バツ丸のエンタメ問答

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映画鑑賞~「真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章」~「I」は「Shock!!」

・評価:60点

週刊少年ジャンプ、テレビアニメともに「リアルタイム」で「北斗の拳」を見続けてきた私にとって、少年時代を考える上で切っても切り離すことが出来ない「かけがえのない作品」であった。

学校において、仲間同士で「北斗百烈拳」ならぬ「五烈拳ぐらい?」や意味不明な「秘孔ツキ」、切れるはずのない「南斗水鳥拳」を浴びせあい、挨拶代わりに交わされる会話といえば、

「お前はもう死んでいる」
「おい、お前ら、俺の名を言ってみろ!!」
「兄より優れた弟はいねえ」
「あ~、聞こえんな~」
「俺は天才だ!!天才の俺に何が出来ん!!?」
「引かぬ!媚びぬ!省みぬ!」
(当ブログの運営方針にもなっている)

といったアニメ史上に燦然と輝く名台詞の数々。もちろん
「ひでぶ」「あべし」「たわば」「ごじば」

は当たり前!!

また、なまじ背が高くデブであろうものなら問答無用に「ハート様」と命名されるなど、外見に対する容赦ない差別すら行われていた・・・。程度はどうあれ、恐らくこれが「北斗の拳連載時」における日本の小学校の日常風景だったように思う。今の漫画で子どもにここまで影響を与えるものがあるだろうか? 「全員」とまでは言わないが、かなり多くの子どもたちが虜になっていたのは間違いないだろう。


まあ、思い出話をしだすとキリがなくなるのでここまでにしておくが、この作品を見て育った人々も今では20代後半から40才ぐらいになった。「お金に融通が効く」「好きなことには惜しみなく金をつぎ込む」というこの世代の特性を当て込んでの「リバイバルブーム」に、絶大な人気を今尚誇っている今作がもれるはずもなく・・・。

「蒼天の拳」の連載開始、そして「パチスロ」での大成功を経てついに劇場で、しかも「救世主」ならぬ「救世主」と銘打たれた「新説北斗の拳」とも言うべきものが放映されることとなった。

原作制作に携わった人々が作り上げたとはいえ、どう考えても当時のオリジナルを越えられるはずもないことは、恐らく当事者も今尚この作品を支持している熱心なファンにも分かっているはず。だが、そうであっても、たとえどんなに酷い出来になりそうな予感があっても、見に行かずにはいられないのが「ジャンプ黄金期」で育った世代の悲しい性。

玉砕覚悟で見に行ってきた・・・。



劇場版シリーズとなる「真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝」はどうやら5部作となるらしい。第1作となる今作「純愛の章」は、原作・アニメでいうと、ラオウとケンシロウの1回目の対決が終わった後、つまりはシュウとケンシロウの出会いからケンシロウとサウザーとの対決終了部分に該当する。この部分が大胆にカット・再構築されているのだが・・・。

原作やアニメとの大きな違いは、レイナとソウガという新キャラを加え、彼らを通して「北斗3兄弟」「シュウ、サウザー」を描いていること。
このことと、「ケンシロウとシュウとの出会い、ラオウとサウザーとの関係が少し詳細に描かれていることもあり、「北斗3兄弟」と「南斗六聖拳」の使い手との関係が局所的ではあるが理解しやすくなっていると言えるだろう。
そして、原作・アニメにあったギャグがかなり抑えられ、シリアスな作りになっているのも大きな違いである。千葉繁を柱とした豪華声優によるあのノリこそ「北斗の拳の醍醐味」と考えている人は今作は避けた方が良い。

まあ、元々今作で描かれている部分は「北斗の拳」の中でもかなり面白い所である。酷い話名場面の要所要所と大筋の流れさえきちんと押さえてさえいれば、新キャラが出てこようと多少話が変わっていようと、演出方法に問題があろうと、作品が「ゴミ」レベルになることはありえない。さすがは「腐っても鯛」。シュウとケンシロウとの出会いと別れのところや、シュウが聖帝十字陵で死ぬところはやはりとても面白く、感動的であった。

