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映画評「トム・ヤン・クン」~史上最強最高の格闘アクション映画

・評価:100点、いや1万点 (史上最強最高アクション映画!!)


今までこれほど映画封切日を楽しみにした映画があっただろうか? 公式サイトでぶっ飛びの「予告編」を見て以降、今作を見始めるまでの心境は、まさにリー師父やジャッキーやリー・リンチェイに憧れまくっていた幼少時のそれと全く同じであった。

マトリックスの成功以降、CGやワイヤーだらけの「インチキアクション映画」がはびこる昨今。「タイ」という、日本人にとってお世辞でも馴染みあるとはいえない国から送り出された「マッハ!!!!」「七人のマッハ!!!!」の2作は、正真正銘のアクション映画を求める人に歓喜をもたらしたと共に、ジャッキー、リー、ドニーの3名の加齢による衰えで低迷する本家本元である中国から格闘アクション映画の盟主の座を奪った。それほどまでにこの2作の「格闘アクション映画としての完成度」はずば抜けていたのである。

しかし、偉大なるタイアクション映画製作陣はこの2作での評価に甘んじることなく、「マッハ!!!!」公開から2年の月日とこの2作で儲けたお金すべてをつぎ込み、「イカれている」「凄すぎる」としか形容しようのないトンでもな映画を送り出してきた。それが今作「トム・ヤン・クン」なのである・・・。


リー師父。あなたはあまりに偉大で完璧であったが、あなたの魅力・実力をより引き出すであろう素晴らしい敵役がいなかったのが致命的な欠点であった。

ジャッキー・チェン。あなたの命がけのアクション&豊富なアイデアによるコミカルなアクションとカメラワークは今の格闘アクション映画の土台となっているほど見事なものであるが、作品思想が故か、作品そのものから圧倒的な暴力性や破壊の美学が余り感じ取れなかった。

リー・リンチェイ。あなたの少林寺じこみのシャープで優雅な動きは感動的だが、一部映画を除き「アクション面」での弱さがあった。

ドニー・イェン。あなたの力強く暴力的な格闘アクションは圧倒的だが、「コマ落し」というちんけなトリックを多用する作りが映画の完成度を落としていた。


だが、トニー・ジャー主演であるこの作品は、先人達の映画にあった問題点・欠点を完全に払拭すると共に、先人達が築いてったすべての要素を継承する「完全無欠にして最高の格闘アクション映画」なのである。

その素晴らしいアクション&格闘の数々を前に涙が止まらなかった・・・。





<あらすじ>

タイ辺境にあるとある村。そこには、王に献上するための象を育成し、王と象とを守るタイ最強のムエタイ戦士「チャトゥラバート」の末裔達がひっそりと暮らしていた。青年カーム(トニー・ジャー)もその一人である。
しかし、王に象を献上するという村人にとって最高の栄誉であるその日に事件が起こる。地元の名士に騙され、大切に育ててきた象を動物密輸組織に略奪されたのである。

怒りに震えるカーム。彼は日々の鍛錬により培ってきた圧倒的な暴力を駆使し、象がオーストラリアにいることを突き詰める。
単身渡豪するカーム。しかし、それは巨大マフィア組織との死闘の始まりであった。無事愛する象を救い出すことが出来るのか!!


<感想など>

ストーリーは至って単純。アクション映画に複雑なストーリーや思想的なものは不要。しかし、今作全編から漂っている「白人国家における白人のアジア人蔑視」や「何でもかんでも商売にし、何でもかんでも食す中国人及び中国文化」に対する強烈な批判は、中々に考えさせられるものがあった。中国人やオーストラリア人が見たらきっと怒り出すだろうが・・・。


もちろんこの作品においてストーリーなどはさして重要ではない。最も重要且つ本質でもあるアクション・格闘アクションに関し、今作は余りに凄すぎた。今作には、アクション映画・格闘アクション映画すべての要素と魅力とが詰まっている。

格闘アクション映画ファンなら思わずニンマリものであろう、

ボートの追跡シーン、ブレードやボードの使用、館での戦い、燃え盛る炎を背景にしての戦い、次々と出てくる格闘家との異種格闘技戦・・・。格闘アクション映画のファンであればあるほど、今作にある様々な仕掛けをより楽しめる、何とも憎らしい作りとなっている。思い出せるだけでも、

