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嗚呼、波乱盤上~1・現代メタル・プログレの重鎮DREAM THEATER~その2

波乱盤上2回目です。ドリーム・シアター後編ですね。だいぶ長いですが、ご覧いただければ幸いです。


<ドリームシアターとの出会い>

マイケル・ジャクソンの作品にゲストギタリストとして参加していたスティーブン・スティーブンス、エディー・ヴァン・ヘイレン、スラッシュといったギタリストを経由し、ヴァン・ヘイレン、ボン・ジョビ、ガンズ&ローゼスといったアメリカンハードロック、LAメタルにはまった若かりし頃の私。しかし、ある時からハードロック・ヘヴィーメタル評論の重鎮である和田誠氏の影響を受け、クラシックメタル、メロディックスピードメタル、北欧メタルに次第に傾倒するようになる。メタル探求の果て無き旅の開始である。その過程において、彼らと出会うのにそう時間はかからなかった。

初めて聴いた作品は、もちろん彼らの出世作である「Images and words」。率直に言って今作を初めて聴いたとき、全くいいとは思えなかった。あまりに壮絶すぎる演奏と意味不明な変拍子や展開に「何をやっているのか、何がしたいのか」、つまりは「プログレメタル」なる音楽がさっぱりわからなかったからだ。

しかし、何度となく聴いて、超絶技巧と圧巻のサウンド構築と共存し、潜んでいる美しさやキャッチーさがわかるようになってからは一転、毎日聴かずにはいられないほどはまってしまった。聴く度に見つけられる新たなる音・・・、「世の中こんなに凄い音楽があったのか!!」とひたすら感心しまくる日々となった。1993年のことである。

そして、彼らとの出会いを契機に、ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、ラッシュ、と彼らが敬愛する名プログレアーティストの作品を聴くようにもなった。深遠なるプログレとの出会い・・・。彼らの音楽を聴かなければ、私がプログレにはまることもありえなかっただろう。そのことを改めて考えると、本当に恐ろしくなってくる。


また彼らは、「メンバー交代や考え方の変化」による音楽性の露骨な変化によりファンを辞めることが多い洋楽アーティストの中において、「全アルバムを持っている唯一つのアーティスト」である(活動5年以上ORアルバム4枚以上で)。

この点から考えるに、彼らは「私的最強アーティスト」の一つであると言えるだろう。「現役」に限定した場合、間違いなく彼らは最強だ。


<試聴・購入の際の傾向と対策>

基本的にドリーム・シアターは全作通じて「プログレッシブ・メタル」というジャンルの音楽をやっている。しかし、「プログレッシブ・メタル」と言ってもその範囲はもちろん膨大且つ曖昧。ただ、確実にいえるのは、2ndアルバムと2枚組である6thアルバム以外、作品によって「メタル」的な部分と「プログレ」的部分とのバランスが変わり、概ねどちらかのほうへと傾倒しているということである。
私のように「メタルもプログレもOK」というものはいいのだが、そうでない場合、作品に対する評価が割れる。アマゾンのレビューを見ればそのことが一目瞭然だ。

個人的な見解を言えば、彼らが送り出した計8枚のアルバムはすべて質が高く、「買って損した」はないと思う。自分の音楽的嗜好に基づき「彼らに何を求めているか」が、結局は評価の決め手となろう。

しかし、あえて言えば、やはりケヴィン・ムーア在籍時が、このバンドの全盛期だと思う。個人的に一番好きなのもこの時である。今のキーボーディストであるジョーダン・ルーデスは、技術的にはそれこそ世界トップ。彼がドリーム・シアターに持ち込んだフュージョン的要素は、彼らの音楽性の進化に寄与した点も疑いようがない事実であろう。
ただ、どうも彼の演奏、というかいかにも「シンセサイザー」的機械的音色とフレーズがどうしても好きになれない。なまじ前々任者であるケヴィンが物凄くエモーショナルで、あまり機械的な感じのしない美しい音色をギターとドラムの超絶技巧の隙間に見事にねじ込み、さらに楽曲制作に関しても非常にいいものを残していたので・・・。

演奏の技術では圧倒的にルーデスであるが、ソングライティングや音作りといった総合的な音楽センスに関しては、ケヴィンの方がずっと上というのが、今も昔も変わらずの個人的な見解。それどころか、ケヴィンを超えるキーボディストはいないとすら思う。


さて、というわけで以上の点を踏まえ、彼らのお勧め作品の紹介とレビューをして、今回の話の終わりとする。


<まずは、これを聴け!!>



彼らの大出世作であり、一気に業界の頂点へと上り詰めるきっかけとなった2ndアルバム。間違いなく90年代最高の作品で、メタル史上永遠に残る作品。メタルのエッセンスとプログレのエッセンスを高度に昇華させた「プログレメタル」の時代をもたらし、さらに過去のプログレアーティストに対する再評価をもたらした点を見ても、その影響の大きさは計り知れない。今尚このグループの最高傑作として君臨し続けている。

