいずれ示します。) 基準・平均レベルは★3つ。★2つ半までがプロとしての許容範囲でそれ以下は問題あるレベルです。★4つ以上は優れている。★5つは最高評価でめったにつけません。で、各項目に対し★5つ評価でつけた上で最終的な評価・満足度を「総合」として★10段階で評価します。
で、今作品の評価は、
・演奏 ★★★★★ (ライブでの演奏技術) ・選曲 ★★★☆ (演奏された曲の内容) ・音質 ★★★ (音のバランス、明瞭さ、綺麗さなど) ・構成 ★★★☆ (DVD作品としての構成 使用感など)
・総合 ★★★★★★★★☆ (上記4評価を踏まえたうえでの最終的な評価・満足度)
▽続きを読む▽
ビーイング史上どころか、日本の音楽史上に燦然と刻まれるべき名ハードロック・メタルバンドグループだと確信しているFEEL SO BAD。今作は、2000年に活動を休止した彼らの復活を高らかに告げる「パン工場」(2005年)でのライブを収録したものである。
まだ若かりし頃、彼らの音楽を聴くことにより、日本のメタル・ハードロックに対する「ヘボい・ダサい・しょぼい」といった差別意識・侮蔑意識から解放された。その楽曲、演奏能力、存在すべてから発せられるエナジー、刺激、衝撃、疾走感・重量感・・・、すべてが海外有力バンドにも何ら引けを取らないぐらいの「本物レベル」であったからだ。 彼らは、個人的に90年代だけでなく、現時点でも日本の最強女性ボーカルグループ最有力候補となっている・・・。自分の音楽史を振り返る上で絶対不可欠なのである。だから、今回の復活劇に関し、並々ならぬ想いがあった。既にいい年しているにも関わらず、自分の青春時代を彩ってくれた名アーティストのライブを見ると、若い頃に戻ったかのような気分になる、ということをよく聞くが、このDVDを見るにあたってまさにその心理になったといえるだろう。
まず、どっしょっぱつの感想・・・。「やはり皆年を取ったな〜」。彼らを直で見たのは絶頂期終盤の95年。ちょうど10年前。あの時はやんちゃな若者であった彼らも今では30代後半から40代前半ぐらい。幾分実年齢よりは若くは見える皆ではあるが、ふけてしまった感は否めない。しかし、やっぱりというか当然というか、演奏は化物じみていた・・・。なまっているとか、ブランクという言葉は彼らの辞書に存在しない。
相変わらずフロントアクターである川島は凄い。力強く伸びやかで、それでいてドスの効いた歌唱は健在。凄まじい安定感である。ライブにありがちな音のはずしやかすれは殆どなかった。フェイクも最小限に抑えられている。 それ以上に凄いのは、舞台上での比類なき存在感。力強く観客をあおっていく様は圧巻。小細工なしで、技術と立ち振る舞いとMCのみで観客を興奮の渦へと引きずり込む。前傾姿勢でマイクを斜めに構え、右手を腰のところに持ってくる「必殺の姿勢」(「TOP OF THE WORLD」より)は、もだえそうになるほどにかっこいい。やはり彼女は最強の女性メタラーだ。
ドラムのPONは、あいも変わらずのコミカルで3枚目的なキャラで笑いを取り、皆の緊張や高ぶりをいい形でほぐしていく・・・。もちろん、ドラマーとしての腕前は文句なし。ドラムセットの凄さを見るだけでも、普段のパンライブでの彼の演奏が「本気ではない」ことがよく分かる。
そして、川島と並ぶフロントアクター倉田。年を取ったこともあるのか、昔に見たライブの時よりは動きも演奏も大人しめではあったものの、やはり彼のテクは凄い。最初こそ「あれ?」と思ったものだが、「ALRIGHT!」で見せたクラシカルな早弾き、「したたかになれ」で見せたジョン・ペトルーシばりのテクニカルで変則的で知的なギターソロ&リフを難なく弾きこなす卓越した技術に、ギター小僧ではない私でも興奮してしまう。
しかし、今回のライブの殊勲賞はこの3名ではなくベースの大橋であろう。 狭い舞台上を縦横無尽に動き回り、「人の良いおじさん」そのものの笑顔を振りまきながら、目で追いかけられない程の早い運指で終始引き倒していく・・・。通常パンライブの演奏なんぞオレにとっては児戯に過ぎない・・・。無言でそう主張しているかのような弾けた演奏っぷり。天晴れである。
特に「愛されたいYeah,Yeah」中間奏部分、倉田との「耳コピ早弾きソロバトル」での彼の演奏は凄まじすぎた。抑えられていたとはいえ倉田の早弾きフレーズを完璧に再現するとは・・・、しかもピックなしで。 この部分の演奏バトルは今作の一番の見所であろう。存分にバカテクぶりを堪能できる。 アンコールで上木と愛内がゲスト出演し、両名ともそれなりのパフォーマンスを見せるが、凄まじい本編の前では所詮おまけでしかなかった。
しかし、このライブの凄まじさ、すばらしさは、パンライブ史上最高ではと思えるほどの観客の異常な盛り上がりが何よりも物語っている。この場に立ち会わなかったことを今心底後悔している。
だが、それ程までのすばらしいライブであっても、10年前の全盛期に比べると衰えは隠せないのが辛い。「時」はなんとも無常である。といっても、「俺たちってちょ〜上手いよ、マジで。」と妄想しているあまたの自称「ミクスチャー系」バンドなんぞが束になってかかっても相手にならないが・・・。 それと、ギターの音色がイマイチこもっていたのと、ベース音の聴こえが悪かったのも良くなかった。パン工場が故の問題なのかも知れないが・・・。もうちょっと何とかならなかったものか。
来年2月にライブ開催が決定した。恐らくアルバムも早々に発表されることだろう。衰えがあるとは言え、彼らにはある想い・期待をせずにはいられないのだ。
今年の初頭からヘヴィーミュージック志向になり、ハードロック、ラウドロック、メタルといった音楽の影響を感じさせるアーティストが結構出てきた。それなりにすばらしい演奏や音楽を聴かせてくれはするのだが満足できない。それは、有無を言わせない破壊力や獣のような荒々しさがないからである。ヒットチャートをにぎわす男性アーティストは見るも無残に「軟弱」である。女性アーティストに関しては、「制御された情念系」の代表格YUI、as、牧伊織らは美しさや流麗さがあるものの総じて大人しいし曲が綺麗過ぎ。北出菜奈や奥田美和子は情念は迸っているものの歌い手としてはまだまだ貧弱すぎ。ましてや、へっぽこ&ダサさしか見せないハイカラは論外。かつて上記ことを体現した数少ないアーティストである鬼束ちひろとCOCCOは今では活動していない。今では亜矢と上木彩矢の「あや」コンビだけか・・・。だが、彼女らは一般的には殆ど知られていない。
私が求めているのは四の五の理屈を語らせず、とにかく圧倒的なエナジーと荒々しさで聴き手を押し、叩き潰す屈強無比の楽曲と演奏。 果たしてFSBがニューアルバムでそれを見せてくれるのか、大いに楽しみでもあり不安でもある。頼むから個人的には初期のスラッシュメタル路線を目指していただきたいのだが・・・。5th以降のコミカル路線だけはご遠慮願いたい。 その答えは恐らく2ヵ月後にでる。
めちゃくちゃ長くなって申し訳ないが、このDVDは今年末のビーイング最強アイテムであろう。もし、この文を読まれている「ハードロック・メタル」好きの方で今作をご覧いただいていない方がいれば、迷わずお勧めする。
ちなみに今作と同日に96年のライブ&プロモ映像集である「ENDORHINE GROOVE」も出たらしい。近々私も購入する予定。何てたって彼らの最強且つ最狂である「口唇に銃を押しあてて」と「極悪非道な罪人たちよ」が収録されているので。
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| 2005/12/27 21:25|アーティストDVDレビュー|コメント:2|▲
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ベスト20作品各々に対するコメント完成しました。
お手数ですが、再び読んでいただけたらと思います。
アルバム20選の総評はいずれ書けたら書きます。すいません。
新年早々は、まだ完成していない今年の総評と連動させつつ「2006年音楽シーン予想」を行います。これはガチです。
▽続きを読む▽
あ、それと話が変わりますが、既にご存知の方もいらっしゃることでしょう。今「歌姫バカ一代」の解体作業に入っております。
「その他レビュー」に関しては、納得&気に入ったものだけ年末年始の連休を利用してブクログに随時移行していきます。
本当は何を残して何を削除するかをアンケートでお聞きしようと考えてもいたのですけど、結局独断と偏見で決めました。
とりあえず他事争論と一部のレビュー以外は削除しようと思います。過去のライブレポと「墓場曲」に関しては、現在検討中。
その代わり、連動させてHR・HM、プログレ作品のレビューも少しやっていこうかと。
これらジャンルの名盤に関しては、ブクログでレビューします。
ところでブクログって二つ使えないのですかね。
きちんとカテゴリーごとに分けられないことがわかったので、できれば本は本、CDはCDというように分けようと考えているのですけどね。
お分かりの方教えてください!!
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| 2005/12/27 01:34|その他|コメント:2|▲
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今日はいよいよ大詰め、10位から1位を発表します!!