「燃えよドラゴン」「精武門」「ポリスストーリー」「プロジェクトA」「フィフスオブレジェンド」「奇蹟」「七福星」「スパルタンX」・・・、こういった名画のおいしいところが見事に盛り込まれている。


だが、おいしいところ総取りであるにも関わらず、亜流さや詰め込みさを全く感じないのは、主役であるトニー・ジャーの超人的運動神経を駆使した古式ムエタイ主軸の格闘とアクションが凄すぎるからである。

その凄さを、かつての政府広報のキャッチ・コピーを真似て言うと、

「あなた人間やめますか、それとも格闘アクション俳優辞めますか・・・」

になるだろうか。進行方向と逆向きに回転しながら繰り出される連続蹴り、よけることを潔しとしない肉体を駆使した圧倒的な殺人技の数々、漫画やゲームの世界でしかありえないような「サマーソルトキック」や「旋風脚」の体現・・・。そこにあるのは、生身の人間の持つ無限の可能性である。


もう、彼の凄さを語りだしたら、それこそブログで1週間分以上書き続けていける自信があるが・・・。特に圧巻なのは敵のアジトである料理店進入直後の戦いと、本編終盤に行われるトニー対ボスの手下49人との戦いである。

前者は、格闘アクション映画としては前代未聞の1台のカメラだけによる「ワンカット・ノンストップ・アクションシーン」。一切の編集もカメラの切り替えもセリフもなく、敵のアジト入り口から4階までの道のりで、襲い掛かってくる何十人もの敵を古式ムエタイの数々の技と「何故か」そこに存在するたんす・ソファーといった小道具をしてなぎ倒していくトニーと、その様を撮った映像は、まさに人間とアクション映画両方の限界を極限まで極めたものであろう。 

そして、この場面以上に圧巻だったのは後者。これは間違いなくアクション映画史上に残る究極の名場面である。
並み居る49人もの敵をすべて「違う関節技」で屠っていく・・・。
体全体を駆使した、「マジで折っている」としか思えない超暴力的・破壊的な関節技の数々に唖然・・・。もう恍惚となってくる・・・。化物じみたトニーの動きは、もはや芸術の域・神の域に達しているとすら言える。

何と彼は、この場面のために2年も関節技の修行をし、千以上もの技を覚えたという。その映画にかける思いとそれを実践していく様は、真のプロと言うに足るものであろう。


そして、「マッハ!!!!」「七人のマッハ!!!!」2作で儲けたお金をつぎ込んだだけはあり、アクション場面を守り立てる音楽・音響・映像美・破壊・爆破のスケールすべてにおいて格段にアップしているから、格闘アクション映画ファンとしてもはや何も言うことはない・・・。


今作は、役者と製作陣の優れた技術と思想、映画にかけるアツイ思い、そして往年の名作やその役者に対する敬意、そういったものすべてが高度に且つ見事に結実した、文字通りの「不朽の名作」である。

映画史上に残る素晴らしすぎる作品でありながら、未だに業界において確固たる扱い・評価を受けているとは、お世辞でも言えない。しかし、今作を見ずして、いったい何を見るのだろうか・・・。
すべての格闘アクション映画ファンよ、集え!! そして今作を見よ!!


*余談

この作品で中国剣術使いを演じているジョナサン・パトリック・フーはジャッキーの秘蔵っ子。出演時間こそ長くはないが、その身体能力の高さ、動きの鋭さ、速さは凄まじいものがあった。正直に言って、ジャッキーは衰えた体でアクションを見せ付ける暇があるのであれば、彼のような優秀な弟子を売り出し、そのための優れた格闘アクション映画を撮るべきであろう。その偉大さはリー師父以外に比肩しうるものがいないとは言え、既に彼が第一線で格闘アクション映画に出続ける理由は、もはやない。

そうでないと、中国格闘アクション映画は永遠にタイのそれに勝てない。ジャッキーをはじめとした、中国格闘アクション映画の歴史を築いていった御大らの奮起に期待したい。





タイアクション映画最強説を構築した記念すべき第1作目。歴史はここから始まった!! 



こちらは第2作目。前作とは話的に何の関係もないが、アクションの凄さに関しては何ら引けをとらない化物作品。7人のアクションシーンがメインであるため、一人一人の出演時間が短いのが残念であるが、繰り出される超絶技の数々に、タイ人の誇りすべてが詰まっている。


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2006/04/28 21:11|映画評トラックバック:0コメント:0

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