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CDレビュー~克服すべき課題・問題点は多い

●ナナムジカ 「ユバナ」 63点

ジャンル:民族音楽 民謡・童謡 叙情派プログレ


amalogo111.jpg
(2006/04/26)


1.プロローグ
2.くるりくるり
3.鳥の歌
4.君は宇宙 僕に月
5.風よどこへ吹く
6.Utakata

7.ひまわり
8.interlude
9.BLUE FOREST
10.魚
11.Ta-lila~僕を見つけて~
12.七つの海
13.イキル
14.アメノチハレ


<問題点・注意点>

1・曲調が一本調子
2・声楽的単調さが否めない&特定の曲種でしか魅力が発揮できていない脆弱な歌唱
3・詞の詰め込みすぎが随所で気になる
4・時折ある妙な仰々しさが気になる



昨年デビューした有力新人の中でも、音楽エリートとも言うべき確かな経歴を持ち、さらに「研音・ワーナー」という業界最高峰の組織に属し、力添えを得ているナナムジカ。デビュー時においては、今までの女性デュオとは明らかに違う、ダークな曲調に輪廻転生や自然信仰を主題とした壮大な詞、西島のエモーショナルでありながらどこかしら達観した感のある歌唱、これらが生み出す諸行無常に素晴らしい可能性を感じたものである。

しかし、このグループならではの絶大な魅力を見せるシングル表題曲に対し、カップリングでは「音楽エリート」ならではの問題も感じさせるなど、課題・問題も少なくはなかった・・・。それ故、この1stアルバムを聴くにあたっての姿勢は、率直に言って「期待半分・不安半分」であったのだが・・・。


私的音楽哲学になるが、アーティスト評価に関し、シングルの出来ではなくアルバム通しての出来でするようにしている。アルバムを聴かないと見えてこないこと・分からないことが本当に多いからだ。逆に言うと、いくらシングルで名曲を送り出していても、アルバムの出来が悪ければ全く評価しないということでもある。

結論から言うと、彼女らにとっての記念すべきファーストアルバムは、彼女らならではの魅力を強く感じさせる共に、問題のあったカップリング曲を通してすら見えなかった新たな問題をも強く感じさせる、何とも期待はずれの作品となってしまった・・・。


確かにシングル曲である2・11曲目といったダークで壮大な世界観を感じさせる哀愁漂う民族ナンバーは文句なしに素晴らしい。もはやこのデュオの専売特許。他のアーティストが同様のことをやったとしても彼女ら以上の魅力を見せられるものはいないだろう。

だが、テンポの違いなど多少の変化はありこそすれ収録曲の大方が上記必殺のパターンに収まってしまっている。いくらなんでも、これでは仮に曲の出来が良かったとしても食傷してしまう。毎日大トロを食べているようなものだ。

しかし、問題はこのこと以上に、必殺ともいえるパターンに収まっているとは言いつつも、その収まり具合にムラがあることである。少しでもそのパターンからずれが生じている曲は、そうでない曲に比べ完成度が低い。

そのムラを形成している大きな理由は上記曲の単調さに加え、

1・西島の歌唱、2・作詞、そして3・編曲の仰々しさ、4・以上3点が生み出す均質さ・単調さ、

がある。

まず1であるが、シングル表題曲や7曲目のようなメロディーや編曲との相性が良い曲に関しては、さほど問題を感じないのであるが、それ以外の曲において、特に5・6曲目においてとにかく西島の歌い回しが単調で同じようにしか聴こえない。
さらに、4・5・6曲目に関しては、サビ高音部分で声がしっかりと出てはおらず、声楽的しつこめの発声も相まって聴き苦しさすら感じてしまう。どうやら彼女は、特定の曲調や特定の部分以外ではその歌唱の実力・魅力を出しきれないようだ。恐らく声楽的な歌唱スタイルを変えずに強引にポップスを歌っているからだろう。いかにも声楽的歌唱で歌うような1曲目においては、逆にその歌唱がばっちりはまっているのを見てもこのことが言えるのではないだろうか。声を張るだけでなく、適度に緩急をつけた柔軟な歌唱を彼女には心がけてほしいと思う。

また、5・6曲目などにおいて、詞が詰まっている感がするのも減点要因。それが、歌唱の単調さやしつこさに輪をかけてしまっている。

そして極めつけは編曲。13曲目を筆頭に全体的に仰々しくて暑苦しい。しかも、大方の曲で一つ覚えのように均質的なストリングスが入るものだから単調さを益々増幅させているだけ。もう少し抑え目の編曲を施したり、全く傾向が違う編曲を施したりと出来なかったものだろうか。

結局のところ、音楽エリートならではの懐の深さを見せ付けるのではなく、逆にそれらしからぬ枠の狭さを感じさせてしまったのが、彼女ら及び今作の大きな問題のように思う。


今の日本において、一青窈、柴咲コウ、平原綾香、笹川美和といった有名どころ、新居昭乃、菅野よう子、梶浦由記、志方あきこといった通好み実力者をはじめ民族音楽の要素を取り入れたアーティストは多い。ナナムジカは、彼女らならではの確固たる魅力、実力を今作で見せはしたものの、現時点で上記アーティストらと対抗していけるかと言うと、個人的には断じてNOである。今後必殺のパターンの曲以外でも魅力を発揮できるようにならなければ、一般リスナーにもこの手の音楽が好きな「うるさ層」にも支持されなくなるだろう。個人的には好きな音楽の系統なので何とか奮起していただきたいのだが・・・。










・アーティスト評価
歌唱力6 ()
作曲6 ()
編曲6 ()
独創性8 ()
安定性6 ()
7 ()
総合6 ()
熱中度6 ()

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2006/05/19 01:20|アルバムレビュートラックバック:1コメント:4

コメント
はじめまして
はじめましてIZUMIといいます。

いつも楽しく、そしてバツ丸さんの鋭い評論に感心されながら読ませてもらっています。
自分はシングルの『Ta-lila~』がツボにはまって、それ以降このアーティストが気になっていて、アルバム発売がすごく楽しみでした。

自分もアルバムを聴いた感じは、バツ丸さんの、おっしゃる通り、全体に重く、似たような雰囲気の曲が多いなと感じました。
自分は、この雰囲気の曲は大好きなので、色々な雰囲気の曲を入れずに、この感じ一本で行っているこのアルバムは、それなりに好感が持てたのですが、アルバム収録曲の中に必殺の2・11曲目を越すような曲か無かった事が、ちょっと残念てした。
IZUMI #-|2006/05/20(土) 18:40 [ 編集 ]

はじめまして
>IZUMIさんへ

はじめまして。こんなブログでございますが読んでいただきありがとうございます。

確かに一つの傾向にまとめられている点は、いい点だとも思います。ただ、それを柱としながら音楽エリートならではの様々な要素を盛り込んでいただきたかった。
それとご指摘のようにシングル表題曲に匹敵できる曲がなかったのは痛かったです。

評価が厳しくなったのは期待が高かったのと、彼女らの実力はこんなものではない、との2つの気持ちがあったからだとご理解ください。


バツ丸 #-|2006/05/20(土) 20:33 [ 編集 ]


確かに、そうですね。自分も好感が持てると書いたとはいえ、期待が大きかったので、期待以上の作品か?となると、う~ん・・・?となってしまいますね。

もうすぐ新曲もでますし、今後に期待ですね。
IZUMI #-|2006/05/21(日) 01:57 [ 編集 ]

そうですね
期待以上の作品とは、残念ながらいえませんでしたね。次の曲に期待ですね。
バツ丸 #-|2006/05/21(日) 21:49 [ 編集 ]

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