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・10位 奥華子 「vol.best」奥華子 / 3Dシステム(2005/04/20) Amazonランキング:6,088位 Amazonおすすめ度:  柏界隈での路上パフォーマンスが目に止まりデビューにこぎつけたアーティスト、奥華子の1stアルバム。手売りしていたミニアルバムから選曲した曲を集めた「ベストアルバム」的要素もあることから収録曲の質は高い。 曲は彼女の歌唱とピアノORキーボードという至ってシンプルな構成。優れた歌唱技術があるわけでも、高度なピアノ演奏を見せているわけでもないのに、豪勢なオーケストラサウンドを用いた王道バラード系有力アーティストにも匹敵する魅力があるのは驚きと言うほかない。 人の喜怒哀楽を簡潔な言葉で鋭く抉り出した詞もすばらしい。詞・歌・演奏すべてがお互いを引き立て一つの世界を作り上げている。 ・9位 岩田さゆり 「Thank You For Everything」岩田さゆり, 鎌田真吾 / GIZA(2005/11/09) Amazonランキング:位 Amazonおすすめ度:  か弱げなルックス、「ヘロヘロ」の歌唱と秀逸な作編曲が施された曲がもたらす「イノセンスさ懐古さ」を柱とした珍妙な楽曲世界は、実力派アーティストひしめく今の女性アーティストシーンの中で取り立てて異様とすら言える。が、音質といい曲といい、その出来は今年のGIZA非作曲アーティストの中で紛れもなくナンバー1。 歌唱技術にこだわる人にとっては論外であろうが、声質やメロディー重視の人は聴いていただきたい。 ・8位 FictionJunction YUUKA 「Destination」FictionJunction YUUKA, 梶浦由記 / ビクターエンタテインメント(2005/11/23) Amazonランキング:位 Amazonおすすめ度:  作曲家として縦横無尽の活動をしている梶浦由記が声優である南里をプロデュースしたユニットの第一作目。 See-Sawの時とは違い、雄大なバラード曲中心の構成となっているが、ガンダムシードで使用された楽曲をはじめ収録曲の質は高い。 個人的にはもう少し前衛さがあれば、と思わないでもないが、バランスの取れたいい作品だと思う。 ・7位 ユンナ 「Go ! Younha」ユンナ / ERJ(2005/10/05) Amazonランキング:位 Amazonおすすめ度:  2005年、一躍有名となったユンナの1stアルバム。17歳とまだ若いが、優れた歌唱技術と表現力、および、それをいい具合に引き出した収録曲の質は高くはずし曲がない。ロックあり・バラードありと多様さやバランスの良さに秀でているのも、高評価につながった。 ・6位 北原愛子 「Message」北原愛子, 池田大介, 徳永暁人, 豆田将, 葉山たけし, 小澤正澄 / GIZA(2005/05/11) Amazonランキング:20,296位 Amazonおすすめ度:  1stアルバムでは失望しか感じなかったが、製作陣が豪華になった今作は、北原の歌唱技術の稚拙さや、古さを感じさせるアレンジもあり、一般的には支持・評価されない作品なのだろうけど、「古きよきビーイングの楽曲」が好きな人に訴えかけるものは大きいように思う。 アップテンポの「ラテンっぽい」曲をはじめ、北原のかわいさ・美しさを曲の端々で感じ取れるのも良い。 ・5位 星田紫帆 「終わらない願い」星田紫帆 / インディペンデントレーベル(2005/11/16) Amazonランキング:位 Amazonおすすめ度:  ビーイング系列のインディーレーベルからデビューした星田の1stミニアルバム。 サウンド面ではグランジやラウドロック、メタル、ハードロックからの影響を強く感じさせるが、癖のないボーカルとメロディーにより非常に聴きやすい仕上がりとなっているのは驚きだ。けっこう内面のどろどろしたことを歌っているにも関わらず、情念系のようなしつこさはない。それどころか、キャッチーですらある。 近年まれに見るハードロック曲である6曲目、「TRAGIC LOVE」だけのために購入する価値のある作品。他の曲ももちろん出来がいい。一部の曲の作曲とギター&ベースを担当しているBonnの仕事振りもすばらしい。 ・4位 竹井詩織里 「second tune ~世界 止めて」竹井詩織里, 小林哲, アマオトラァラ, Dr.Terachi, Pierrot Le Fou / GIZA(2005/09/28) Amazonランキング:1,295位 Amazonおすすめ度:  GIZAの財政事情もあり、大手で看板を張っている王道バラードアーティストにも引けを取らない実力があるにも関わらず、一向に売れない竹井詩織里の2nd。人気を得るために盛り込まれたであろう大野&徳永曲が足を引っ張ったため、前作より聴き劣るのは残念至極であるが、以前より格段に成長した竹井の歌唱がそれを補って余りある魅力を見せ付けた。気だるさとアダルトな雰囲気にあふれた5曲目は秀逸。 ただ、竹井の実力と彼女に対する想いとを考慮すると、かろうじて合格点の作品ではある。次作もこのような作品だと、竹井に対する評価を一気に下げざるを得なくなるだろう。 ・3位 小松未歩 「小松未歩 7~prime number~」小松未歩 / GIZA(2005/01/26) Amazonランキング:7,039位 Amazonおすすめ度:  神がかった安定感を見せる小松の7thアルバム。あいも変わらずの、どこをどう切っても小松ワールド全開の作品。大賀編曲曲が最低限に抑えられ、且つ彼が比較的マシな仕事振りを見せたことが、やはり大きかったように思う。 シングル・カップリング曲が多めではあるが、「日本最強」と言いたくなってくる「アルバム通してのつくりの上手さ」もあって全く違和感なく聴けるのは、毎度毎度のことであれど驚いてしまう。 後半、最大の山場である「I〜誰か...」は小松の経歴を代表する名曲。 ・2位 上木彩矢 「ROCK ON」上木彩矢 / インディペンデントレーベル(2005/09/21) Amazonランキング:2,337位 Amazonおすすめ度:  GIZA久々のハードロック・メタル的な音楽をやる新人、上木の2ndミニアルバム。1stリリースから間隔はそれほど空いてはいないが、凄まじい成長振りを見せつけた。収録曲は8曲と少なめだが、そのことを最大限に活かした突進力あふれる楽曲と突き抜けた彼女の歌唱は、とにかくかっこよい。楽曲のできがどうのこうの、というのがナンセンスに思えてくる。本来のロックの魅力であり、今のロックにはあまり見受けられなくなっている「本能に訴えかける荒々しい魅力と勢い」がある。4曲目から6曲目の流れは最高。音質の悪さ以外隙は全く見当たらない。 ・1位 熊木杏里 「無から出た錆」熊木杏里, 吉俣良 / キングレコード(2005/02/23) Amazonランキング:9,837位 Amazonおすすめ度:  今年堂々の1位に輝いたのは、2年ぶりの復活を遂げた熊木杏里の2ndアルバム。上木の作品とどちらを1位にするかでかなり悩んだのだが、「フルアルバム」という点を評価してこちらに。 デビュー当初からその才能を「至高かつ孤高」と評してはいたが、それに違わぬ傑作である。 厭世的な感のあった前作に比べると温かみやホンワカした雰囲気もあり、かなり聴きやすくなっているのも良い。作詞・作曲・歌唱センスと、それが一体化したときの魅力は何者にも変えがたい。陳腐な言葉ではあるが、「天才」としか言いようがない。 終盤を構築する「ムーンスター」「イマジンが聞こえた」「夢のある喫茶店」の3曲の流れは、上記上木の4〜6曲目と並び今年最高の「クライマックス」だと思う。 特に「イマジンが聞こえた」はすばらしい。殺伐としたご時世、一人でも多くの人に聴いていただきたい名曲。ジョン・レノンが聴いたらどう思うのだろうか・・・。
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| 2005/12/26 21:15|その他|コメント:8|▲
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2005年音楽シーン総評どんどん続けていきますよ。
今回は2005年に発売されたアルバムの中でバツ丸がお気に入りの上位20作品を紹介します。今回は、11位〜20位を発表します。
まだ1・2枚聴けていない作品がありますが、年内に聴くのはほぼ不可能となりましたので、本日づけで締めることにしました。
上半期の順位と結構変わっている部分もありますが、あまりお気になさらずに(汗
それでは発表します。なお、「Booklogでレビューを見る」をクリックしていただくと、私の書いたレビューを見ることができますのでよろしければご覧下さい(但し、柴咲コウはありません)。
なお、今日の夜に各作品の下に簡単にコメントをつける予定です。今は作品紹介だけの状態になりますが、ご了承ください。
▽続きを読む▽
・20位 Rie fu 「Rie fu」Rie fu / パームビーチ(2005/01/19) Amazonランキング:2,492位 Amazonおすすめ度:  カレン・カーペンターに似た優れた声質と歌唱力を以って、古きよき70年代ポップスや英ロックを高度に再現した安定した楽曲を評価して。 後は、今後いかにして個性を確立していくかが課題か。 ・19位 北出菜奈 「18 -eighteen-」北出菜奈, NANA KITADE, AKIMITSU HOMMA, SUSUMU NISHIKAWA / ソニーミュージックエンタテインメント(2005/08/24) Amazonランキング:3,141位 Amazonおすすめ度:  歌唱、楽曲には甘い点は多々あれど、思春期の少年少女や人間が生きていくうえで必然的に抱えるであろう悩み・闇・葛藤といったものをエモーショナルな歌唱で綴った今作は潔くて良い。若いときにしか出せない勢いがある。これからも情念系ロックの中心的存在としてがんばってほしい。 ・18位 笹川美和 「数多」笹川美和, 林有三 / エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ(2005/01/19) Amazonランキング:12,302位 Amazonおすすめ度:  同一詞を同一旋律の執拗な繰り返しによって構成された曲を唯一無二の歌唱で歌い上げていく・・・。あいも変わらずの笹川ワールド全開の作品。楽曲の幅が幾分増したことにより当初懸念した単調さやくどさがそれほど無かったのが高評価につながった。「金木犀」レベルの曲はないが、収録曲の質は安定している。 個性が強すぎるのでよくも悪くも聴き手を選びすぎるが、彼女のファンやシングル曲を気に入った人であれば安心して聴けると思う。 ・17位 柴咲コウ 「ひとりあそび」柴咲コウ / ユニバーサルJ(2005/12/14) Amazonランキング:位 Amazonおすすめ度:  1stアルバムと同様、豪華制作陣によって丁寧に作られた楽曲は相変わらず完成度が高い。非作曲アーティストの中では間違いなく最高レベルの楽曲・音質であろう。ただ、今回は荘野ジュリの作編曲でおなじみ中村仁を主軸に制作されたこともあってか、作風がかなり荘野っぽくなり荒涼感や冷たさが増幅された反面、前作にあった楽曲の多様性が後退したような気もする。悪くはないのだが、そこら辺が昨年より大幅に順位を下げた理由となった。 しかし、以前よりだいぶ歌唱が上手くなったこともあるが、もうそれほど才能があるとも思えない女優業を辞めて歌手一本で行ったほうがいいとすら思う。 ・16位 島谷ひとみ 「Heart & Symphony」島谷ひとみ, BOUNCEBACK, 前嶋康明, shungo., 中野雄太, BULGE, 柳沢英樹, 陽花, 六ツ見純代 / エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ(2005/10/12) Amazonランキング:126位 Amazonおすすめ度:  ここ最近傾倒しているクラシック路線・壮大化路線の頂点を極めた作品であろう。今までの冷遇に反し、オーケストラを大胆に取り入れた楽曲の質は高い。何より島谷の歌唱がすばらしく、様々な曲種を表情豊かに歌い上げている。 均質的なアレンジと終盤たるくなるのが難だが、過去の作品や彼女に対するエイベックスの扱いを考えたら、個人的にほぼ満足。後は、今作の核を成す壮大な楽曲に加え、「ペルセウス」「シャンティー」のような楽曲を上手く盛り込んだ作品を出せれば・・・。 ・15位 day after tomorrow 「day alone」day after tomorrow / エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ(2005/03/09) Amazonランキング:25,295位 Amazonおすすめ度:  day after tomorrowの最終アルバム。悪しき風潮であった「プロメタ・大曲」路線が収まり、misonoの歌唱と声質の魅力を活かしたメロディアスな作りになったのが良かった。「Gradually」「My faith」レベルの曲はないが、収録曲全体の完成度では今作が彼らのフルアルバムの中で一番だろう。 しかし、「SAYAKAと北野の関係」が切れた今、いったいこのグループの解散は何だったのかと思う。ただでさえ女性ボーカルグループが低迷しまくっている今の業界状況なのに・・・。 ・14位 Miz 「Dreams」Miz / ビクターエンタテインメント(2005/03/09) Amazonランキング:4,715位 Amazonおすすめ度:  既発曲の英語版が結構収録されているなど、作りに関しては手抜きぶりも見られるが、未発表曲に関してはかなり出来が良かった。北欧ロックならではのシャープさや冷たさを感じさせながらも適度にキャッチーに、時にグランジ的な重さも見せるなど意欲的な挑戦をうかがい知れる。そういった楽曲にマッチしたMizの歌唱も以前より格段に上手くなっている。 悲しいには作品の質や歌い手の魅力に反し、日本市場では成功していないこと。イマイチその理由が分からない。 ・13位 志方あきこ 「Navigatoria」志方あきこ / ハッツ・アンリミテッド(2005/07/20) Amazonランキング:566位 Amazonおすすめ度:  笹川と同様、エイベックス系のレーベルに所属しているのが不思議でならないアーティストのひとり。 コンピュータサウンドとオーケストラをふんだんに盛り込んだ民族音楽的プログレ曲は、空に突き刺さるかのような彼女のハイトーンボーカルと多重コーラスワークにより、先鋭さと中世期の叙事詩的な世界観・耽美的な美しさをこれでもかと放出する。 様々な言語を駆使し、また日本語、特に漢字にも徹底したこだわりを見せた詞も秀逸。楽曲の世界観をより強固なものとしている。 個人的に大塚や浜崎以上にエイベックスが誇るべき最強アーティストの一人だと断言する(後はOLIVIAと笹川)。 ・12位 Salyu 「Landmark」Salyu / トイズファクトリー(2005/06/15) Amazonランキング:9,414位 Amazonおすすめ度:  90年代の業界を引っ張ってきた小林武史が全編的にプロデュースしているアーティスト、Salyuの1st。彼女の超個性的で凄まじい表現力を有した歌唱と、その魅力を余すことなく引き出す曲を生み出した小林の作編曲に脱帽。既に孤高と言うべき圧倒的な世界を築き上げている。収録曲の質も総じて高く、マイラバやミスチル時を手がけていたときに匹敵する小林の「本気ぶり」がここにある。 笹川や志方同様、個性が強すぎるが故に聴き手を選ぶが、これまた求める人にとっては最高の一品となろう。 ・11位 柴田淳 「わたし」柴田淳, 羽毛田丈史, 瀬尾一三, 西村智彦 / ドリーミュージック(2005/03/30) Amazonランキング:2,590位 Amazonおすすめ度:  王道バラード系アーティストの中でも最高レベルの歌唱技術と表現力を持つ柴田の4th。本人の心理的な状態を反映したのか収録曲が全体的に暗くて冗長気味なのが気になったが、それでも「道端」「幻」とすばらしい曲があるのはさすがといったところ。 最近は平原・一青窈・柴咲コウといった同種アーティストに水をあけられているようにも思う。だが、実力に関しては何ら劣っていないので、移籍をきっかけに心機一転、昔のように明るい曲や躍動感のある曲を作っていただきたい。 惜しくも選考漏れは、Suger2nd、上木1st、拝郷メイコ1st、岩田1stなど・・・。
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| 2005/12/26 00:15|その他|コメント:0|▲
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●久嶋美さち 「Missing You」
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1・Missing You ★★★☆ 作詞:松井五郎 作曲:日高慶典 編曲:根岸孝旨
優れた歌唱力を有す王道バラードアーティスト主軸のドリーミュージックにおいて、恐らく初になるであろうハードロック系アーティスト、久嶋美さち(きゅうしまみさち)のデビューシングル。
作詞を松井五郎、編曲を根岸孝旨とドリーならではの豪華な製作陣が担当しているだけあり、出来に関してはまずまずだと言える。
曲調は、ブリティッシュロックからの影響を感じさせるハードロックバラード。硬質で荒涼感を感じさせるギターがいかにもそれっぽい雰囲気を作り出している。それと、久嶋のやや甲高く且つ力強いものの、少し冷めた感じのする歌唱が融合することにより、絶唱・熱唱、ラウドサウンドを柱としたのとは趣の違う「情念系」の様相を見せている。 終盤サビ前の展開や、曲の時間が5分30秒近くと大曲志向を見せるなど、プログレッシブな要素を含んでいるのも面白い。
突き刺さる感のある歌唱もなかなかに魅力的である。孤独に打ちひしがれる女性の心理を巧みに表現出来ているといえるだろう。この辺のところは、彼女がフェイバリットアーティストしてあげている鬼束ちひろに通ずるものがあろう。もちろん、まだまだ鬼束とは開きがあるが・・・。
個人的には歌唱が少し大人しいように思えた。もう少しキレた感を出して歌ったほうが良かったと思うのだが、人によって感想は変わるかもしれない。
・Nightmare ★★★ 作詞・satomi 作曲:田中直樹 編曲:根岸孝旨
こちらはダークなバラード曲。出だしのダークさとサビ部分で少し明るめになるところの対比が見事。上手く緩急をつけて歌い、切なさやむなしさ、寂しさといった感情を見事に表現できている久嶋の表情豊かな歌唱が故である。
終始刻まれる荒涼としたギターのバッキングも良く、根岸の仕事振りの良さが伺える。さすがといったところ。
<総評> 天下のドリーが送り出してきたことはある見事な歌い手だ。ブリティッシュロックの影響を受けた力強く荒涼としたサウンドを主軸とした情念系ロックは、今の女性音楽シーンにおいて珍しい。
まだまだ荒削りなところはあるものの、やや甲高く芯のある声で突き刺すような感じがする久嶋の歌唱は光るものがある。 今後の精進次第ではこの手のジャンルの有力者になれる可能性もあるだろう。
ただ、今のところ問題なのは、作詞・作曲をしていない点。このこと自体が問題ではない。こういった形式をとるアーティストは、結局製作陣の出来如何や事務所からの力添え如何によって、作風が変わったり曲の質が変わったりする危険性が常にあるのが問題なのである。
今のところドリー唯一といっていい女性ハードロックシンガーなので大丈夫だと思うのだが・・・。自作にもトライしていただきたい。
ソニー系の同種アーティストが愚かで安直な戦略による自滅で、女性へヴィーミュージックブームに若干の停滞感が見られる今日。再びその流れを作るには、大手ドリー所属である彼女の活躍によるところが大きいだろう。何とかがんばっていただきたい。
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| 2005/12/25 00:00|シングルレビュー|コメント:3|▲
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今回で最後です。
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・大野愛果 50点 (25点)
GIZA低迷のA級戦犯的存在ではあるが、パンライブ竹井ナイトで見せたボーカリストとしての力量はすさまじいものがあった。その点を評価してこの点に。
多作によって作曲能力が尽きつつある今、ソロアーティストとして活動させたほうがいいのでは、とすら彼女の歌唱を聴いて感じてしまった。 たぶん、本気になれば彼女に匹敵できるビーイングの歌い手は、竹井・川島ぐらいだろう。 華奢すぎるスタイルも、爆笑必死の天然キャラぶりも最高。表に出しても十分に通用する。しかし、他のGIZAアーティストが犠牲になるであろうが・・・。
・Fayray 78点 (65点)
アルバムこそ出なかったが、今年はシングル2枚にカバーアルバム、ライブにライブDVDの発表とまずまずの活動振り。
だが、最新曲で完全にプログレ路線に傾倒したことと、既に活動拠点がニューヨークとなり、製作陣も皆アメリカ人であることから、もはやビーイングとの接点はないとすら言える。
ただ、そんなこと関係なく、アーティストとしての彼女はますます凄みを増している。70年代プログレを再現したかのような前衛的な曲に自らの内面に鋭く問いかけた詞・・・、孤高の領域へと入りつつある。新年早々のニューアルバムがとても楽しみだ。
・上木彩矢 (88点)
今年はミニアルバム2枚とパンライブをはじめとしたライブ出演とそこそこの活動振り。しかし、中身は非常に濃い。
特に、2ndでアルバムで見せたハードロッカーとしての優れた資質や、ファッション雑誌で何度か登場するまでに好評を博したファッション&ビジュアルは高い評価に値する。努力では決して身につけられないオーラのようなものを歌・パフォーマンス・ビジュアルなどで感じさせる。相川七瀬の後継者となれる数少ない人材であろう。ハードロック復権は彼女の存在なくして成立しないと断言する。
「CRAZY」「tear,」「DEEP,」は圧巻。楽曲だけの魅力・完成度で考えるとしたら、間違いなく彼女が今年のGIZAアーティストナンバー1であろう。
後はGIZAがきちんと売り出していくかだけ。
・星田紫帆 80点
今年はミニアルバム1枚のみのリリースとパンライブゲスト出演と活動そのものは少ないが、上木同様中身は充実している。
上木と同様ハードロック路線ではあるものの、メタル・パンク志向のある上木とは違い、聴き手を選ばないストレートで王道のものである。情念系やラウドロック系統からの影響が強い昨今のへヴィーミュージック事情を考えると非常に珍しい。 何度も言っているが、「ハードロック版倉木麻衣」的存在。菅崎の活動が未だ不透明である今、GIZAの新たな看板アーティストになれる可能性のある数少ないアーティスト。
ミニアルバムに収録された「TRAGIC LOVE」は、近年稀に見るハードロックの名曲であろう。音質のショボさがネックであるが、圧倒的なスピード感・叙情性・鋭さ・展開美に秀でた完璧な曲。
また、星田に関しては、「IO」時代から継続してBonnと、さらにその師匠的存在であるケリーサイモンから支援を受けているのが大きい。すばらしいギタリストであり作曲家である両名からの支援は何ものにも代えがたい。
個人的には、倉木・愛内・ガーネットクロウに変わる新たな3大アーティストとして、GIZAには竹井・上木・そしてこの星田を是非とも推していただきたい。大手のレコード会社では既に20世紀デビューアーティストから21世紀デビューアーティストへと世代交代が進んでいる。GIZAも今年・来年をめどにきちんとそれをやらないと、未来はないだろう。
・北空未羽 (50点)
作詞・作曲・編曲とマルチな才能を発揮するアーティスト。今年終盤鳴り物入りでデビューしたのだが・・・。
人間の奥底に潜む醜い感情を鋭く描き出す詞や、ブリティッシュロックにも通ずる鋭利で情念や荒涼さを感じさせる曲を作り出せる作曲力などは、それなりに評価できる。 が、肝心のそれを歌う彼女の歌唱が貧弱で平坦極まりないのが痛い。
方向性が違うものの、上木・星田と同じくハードロックの領域に属す以上、この両名と比較すると歌い手としてに資質は明らかに劣る。他ジャンルならともかく、この手のジャンルにおいて脆弱な歌唱はマイナスにしかならない。なまじ、「ドラマ」「いつか」「せいだ」といった収録曲の出来が良いので、なおのこと歯がゆい。
今後も歌唱に飛躍的向上が見込めないのであれば、貧困なGIZA作曲家事情を少しでもマシにするために作編曲専門になったほうがいいように思う。
・西田エリ (20点)
GIZA以外のレーベルから突如デビューしたアーティスト。原田知世の若い頃にそっくりの外見で、70年代歌謡曲的楽曲を秋葉原でそれっぽいコスプレ衣装で歌うという珍妙さを存分に見せつけ、一部の人たちの間で話題になった。今年はシングル1枚のリリースのみ。
彼女の清楚なルックス、繊細な歌唱、とそれに即した懐古的な曲は、恐らくある程度以上の年齢の人で、7・80年代のアイドル歌謡が好きな人に訴えかける魅力がある。個人的にも結構好きな部類に入る。が、今のところ懐かしさを感じただけで終わりなのが痛い。今後のビジョンが全く見えてこないことや、アーティストとして取り立てて魅力や個性があるわけではないので、短命に終わる可能性大。
*ZARDに関しては、全くチェックしていないので評価できません。ご了承ください。
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| 2005/12/24 14:32|エンタメ問答|コメント:3|▲
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長すぎますが、ご容赦ください。
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・JEWELRY (10点) (35点)
今年はシングル2枚、アルバム2枚とリリースに関しては文句なしの活動振り。であるが、中身に関してはスカスカ。
以前から、日本語発音の下手さや短期決戦のアイドルグループであるにも関わらず、組織力の貧弱さから売っていけない点を問題として記していた。下半期においてこれら問題に加え更なる問題〜「K−popへの転向」〜を生み出してしまったのには、もう救いようがないだろう。
三枝カバー&大野曲提供など、ビーイング的なJ−pop路線で売り出そうとしていたはずなのに、突如それを否定する全編ハングルで韓国人製作者によるごりごりのK−pop路線。曲や歌唱はそれなりに評価できるものであったが、商売相手がBeingGIZAのファンである以上、何の意味もない。率直にいって「アホ」である。