優れた思想と、それを具現化する枠知らずの卓越した音楽理論と超人的演奏技術・・・。それらがもたらす楽曲の緊張感は今聴いても衝撃的。さらにバカテクが故に見落とされがちであるが、圧倒的な演奏とサウンド構成に反し、歌や歌メロは非常にキャッチー且つメロディアスで聴きやすい。これこそが、このバンドが頂点にのし上がった最大の理由であろう。

収録曲全部がすばらしいのだが、特に素晴らしいのが、メタル史上屈指のイントロのかっこよさと劇的展開美を誇る「Pull Me Under」と「metropolice-part1」、プログレ的壮大で美しさや幻想性に満ちた展開、怒涛のギターソロとキーボードによる装飾が凄すぎる「Lerning to Live」が印象的。

メタル、プログレファンなら必聴であろう。




3rdアルバム。彼らの作品の中でも1・2位を争うヘヴィーな作品だ。作品の完成度や業界やアーティストに与えた衝撃では2ndアルバムの方が上であるが、単曲単位での出来や個人的なはまり具合ではこちらの方が上である。

とにかく、今作製作中に長年同棲していた女性に捨てられたキーボーディスト、ケヴィン・ムーアの心理状況が作風に反映されたのか、作品全体に漂う、ダークで鬱で救いようのない悲しさが個人的にたまらない。

前作よりもはるかにヘヴィーになった演奏も凄すぎ。もう素人には何をやっているかさっぱり分からない。プロですら完全に再現できる代物ではないだろう。

特に「LIE」の中間奏における、超絶変則的なドラムと、音の切れ目が分からないぐらいの超高速の速弾きには、もはや「アホだろう、あんたら」としか言いようがない。

しかし、今作で最も特筆すべきは、ドラムでもギターでもなく、結局上記こともあり今作制作後に脱退することになるケヴィンのキーボード演奏とサウンドメイキングであろう。テク的には前作の方がずっと凄いのだが、今作におけるダーク且つエモーショナルで、耽美的な美しさ全開の彼の演奏とフレーズはとにかく耳に残り、心揺さぶられずにはいられない。
(この辺のダーク且つ耽美な作りは、Fayrayの「HOURGLASS」や「光と影」にも見ることが出来る。姐さんはドリーム・シアターのファンなのだろうか?)

その彼のプレイが際立っている「THE MIRROR」(この曲の次の曲で且つあわせて1曲のような構成となっている「LIE」もそうだが、いかにもこのときの彼の心境が反映されたであろう名前がついている)、10曲目の「SCARRED」、そして彼が単独で作り上げた最終曲「SPACE-DYE VEST」は、彼らの楽曲の中でも個人的に最も好きな3曲である。個人的に辛いとき、悲しいときはこの3曲を聴いては涙している。「マイナス思考」のすべての人に捧ぐ究極の「ネガティブソング」である。


<他には>



ケヴィン・ムーア脱退後の作品で最も好きなのが今作。ドリーム・シアターの作品の中で最も美しく、楽曲もキャッチーで聴きやすいこともあり、入門用に最適の作品だと思う(あくまで彼らの作品の中では、だが)。
作風としてはややプログレよりで、超人的なバカテクよりも彼らの音楽的懐の深さや表現の上手さを堪能できる。

ピンク・フロイド的耽美な美しさとメタルならではの重厚さの見事な融合と中盤以降の展開美が素晴らしい「PERUVIAN SKIES」、美しいアコースティックギターの音色と穏やかなボーカルの歌唱、泣きの歌メロが見事な「HOLLOW YEARS」は名曲。




7thアルバム。現時点において、ドリーム・シアター史上最もヘヴィー且つテクニカルな作品。「ドリーム・シアターらしい知的さや深み」はあるものの、プログレ色は薄く、どちらかと言うと、プログレと並び彼らの音楽的支柱となっているメタル・スラッシュメタルをトコトン追い求めたかのような作品である。それが故にプログレ好きや歌に拘るファンからの評価は悪いが、メタル好き、楽器演奏好きにはたまらないだろう。

それにしても今作の演奏は凄すぎ。余りに複雑・テクニカルすぎて理解不能。今の年齢を考えると、恐らく今後このレベルのものを聴くことはないのかもしれない。
「Stream of Consciousness」のペトルーシのギターソロ・・・。もう人間技ではない。いったいどれだけの練習をすればこれだけ弾けるようになるのだろうか。この演奏を聴いてしまうとギタリストを志望するより辞めたくなってくるだろう。
ジョーダンのキーボードもトコトンキレていて・・・。




