バツ丸のエンタメ問答

音楽・映画・本好きのためのよろずやブログ

ホーム 全記事一覧 << 前の記事 次の記事 >>

カレンダー 

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

ただいまのお時間 

最近の記事 

月別アーカイブ 

カテゴリー 

最近のコメント 

最近のトラックバック 

おすすめ書籍 



読書履歴! 









検索 

ブロとも申請フォーム 

この人とブロともになる

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




--/--/-- --:--|スポンサー広告

ライブレポ~FayrayLive Tour 2006「光と影」 名古屋ダイヤモンドホール3

いよいよ中盤の山場。懲りずに長文レポに付き合ってくださいまし。







7・光と影

前曲が構築した静寂を騒々しい電子音とギターのディストーションノイズがつんざく。まるで、プログレ四天王であるピンク・フロイドの最高傑作の一つにして20世紀最高最強アルバム「The Dark Side Of The Moon」収録の「On The Run」のようだ。イカれた音像が聴き手の神経をちくちく刺激し言いようのない感覚を抱かせる・・・。

Fayray自身が公言したことはないし、どの音楽雑誌においても触れられたことがないが、誰が何と言おうと今作はピンク・フロイドからの影響を強く感じさせるプログレアルバムであり、Fayrayは優れたプログレアーティストである。CD音源以上に今回のライブでの演奏がそのことを顕著に物語っている。これをプログレといわずして、いわんや何をプログレと言うのだろうか。

電子音中心のインストから曲本編へのつなぎに関しても、上記アルバムを髣髴とさせる。

Fayray自らの手によるピアノ演奏も文句なしに素晴らしく、聴き手を幻想的で甘美な世界へと引きずり込んでいく・・・。まさに光と影が織り成す至高のアート。

原曲との決定的違いは曲の途中からギターとバイオリン、リズム隊の演奏が怒涛のように入りハードロックとラジカルトラッドが織り交ざったかのような豪快で且つ前衛的な展開になったこと。このぶっ飛んだライブアレンジとメンバーの卓越した演奏とにより、この曲が元来持ち合わせていた静かで幽玄で甘美な魅力に狂気さや激しさ、圧倒的な凄みが加わり究極の対比表現を見せる。もはやこの凄さを文章で表わすのは不可能。ただ一言、「Fayrayは化物」に尽きる。

それは、演奏の持つ迫力に押されたのか、果てまた感極まったのか、それともその両方かは確認のしようもないが、通常は演奏終了少し前か終了と同時に行われるであろう拍手が完全に遅れてしまったという点一つを見ても十分に分かっていただけるのではないだろうか。


8・Heaven

ここで驚きびっくりの出来事が・・・。何とFayrayがフェンダー(たぶん)ギターを抱えたのである。思わず、「マジで?」と口走ってしまったのだが・・・。

それはともかく、コードを押さえているだけの簡素な演奏ではあったが、こげ茶色に近いフェンダーギターを抱える姿が凄まじく様になっている。どっからどうみても生粋のハードロッカー。いい女はいくつもの姿を持っているなどと言われるが、そのことを痛感した一瞬だ。

曲に関してはカバーなのかオリジナルなのか分からないのだが、優れた様式美とノリを有したブルース色もあるハードロック曲。今現在において殆ど死滅している70年代のそれと言うことが出来よう。会場のテンションが一気に盛り上がり総立ちとなる。

今日本人においても英詞をふんだんに盛り込み歌うアーティストが増えているものの、この人ほど英詞を歌っていることが嫌味でなく様になっている人もいないだろう。そのたたずまい、その才能、その歌唱、その発声のよさ・・・、そういったものすべてがそのように感じさせるのであろうか。

ま、そんなことはともかくこの曲の爽快且つかっこよすぎる魅力で、曲名である「Heaven」に行ってしまったのではと思ってしまうくらいの恍惚感を味わった。しかし、実はまだ「Heaven」に行ってなどいなかったことは、この時の私が知る由もなかった・・・。


9・Nostalgia

Fayrayが何と16歳の時に作ったというこの曲(まあ今のものとはだいぶ違うだろうが)。この事実をラジオのインタビューで知ったとき、「選ばれた人間」と「そうでない人間」との間にある如何ともし難い決定的な差というものを思い知らされた・・・。少女時代の彼女の、日々の生活で感じた様々な葛藤や苦しみ・怒り・哀しみなどに対する自己への問いかけが例えようもなく見事に表現された「光と影」収録曲の中でも屈指の名曲である。

まあそういった話はさておき、今回のライブでは原曲よりもやや早めのテンポで演奏され、より躍動感が強められていたように思う。

それにしてもこの曲におけるFayrayの歌唱は一体何なのだろうか。退廃感に満ちたA・Bメロ、至高のファルセットが冴え渡るサビメロ、怒涛のシャウトが心を震わすラスト・・・。そのすべてが圧巻であり問答無用に痺れてしまった。特に必殺・激殺フレーズであるDメロ「分け合って譲り合ってって言うなら~」と最後の「There's no way out」とのシャウトは、根こそぎ魂を持っていかれそうなほどに凄まじい。