それ以前に、この路線で行くのなら彼女らをGIZAがわざわざ売り出す必要も獲得する必要もない。資金・人材の浪費でしかない。 ライバルであったはずの、トイズのシュガーとの間に埋めようのない決定的な差が生じてしまった・・・。
・上原あずみ (15点) (0点)
3年ぶりに新曲をリリースした上原。ファンにとってはそれだけで100点であろう。 歌唱に関しては、良くも悪くもあずみんワールド健在。ライブで聴くのはかなり辛いが、CDで聴いている限りでは問題はない。これこそが上原である。
新曲の出来はまずまずだと思うので、後は来年きちんとリリース活動をしてくれるかどうかだ・・・。
・OOM 35点 (0点)
先に断っておくが、評価点「35点」のうち「30点」はボーカルの望月の外見的魅力を評価してつけたものである。音楽的な評価は、リリースをした点以外全く評価していない。
大賀センセイの潜在能力が一気に解放されたのか、スカスカでワンパターンの編曲と単調な曲調と見事なまでのパフォーマンスぶり。それが、望月の篭りがちな声質と不安定な歌唱技術で歌われるから、もう・・・。
初めてCDを聴いたとき、魂を抜かれ固まってしまった。
但し、上にもあるように、ボーカルの望月のビジュアルは文句なしにすばらしい。三枝・愛内・Azuki以上に「メリハリの効いた」スタイルの持ち主である彼女は、GIZAのビジュアルクイーンとしてふさわしいと言える。
というわけで、ソロでアイドル歌手的な活動をさせつつ、水着写真集の発表やイベント開催を行うといった活動形式に変えたほうが良いように思う。
・青紀ひかり 評価不能 (0点)
全く活動状況が見えてこないので評価不能、以上。 何故未だにGIZA24枠に入っているのか、ミステリーである。
・Yoko Blaqstone 30点 (40点)
下半期活動がなかったので10点の減点。 しかし、それ以上にGIZAアーティストへの楽曲提供がないのが気になる。彼女のアルバム発表を巡る例のごたごたもあってか、彼女とGIZAとの仲はよろしくないようだ。 倉木の楽曲レベル低下を食い止められる人材であるだけに・・・・今後の動きが気になる。
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| 2005/12/24 13:34|エンタメ問答|コメント:0|▲
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まだまだ続きます。
▽続きを読む▽
・Sparkling★Point 15点 (0点)
今年はシングル3枚にアルバム1枚、おまけにイベントもやるなど結構な活動振りであったが・・・。
その点を考慮して少しだけ点を与えたものの、実際問題として彼女らの活動は殆ど評価できないでいる。楽曲・ビジュアル・歌唱などすべてにおいて良いと思えるものがないからである。何の聴き応えもない「ぬるすぎる歌唱」と「チープな楽曲」はその最たるもの。
それでも今までは若さで押し切ってきた感があったのだが、来年で18歳になることもあり、もう現状のままで突き進んでいくのは不可能であろう。
来年早々に曲が出るようだが、何故GIZAが未だに彼女らに結構力を入れているのか、本当に理解しかねる。
・岩田さゆり 73点 (58点)
上半期と比べ最も点数が伸びたのは彼女。今年はじめこそメタクソに酷評していたものの、今ではすっかり逆になってしまった。
シングル4枚にアルバム2枚、そしてイベントにライブと、「働きすぎ」とも思える活動振りもまずまず。
歌唱は相変わらずヘロヘロではあるが、それでもそれなりの成長を見せていることと、それ以上にその歌唱と有力作曲陣が作った曲との相性が良く、それをして他者にはない・出せない岩田なりの世界観を出せていることにある。GIZAには珍しく、編曲や音質面でも優れているのが良い。
また、生で見た彼女はジャケやプロモと比較にならない程かわいい。その魅力を前にファンになった人も多いはず。
当初考えていた以上の潜在能力の持ち主だった・・・。完全に読み違えである。
来年にはどうやら映画出演もするようだし、ここまで来たらGIZAの広告塔としてがんばってもらいたいと思う。
今度イベントをやる機会があれば、是非とも例のプリンのCMでの格好をしていただき、「クリームかけに来ました〜」と言っていただきたいものである。死者の山が築かれるだろうが・・・。
・高岡亜衣 (20点) (25点)
今年はシングル2枚のリリースとパンライブといった少しのライブ活動のみ。少な目の活動ではあるが、問題はそのこと以前に彼女の活動そのものに強い印象を感じた人がいったいどれだけいたかということである。
曲調は以前に私が予想したとおりソフトなロックやちょいカントリー・ロック風に変わり、アブリルフォロアー的感じは殆どなくなった。が、このことがあまりあるとはいえない彼女のアーティストとしての資質をより奪い去る結果になってしまった。 パンライブで初めて彼女の曲を本格的に聴いたのだが、歌声と曲調とが合っておらず、さらに詞にもメロディーにも何の個性も感じ取れなかった。個性を出すのが難しいジャンルで且つ、路線変更後の矢井田瞳、キングレコードの植村花菜、ソニーのYUI、ユニバーサルのKOTOと、今の高岡とモロに路線が被るビックカンパニーのアーティストがいることから、彼女に未来はないだろう。
個人的には洋ロック・洋ポップに変更したほうが良いように思う。ライブで披露されたカバーナンバーを聴いてこちらの方が明らかに向いている。
・竹井詩織里 90点 (70点)
今年最高の活動振りを見せたといえば、彼女を置いて他にいない。 シングル3枚にカバーアルバムと2ndアルバムの発表。積極的なイベント・ラジオ・雑誌出演にパンライブ出演と完璧。
不満がなくはないものの、曲も非常に安定しており、また、カップリング曲やアルバムオリジナル曲で見せる実験性も非常に高く評価できる。
何よりすばらしかったのは、彼女の歌唱。今年は何度か生で聴く機会があったのだが、今年の初めに聴いたのと12月に聴いたのとではまるで別人のごとく違っていた。すさまじい成長振りで、歌のみで音世界を構築できてしまうまでになった。技術的に彼女より上手い歌い手はいるだろうが、彼女より「美味い」(魅力のある、味わいのある)歌い手は殆どいないだろう。
声質の魅力、歌唱技術、表現力各々の魅力・実力とそれらのバランスの良さ、一体化したときの魅力は既にビーイングの中でもトップクラスであろう。ジャケや雑誌の写真なんか嘘っぱちとしか思えないほどに美しいビジュアルも本当にすばらしい。
後彼女に望む、というかGIZAに望むのは積極的な拡販。それと、既に凡曲ですら良曲に変えてしまえる彼女の歌唱に依存してテキトーな曲を与えないこと。彼女の歌唱につりあい、さらにより彼女の歌唱の魅力や潜在能力を引き出すような「名曲」を何としてでも提供してほしい。
また、安直なバラード路線をやめ、そろそろ「蜜月」や「時の砂」のような路線に戻ってほしい。
今後の彼女には、是非とも孤高且つ至高の領域に入りつつあるFayray姐さんの路線を追っかけていただきたいのだが・・・。その資格が彼女にはある。プログレッシブな路線に行っても、個人的には一向に構わない。
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| 2005/12/24 00:17|エンタメ問答|コメント:0|▲
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残りのアーティストもガンガンやっていきますよ〜。
▽続きを読む▽
・滴草由実 10点 (20点)
結局今年のリリースは「花篝り」とiTUNE限定で配信になった曲のみ。
で、この2曲に関してだが、いい悪い以前に路線がめちゃくちゃ。
前者は夏川りみや石嶺さとこっぽいし、後者はゴリゴリのハードロック路線。彼女はかなり歌がうまいので、何歌わせてもそれなりに魅力を出せはするが、本来売りとしていたR&B路線からどんどん離れていくのはいかがなものか。本格R&Bを聴くがために彼女を支持していた人にとっては裏切りにも等しいだろう。何故このようになったのか・・・。 後者は今のビーイング系列で人材がそろってもいるので、なおのこと意味不明。 これではgloveのKEIKOのような作り手の要求だけを満たす歌唱マシンではないか。
新年2月には新曲が出るようだが、果たして・・・。
・岸本早未 20点 (25点)
今年のリリースはシングル1曲のみ。後はパンライブだけと活動振りは全く評価できない。ライブにおいても、かなりヤバイレベルの歌唱が気になり・・・。 ビジュアルに関してはいいのだが、OOMの望月という強敵の登場により岸本の絶対的武器である「ウエストの魅力」を脅かされつつある今、彼女を取り巻く環境は良いとは言えないだろう。 個人的に応援はしたいのだが・・・。
・菅崎茜 0点 (0点)
上期と同じく0点。リリース全くなしなので当然の結果だ。 なけなしの活動であったパンライブではあるが、激変した容貌と無愛想なMC、言行動に時折精神的な不安定さを感じてしまう点など、かつてからの彼女のファンにとっては厳しい現実を見せられただけだった。
歌唱に関してはとてもすばらしく、抜群の声質の良さも健在であったのがせめてもの救いであったが、それも曲のリリースがあって初めて意味があるもの。
超大物でもないのに、かれこれ2年2ヶ月も曲を発表していないのと、公式サイトの写真が1stアルバム時のまま全く変えられていないのは、もう常軌を逸しているとしか言いようがない。
それ以前に、今後も歌手活動をしていく気が彼女にあるのかと、最近では思うようになってしまっている。来年早々にもパンライブに参加するみたいだが、そんなことやっている暇があるのなら曲を出せと言いたい。しかも来年は受験生。いったいどうするつもりなのだろうか。
・the★tambourines (45点) (0点)
今年はシングル・アルバムそれぞれ1枚のリリース。相変わらずのタンバリンズワールドが炸裂しているものの、2nd・3rdアルバムと比べると、楽曲に印象や求心力がなくなっているように思う。悪い意味での聴き応えのなさというか・・・。あえて時間を割いて聴く気が起こらない。
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| 2005/12/23 22:37|エンタメ問答|コメント:4|▲
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学生の方々は通知表、サラリーマンの方はボーナス査定を既にいただいたことでしょう。
ということで、このことと何の関係もありませんが、年末総評の一貫として上半期総評時にもやった「GIZAアーティストの活動評価」の年間版を行いたいと思います。
採点ですが、大学のテストと同じく100点満点採点で60点を合格ラインとします。
評価の際に重視することは、
1・該当期間中の活動状況(CD発売、ライブ、テレビ出演など) 2・楽曲評価(曲の完成度、歌い手との相性、戦略との兼ね合いなど) 3・アーティストの実力(歌唱力、作詞力、作曲力など) 4・費用対効果(社からの尽力、投資に見合う成果をあげているか) 5・戦略(アーティストの魅力がきちんと生かせているか、時代の流れを読めているか、アーティストが与えられた役割を果たせているかなど)
の5つ。この5つの点を含め、管理人の独断と偏見でGIZAアーティストを評価していきます。 よって、はなからそこに「客観性」や「公平性」といったものは存在しません。それと、GIZAの著しい低迷状況があるので、全体的にかなり厳しい評価になります。また、アーティストに実力があろうと、該当期間に活動をしなかったものは必然的に点が低くなりますので、この辺のところをご理解いただきながら以下の文面を読んでいただけたらと思います。厳しい評価や批判文面が嫌な人、特定のアーティストに対する厳しい評価が嫌な人、人それぞれの意見として認識できない人は絶対に読まないで下さい。ここのところを守らずに文面を読んで「気分を害した」「評価は間違っている」「ムカツク」と思われても言われても、こちらとしてはどうしようもありませんので。
なお、点数の右に上期の点数を併記します。
ということで、早速評価に入っていきます。評価はGIZA24枠の順番どおりに行います。
▽続きを読む▽
・倉木麻衣 50点 (40点)
アルバム・4枚のシングル・ライブDVD発表、全国ツアー、紅白出演決定と、活動はかなり精力的で、そのこと自体は十分に評価できるのだが・・・。中身が伴っているとはどうにも思えなかった。
「Growing of my Heart」で幾分マシになったものの、一番の問題は楽曲レベルの著しい低下。5thアルバムにおける極薄編曲、たるいメロディー、そして、今の倉木の最も悪しき癖である「陳腐な英詞の羅列」&「不必要に多い倒置表現や語句のつながりを無視した詞」によって構成された楽曲は、GIZAナンバー1アーティストの立場を考慮するとかなり不満があった。
売上げも18万5千枚で年間ランキング81位(オリコンより)と最悪の結果に・・・。
ライブに関しても、後半は良かったとの話を耳にはしたが、自分が見に行った名古屋公演の出来はお世辞でもいいと言えなかった。
ビジュアルに関して、終盤盛り返してきたのがせめてもの救いか・・・。
既に商業音楽の領域での活動が厳しくなってきただけに、今後どのような路線にしていくのかが、活動を考える上で重要なポイントとなろう。
・小松未歩 75点 (70点)
以前と殆ど変わりなし。対外活動は0であるが、安定して良曲を出し続けられるその能力だけで高い評価に値する。
・愛内里菜 30点 (0点)
