バツ丸のエンタメ問答

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CDレビュー~選ばれし者のみが聴ける「究極に甘美にして前衛的な芸術作品」

●OPUS AVANTRA 「オパス・アヴァントラ(Introspezione)」 85点

ジャンル:イタリアンプログレ ロック クラシック オペラ 


amalogo111.jpg
(1974年)


1.Introspezione
2.Les Plaisirs Sont Deux
3.La Marmellata
4.L’altalena

5.Monologo
6.Il Pavone
7.Ah...Douleur!

8.Delie’e
9.Oro

10.Rituale



<問題点・注意点>

1・殆どの人にとって聴くに絶えないであろう余りに前衛的でイキ過ぎた音楽性
2・重々しすぎる作風
3・凄すぎるボーカルの歌唱・・・


イタリアンのアヴァンギャルドプログレグループ、オパス・アヴァントラの1stアルバム。イタリアプログレ界の至宝・宝石などと称えられ、プログレマニアの間で半ば伝説的な存在となっている。


70年代・・・。ロック、ポップス、ハードロック、プログレッシブロック、メタルといった様々な音楽が著しく進化発展した「音楽の黄金時代」とも言えるこの時代・・・。この時代のアーティストや音楽は今尚「越えられない壁」としてシーンに影響を与え、リスナーの心に君臨し続けている。

私が今高く評価している今のアーティストに関しても、70年代の音楽を継承し現代的な解釈をしているアーティストが多い。しかしだ・・・。

音楽の完成度のみならず、その音楽が発する個性・凄み・格・エネルギーなどに関し70年代の音楽にまだまだ及んでいないと、70年代音楽をリアルタイムで経験していない私でも思わずにはいられないのである。

前置きが長くなったが、今作もこのような認識を改めて持たせてくれる凄まじい作品だ。以前、Curved Airの「Air Cut」レビューの時に「最高最狂の作品」と書いたが、その認識をどうやら改めなければならないようだ。


基本的な音楽性であるが、電子楽器やSE、管弦楽器・金管楽器を縦横無尽に駆使し、グループ名の由来である「前衛と伝統」そのものの、古典音楽であるクラシックやイタリアンオペラと現代音楽であるロック・ポップス・ジャズとの「究極的な融合」を体現している。それをして、「内省」の意味を持ついかにもヤバい作品名の通りの、あまた人間の持つ暗さ・危うさ・怖さ・狂気さといった様々な感情や深層心理が実に美しく・妖しく、そして前衛的に描かれる・・・。

1曲目などはおどろおどろしい男性声のSEと狂ったように不協和音を叩きつけるピアノの演奏がとにかく気持ち悪く、まともな神経や音楽観の持ち主であればこの時点で聴く意欲が削がれてしまうだろう・・・。

それ以外にも子供の声やピアノの最高音部をひたすら引き倒した旋律が大胆に盛り込まれた3曲目、歌どころか悲鳴が続く5曲目、凄まじく変則的且つ多彩な展開を有し、さらにオーガスムに達したかのような女性の声が入る10曲目、様々な箇所で奏でられる不協和音の山々・・・。もはや正気の沙汰とは思えない。理論理屈ではなく本能が「これは危険だ」と告げまくる・・・。

一方で、こういった点に加え4・6・7・8曲目において、クラシックやオペラなどの伝統音楽の持つスケール感や構築美、またそれと対照的なロックやポップスならではの躍動感すら感じてしまうのは、このグループが「イタリアンプログレの至宝」と称される最大の理由であろう。
その美しさ・前衛感・凄みたるやキュビスム以降のピカソ、シャガール、シュールレアリズムに満ちたダリらの絵を見ているかのようだ・・・。


こういった音楽を平然と作れるこのグループの作曲能力にはただただ驚愕するしかないが、それ以上に驚愕なのは、ボーカルであるドネラ・デル・モナコの歌唱であろう。本職のオペラ歌手ではあるが、こういった歌手にありがちな「平坦且つ退屈で個性に欠ける歌唱」などは微塵もなく、時に本職のオペラ歌手そのものの歌唱を見せながらも、時に様々なジャンルを内包した前衛的な各曲に即した変幻自在のキレた歌唱を見せる。技術的な上手さ、表現の多彩さもさることながら、歌唱から発する凄み・存在感に関し彼女に匹敵できる歌い手は殆どいないだろう。「美、前衛感、狂気の最高の表現者」である。20世紀を代表する最高最強ボーカリストといっても決して言い過ぎではない。彼女あってこそ、この奇蹟とも言えるイカれた音楽が可能となったのである。


但し、どんなに今作を賞賛しても、作品が発す前衛感や狂気さ故に今作が一般リスナーにうける代物では到底ない。それどころか、「ただ狂っているだけ」とか「分け分からん」「気持ち悪い」とバッサリ切り捨てられることだろう。実にもっともだと思う。相当時間を要し今作の良さを少しながら理解した今ですらそう思わずにはいられない。どうがんばって聴いてもついていけない・理解できない部分があったのが、今作減点の唯一の理由である。


はっきり言って今作は通常の作品では物足りなくなったイカれたリスナーが行き着く「終着駅」である。何の根拠もないが、100人に1人、いや1000人に1人ぐらいしか今作を良いと思える人がいないと思う。だが、その1人になった人にとっては墓場まで持っていけるかけがえのない作品になるのは間違いないだろう。


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2006/05/13 22:13|アルバムレビュートラックバック:0コメント:7

コメント
日本語での曲名
1.イントロスペツィオーネ
2.食事の楽しみ
3.マーマレード
4.シーソー遊び
5.独白
6.くじゃく
7.傷み
8.細画
9.黄金
10.儀式