今回のライブに来て良かったと、心の底から思えた瞬間、至高にして最高の時間であったとすら言える。


10・Shame

聴き手の興奮を削がぬよう間髪いれずに放たれたこの曲。神様ジミ・ヘンドリクスや60年代のサイケデリックロックを髣髴させる恍惚とした魅力は聴き手の脳内麻薬を一気に増幅させる・・・。

Fayray自ら演奏したリフは、お世辞でも上手いとは言えないものの、そのたたずまいやステージ上での動作は例えようもなくかっこいい。

しかし、当然ながらレイドバックした歌唱はそれ以上にかっこいい。「Shame」の連呼の何とエロティックなこと。煩悩をこれでもかと刺激する・・・。


この「Nostalgia」から「Shame」へのつながりは、今まで体験したライブの中でも最も素晴らしいものの一つであろう。歓喜の極みここにありである。


だが、余りに素晴らしかったが故に一つどうしても~まさに贅沢としか言いようのないことだが~不満があった。やはりギターがかなり全面に押し出されたこの2曲に関しては、レコーディングメンバーである「リズムの魔術師」ことマーク・リボウのギター演奏で聴きたかった。
今回は日本人ギタリストによるギターとバイオリンとの演奏でマークのギター部分を再構築する形となったが、それでも神がかったリズム感覚と表現力とを有す凄腕ギタリストである彼の演奏を凌駕出来ていなかった。もし、この2曲のギターの演奏が彼の手によるものであったとしたら、私はほぼ間違いなく失神したことだろう。


その4へ続く。

スポンサーサイト




2006/04/25 23:54|ライブ・イベントレポートトラックバック:0コメント:4

コメント

こんばんは。
神レベルのプログレ・バラード「光と影」が、ライブで演奏される事によって、まさに大化けしましたか(゜д゜;)
ライブの度に違うアレンジを施されて、イカレた音世界を構築されていったら、それこそピンク・フロイドの再来と言うしか無いでしょうね。
ピンク・フロイドの「狂気」は、ライブでじっくり試行錯誤しながら作られていったそうですし、2006年最高最強アルバム「光と影」も、実はまだ未完成なのかもしれません(ぇ

「Heaven」は、カバーアルバムの1曲目だったと思います(^^;
おフェイなら、ギター持ってもサマになってそうです。

そして、「Nostalgia」から「Shame」への流れですか・・・(爆死)
間違いなく、今年最大最高最強の見せ場なのでしょう。
このレポ見ているだけで、気絶しそうです罠(;´д`)
あぁ・・、あと一日で・・・し・・ぬ・・(月の裏側に行った為、通信途絶)
hyro #-|2006/04/27(木) 01:20 [ 編集 ]


神レベルの楽曲がライブにおいてさらに高みを極めていました。確実にライブを通じて音楽世界が広がっています。次の作品が楽しみすぎます。「光と影」に関しては、中盤からの展開にきっとhyroさんも死んでくれることと思います。

いよいよ姐さんライブ初体験が近づいてきましたね。あの世に行く準備は出来ましたか?

「Nostalgia」→「Shame」の流れは殺人的でした。ありえんだろ、それはってな感じで。
残念ながら素晴らしすぎるライブを見せてくれたしおりん、姐御、ほっしーであっても、姐さんとの歴然とした差を感じずにはいられませんでしたね。歌唱の自然さもさることながら、楽曲とそれが生み出す世界観に差がありすぎます。

会場に来た殆どの人は知らないでしょうが、ライブでプログレ指数がさらに高まっていましたよ。

ギター姿の彼女はもう・・・。

バツ丸 #-|2006/04/27(木) 23:35 [ 編集 ]


「光と影」ライブのたびに試行錯誤していましたよ!今回、神戸、大阪、東京と見ましたが、会場が大きくなった名阪東の会場で完成されていった感じです。神戸ではシンセで別世界を現してたような…それに「Heaven」もなかったし…神戸から次の沖縄まで2週間あいたのでそうとうマイナーチェンジしてきたんだとおもいます。色んな意味で神戸ライブが反省材料になったみたいです。名古屋行きたかったなぁ~
ジーク #pNoEZvcI|2006/05/04(木) 16:33 [ 編集 ]

なるほど
>ジークさんへ

あれだけ長いツアーですから。回を経ていくごとに思うところもあったのでしょう。
名古屋のライブは本当に素晴らしかったと思います。最高でした。

これだけのものを見せつけると次作がどうなるのか不安ですわ。

バツ丸 #-|2006/05/05(金) 19:47 [ 編集 ]

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバックURLはこちら
http://badtzmaru.blog34.fc2.com/tb.php/234-341bd853

プロフィール 

聴いた曲の履歴!! 



プレイリスト詳細

アクセスカウンタ 

,
・トータルアクセス



・ユニークアクセス





ランキングに参加しています。よろしければクリックしていただき、投票にご協力いただけたらと思います。

その他コンテンツ 

・バツ丸のヲタク拝見
・過去のレビュー
・以前の他事争論
・名盤紹介
・墓場に持って行きたい曲
・月別CD DVD購入&試聴記録
・アルバムレビューについての説明

リンク 

ブログ検索 

おすすめCD!! 

購入・試聴CD 











DVD・その他 

Copyright(C) 2006 バツ丸のエンタメ問答 All Rights Reserved.
Powered by FC2ブログ. template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。