今年はシングル2枚とDVDのリリースのみ。上半期は何一つ評価できる点がなかったが、下半期に発表された「Orange night」で幾分盛り返しを見せたのにほっと胸をなでおろしたしだい。曲さえ良ければ、元来の歌唱技術の高さもあり、俄然魅力を見せてくれる。 ファッションに関しても年相応に抑え気味になり、彼女の美しさが良く出ているように思う。良曲さえあれば・・・。それとテレビ出演も・・・。
とりあえず、ごりごりのハードロック・メタル路線をやめ、初期の頃のような哀愁漂うビーイング的ポップス、ロックをやってくれればと思う。
・GARNET CROW 80点 (70点)
オリジナルアルバムこそ出さなかったものの、写真集・DVD・シングル2枚・ベストアルバムの発表や、招待ライブ・テレビ出演と、思ったよりも精力的な活動を見せてくれた。 曲に関しては、大傑作というわけではないが、彼らならではの高水準の作品を安定供給してくれたのが大きい。懸念された中村の歌唱も回復基調にあるようで一安心だ。
売上げの微減とテレビ出演が少ないのが気になるが、それ以外に関しては今のところ全く問題なし。後は6thアルバムとライブを待つのみ。
・三枝夕夏INdb 20点 (30点)
シングル2枚・ライブDVDのリリースとそれなりの活動を見せはしたが、その内容は殆ど評価に値するものではなかった。
毎度のことバンド形式を有効に活かせられていない点と、柔軟性や歌唱の印象・個性に欠ける三枝の、歌い手としての資質のなさがある限り、このグループを評価することはありえない。
ライブでの歌唱技術は多少成長を見せたものの、グタグタでウケ狙いのMCは、何よりも楽曲を聴かせるアーティストとしてどうかと思う。
そして、今年になってから急速にビジュアルレベルが後退しているのも気になる。露出過多の衣装を着ていてももはやそそられるものがない。
岸本・上木・望月・岩田など若手が出てきたことも彼女の価値を下げた。先日のパンライブで望月と共演したが、両者の差は歴然としていた。
このグループの場合、積極的に推してもそうでなくても、売上げ的にはあまり変わりがないのではないか? ごり押しはもうやめて、いっそのことインディーズになってもいいように思う。そこで浮かせられた予算を他アーティストに当ててほしい。
・北原愛子 70点 (58点)
シングル2枚・アルバムの発表、イベント開催、パンライブへの積極出演と、活動はまずまず。
「冬うらら」で懸念された曲の酷さも、アルバム・シングルを経てだいぶマシになってきてもいる。
何より、個人的に生の彼女にご拝謁できたのが大きい。この世のものとは思えない程の圧倒的な美しさと「握手」を堪能できたインストアイベントは、今年のみならず生涯の思い出として未来永劫君臨し続けるだろう。
ライブでの歌唱はお世辞でもうまいとは言えないが、天性の美貌とお茶目なキャラクター、MCの面白さとはじける笑顔、天真爛漫の性格で場を盛り上げていく点は非常に高く評価できた。彼女のライブは見ていて本当に楽しい。
後は積極的なメディア展開さえあれば言うことはない。その点に関しても以前よりはマシになってきていると思う。
どしょっぱつのDVD発売で幕をあける2006年の活動に大いに期待したい。
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| 2005/12/23 18:29|エンタメ問答|コメント:0|▲
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評価:62点
ビックな話題作がない今年の冬の映画の中で、「制作費」にかけては圧倒的なのものがある今作。
1933年に作られたアメリカ映画史上に残る名作が、最新技術と今の俳優らによってどのようなリメイクとなるのか(管理人は70年代のリメイクしか知りません)、それなりに興味がわいたので先日観に行ってきた。放映時間は3時間以上。レイトショーで見に行ったこともあり、見終わって自宅に帰ったのは、何と日付が変わる寸前・・・。つ、疲れた・・・。
全体的な感想から言うと、「映像はすさまじく、ストーリーはグタグタ」と、典型的ハリウッド大作にありがちな要素があったものの、映画館で足を運んで見る価値のある作品だと思う。
▽続きを読む▽
まずは、ざっとあらすじ。
話の舞台は、ブラックマンデーによる不況から脱却できないないものの、貧しいながらもたくましく人々が生きていた1930年代のアメリカ、マンハッタン。
キングコングと並ぶ主役は、場末の劇場の喜劇女優であるアン(ナオミ・ワッツ)。所属している劇団が不況のあおりを受け、朝出勤したら既に「閉鎖していた」という悲運に見舞われてしまう。仕事探しを始めるアン。しかし、運良く「主演女優募集」という願っても無いチャンスが・・・。どこか胡散臭いものを感じつつも、彼女はそのチャンスに賭けることに決めた。
そして撮影開始当日、船でマンハッタンから目的地へと移動する・・・。実はそれは、地図ですら乗っていない未知の島、「髑髏島」への危険な旅路。だが、道中でさまざまな危難があったものの無事に島に到着する。誰も到達していない島についたことで、監督一同は大喜びするのだが・・・。敵対的な原住民、得体の知れない生物・植物、絶滅したはずの恐竜、そして巨大なゴリラ−キングコングと遭遇〜それはまさに地獄の始まりでもあったのだ・・・。
ストーリーははっきり言ってスカスカだが、そんなものは今作を考える上で何の問題にもならない。もうとにもかくにも映像がすばらしい。キングコングの挙動、30年代のマンハッタンの街並み、島に生息する恐竜や植物の造形・・・、すべてが圧巻。紛れもなく現時点で「最高最強」のCG映像がある。
今作の監督であるピーター・ジャクソンは、今作のオリジナルを見て映画監督を志したこともあり、今作に対する意気込みは並々ならぬものがありすぎる。それは、今作の制作費が、この監督が以前に手がけた「ロードオブザリング」の3部作を足したものよりも多いという1点だけを見ても、容易に理解できよう。
細部の細部に到るまで映像に一切の手抜きはなし。CGであるはずなのに、作中の動植物はそこで生きているようにしか思えない程に精巧である。中盤の山場であろうキングコングと肉食恐竜との激闘場面には、散々この手のCG映像を見慣れているはずなのに圧倒されてしまった。というか、映像の1カット1カットに自分の年収くらいかかっているな、と負け組み下流社会に生きる私としては思わずにはいられない。「トム&ジェリー」でおなじみ、飛び出した目ん玉に「$」マークが付く演出の如くの状態になってしまう。CG映像が時折ドル紙幣に見えてしまう(泣)。
CG関係の仕事についている人や、映画制作に携わっている人、美術関係の仕事に従事している人であれば、CG映像のためだけに今作を見に行ってもいいと断言できるだろう。ほんと、どうやって作り・撮っているんだ今作は!!
映像以外で見るべきものは、はやりキングコングと心を通わす美女を演じるナオミ・ワッツであろう。端整な美女、というわけではないが、時折年を感じさせはするものの、御年38歳とは思えないキュートさはとても魅力的。
それ以上に、全編にわたり「下着+カーディガン」か「露出過多のドレス」でいるのが、何よりもうれしかった。
巨乳ではないが、長身且つスレンダーで均整の取れた抜群のスタイルの彼女が、胸の谷間や太ももをあられもなく晒している姿、雨や川の水に濡れて地肌が透けている姿など、ともすれば「見えているんじゃないの」と思わせるぐらいのお色気ショットの雨嵐に問答無用にそそられる。巷にあふれるヘアヌードや、倖田來未のPVよりもはるかに興奮してしまった。これはええで〜(桂三枝)。
この監督は、オリジナルキングコングでアン役を演じたフェイ・レイを見て「性」に目覚めたそうだが、そういった監督の思いもめいっぱい映像に詰められているのだろう。キングコングの本質である美女のお色気ショットという点を本当に良く理解している。さすが。 今作を見た小中学生の中には、自分の母親とそれほど年が変わらないであろうナオミ・ワッツの艶姿を見て、往年の監督と同様「性〜女性」を意識する人が確実にいるように思う。私も「自分はどうだったかな」と昔を振り返ってしまった。
と、ここまでは比較的褒めてきたが問題もある。
その最たるものは長すぎる上映時間。はっきりいって髑髏島に着くまでが無駄に長い。見続けるのがかなり辛かった。原作に忠実とはいえ、ステレオタイプ的でまがまがし過ぎる原住民の描写にも違和感が・・・。 それと、人が余りにもあっけなく死にまくりすぎて命の重みをちっとも感じないのもよろしくない。ほんと、「天空の城ラピュタ」でムスカが「見ろ!!まるで人がゴミのようだ」の名台詞を吐く場面みたいな感じで、血もなく痛みも感じさせないまま、ただただ人が殺されていく・・・。
はっきり言って最初の1時間は休憩時間と考えたほうがいい。眠い人は寝てもいいだろうし、尿意を感じなくてもこの間に確実にトイレに行っておくべき。それらを無理に我慢して、中盤以降の魅力あるシーンの連続〜特にアメリカに戻ってからの〜を「眠くなってORトイレに行っていて見逃した」では、いったい何のために今作を見に行ったのか分からないからだ。
この辺のところが結構大きな減点理由となってしまった。残念。
何だかんだと言ってきたが、恋人・家族・友人らといく娯楽映画としては非常に優れていると思う。
それにしても、この監督って本当に「キングコング」が好きなんだなと思う。恐らく今作の興行が成功しようと失敗しようともうどうでもいいとすら思っているのではないだろうか。それほどに、監督が持てる力と資金をすべてつぎ込んだ感がする。きっと今すぐに死んだとしても後悔はないだろうな。この心意気は最大限に評価したい。
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今、映画で公開されている「キングコング」の原作本を、日本を代表する人気作家、田中芳樹が自分なりの哲学を以ってアレンジし直したもの。どうやらラストが違うようですね。
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| 2005/12/22 13:22|映画評|トラックバック:1|コメント:5|▲
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締め切りが近づいて参りましたので、もう一度「2005年女性音楽シーン総評」募集の件について掲載します。
なお、各章すべてに関し、2005年1月1日から12月23日の間に発売されたアルバム・シングル・カップリング及び、それらを作り歌うアーティスト、及びこの期間中に起きた女性アーティストや音楽業界に関する事象に対して行います。旧譜や再発品は対象外ですので、ご了承いただくようお願いします。
選出は女性ボーカルアーティストが対象となります。作詞、作曲、編曲はいいのですが、アーティスト名やボーカルに関しては必ず「邦楽の女性アーティスト」を選出していただくようお願いします。
寄稿はメールでお願いします。当ブログ左下のメールフォームからでも構いません。また、全部の項目にお答えいただかなくても結構です。それと、選出アーティストなどがない場合にも、無理に選出されないようお願いします。
選出項目は以下のようになります。
▽続きを読む▽
・最優秀アーティスト
今年最もすばらしい活動振りを見せた、とお考えのアーティストを1組選出してください。また、余力があれば、「次点」として2組まで選出していただいても結構です。
・最優秀新人賞
今年最もすばらしい活動振りを見せた、とお考えの今年デビューしたアーティストを1組選出してください。これも上記と同じく、「次点」として2組までなら選出していただいても結構です。
・最優秀ボーカリスト賞
今年最もすばらしい歌唱を披露してくれたとお考えの女性ボーカルを1人選出してください。上記と同じく、「次点」として2人まで選出していただいても結構です。
・最優秀作曲者賞
今年最もすばらしい作曲を行ったとお考えのアーティストを1組選出してください。 これも、「次点」として2組まで選出していただいても結構です。
・最優秀編曲者賞
今年最もすばらしい編曲を行ったとお考えのアーティストを1組選出してください。 これも、「次点」として2組まで選出していただいても結構です。
・最優秀作詞者賞
今年最もすばらしい作詞を行ったとお考えのアーティストを1組選出してください。 これも、「次点」として2組まで選出していただいても結構です。
・最優秀アルバムおよびベストアルバム
今年発売されたアルバムの中で最もすばらしいとお考えのアルバムを1枚選出してください。尚、最優秀アルバムとは別に、「優秀アルバム」ないしは「次点」として4枚まで選出していただいて結構です。 簡単に言うと、「ベストアルバム5選」になりますね。
但し、選出対象は「スタジオオリジナルアルバム」のみとします。よって、ライブアルバム、カバーアルバム、ベストアルバム、コンピレーションアルバムなどは選出対象とはなりません。すいませんがご了承ください。
・最優秀楽曲
今年発表されたシングル曲、カップリング曲、アルバムオリジナル曲の中から「最も優れている」とお考えの曲を1曲選出してください。 尚、「最優秀楽曲」とは別に「優秀楽曲」ないしは「次点」として4曲まで選出していただいて結構です。
但し、上記アルバムと同様、「スタジオオリジナル曲」のみとします。カバー曲、ライブテイク、リアレンジバージョンなどは選出対象とはなりません。こちらもご了承ください。
・最優秀ライブ
今年開催されたライブの中で最もすばらしいとお考えのものを日にちとアーティスト名、会場名、公演名などと合わせ1つ選出してください。 (例:BoA 「BoA ARENA TOUR 2005 〜BEST OF SOUL〜」 名古屋公演 レインボーホール 4月24日)
