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フィギュアスケート総評~新採点方式がもたらしたもの2

前回から間隔が空いたのと、既に時期はずれの感がありますが、フィギュアスケート新採点方式の問題の残りとその改善案について記していく。今回で最後。


●新採点方式の問題~技術至上主義が滑りの基本と美しさを奪う

今の20歳以上の中堅・ベテランのスケーターと10代半ばのスケーターの演技を見ていて決定的に感じる違いは、ずばりフィギュアの基本・根幹であり、ある意味核とも言える「滑り」である。

もちろん、10代の選手と20代の選手では、常識的に考えて経験に差が出るのは当たり前で、よって「滑り」に差が出るのも当たり前であるのだが、何故かそういった年季を越えた差があるように勝手ながら思わずにはいられないのだ。

実際、ジャンプやスピンなどに関しては、若手の選手とベテランの選手との間で明確な差はない。これは、キンバリー・マイズナーや浅田真央を見ていれば良く分かる。完全に成長しきっていない体型もあり、ジャンプにおいては彼女らの方が明らかに上と言ってもいいくらい。しかし、一方で彼女らの滑りは、優雅さ・滑らかさ・スケールの大きさといった点で、例えば20代のスケーターである荒川、スルツカヤ、村主らに及んではいない。

だが、この差を生み出したのは、若手スケーターの経験のなさや才能のなさではない。2004年からの始まった新採点方式に合わせたすべりが「生み出した」のである。

とにかく新採点方式で勝つ上で重要である「点が取れるプログラム構成」=即点に繋がるジャンプ・スピンを重視し、練習も恐らくそういったもの重視になった結果、一番地味ではあるがスケートの基本である「滑り」がおざなりになったのであろう。さらに、終盤に大技をやると得点を稼げるシステムも、後半に滑りを魅せるゆとりをなくしてしまった。そういった積み重ねの結果、魅せるスケートで長い間戦ってきた中堅・ベテラン選手と根本的にすべりの質に差が出たように思う。


実はこの安直な技術主義とも言うべきものが、さらに蔓延しそうな気配がある。その最たるものが浅田真央であろう。

彼女は既に、世界のトップスケーターですら不可能な高度なジャンプとスピンをして一気にトップへと上り詰めた。スケーターとしての才能の凄さはケチのつけようもないが、ジャンプにこだわりすぎな姿勢が今後を考える上でかなり気になってしまう。
「トリプルアクセルを1プログラム内に2つ盛り込む」「複数の4回転ジャンプを飛ぶ」・・・。確かにそれはフィギュアスケーターとして、アスリートとして、歴史に残されるべき挑戦であり、尊敬されてしかるべきものであろう。しかし、その比類なき才能が故に、あえて私は彼女にもっと美しさや優雅さを追求した滑りをしてほしいと思わずにはいられない。

偉業に挑戦してほしいとの気持ちはもちろん私にもあるが、既に彼女はジャンパーとして世界トップ。しかし、彼女の急速な身長の伸びを見るに、ジャンパーとしてトップでい続けられる期間は恐らく長くないだろう。さらに、難度の高いジャンプはそれに比例して体にかかる負担も増大する。男女共に4回転に挑戦したスケーターは決して少なくないが、実際の試合でそれを見ることが極端に少ないのには、このことがあるからである。過酷なジャンプへの挑戦は確実に彼女の体を蝕む。出来ればジャンプへの挑戦は今年一年をめどに終わっていただきたいように思う。


だいぶ話がそれてしまったが、4年後のバンクーバーに向けて、いや、フィギュアの今後を考える上で新採点方式には改善点があるように思う。素人発想丸出しであるが、それを記して最後とする。


1・高難度の技に挑戦し、失敗した場合の減点を低くする=低難度の技に失敗した場合は減点を大きくする

こうしないと、誰も挑戦的なプログラムを組まなくなるだろう。最高の舞台の場でつまらない滑りを見せられるのはもはや苦痛。一方で2回転ジャンプや単純なスピンなど低難度の技で失敗した場合は逆に減点を厳しくする。これだけでも少しマシになるような・・・。


