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読書日記~記事はあげていないけどそれなりに読んでます2

1・日本語表現研究会  「日本語クイズ 似ている言葉どう違う」 二見書房




2・香山リカ 「テレビの罠―コイズミ現象を読みとく」 筑摩書房




3・大塚英志 「おたく」の精神史 一九八〇年代論 講談社




12日やった読書評の続きです。今回は2です。


昔はサブカルチャー文化評論家として有名であった香山リカ。今ではその姿はなりを潜め、左翼論壇・評論の代表的存在となっている。その彼女がこの前行われ、自民党圧勝に終わった衆議院選挙の結果に関し、「何故、強者論理の基本方針であるにも関わらず、いわゆる弱者側である所得水準の低い若者層や主婦層が熱心に支持したのか」という点を主軸に、かつての戦時体制や様々な学者の文献を引用しつつ分かりやすく解説している。

以前、選挙の直前の日記において、
「自分が世の中の上位1割に入る金持ちや実力の持ち主でもない限り小泉自民党に投票するのは自殺行為以外の何者でもない」的内容を書いた私のような者にとって、今回の選挙結果は正気の沙汰とは思えないものであった。「何故こんな結果になったのか」とずっと不可解だったのだが、この書籍を読むことによりそのことをかなり理解することが出来た。しかし、小泉政権の更なる増長・暴走にもろに被害をこうむっている私としては、理解の促進はより虚しさがこみ上げるだけでしかなかったのだが・・・。

ただ、学術的な説得力がある、と言うよりは、どちらかというと精神医学や心理学の知識を持つ彼女が感じた率直な「感想」や「感覚」と言った感じか。

しかし、学術的な話よりもこの感想や感覚に過ぎないと思えることこそ、実は何よりも大事なのだと思う。かつての戦争の時においても、例えばドイツのナチスに関し、当時のリベラルな学者の中でこの党が第一党になるとまともに考えていた人は殆どいなかった。それどころかばかばかしくてまともに取り合わなかったり、ナチスの愚かさを積極的に説いたりするのだが、その結果は歴史が如実に物語っている。今だからこそ、「沈黙の螺旋構造」をはじめ様々な理論で説明されているものの、当時のリベラル層や知識人たちにとってさぞや理解しがたかっただろう。

今の日本においても、イエロージャーナリズムや左翼系出版・マスコミを中心に、愚劣な政策しか取っていない小泉政権を常日頃批判しているものの、一向に小泉政権に揺るがすことは出来ていない。逆に、理性的な批判を加えていけばいくほど、「刺客」「くのいち」「小泉チルドレン」といった下劣で視聴率主義一辺倒のメディアらがセンセーショナルに垂れ流す間抜けで刺激の強い言葉・映像や、「カンドーした」とか「がんばれ」とかと言いナルシスト的に悦に入る小泉の(気持ち悪すぎる)姿らによって見事なまでに構築された「コイズミ」のイメージに何となくカタルシスや面白さを感じてしまった一般層の主体性なき思想が、結果として小泉政権の基盤を支えてしまう役割を無自覚的に担わされたのである。出なければ、タイゾー君やどう考えても一般庶民の生活や考えを理解できるはずもない「セレブ」連中などが当選するはずもなかったであろう。

ファシズムやポピュリズム政治を考えるとき、体制側の強権もさることながら、一般層の何の根拠も思想もない「ただ何となく」といった雰囲気こそが、その形成の鍵となる。そして、私は今の政治やそれを支える人々の「何となく」に日々怖さを感じずにはいられない。「何気ない投票行為」が何をもたらしているのか、有権者の人々にもう少し考えていただきたいところ。

雑感的な内容に反発を覚える人も多いだろうが、特に若い人を中心に一度は読んで頂きたいと思う。




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2006/05/21 20:13|読書評トラックバック:0コメント:0

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