「次点」としてもう1つ選出しいただいても結構です。
・私的音楽賞
投稿者様の独断と偏見でお好きな賞を設け、該当者を選出してください。
以上よろしくお願いします。締め切りは12月23日。
皆様のご投稿お待ちしております。
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| 2005/12/22 07:55|その他|トラックバック:0|コメント:0|▲
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●北空未羽 「北空」 59点 ジャンル:ロック ハードロック ラウドロック ブリティッシュロック
1.√ (Live ver.) 2.ワンピース (Live ver.) 3.ドラマ 4.いつか (Live ver.) 5.みえないダンス (Live ver.) 6.せいだ。 7.Lost in time (Live ver.) 問題点: 1・意味不明なライブテイク主軸の作品構成 2・北空の脆弱な歌唱 3・均質的な曲が多い。さらに2によりそれがかなり増幅されている
▽続きを読む▽
インディーズではあるが、ビーイング系列のレーベルからデビューした新人、北空未羽の1stミニアルバム。作詞・作曲・編曲全部こなすなど、BeingGIZAには非常に珍しいマルチぶりを見せ付けていることから、今作には期待していたのだが・・・。結論を遠慮なく言うと、「期待はずれ」でしかなかった。 楽曲は、当初予想していた&各所で言われていた「ソフトロック」路線ではなく、荒涼としたギターのバッキングを全体的に多用した硬質なロック・ハードロック・ラウドロック。初期ブリリアントグリーンを髣髴させる、荒涼感と適度な退廃感、そして鋭利さのある「ブリティッシュロック」にも通ずるつくりとなっている(4曲目などは特にそう)。それを、Azuki七とはまた違う、「自嘲さ」や「人間の心の奥に潜む醜い感情を全面的に押し出した鋭い詞に乗せ、岡本真夜をややハスキーにした感じの繊細な声質で歌い上げていく・・・。 最近、ハードな路線に傾倒しつつあるビーイングGIZAアーティストや、過去のビーイングアーティスト、さらに今の大手レーベルアーティストらと比較しても、既に独自性を発揮しており被る存在は見当たらない。方向性としては、売れ線ではなく、明らかに「通好み」の仕上がりで、楽曲自体はそれなりに面白さや魅力を感じるのであるが・・・。だが、それを踏み潰す深刻な問題が多すぎた。 まず、何よりの問題として「何故ライブテイク中心の構成にせねばならなかったか」がある。 おまけで1曲ならともかく、インディーズアルバムとは言え業界デビューを飾る1stアルバムにおいて7曲中5曲もそうすることに意味を見出せない。 また、5曲目を除いて総じて曲調が似通っているのも問題。 そして、もう一つの大きな問題として、彼女の歌の下手さがある。 ライブテイクということもあるが、声量がなく終始歌唱は切れ切れで、音程もかなり不安定。しかも発音も不明瞭でせっかくの詞の魅力を殆ど伝えきれていない。何より、「歌いまわしの平坦さ」が耳について仕方なかった。それが上記同一曲調の問題と相乗効果をあげてしまい、どの曲を聴いても同じようにしか聴こえないのである。7曲目は特に酷い。 よって、メロディーがどうの、編曲がどうの、などと言う以前に、自らの作詞・作曲・編曲と音楽観によって作り出したハードな旋律と曲調に歌唱が全くついていけていない。曲の持つ魅力を歌唱がかなりそいでしまっているのである。同じく歌唱が下手な上原・岩田とは全く逆の結果になってしまっている。 なまじ、突き刺さるような詞と鋭利な編曲が印象的で数少ないスタジオテイクである3・6曲目が良かっただけに実に残念だ。 ファンの方には申し訳ないが、今後彼女の歌唱力が飛躍的な成長を遂げ、この手の曲をきちんと歌いこなせるレベルにならない限り、先は厳しいように思う。今後もシンガーソングライターでいるよりは、それなりの作曲力と水準以上の作詞力を生かし、他アーティストへの提供活動に勤めた方がいいのではないだろうか。
| ・アーティスト評価 |
歌唱力 | 4 () |
| 作曲 | 6 () |
| 編曲 | 6 () |
| 独創性 | 7 () |
| 安定性 | 6 () |
| 格 | 6 () |
| 総合 | 5 () |
| 熱中度 | 5 () |
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| 2005/12/22 01:43|アルバムレビュー|トラックバック:0|コメント:0|▲
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「歌姫バカ一代」時代に築いてきた書評・CDレビューを活かすため、「ブクログ」を始めました。タイトルは、「バツ丸のヲタク拝見」。
既に当ブログ右メニュー、「その他コンテンツ」のところにリンクを儲けております。
「バツ丸のヲタク拝見」
こちらもよろしくお願いします。
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| 2005/12/21 18:43|その他|トラックバック:0|コメント:8|▲
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●大竹佑季 「天使が舞い降りてくる日」
▽続きを読む▽
1・天使が舞い降りてくる日 ★★★ 作詞:熊木杏里、大竹佑季 作曲・編曲:吉俣良
贅沢にオーケストレーションを用いた豪勢なアレンジ、美しいピアノの音色・・・。それらが作りだす雄大で美しい王道バラード曲は、早2作目にして大竹の専売特許と言えるまでになっているように思う。過去にも何回か言っているが、もはや王道バラード系列において、作りこみの豪華さに関し彼女に対抗できるのは、平原綾香、一青窈、柴咲コウと業界の頂点レベルに居る有力者だけで。「お金大丈夫なのか?」といらぬ心配をしてしまう・・・。
作詞・作曲・編曲を担当したのは、何と熊木杏里と吉俣良。日本でも最強レベルのゴールデンコンビだ。業界で名を轟かしている吉俣はともかく、キングレコード所属の熊木が何故東芝アーティストである大竹に詞を提供できるのかよく分からないが、社や所属事務所を無視するという異例措置を取るまでに、この大竹に力を入れているということか。
しかし、この両名が作り上げたにしては、詞も曲も至って平凡で、編曲の豪華さと大竹の上品で甘さ・かわいさのある歌唱以外にこれといってのものがなかったのが残念である。悪くはないのだが、全体的に少し間延びしている感が否めなかった。せっかくの実力者との共演なので、もっと「キレた」ものを見せて頂きたかったのだが・・・。
2・「Scarborough Fair」(カバーなので未評価。つけるとしたら★4つ)
イギリスを代表する非常に有名な民謡で、サイモン&ガーファンクルをはじめ、欧米諸国の多くのアーティストによって多々カバーされてきた名曲中の名曲。単純で反復フレーズが多く、シンプルな構成にも関わらず比類なき魅力を発揮するのは、まさに至高と言うべきこの曲の旋律あってのものであろう。
で、大竹のカバーバージョンであるが、これが非常にすばらしい。彼女の今までのオリジナル曲や以前カバーしたグリーンスリーブスよりも出来が良いのではないだろうか。
シンセやストリングスを多用した豪勢な編曲である点は、過去の彼女の曲と何ら変わりない。だが、1年近くのアーティスト活動で培った自信と技術とによって、よりパワーアップした大竹の繊細で透明感あふれる歌唱が、原曲の持つ深遠さやスケール感、そして言いようのない美しさを大いに増幅させている。これ以上ないって言いたくなるぐらいのはまりようである。豪勢な編曲すら、おまけとしか思えないぐらいに彼女の歌唱に引き込まれてしまった・・・。
<総評>
悪くはなかったし、どちらかというと良く出来ていると言えるが、今までの彼女の楽曲の出来や、豪華すぎる製作者という点を考えると、満足できなかった。まだデビュー1年経っていないが、それだけ厳しい要求をしたくなるアーティストに彼女がなっていることの裏返しでもある。
今までとは違い、今回は編曲と歌との間に微妙な違和感を感じてしまった。
そう感じてしまった最大の理由は、大竹の歌唱の成長にある。
既に豪華極まりない編曲に頼らずとも、その歌唱をしてすばらしい魅力を見せ付けるまでに成長した。それが故に、彼女の歌唱の方に意識が行ってしまい、豪華な編曲にわずらわしさすら感じてしまったのである。
よって、これからは、豪華な編曲を維持しつつも、彼女の歌唱の魅力を引き出すこと・生かすことを何よりも重視したそれに切り替えた方がいいように思う。
あ、このこととは関係なしに、今後もイギリス民謡をはじめ、欧州各国の民謡をカバーしていただきたい。 いっそのこと、トラッドやフォーク、アイリッシュ民謡路線を突き進んでいただいても、一向に構わないのだが・・・。
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| 2005/12/20 00:49|シングルレビュー|トラックバック:1|コメント:0|▲
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・宇多田ヒカル 「PASSION」
▽続きを読む▽
●PASSION ★★★★☆ 作詞・作曲・編曲:宇多田ヒカル
「Be my Last」からさして間隔を置かないで発表されたニューシングル。PS2ゲーム「キングダムハーツ2」の主題歌として使用されている。
楽曲は前曲に引き続き、プログレッシブロック的な変則バラード曲。イントロを経た後に続く、ドコドコと響く太鼓の音色と笛の音色による珍妙なサウンドに驚かされる。
イントロの電子音、カラオケ・着うた・着メロには明らかに不適な淡々と且つ平坦で恐ろしく歌いにくい歌メロ、太鼓や笛らしき音色による民族音楽的なリズムの構築、浮遊感や前衛感を意識させる電子音の挿入・・・。ここ1年における彼女の音楽性の変化の顕著な特徴として、「プログレッシブロックへの傾倒」があるのだが、よもやここまで深くこっちの世界に踏み込んでくるとは、全く予想していなかった。もはやJ−popとかバラードとか洋楽ポップスとか云々を超え、商業音楽の範疇から逸脱し、卓越した技術と思想の持ち主でしか作ることの出来ない芸術音楽の領域にたどり着いたとすら言えるだろう。
編曲も秀逸で効果的な電子音と打ち込み音の使用が曲に深遠な広がりを与え、聴き手の意識を広げていく。 散々もったいぶるかのように平坦な歌唱が続き、最後のDメロ部分で一気に盛り上がる構成には、おそらく賛否両論があろう。個人的にはかなり好きではあるが。
アメリカデビューアルバム収録曲とは違い、メロディーが、宇多田の声質と歌唱の魅力を引き出しているのがいい。こうなると、他者には及びもつかない実力・魅力を存分に見せ付ける。まこと理不尽ながら、これが天才というものだろう。
ところで、同時期に彼女と同じくプログレの領域へと確実に踏み込んだFayrayと比較すると結構面白いことが見えてくる。
淡々歌うことにより自らの内に哲学的に問いかけていくFayrayとは対照的に、Dメロの旋律に見るように、宇多田はあくまで日常的な描写を感情的に歌うことにより作中主人公の心理を外に向かって表現している・・・。ここら辺の、怨念・情念をはじめとした多感な感情を感じさせる歌唱は母親である藤圭子譲りか。音作りや曲調に反し、歌唱や詞に関し「歌謡曲」「J−pop」的な要素を感じさせるデビュー以来の宇多田の特徴が、ここでも存分に発揮されている。
編曲に関しては、Fayrayがギターとピアノ主軸とシンプルな構成であるのに対し、宇多田はシンセをふんだんに用いたかなり複雑な構成になっているのも興味深い。 このような相違が生じるのには、Fayrayがプログレ四天王の、その中でも「ロック的な影響」を受けているのに対し、宇多田はあくまで民族音楽やそれ以外の音楽〜例えば歌謡曲や演歌〜からの影響を受けていることが、その理由としてあげられよう。
その結果、暗すぎてとっつきがたいものがあるものの、実はあっさりしているFayrayと、聴きやすくはあるが、実は情念たっぷりでどろどろである宇多田と、見事なまでの好対照の構図が出来上がる。同じプログレ路線でもその内実にはかなりの違いがあるのだ。
しかし、かつて商業的な成功を収めたこの両名が、そういったものとは無縁の音楽をやっているのは面白い。
<総評>
実は「誰かの願いが叶うころ」ぐらいから「ちょいプログレになっている?」との考えを持っていた。それにある程度の自信が持てるようになったのは「Be My Last」で、揺ぎ無い確信が持てるようになったのがこの曲。彼女が「プログレ」へと傾倒しているのは、もはや疑いようがないだろう。
しかし、かつてはR&Bや洋楽王道ポップス、全米アルバムにおいてはデジタルポップ・ヒップホップ・テクノといった音楽性を見せてきた彼女がよもやプログレをやるとは・・・。
彼女の真意はともかく、この動きは非常に面白いように思う。まあ、私がプログレ好きなのもあるが・・・。
今の女性音楽シーンは後半になってからというもの、安定感抜群の王道バラードを柱に、ハードロック・ラウドロック人気、そして倖田來未や絢香の台頭によりR&B・洋楽王道ポップス人気が再燃と再び混迷の様相を見せている。「プログレ」がシーンの一角を担えるかそうでないか、それを占う重要な材料となるのは、来年発表されるであろうFayrayと、この宇多田のニューアルバムであろう。果たして2006年は「プログレ元年」となるのか?
