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映画評「海猿 Limit of Love」~クサ過ぎるが邦画の底力を感じたデート映画の傑作

・評価:80点


一連の「海猿シリーズ」の完結編。初めてご覧になる人でも「パニックスペクタル」作品として十分に楽しむことができますが、劇場版1作目とテレビシリーズを見ているとより今作を楽しむことが出来ます。是非今作鑑賞の前にチェックしてみては如何でしょうか?


ゴールデンウィーク中に唯一の「封切り映画」となった今作。案の定「カップル」をはじめとする集団での鑑賞者が多くて・・・。うんざり。




<あらすじ>

潜水士となって早2年。仙崎(伊藤英明)は既に事故現場の最前線で活動するまでに成長を遂げる。恋人の伊沢環菜との遠距離恋愛も順調で既に結婚秒読み状態になっていた。仙崎が配属されている鹿児島での久しぶりの再会は、結婚式の詳細を詰めるためであった・・・。

しかし、3ヶ月前の飛行機墜落事故の救助で一人だけ助けられなかったことを悔やみ続ける仙崎はここに来て、「結婚し自分が幸せになること」に対し後ろめたさを感じるようになっていた。それが元で二人は大喧嘩をしてしまう。それ以降ろくに口もきかず、仙崎は訓練に、伊沢は岐路につくのだが・・・。

そんな中桜島眼前の海において大型フェリーの座礁事故が発生する。未曾有の海難事故であったが、最前線で救助にあたった仙崎とそのバディーである吉岡(佐藤隆太)をはじめとする海上保安庁の面々の大活躍により何とか無事救助任務終了、となるはずだった。

しかし、最前線にいた二人と取り残された2名の乗客との救助・脱出過程における些細なやりとり・アクシデントによるほんの少しの歯車の狂いが、仙崎と吉岡ならびに乗客2名と、救助に関わる海上保安庁の面々、そして伊沢の運命と気持ちとを激しく揺さぶっていく・・・。



<感想など>

劇場版1作目やテレビシリーズにおいては、どちらかというと「海上保安庁・潜水士の任務を通じての様々な人間関係や感情の描写」に重きが置かれていたが、今作は純粋に「大事故の救助活動と仙崎・伊沢両名の関係の描写」を中心とした典型的「パニックスペクタル映画」となっている。若干劇場版1作目やテレビシリーズを見ていないと完全に理解できないところもあるが、今作が海猿初体験である人への配慮と、それ以上に「純粋に海難救助作品」としての面白みを追求したいという製作者の思いの現われであろう。

だが、既に定番ジャンルとなっており、数多く劇場で公開されてきたこの手の邦画作品との決定的な違いは、「撮影規模のでかさと迫力」にある。


海上保安庁の全面的な協力のもと、船やヘリ大量動員による大規模な救助場面と大金投じて作ったであろう爆破CGの数々の迫力は、間違いなく邦画史上最高レベルと言ってもいいだろう。CGに関しては、金をつぎ込むことしか知らない同種のハリウッド映画に比べると少し安っぽいところも確かにあるが、役者の体を張った演技と人物設定・場面設定の上手さが、結果としてハリウッド映画にも負けない迫力溢れる映像を生み出した。


特に後者は秀逸。最後の救助対象が「妊娠5ヶ月の女性」(大塚寧々)と「性格の悪い中年男性(しかも大怪我をする)」(吹越満)と、いかにもおあつらえの人物設定で、さらに「前方の虎、後門の狼」とも言うべき「上方は大火災、下方は大浸水」の状態、そして最後には「海上保安庁からも見捨てられる」という状況設定がいやがおうにも話を盛り上げ、鑑賞者を絶え間なくハラハラドキドキさせてくれる。

「困難をクリアしたと思ったらさらに高難度の困難が発生して・・・」&「絶望的な状況」にめげず、あきらめずに「全員生存しての脱出」を模索し続ける主人公ならびにその仲間達の様に興奮すること請け合いであろう。

ただ正直に言うと、仙崎と伊沢とのやり取りをはじめ全編に渡るクサ過ぎるセリフ回しやストーリー展開は見ていて恥ずかしすぎるのだが・・・。まあ、アツアツのカップルや「わたし、とにかく感動したいんです!!」という人が見るにはこれくらいが丁度いいのだろう。現に私の横に座っていたおねえちゃんは救助シーンの途中から最後までずっと「号泣」していたし・・・。回りからすすり泣きが絶えなかったことも含め、「今作の面白さ」を率直に示しているように思う。まあ個人的には「別に泣くような作品ではない」としか思えないのだが・・・。

しかし今作は、邦画において最も弱い「誰に対しても自信を持ってお勧めできる高水準の娯楽作品」であることには間違いない。交際し始めたカップル、ないしは意中の人と初めて行くに「最適の邦画」であると断言しよう。


ただ、個人的に見過ごせない大きな問題が2つあったのは大変残念であった。20点分の減点はすべてにこの二つの問題がその理由となっている。

まず一つ目は、ここまで読んでいただいた方にはたぶんお分かりかと思うが、劇場版1作目と同様、ストーリー展開、人物設定などのすべてにおいて全くと言っていいほどに「お約束」から抜け出せていないことである。ハラハラドキドキはするものの、すべてが予定調和で鑑賞者が予想するままの展開となり意外性の欠片もない。確かにこのことが鑑賞者にある種の安心感を与えてはいるものの、もう少し「え!! こうくるか!!」と思わせるような何かを見せてほしかったように思う。余りにも愚直すぎだ。

ただ、唯一予想と反したところがあるのだが、そのことがもう一つの問題となっているのは何とも皮肉である。それは最終場面。

てっきり仙崎と伊沢の結婚式の場面で終わるかと思っていたのだが、まさかあんな場面であっさり終わるとは・・・。余りにも味気なさ過ぎる。劇場版のノベライズ本においては、恐らく大方が納得するであろう「イキな」終わり方をしているのに、一体何故劇場版本編ではこんな終わり方になってしまったのだろうか・・・。人気シリーズの最後を締めくくる一番肝心なところなのに・・・。大失敗であると強く言っておく。

この辺りのところがもう少し何とかなっていれば、大傑作となっていたのに・・・。

ま、そんなことはさておき、恋人・家族・友達と是非一緒に見に行っていただきたい。こういった方々にとっては私が書き綴ってきた問題など全く気にならず、楽しく見ることが出来るだろうから・・・。




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2006/05/09 01:16|映画評トラックバック:1コメント:0

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万歳!映画パラダイス~京都ほろ酔い日記 2006/05/20(土) 22:59

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