2・プログラムの流れや音楽との調和を考える上で優れていたら、低難度の技でも高く評価する

今のフィギュアがつまらなくなっている大きな理由は、得点稼ぎのために皆が高難度の技をするあまり、個性がなくなっている点にある。
よって、プログラム構成や音楽との調和などにおいて優れている場合には、低難度の技をやった場合にも評価する。逆にいくら難度が高くてもそれがダメであれば減点にする。これもフィギュアの原点である美しさを考える上で有効なのではないだろうか。これだとイナバウアーに対しても点をつけることが出来ると思う。


3・もっと滑りを重視する

今でも「スケーティング」という項目で点数がつけられるものの、もっと滑りそのものに対して厳しくつけた方が良いだろう。滑りこそすべての基本、これを忘れてはならない。




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2006/03/06 11:07|その他トラックバック:0コメント:4

コメント

素人目で恐縮ですが、確かにどの選手も似たような技ばかりしていた気がします・・・
しかし、表現力や優雅さ、音楽との調和などを重視すると、審判の性格やその時の気分によって点数にばらつきが出そう(技術と違い、表現については明確な採点の判断基準が作りにくそう)なのが心配です。

それでも私としては、見ててつまらないスポーツになるよりはいいかなぁと思います。
ファンブル #-|2006/03/07(火) 00:54 [ 編集 ]

難しいですね
今回は、新採点方式初の五輪ということもあり、選手も審判もコーチもまだまだ試行錯誤や不慣れな面がありましたね。

皆が高得点技に傾倒していくので、例えばスピンに関しては最高難度のビールマンスピンがやたらと増えましたね。

ただ、新採点方式でも表現に対する採点があり、それは今までと同様審判の主観に大きく左右されますね。審判の国籍にも左右されるでしょう。

しかし、今のルールのままだと確実にフィギュアが面白くなくなりますね。今見れているのは、過去の遺産があるからだと思います。

バツ丸 #-|2006/03/08(水) 00:09 [ 編集 ]

コンパルソリー(規定)の大きさ
こんにちわ!どのサイトよりも的確で正確な内容の書き込みにとても感動しました。
さすが「音楽」というコトバにならないモノを日々コトバに変換して伝えてくださっている方だと本当に頭が下がる思いでおります。
フィギュアスケートというコトバじたい「図形」からきている通り、氷上に図形を描くコンパルソリーが廃止されてからの若手のすべりの雑さには危機感を感じています。荒川静香さんも規定競技の名手だった佐藤有香さんに滑りそのものを学びに行ったり、若手の荒い滑りに対して「このままでは次世代にスケートを伝えられなくなる」と危機感を表明されていました。彼女のSPでのスケートそのものに対する評価がスルツカヤを上回っていたのはそのへんの危機意識のあらわれだと思います。新採点システムになっても滑りそのものがよければ対応していけるのだという実証にもなるのではないでしょうか。
ユズショー #-|2006/07/18(火) 10:48 [ 編集 ]

驚き!!
>ユズショーさん

既にWカップも過去になってしまった今において、まさかフィギュア関連で書き込みしてくださるとは・・・。ちょいと驚き。

それにしてもそんなお褒めにあずかるような大層なものではございません。過大評価しすぎですよ(汗

コンパルソリーは、確かに競技を見る方、いやそれ以上にスポンサーやテレビ局にとって面白くなかったのでしょうが、八木沼純子さんが自著で述べられているように、フィギュアに必要なすべりの基本を養うのにこれほど優れたものはないと今でも思います。今のスケーターはジャンプやスピンは上手くても、「魅せるすべり」に関しては、往年の選手よりもずっと劣っているように思います。新採点方式やスポーツビジネスの悪しき弊害の最たる例でしょう。

マスコミや世間的な盛り上がりとは対照的に、金メダルをとった荒川選手の滑りそのものにも、かつて程の魅力を感じませんでした。プロになり、新採点方式の制約から解放された彼女はきっと素敵なすべりを見せてくれることと思います。

ただ、ご指摘のように、トリノでの荒川選手のすべりは、新採点方式に対する一つの答えを出したように思います。ただ、個人的には、この採点方式への移行を「致し方ない」とするにしても、やはり細部でもう少し融通を利かせて欲しいと思いますね。

そうしないと、フィギュアが益々つまらなくなってしまい、さらに選手の質も下がってしまうように思います。

次の冬季五輪までに改善があることを切に望みます。

美しさ、華麗さを見せてこそナンボだと思いますね。機械的に技を見せていく競技では断じてないはずです。
バツ丸 #-|2006/07/19(水) 00:44 [ 編集 ]

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