だが、以前レビューを書いた「Zガンダム」と同様、元々そんなに無駄のないテレビシリーズ本編を2時間弱の映画にまとめることそのものにかなり無理があるわけで・・・。


「南斗六聖拳」の話が出てくるのに、当然のことながら今作ではサウザーとシュウの二人しかでておらず・・・。「じゃあ他の4人はいったい」ということになる。初めて見る人は、当たり前だが分かるはずもない。「真」だの何だのと言いながらも、制作陣のどこかに「どうせこの映画を見る人の殆どがリアルタイムで原作やアニメを見た人・「蒼天の拳」から遡って原作を読んだ人」との甘えがあるように思えてならない。

また、シュウとサウザーの両名が「レイ」や「ユダ」が使用していたような技を使っているところもあり、各「南斗聖拳」の区別が全くついていないのも良く分からない。

「北斗の拳」や「北斗3兄弟」を考える上で重要極まりないであろう、「リュウケン」「レイ」、そして「ユリア」の存在を無視して話を進めている点も見る人にとって不親切であろう。新キャラの起用や演出方法の変更で多少なりとも補足したところで、根本的な説明がないのでハナから原作未読者がこの映画の本質を理解できるはずがない。

そして今作に限ってのストーリー面での致命的な問題は、今作の主役の一人であろう「サウザー」の人物描写が全くなっていなかったことにある。シン以降初めてケンシロウを倒した重要人物であるにも関わらず、「何故彼が悪逆非道なことをするようになったか」が綺麗さっぱり描かれかったのは救いがたい。よって、作中においてクライマックスであろう、ケンシロウが「苦しみ・痛み」を伴わない「有情拳」でサウザーを葬るところや聖帝十字陵が崩れ落ちるところでの感動が全くなくなってしまった・・・。

何だかんだといいながらも、原作が原作なので今作は面白くはあった。しかし、この部分のいい加減さにより結論としては「映画的に失敗」であると言わざるを得ない。


さて、かなり長くなったが、ストーリー以外のことについても書いていく。

やはり、その中でも最も重要なのは「声優」であろう。アニメ版では、重要キャラのみならず雑魚役・端役ですら「国宝・重要文化財」レベルの名声優が声をあてるという破格の豪華さを見せつけていたわけであるが・・・。

ケンシロウを演じた阿部ちゃんに関しては良かったと思う。もちろん神谷明とは比べようもないし、感情が高ぶるところで声音が変わりすぎといった問題があったが、彼が「非声優」であることを考えたら、今回の演技ぶりは何の非難も受けるものではないだろう。大健闘したと言ってよも良いぐらいだ。しかし、他の非声優に関しては・・・。

レイラとナレーションを担当した柴咲コウはあまり上手くなかった。どうにも声が硬くしゃべりのテンポが悪い。映画俳優と声優とに求められる資質・技術の違いをまざまざと痛感させられた。

サウザーとシュウに関しては、今回は大塚明夫・大塚芳忠という「日本最強レベルの大声優W大塚」が担当。演技に関してはケチのつけようもない程上手いが、個人的にはアニメ版の声をあてた銀河万丈・森功至の方が良かった。特にサウザーに関しては、あの低く渋みに溢れてた銀河万丈氏の声での「引かぬ・媚びぬ・省みぬ」が魂まで染み付いていることもあり・・・。

トキの声をあてた堀内賢雄も演技は良かったのだがどうにも土師孝也の渋い声のイメージが払拭できず・・・。

リンとバットに関しては坂本真綾、浪川大輔が声をあてたがこちらも演技どうこう以前に声があっていない。特に坂本に関しては「やっぱり彼女は洋画吹き替え専門OR歌手」だなと痛感した次第。