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| 2005/12/19 00:00|シングルレビュー|トラックバック:0|コメント:0|▲
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ねちねちとやってきました一連の「年末総評」。ついに最終であり、最も重要な「2005年音楽シーン総評」を行っていきます。
まず、今回は各賞および「アーティストランキング」の発表です。「アルバム20選」「優秀楽曲」「「音楽業界重大ニュース」に関しましては、機会を見つけ随時更新していきます。
また、大変申し訳ないのですが、恐らく24・5日くらいまでは、場合によっては選出した内容を変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
それと合わせ、今週ぐらいから1日3更新ぐらいと、ブログの常識を無視した多更新となりますが、ご容赦ください。今、ちょっと「やる気」が出ているものですから。書けるときに書いておかないときっと筆不精になりそうなので・・・。
あわせて、12月1日に告知しました「2005年女性音楽シーン総評〜皆様の総評募集〜」(こちらを参照)に関してもよろしくお願いします。
また、ご意見ご感想などもあればお願いいたします。
では、発表いたします!!
▽続きを読む▽
・各賞受賞者
最優秀アーティスト |
熊木杏里 次点:竹井詩織里 上木彩矢 |
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| 最優秀新人賞 | 星田紫帆 次点:上木彩矢 大竹佑季 YUI |
| 優秀新人賞 | 植村花菜 岩田さゆり as 牧伊織 ナナムジカ |
| 最優秀ライブ |
4月24日 BoA「BoA ARENA TOUR 2005 〜BEST OF SOUL〜」〜名古屋レインボーホール
次点:12月1日 「パンライブ アコースティックナイト 竹井詩織里部分」 |
最優秀作曲者
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熊木杏里 小松未歩 次点:宇多田ヒカル Fayray 梶浦由記 中村由利 Bonn |
| 最優秀編曲者 |
吉俣良 次点:志方あきこ 古井弘人 | 最優秀ボーカリスト
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竹井詩織里 次点:Salyu 上木彩矢 Fayray 柴田淳 大竹佑季 |
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管理人特別賞
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北原愛子 次点:岩田さゆり |
| 最優秀楽曲 |
星田紫帆:「TRAGIC LOVE」
次点: 熊木杏里:「イマジンが聞こえた」 上木彩矢 「tear,」「CRAZY」 一青窈:「かざぐるま」 Fayray:「赤い月」 竹井詩織里:「Reflection」 |
最優秀楽曲候補曲
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熊木杏里:「ムーンスター」「夢のある喫茶店」 ナナムジカ:「Ta−lila〜僕を見つめて」 Salyu:「Landmark」 上木彩矢:「DEEP,」
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| 最優秀作詞曲 |
熊木杏里:「イマジンが聞こえた」 次点:一青窈:「かざぐるま」 ナナムジカ:「Ta−lila〜僕を見つめて」 |
・アーティストランキング
| 2005年上半期 | 2005年総合 |
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| 1・熊木杏里 | 1・竹井詩織里 |
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| 2・北原愛子 | 2・熊木杏里 |
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| 3・小松未歩 | 3・上木彩矢 |
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| 4・BoA | 4・小松未歩 |
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| 5・奥華子 | 5・星田紫帆 |
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| 6・GARNET CROW | 6・GARNET CROW |
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| 7・竹井詩織里 | 7・Fayray |
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| 8・柴田淳 | 8・新居昭乃 |
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| 9・Miz | 9・北原愛子 |
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| 10・植村花菜 | 10・岩田さゆり |
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<解説>1位はGIZA竹井詩織里。「歌姫バカ一代」時代を含め、初めて「ガーネットクロウ」以外のアーティストが1位に。満足はしていないものの水準を遥かに上回るアルバム、積極的な対外活動、そしてここ1年で飛躍的に成長した歌唱力、端整な容姿と見事としかいいようがない。 2位は熊木杏里。すばらしいアルバムを以って劇的な復活劇を見せ付けてくれただけでなく、積極的なテレビ出演とライブの開催と、これまた見事としか言いようのない活動振り。無理やり順位をつけはしたものの、実質はこの両名が「1位」と言ってもいいだろう。 あと注目すべきは、上木・星田・岩田とGIZA新鋭のいきなりのランクイン。それのみならず、常連であるガーネットクロウ、小松も当然のごとくランクイン。深刻な売上げ減など多々問題はあるが、個人的に今年のGIZAアーティストの活動振りは、倉木・ガーネットクロウ・愛内と3大アーティストが活躍した2001年以来の出来の良さだと思う。 今のGIZAは既に実力・魅力に秀でているアーティストが十二分に居る。今までで一番とすらいっていいだろう。後必要なのは、魅力あるアーティストとその作品を如何にして売っていくかの1点のみ。 惜しくも選出もれは、Miz、大竹佑季、植村花菜、as、ユンナ、YUI、BoA、島谷ひとみ、宇多田ヒカルといったところ。かなりハイレベルな争いだったように思う。
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| 2005/12/18 16:54|その他|トラックバック:1|コメント:0|▲
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基本的に邦楽の「歌姫」作品しかレビューしてこなかった私ですが、今日は趣向を変えてHR・HM作品のレビューをしようと思います。この先も機会があればやっていこうかと。
●Bonn-Kelly 「Journy To The End」 85点
ジャンル:メロディックスピードメタル ギターインスト ブルース ジャズ
1.journey to the end 2.hold on 3.screw up 4.BK-shuffle- 5.time after time 6.fallen leaves 7.7th etude
▽続きを読む▽
「ラウドネスオープニングアクトオーディション」に合格、ポール・ギルバートをはじめ、HR・HM界で活躍する有名ギタリストを多々排出してきたアメリカの名門校GITに入学。そして今MIジャパン大阪校GIT-DX主任講師である日本有数のギタリスト、ケリーサイモン。 その彼と、その弟子的存在であり、同じく大阪GITで講師として活躍し、星田紫帆とのユニット「IO」をはじめとしたGIZAアーティストの作編曲者としても名を上げつつあるBonnとが、「今までのアルバムの中で一番ギターを多くかつ速く弾くプロジェクト」と銘打ち結成したユニット。
結論から言うと、上記結成動機から余裕で推測できるように、今作は実に「バカな」作品である。バカとは言っても「愚劣」とか「侮辱」の意味ではない。時に「道を究めた」とか「とにかくひたすらそれに打ち込む」とかの最大級の褒め言葉として使用するときの「バカ」である。
ジャンルは、へっぽこ軟弱なロックか王道バラード主流の今の男性音楽シーンとは完全に一線を隔したHR・HM。しかも、ギターインスト主軸の作品。そう、メロディックスピードメタル(以下メロスピ)全盛期であり「スーパーギタリスト」なるものがもてはやされた80年代の音楽。もはや「スーパーギタリスト」「ギターヒーロー」なるものが、一部のギター雑誌かマニアの領域でしか語られなくなった今、あえてそういったものを全面的に押し出し、エレキギターやメロディックメタルの楽しさや可能性を追求した両名の姿勢には敬意を払わずにはいられない。
ギターは、文字通り全編通して弾きまくり。とにかくこれでもかこれでもかと、要所要所において高速ピッキングやスウィープピッキングなどをはじめとした高難度の演奏をビシバシキメていく。ギター小僧やメロスピ好きであるのなら、顔が思わずほころんでしまうことしきり。エレキ弾いてもさほど女の子から注目されなくなり、鬱屈している人ほど存分にカタルシスを味わうことが出来よう。典型的メロスピ曲である1・4・7曲目は「バカすぎる」程に弾きまくっていてる。聴いていて苦笑してしまうぐらいに・・・。だが、技術は紛れもなく本物。Bonnに至っては、星田の曲での演奏では「遊んでいたのか」と思ってしまうぐらいだ・・・。
しかし、いくら演奏が凄くても「曲がクソ」であれば、単なる技術 自慢の「自己満足」でしかない。両名のバカテクに隠れがちだが、今作で最も賞賛すべき点は、「楽曲」であり、両名の作曲能力である。これを忘れてはならない。
1・4・7曲目といったメロスピ曲を主軸にしつつも、メロディアスハードな2曲目やファンキーな感じすらする3曲目・5曲目と多彩。それのみならず、歌入り曲である2・5曲目に至っては、ケリーサイモンの甘くセクシーな歌唱と流麗で起承転結の効いた歌メロが冴え渡り、「歌もの」としての完成度も文句なしに高い。公式サイトで明言している「ヴォーカルメロディーを中心に」「楽曲重視」の姿勢が見事に貫かれている。シンガーとしても活動しているケリーならではの発想と実践である。
そして、この歌入り曲2曲を作曲したのはBonn。既に星田をはじめGIZAアーティストへの作編曲に携わっているが、そこで示した作曲力の高さをここでも見せている。今後のGIZAを考える上で間違いなく重要なアーティストとなろう。頼むからGIZAは彼をこのままつなぎとめてほしい。
ただ、今作の唯一の問題は、ギターと一部の楽器以外殆どが打ち込みであること。音の厚みや迫力に欠けていたのは実に残念である。それ相応のテクニシャンによる演奏であれば、それこそ大台の点を与えても良かった。次作ではPONや大橋あたりとセッションしてもらいたい。
ギター小僧はもちろん、星田のファンになったロック・ハードロック好きにも是非聴いていただきたいすばらしい作品。
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| 2005/12/18 13:11|アルバムレビュー|トラックバック:0|コメント:2|▲
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昨日は年内最後のテニスおよびその参加メンバーで忘年会やっていました。