通算8枚目となる作品。ドラマーであるマイク・ポーノトイの<ドリームシアター盤「狂気」だ}という発言が示すように、現時点において最も「ジャンルとしてのプログレ」に接近した作品である。よって、メタル的な先鋭さや攻撃性は過去の作品に比べると劣るが、その分、「9・11事件」を作品の主題とするなど、思想的な深みは増している。ラブリエの歌唱部分も今までで一番多い。よって前作と全く反対で、プログレ好きからの評価は高いが、メタル好きからの評価はあまり高くない。

しかし、改めて彼らが現代のアーティストで往年のプログレアーティストと比肩できる数少ない存在であることを示す良作。



というわけで記念すべき第一回目は終わり。

第二回目はヴァン・ヘイレン、Fayray,RENAISSANCEのどれかを取り上げます。ご希望があれば教えていただけたらと思います。







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2006/06/03 22:02|嗚呼、波乱盤上トラックバック:0コメント:5

コメント

はじめましてバツ丸さんユースケと申すものですmixiにコメントいたしましたがblogのうほうでは初めてですのでよろしくお願いします。
DreamTheaterは私の愛するバンドのひとつなのでバツ丸さんのレビューがいつか読んでみたいと思っていました。
私はジョーダンルーデス加入後のほうが好きですねとくに7thのへヴィさには圧倒されました。Stream of ConsciousnessのギターもいいですけどThis Dying Soulの最後のギターとキーボードのユニゾンにはしびれましたね。11分もの間聞き手を飽きさせないインストができるバンドは貴重です。次のアルバムはどう出てくるんでしょうかねバツ丸さんはどう思われます?
ユースケ #-|2006/06/04(日) 00:41 [ 編集 ]


メールアドレス間違えてました
ユースケ #-|2006/06/04(日) 01:08 [ 編集 ]

どうなるでしょうか・・・
>ユースケさん

某所での書き込みありがとうございます。こちらこそ宜しくお願いします。

ドリムシは本当に素晴らしいですね。ユースケさんはルーデス加入後の方がお好きなのですか。

確かに彼は悶絶モノの凄腕キーボディストですね。彼の加入でドリムシが進化したのは確かだと思います。彼がいなければどうなっていたか、わからない面もあります。

ただ、ネガティブ思想の私としてはケヴィンのダークでエモーショナルな旋律にどうしても惹かれるのですよね。私が今のような人生を歩んでいなければ、きっとルーデスの方が好きになったと思います。

7thはとにかくヘヴィーさと演奏が凄すぎてぶっとびますわ。This Dying Soulの演奏は確かに凄すぎ。巷では評価が物凄く割れていますが、個人的にはかなり好きな作品ですね。

確かに今インストを聴かせられるグループってあまりいないような・・・。

次の作品ですが、どうなるのでしょうかね?

前々作がメタル、前作がプログレっぽかったので、次は5thアルバム以来の「メタル・プログレ折衷型のコンセプトアルバム」と予想しておきます。

バツ丸 #-|2006/06/04(日) 01:10 [ 編集 ]


こんばんは。
ドリームシアターですか。次に何を買おうかと思っていたので、助かります~(^v^*)
実は、「イメージズ・アンド・ワーズ」は、RENAISSANCE以上に聞き倒しています(^^ゞ
メタルな一曲目「PULL ME UNDER」も好きですが、メロディアスな「ANOTHER DAY」も気に入っています。ギターのフレーズや、シャウトする所がカッコ良くてシビれます。
「オクタヴァリズム」は、表題曲のイントロが凄まじく前衛的ですね(゜д゜;)

次は、「アウェイク」を買おうかと思います。

@第二回目は、もちろん、Fayrayでお願いします(ノ_ _)ノ ◎
hyro #-|2006/06/08(木) 22:24 [ 編集 ]

難しいですが
次に購入していただきた作品に関しては、hyroさんのメタル耐性がどれくらいあるかにかかってくるでしょうね。

アウェイクは発売当時賛否で渦巻きました。「Images~」が好きであれば微妙な評価になる可能性がなきにしもあらず。全曲がいい、というわけではないですね。ただ、半分に相当する楽曲の出来がトンデモないですわ。

それにしてもそんなにも彼らを聞き込んでおられたとは・・・。意外です。

オクタヴァリウムを気に入っているのでしたら、それと作風が近くプログレ色が強い「フォーリング トゥ インフィニティー」がお勧めです。

まあ最終的には全部揃えていただきたいのですけど。

1stも凄いですよ。
バツ丸 #-|2006/06/09(金) 00:54 [ 編集 ]

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