こんな感じで、日本語訳がないので歌っている歌詞の内容は
わからないままです。
歌詞なんてわからなくても聴けばただただ圧倒されるので
あまり関係なかったり(笑
凛 綺羅 #-|2006/05/13(土) 23:02 [ 編集 ]

凄いですね
曲名からしていかれてますね。確かにこの作品には圧倒されるだけなので細かい解釈はいらないのかもしれません。
バツ丸 #-|2006/05/15(月) 00:28 [ 編集 ]

第2弾
忙しくてなかなか時間ができませんでしたが

スパイロジャイラやチューダーロッジなど含む30枚ほどを
明日か明後日にお送りします。
(プログレもありますが、やっぱり70年代中心)

フォークは王道、真性の70年代ブリティッシュフォーク、
上記の二つとフェアポート・コンヴェンション、ジュディ・シル、
女性ヴォーカル物のみになります。(混声はあり)

プログレは5大バンドといわれている物から数点、
いまさらな物ですが、イエス、ジェネシスEL&Pの代表作品と
暗黒フレンチジャズプログレのマグマ、地中海暗黒風味な
イタリアのオザンナ、等、全部腰を据えないといけない
緊張感の強い強烈な作品だと思います。(特にマグマ)

国内のプログレバンドではスターレス、マージュリッチ(予定)

ところで、
ドリームシアターは未聴で下書きになったので買ってみることに
しましたが、アマゾン試聴の感じではプログレ色よりもメタル色の
ほうが強めで、演奏はうまいですが、印象はキーボードが相当に
エマーソン。レイク&パーマーのキース・エマーソンの影響を強く
受けているように感じられますね。
試聴なのでほんの端っこかじった程度しかわからないですが。
試聴jはイメージ&ワーズです。
凛 綺羅 #-|2006/06/06(火) 01:24 [ 編集 ]

ありがとうございます
ありがとうございます。3大ブリティッシュフォークはとても気になりますから。

ジェネシスも気になりますわ。

Quidamの1stレビューは近々やれたらと思います。大木さんソロもやりたいですね。

ドリムシの演奏技術は、やりすぎなくらい凄いです。

まあ、このてのキーボーディストでエマーソンの影響を受けていない人はいないでしょう。殆どの曲が大曲なので、試聴で分かることは少ないです。

気に入っていただければ幸いですがなにぶんご指摘の通りメタル色が強いので・・・。
バツ丸 #-|2006/06/07(水) 21:08 [ 編集 ]

ドリムし確保
ヤフオクで3枚セットで出ていた物を確保、(イメージアンドワーズ含む)
ジェネシスはプログレしに残るバンドで四天皇で呼ばれている
キング・クリムソン、ピンクフロイド、イエス、エマーソン・レイク&パーマー
に続く5番目といわれていますが、(そのため5大バンドとも言われたり)
今回は時期的には一番充実していた中期の代表3作品
ナーサリークライム・FOXTROT・セリング・イングランド・バイ・ザ・ポンド
になります。

フォックストロットはプログレ言うなら避けては通れないアルバムの
一つだと思います。

後は…ファイナルファンタジーのヴォーカル集Ⅱ「ラブ・ウィル・グロウ」
こちらは大木さんと野口郁子さんというヴォーカルの半々のアルバムなど。
(一緒に歌っている物もあり)
あとは時間に余裕があれば幾つか予定。
(ドネラ・デル・モナコのソロアルバムとか)
以前のCDでのフォーカスについて追記するなら、
あれはかなりミスターシリウス、ことに宮武さん自身の作風と
フルートの演奏そのものにかなり影響を与えているバンドです。
音としては古楽、クラシックのスタイルをロックの技法、楽器で
やってしまった「古楽・クラシック+ロック×ジャズ」、ヨーデルは
あまりに個性的で底ばかり見られがちですが、オマケです。
作っていたらこうなった系で「きっちり計算して作った曲など一つもない」
らしいです
凛 綺羅 #-|2006/06/07(水) 21:39 [ 編集 ]

お届け、遅れます
歯の治療など、時間が必要になったのでお送りできるのが
土曜になりそうです。
お待たせしますがよろしくお願いします。

えと・・・視聴後返送いただけるのであればミスターシリウスの
唯一のカセットテープアルバム「Gate to Europe」と
ミスターシリウスとページェントのライブVHSもお送りさせて頂きますが。

マスターテープ(環境上ダビング複製できないので)になります。
ページェントのPライブVHSには他に日本のプログレバンドの
アウターリミッツと夢幻というバンドが収録されています(3バンドのVHS)
ミスターシリウスのVHS(正確にはペーjrんとの再演再現コンサートの
中で行われたミスターシリウスとしての最後の引退ライブ含む映像で
マージュリッチという女性ヴォーカルプログレバンドと競演、バンドは
そのため、ページェント7割、マージュリッチ2割、ミスターシリウス1割と
いう割合のビデオです)

ゲート・トゥーヨーロッパはミスターシリウスの第0期のアルバム、
ヴバレンドリーム、ダージに未収録の「窓』、さよなら、エリック」の
2曲含むアルバムで、エターナルジェラシーの原曲「股間でジェラシー」、
他はバレンドリームと峡谷倶楽部、ステップ・トゥーイースターの
原型を収録した6曲のカセットアルバムです。

凛 綺羅 #-|2006/06/08(木) 14:31 [ 編集 ]

ありがとうございます
毎度毎度ありがとうございます。またまた凄そうなのがきますね。

VHSに関しては管理上の問題や性質もあり、やめたほうが良さそうですね。お気持ちだけで十分です。

ジェネシスは興味があったので、ありがたいですわ。助かります。もらってばかりですいません。

バツ丸 #-|2006/06/09(金) 00:50 [ 編集 ]

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