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うう、せっかくテニスで汗流したのに、コースでめいっぱい食ってしまったから太りそう。ただでさえ太りやすい体質で今冬太りの真っ最中なのに(泣)
テニスの方は、結構調子が良くて体もよく動いたのだけど、肝心なところを凡ミスを重ね1勝のみという結果に。こちらも(泣)
でもいんんだ。何せフィギュアで真央ちゃんが勝ったから。
あのミスなしの女王、スルツカヤに勝っちゃうんだもん。びっくりさ。中野選手も堂々の3位。両名とも本当にすばらしいスケーターですね。惚れちゃいますよ。中野選手はこれでトリノ五輪選考ほぼ内定ですね。
真央ちゃんのトリプルアクセル2回の夢は、「トリノ五輪」の楽しみにとっておきますよ。これで真央ちゃんが五輪に出られないときたら本当に腹立つね。紛れもなく日本で一番且つ不敗のスケーターが出ないなんておかしいでしょう。規約?そんなものはくそくらえです。
一方、安藤選手はふがいなかった。いくらなんでも1演技中に3回も転んでいては五輪云々どころではない。今年のジャンプの成功率はかなり低いものがあるので、もう根本的に考え直さないとだめでしょう。
それと、本人もコーチも、そしてマスコミや我々も、もう「4回転」を追い求めるのはやめた方がいい。「もう4回転は無理」〜残念ながらその事実を受け入れる時が来ているように思う。酷で妄想にも等しいことを要求したり追い求めたりするのは、彼女の選手としての寿命を縮めるだけ。
結果は惨敗だったが個人的に注目だったのは、アメリカのシズニー選手。今後に期待できそうですね。あの身長と手足の長さ、そしてあの美貌・・・、ジャンプの安定感さえ増せば、世界の頂点を十分に狙えると思う。センスも感じられるし・・・。
来週はいよいよ日本最強&代表が決定する「全日本選手権」。GPファイナルに出場できなかった恩田・村主・荒川各選手もこのままだまっているはずはないので、きっと壮絶な戦いになることでしょう。やっている選手には気の毒だけど、とにかく各選手にはがんばっていただきたいですね。
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| 2005/12/18 01:49|その他|トラックバック:0|コメント:0|▲
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いつの間にかトータルアクセスが5万を超えていました。
開設25日で5万・・・。信じられません。ひとえに当サイトを日々見てくださっている皆様のおかげです。
ありがとうございます。
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| 2005/12/17 01:17|その他|トラックバック:0|コメント:0|▲
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間隔があいて申し訳ないですが、12月6日の書評の続きを行います。
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まず、驚くべきは出だし。
ここで、主人公石神が住んでいる場所に関する説明を行いつつ、彼がいかに頭の切れる人物であるかということを実にさりげなく表現している。
しかし、単なる説明的な描写と思いきや、実はここでの内容が後々にとてつもなく重要な意味を持つ。それはここでは記さない。是非自らの目でそれを確かめ、驚いてほしいと思う。
このオープニングを経て間髪居れずに滑らかに事件発生へとつながっていく。最近は、事件発生までにやたらと薀蓄をたれたり、もったいぶった文章を書いたりしてグタグタになっているゴミステリーがはびこりまくっている中、今作の話の展開は鍛えに鍛え上げられたボクサーの体のように無駄がなく鋭い。しかも、それだけでなく話もすさまじいことこの上ない。
通常のミステリーにおいては、「誰が殺したか」「どのようにして殺したか」「どのような理由で殺したか」をラストで明らかにすることが主題となる。しかし、この3つ、とくに最初の2つに項目に関しては、総じてはなから推理で導き出せるはずもない犯人設定や奇抜で非論理的な殺害方法ばかりとなっているのが現状だ。 だが、この作品においては、早々にこの3つに関して明らかにされる。拍子抜けするぐらいに。そこには大掛かりで悪魔的なトリックも何もない。殺し方も動機もすべてがごく常識的。そうであるが故に、事件の核心や警察の捜査のポイント、犯人と捜査する側との駆け引きポイント〜つまりはミステリー作品としての核心となる部分が「殺害時間」「指紋」「遺体捜索」と、現実に生じた殺人事件において最も重要となるもののみに限定されている。これはとんでもないことだ。
料理で言えば、玉子焼きで玉子だけを使用して決定的な個性を出せと要求しているにも等しい。やろうとすること自体に相当な無理がある。だが、かつて、「殺害方法も時間も動機も分かっている。分からないのはどちらが殺したかということ」を主題とした「どちらかが彼女を殺した」や、「誰が殺したという点と、殺害に使用した薬のカプセルの残量」だけを謎にした「私が彼を殺した」で、ウルトラC級にも等しい「シンプルイズベスト」のミステリーを見せ付けたこの天才はこの難題を見事に処理しきった。だが、よくよく考えれば、殺人事件を突き詰めればすべてこの3つの項目にたどり着く。逆に言えば、そういったものを重要視していない今のミステリーが如何におかしいかということでもある。
石神が愛する真犯人をかばい、警察を欺くために天才的頭脳を駆使しこの3つの項目に対し罠をかける。石神に相対する警察官に関する描写も秀逸で、ミステリーのお約束ともなっている「バカで捜査や推理を探偵に依存しまくっているだけの警察官の姿」なんぞ微塵もない。警察の凄さ、狡猾さ、優秀さ、組織力の大きさといったものを読者にきちんと意識させた上で、そうであるが故に石神の仕掛けた罠に陥るという流れは、言葉に尽くせないほど秀逸。
そして、驚くべきことは、石神の取る行動すべてにきちんとした意味を持たせている点にある。どう考えても無駄にしか思えないような行動や言動に関してもそれが後々重要な意味を帯びてくる。冒頭の何気ない描写、また、事件後何故か石神が頻繁に真犯人に電話をする行為・・・。 そういった行為の裏にある真意が明らかにされたとき、もはやため息しか出なかった。 その見事さ、すばらしさは一種の芸術。この作品の主題の一つとして描かれている「数学の証明」のように精緻で美しく、無駄がないのである。
だが、今作で最も賞賛されるべき点は、石神が必死に築き上げ、警察すらだまし続けてきた精緻で完璧なトリックが破られる様の描写である。
彼のトリックを破ったのは、彼と対峙した天才湯川でも優秀な警察でもない。ではそれが何か。実はそこにこそ、今作の主題と今作を最高たらしめているものがある。それが何かということは、冒頭に書いた件と合わせ、自らの目で確かめていただきたい。
今の世の中、本当にゴミステリーであふれかえっている。だが、そんな作品らを「おもしろいもの」「最高のもの」として読んでいる人が多い。実に嘆かわしいことである。
真に最高のミステリーはここにある。如何に巷でもてはやされているミステリーがいんちきでつまらないものであるかを今作を読んで是非理解していただきたい。
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| 2005/12/17 00:12|読書評|トラックバック:1|コメント:3|▲
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さて、残り4選手、ざくっと行きますよ〜
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・恩田美栄 五輪△ メダル×
現時点ではポイントランク2位(浅田除く)と好位置につけてはいるものの、GPファイナルに出場できないことから、五輪出場に関してはかなり厳しくなってきている。 彼女の場合、山田コーチの弟子ということもありジャンプが得意なのだが、伊藤みどり以降初めて成功させた「トリプルアクセル」に関しては、既に中野・浅田両名を始め飛べる選手が多くなったことから、既に必殺技とは言えなくなっている。
また、失礼ながらムッチリ体型は芸術点にどうしても影響を及ぼしてしまうのも問題だ。
そして一番の問題は演技。 自身の体型を理解してか、芸術性よりもコミカルでユニークな感じを見せる彼女のスケーティングは、見ていて面白くはあるが、フィギュアの醍醐味であり根本的魅力でもある「美」や「優雅さ」にはどうしても欠けてしまう傾向にある。彼女のようなタイプは、観客からはそれなりに支持されるものの、頭の固い採点員から気に入られない可能性もなきにしもあらず。五輪に出場しても、以前のソルトレークの時のように惨敗してしまう可能性が高い。ジャンプをはじめとした要所要所の技術項目でどれだけ点数を稼げるかが五輪に出られるかそうでないかの重要なポイントとなろう。
・荒川静香 五輪△ メダル×
2003年に一度は頂点に立った荒川。しかし、それ以降は全く勝てないでいる。安藤以上に「新採点方式」の犠牲者であると言えるだろう。
元々ジャンプよりも、長身と長い手足をダイナミックに生かした芸術的なすべりを身上とする彼女には、精密機械のような正確な技(特にジャンプ)の繰り出しを要求する新採点方式とすこぶる相性が悪い。さらに、すべてに関し隙がないものの、バックから入るスパイラルシークエンス以外これといった必殺技がないのも、このことに拍車をかけてしまっている・・・。
現在ポイント3位(浅田除く)であるが、GPファイナルに出場できなかったこともあり、五輪出場が一気に危なくなってきた。五輪代表選出最後の大会となる「全日本選手権」で引退をかけて逆転出場を狙うことになる。GPファイナルで安藤・中野両名が表彰台に立ち、さらに浅田が優勝してしまった場合は五輪出場はほぼ絶望的となる。
・村主章枝 五輪:△ メダル○
今まで女子フィギュアスケート界を牽引し続けてきたベテラン村主。前五輪の代表で4位ではあったが、特別にエキジビションに登場するなど、海外から根強い人気がある選手である。だが、そんな彼女も今回は怪我もあってかかなり苦戦している。
五輪出場やそれ以外にも大きな大会に何度も参加している経験が為すのか、NHK杯ソロフリーでのすべりのように「ここ一番」というときに驚異的な精神力を見せ、自力を発揮し結果を確実に残すのが彼女の絶対的な強み。 表情豊かなスケーティングもすばらしく、フィニッシュを飾る「フィニッシュスピン」に関しては世界でも1・2位を争う美しさと速さとがある。
・中野友加里 五輪○ メダル○ 五輪出場争いにおいて全く注目されなかった彼女ではあるが、NHK杯での優勝をきっかけに一気に代表有力候補へと上り詰めた。ポイントでは今のところ最も下ではあるものの、GPファイナルに出演できたことから俄然五輪出場の可能性が高まってきた。
彼女の強みはすばやいスケーティングと笑顔、そして超高速のドーナツスピン。さらにトリプルアクセルも飛べることから、新方式の採点との相性は良い。NHK杯規定演技の時のような滑りがフリーでも出来、さらにトリプルアクセルをミスなく飛べさえすれば、五輪代表はおろか五輪でのメダル獲得の可能性すらあると思う。
<結論> 現時点で考えるとすれば、五輪代表として適していると思うのは、浅田・村主・中野の3名。 安藤・荒川の両名に関しては、技術よりも新採点方式との相性の悪さがあるので、仮に五輪に出場できたところでスルツカヤを筆頭とした世界の有力選手に勝つのは不可能だと思う。
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| 2005/12/16 01:22|その他|トラックバック:0|コメント:0|▲
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