しかし、何よりの問題はラオウ。何故か今回宇梶剛が担当したわけであるが・・・。本人はかなりがんばったと思うし、非難を覚悟で仕事を受けたのは賞賛に値するのかもしれないが、結果は最悪。演技や発声云々以前に根本的に「いいおじさん」的な彼の声質があっていない。大きく作品の質を貶めてしまった。声質だけで聴き手の魂を震わせ圧倒する国宝・一代年寄レベルの大声優・内海賢二の代わりなど、彼だけでなく他の名声優であっても絶対に不可能。もう少しマシな選択肢はなかったのか? 当人が亡くなったわけではないのに、この交代劇はいったい何故? 一番の犠牲者は他ならぬ宇梶であろう。他のキャラの声優を変えても、少なくともラオウとサウザーだけは代えてほしくなかった。


今回こそ、比較的セリフ数が少なく、尚且つ宇梶に対する配慮からか「驕るなサウザー。貴様の体の謎はトキが知っておるわ」を始めとした名セリフがカットされていたが、2作目や3作目ではそうもいくまい。何とかなるとも思えないが何とかしていただきたい。


それとやたらと「アニメ、アニメ」した絵も・・・。特にリンが酷い。また、オリジナルキャラのレイラに関しては、作者原哲夫の弟子で「シティーハンター」の作者でもある「北条司」がキャラデザを担当したが、当然のことながら他のキャラと露骨に違っていて浮いていて・・・。せっかくの劇場版であるのに・・・


<最後に>

今作のエンディング「ピエロ」を歌っているのは上木彩矢。B’zのカバーであるが率直な感想は「イマイチ」だった。曲が悪いからなのか、それとも上木と曲との相性が悪いからなのか分からないがどうも・・・。

普通こういった大型タイアップで且つ新人を売り出す場合、「オリジナル曲」でいくでしょう、普通は!!

何だかあんまりいい出だしではないような・・・。


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2006/03/14 18:08|映画評トラックバック:0コメント:9

コメント

北斗の拳ってやはり相当な影響力があったのですね・・・
私の世代(今年から高1)では、そこまでの漫画は無いですね・・・
所々で、
泳げない人に、「お前悪魔の実でも食った?」
むかつく奴がいたら「とりあえずノートに名前書いて40秒待てよ」
雷が落ちたら「あっ、ザケルだ・・・」
とかよく言いますが(笑)
それから、私の周りはちょっとアレな人が多いので、ネギま!のためにラテン語を習得する愚か者もちらほら・・・

あと、微妙に世代が違いますが、小学生の時にプールに入ったら、必ず5発は「かめはめ波」を撃ってましたね(笑)
ファンブル #O20j1F1I|2006/03/14(火) 21:40 [ 編集 ]

ほんとに凄かった
影響力はとてつもなかったですね

挙げられたネタですが、2つ目デスノート以外のものが良く分からないのですが、一体なんでしょうか?

ネギま!ですか、ファンブルさんの世代では。私では「らぶひな」になりますね。

私はドラゴンボールもさることながら「アラレちゃん」もリアルタイムで見てきたので・・・。かめはめ波は流行りましたね。
バツ丸 #-|2006/03/15(水) 00:44 [ 編集 ]

北斗の拳といえば
秘孔で破裂、流血のシーンを当時のPTAや教育委員がかなり
非難したことで有名ですね。
それでも子供たちはお構いなしに「お前はもう、死んでいる」とか
やってて、自分安価もそんな感じでしたね。

ラオウの声はやっぱり無理がありすぎ、阿部さんはだ許容できる
範囲ですけれどね。

聖闘士星矢といいドラえもんといい、かつての担当声優が健在なのに
交代させられたり、受け狙いで芸能人が(縁起能力の高い方なら
役にあってさえいればあまり問題は無いですが)声当てしたり、
そんなに簡単なものじゃないのに。

段々視聴者に見てもらおうという視点から、商業主義的な、知名度や
声優のコストとかのお金がらみの方へずれてしまっているのかもしれないですね。
凛 綺羅 #-|2006/03/15(水) 02:02 [ 編集 ]


変換がおかしくてすいません
凛 綺羅 #-|2006/03/15(水) 02:03 [ 編集 ]

