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CDレビュー~そして彼女は羽ばたく

●大竹佑季 「眠る孔雀」 86点

ジャンル:王道バラード 民族音楽 プログレッシブポップ トラッド


(2006/01/18)

1.眠る孔雀
2.tell me how~終わりのない旅へ~
3.都会の羊
4.tasogare
5.空の出口
6.或る悲しみ
7.虹のつづき
8.scarborough fair
(民族音楽のカバー)
9.天使が舞い降りてくる日
10.赤い運命(カバー)
11.ありがとうあなた(カバー)



<問題点・注意点>
1・バラード曲だらけ~1stのようにアップテンポの曲がほしかった
2・カバーである最終2曲は不要かと
3・シングル曲が弱い




昨年5月1stミニアルバム「Greensleeves」でデビューした東芝EMIの新鋭大竹佑季の2枚目のアルバムであり、初のフルアルバム。前作から7ヶ月ぐらいしかたっていないことと、先行シングルである「tell me how」「天使が舞い降りてくる日」の出来~特に編曲に満足していないことがあり、今作の出来に不安が少なからずあったのだが・・・。

大竹の飛躍的な歌唱の成長と彼女が所属している東芝・ホリプロ両陣営の力の入れようを強く感じ取れる見事な作品に仕上がった。恐らく今後の女性アーティストシーンを考える上で一つの指標と成りうる作品ではないだろうか。


楽曲に関しては、方向性としては基本的に前作の延長線上にあるといえるのだが、より民族音楽路線への傾倒を強めたのが大きな特徴である。
イギリス民謡のカバーである7曲目を筆頭に、パーカッションとピアノの旋律がトラッド色を生み出している1曲目、中国の伝統楽器であるニ胡の旋律が凄まじい郷愁を演出する3曲目、ティンフルートとヴァイオリンの音色が東洋・西洋音楽の両要素を感じさせる4曲目、と様々な伝統音楽の要素を感じ取ることが出来る。

また、民族音楽やトラッドとの親和性が高いこともあってか、プログレッシブロック的な音作りになっているのも今作の特徴であろう。キンキンとした電子音がふんだんに挿入され、陰や鬱さを感じさせる6曲目やカバーである7曲目はその典型である。もはや叙情派プログレと言ってもいいかもしれない。

とはいえ、柴咲や一青窈など、既に民族音楽の要素を取り入れた音楽をやっている女性アーティストは少なくない。が、そのスケールの大きさ、作りこみの凄まじさ等に関しては、菅野よう子・新居昭乃・平原綾香といった超一級のアーティストぐらいしか匹敵できる存在がいないと思えるぐらいに素晴らしい。はっきり言って「やりすぎ」と言いたくなるぐらいに・・・。楽曲製作に関し、レーベルを無視してkokia、熊木杏里、吉俣良、鈴木正人、日本フィルハーモニーオーケストラ、広沢タダシ、と実力者を惜しみなく起用しただけはある。今10代の女性アーティストでここまで強力なバックアップを得ている者は恐らくいないだろう。ホリプロと東芝の力があってのものか・・・。

だが、有力陣らが故のこだわりによる作りこみすぎた編曲は、ともすれば「歌い手の魅力を埋没させる」というマイナスの結果に働いてしまう危険性を常にもたらしてしまう・・・。実際、前作や先行シングルでは編曲があまりに装飾華麗すぎて、大竹の歌唱を圧迫し曲の質を下げてしまっていた。

しかし、その反省があったかどうかは定かではないが、今作ではシングル2曲目を除き、豪勢ではあれど大竹の歌唱を全面に押し出した作りになっている。よって、飛躍的に進化成長を遂げた大竹の歌唱が存分に映えている。

それにしても大竹の歌唱はすばらしい。前作では甘さがぬぐえなかったが、今作では彼女の持ち味であるかわいさ・やわらかさはそのままに声量と表現力が格段に進化した。この手のジャンルの第一人者である平原や一青窈と比べてもそれ程遜色ないだろう。わずかな期間でよくぞここまで成長したものだ。
伸びやかさや透明感にも秀でた彼女の歌唱は、伝統的な音楽の要素を含んだ楽曲と非常に相性が良く、楽曲の魅力を大きく増大させている。既に歌唱そのものが必殺の武器になっているとすら言えよう。



結論として今作は、声質・歌唱・曲・編曲など音楽を構成するすべての要素において非常に高水準の作品と言えるだろう。

だが、高水準だからこそ、作品に存在する少しの問題を大きな問題として認識せざるを得なかったのは、今作の最も痛い点であった。

売るためとは言え、「赤いシリーズ」のリメイクドラマに使用されたカバー曲である最終2曲の収録には疑問がある。それまでの曲と違い歌謡曲的な色合いがありやや浮いているからだ。そうするのであれば、中盤あたりに前作にあったような躍動感のあるアップテンポナンバーを1曲でもいいから入れて欲しかった。全曲バラードという構成は、人によっては大きな減点材料となろう。

そして、シングル「天使が舞い降りてくる日」の収録。悪くはないのだが、そのほかのシングルとアルバムオリジナル曲と比べると、2ランクぐらいダウンの感が否めない。最終カバー2曲と合わせ後半の尻すぼみを生み出した元凶になってしまった。

この点のところがもう少し何とかなれば、大台をつけるに値する作品であったのだが・・・。

しかし、このジャンルにおいて間違いなく最高峰のものであろう。今後同系列のアーティスト、及びそれを抱える事務所は今作を嫌でも意識せざるを得ないのではないか。今作に匹敵する編曲か、全く違う方法論で同レベルの魅力を出すよう勤めないと、彼女を超えるのは難しいだろう。今年のシーンの動きを占う上で、結構重要な作品になると私は考えている・・・。

今後はよりトラッドやプログレ方面へと進んで欲しいと思う。











・アーティスト評価
歌唱力9 ()
作曲-- ()
編曲10 ()
独創性9 ()
安定性8 ()
8 ()
総合9 ()
熱中度8 ()





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2006/01/21 18:38|アルバムレビュートラックバック:1コメント:2

コメント
都会の羊
3曲目の「都会の羊」はKOKIAが作詞作曲だったりします。
KOKIAファンからでした(^ ^)
通りすがり #-|2006/01/23(月) 21:49 [ 編集 ]

すいませんが
>通りすがりさんへ

書き込んでいただけるのはありがたいのですが、すいませんがHNをきちんと書いていただきたく思います。それと恐らく初めての書き込みであると思われるので、その旨を一言示していただけたらとも思います。

今後は、「通りすがり」のHNで書かれた文などは警告の上削除の措置をとりますので、なにとぞご理解ください。
バツ丸 #-|2006/01/23(月) 22:14 [ 編集 ]

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