全然違う話になりますが・・・
一番上はワンピースというマンガで、史上最速で単行本一億冊を売り上げたことで有名です。
デスノートは映画化もされますね。あの濃い内容を4時間(2回に分けるらしいので)でまとめるのは相当きつい気がして心配ですが・・・
最後のは金色のガッシュといって、やや子供向けのマンガですが流行りました。
アラレちゃんは私もアニメ見てました。ドラゴンボールGTのあとにリニューアル(?)でやってたので。

話は変わりますが、竹井さんの桜色という曲を試聴しました。
・・・・・素晴らしいですね。ファンになりそうです。
柴田淳さんも2曲聴いてみましたが、両方とも超スローバラードで私には合わないみたいです。
ただ、声はとても素敵だったので、新曲が出たら試聴はしてみることにします。
熊木さんとOLIVAさんは試聴できませんでした・・・
ファンブル #O20j1F1I|2006/03/15(水) 10:19 [ 編集 ]

青春でしたわ
>凛綺羅さんへ

確かにPTAから抗議あったようですね。最初の数話は結構破裂が生々しかったのですが、いつの間にかシルエットになっていたので・・・。
しかし、教室ではそんなことお構いなしにアホやっていましたよ。

ラオウの声は最悪としか言いようがないです。宇梶さんを選んだこと自体が万人にとって不幸でした。今は宣伝や広告代理店、出資会社の意向の影響が大きくて、人気者・話題者の起用が多くなっているのでしょうね。残念な限りです。声優の仕事を奪い、育つのを妨げているという文化的冒涜としか言いようがないです。最近の若手声優がちっとも上手くなく、オタ路線へといっているのはこのことがあるからでしょう。
バツ丸 #-|2006/03/16(木) 01:13 [ 編集 ]

なるほど
>ファンブルさんへ

なるほどワンピースでしたか。しかし、個人的にこの漫画の何が面白いのかさっぱり分からないですね。ヒットしたマンガには皆それなりの面白さや魅力があるはずなのですが・・・。

もう一つはガッシュでしたか。サンデーでたまに見るくらいで・・・。
デスノはいかにも商業的要素がありありとしているので、内容には期待しません。漫画的な設定を映画でやってしまうと、きっと見るにたえないものになると思いますよ。

アラレちゃんのリニューアルの奴は、内容は酷かったですね。やはりオリジナルに限ります。

竹井さんは気に入っていただけたようで。うれしい限りです。柴田さんだめでしたか・・・。こちらは残念。

熊木さんはhttp://www.vap.co.jp/anrico/で、OLIVIAさんはhttp://www.olivialufkinonline.com/discography_jp.htmlで視聴できます。

よろしければ聴いてみてくださいな。
バツ丸 #-|2006/03/16(木) 01:18 [ 編集 ]

遅レスすいません
mixiではお世話になってます高良です。
>「引かぬ!媚びぬ!省みぬ!」
こんな素敵な言葉があったのですね・・・!
完全に北斗の拳世代から外れてる私としては新鮮でした。
これから私のモットーにします(笑)
映画も見れる状況にないので、ちゃんと声優さんのチェックなどは出来ないのですが・・・。
前の声優さんが出演を拒否するとは考えにくいですよね。制作側の意向というのは常に予想できないものです。
ちなみに私はネギま!ファンです。さすがにラテン語習得までは行きませんが生徒全員の名前と各声優さんの名前を言える位になってしまいました・・・・後悔はしてません。
高良 #llOsW3ec|2006/03/26(日) 10:05 [ 編集 ]

どうもです!!
>高良さんへ

そうなんですよ。「引かぬ!媚びぬ!省みぬ!」なんですよ。このセリフを初めて聞いたときショックを受けましたよ。当ブログにも大きな影響を与えていますね。

高良さんほどではないですが、私も結構声優にはうるさいですね。Zガンダムに関しては、本人たちに出演意思があったにも関わらず意図的にはずされるという事件があり、未だに物議をかもしています。

ネギま!は読んでないですね。「らぶひな」で止まってしまいました。
バツ丸 #-|2006/03/26(日) 15:36 [ 編集 ]

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