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映画評「間宮兄弟」~変なオタ男達と美女達の心温まる交流劇。しかし、ある特定層には辛い作品かも・・・

・評価: 75点


以前からずっと見に行きたいと思っていた今作。最近いろいろあって中々時間が取れなかったのですけど、ようやく行くことが出来ました。1日でどの映画館も1000円で見れますしね。

しかし、点数が示すように中々の面白さに反し、名古屋では「伏見ミリオン座」というミニシアターのみでの公開。某トンデモなハリウッド宗教ミステリー作品に2館も3館も使うぐらいだったら今作やそれ以外の邦画良作を上映した方がいいと思いますよ。配給会社やシネコンの連中は日本文化や映画文化をなめているのでしょうかね?

間宮兄弟は全国で40館のみの上映。某クソ宗教ミステリー映画は850館の上映だそうで・・・。ふざけている。) 

ま、そういった話はともかく、中々の作品ではありました・・・。点数こそ「海猿」より下ですが、こちらの作品の方が私は好きですね。但し、個人的に釈然としないものがあった作品でもありました。それは管理人の個人的な事情・経験によるものなのですが・・・。

尚、通常映画評に関しては、「ゴミ作品」と思ったもの以外作品の核心部分、おいしいところを触れずに書いていますが、今回はそのルールを思いっきり破りネタバレ全開となります。これから今作をご覧になる予定のある方はこの先の閲覧に関し注意してください。

また、原作小説未読のため、評価・感想などに関してすべて「映画のみ」のものとなります。原作を読まれた方にとっては「明らかにおかしい」思うこともあるかもしれませんが、その点ご留意ください。


<あらすじ>

30代になっても仲良く同居する間宮明信(佐々木蔵之介)、徹信(ドランクドラゴン塚地)兄弟。お互い全く女性とは縁がないものの、自らの特技を生かした仕事をし、大好きな趣味・遊びなど自分達の世界の中でお互いを支えあいながらささやかではあれど、楽しい日々を過ごしていた。いわゆる「子供っぽさが抜けない仲良しオタク兄弟」である。

あるとき、弟の徹信が一向に恋人が出来ない兄のために女性を招待して彼らの得意料理である「カレー」でもてなす「カレーパーティー」を開催しようと兄に持ちかける。

招待しようとした女性は徹信が勤務する学校の教師葛原依子先生(常盤貴子)と、二人が愛用しているレンタル屋の店員本間直美(沢尻エリカ)。

二人は共に交際相手がおり、本来なら彼らの招待を受けることはありえなかった。しかし、このとき、交際相手に対する不満やそれによりストレスもあり、そのはけ口のためと、また30歳をとっくに過ぎても仲良く同居している間宮兄弟に対する興味もあり、彼らの家に行くことに・・・。しかし、間宮兄弟は彼女らのそんな意図を知らず無邪気に喜びまくり、二人を迎え入れるために万全の準備をした。

彼女らは間宮家にある模型や本やフィギュア、おもちゃなどのコレクションに釘付け。カレーも好評でパーティは大成功に終わる。もちろん、兄弟のテンションは大盛り上がりだ。今度は違うパーティーをやろうと、二人の思いは止まるところを知らなくなった・・・。

このカレーパーティをきっかけに、二人のオタク兄弟と二人の美女、そして直美の妹とその彼氏、果ては明信の上司とその奥さんまでをも巻き込んだ奇妙な人間関係・恋愛劇が始まりを告げる・・・。


<感想など>

一歩間違えば「ただ気持ち悪いだけ」としか思われないであろう兄弟の関係や性格・行動などは、塚地と佐々木両名の見事な演技ぶりと、時折盛り込まれるシリアスなシチュエーションや各登場人物の丁寧な感情描写、細部まで拘った演出や小技を効かせたギャグの数々もあり、鑑賞者に不快を与える一歩手前のところで上手く抑えられている。この辺のバランス感覚のよさは絶妙で、森田監督のセンスの良さが伺いしれるところだ。役者と演出とが作り出す独特で何だか心地よさすら感じる雰囲気に、楽しめ癒されること請け合いであろう。

当初どう見てもオタ男に見えない佐々木に不安があったものの、意外にもかなりハマっていた。奥手でダメなところもあるが、弟思いの兄貴っぷりを見事に演じられていたと思う。弟に対する優しさを見せるところなどで今作を見事に締めていた。

弟を演じた塚地に関しては、もう文句なし。最近宮迫やドンドコドンの山口などお笑い芸人でいい役者っぷりを発揮するものがいるが、彼もその一人ではないだろうか。用務員の格好もキマり過ぎていて、どっからどう見ても「本物の用務員」にしか見えない。

そして、この兄弟を取りまく女性に関しても、上記ヒロインの二人のみならず、明信の上司の妻役に戸田菜穂、直美の妹役に北川景子(スターダスト所属)、明信を誘う女上司役に岩崎ひろみ、徹信を誘惑し金を取った美人局役に村川絵梨と、皆個性的で文句なしの美女ばかりで壮観だ。これほどの美女をたくさんお目に出来る映画も珍しいのではないだろうか。美女好きであるのなら、この点だけでも金を払って見に行くに値するだろう。

特にその中でも沢尻のかわいさは、もはや「犯罪」とすら思う。バカな男と付き合っていることに腹ただしさを感じながらも、一方でけなげな女を装いつつ一方でそういう自分を自虐的に責めるキャラなのであるが、その演じている様がとてつもなくかわいい。余りにかわいすぎて何だか腹が立ってくる。今、こういった思いを私に抱かせる女優は沢尻と堀北真希だけだ・・・。
残酷なようだが、彼女らの問答無用の美貌を前にしては、並の女優における演技経験の長さとか地道な努力といったものは駆逐されるだけだろう・・・。

上司の妻を演じた戸田菜穂も完璧。美人で料理も上手く知性もあり、夫のためにけなげに尽くす、というまさに完璧な妻であるが、だからこそ一方でその完璧さゆえに夫に息苦しさを与えてしまい、浮気に走られてしまうというという設定にぴったりすぎ。さすが「息子の嫁にしたい女優No.1」。松井よ、うらやましすぎるぞ!!


話がだいぶそれてしまったが、表現方法やストーリーこそ違えど、通常は殆どありえないであろうもてないオタ男と美女との交流や、兄弟家族の絆や愛を描いている点で、今作は昨年ヒットした「電車男」と似ている部分が結構ある。

しかし、より家族や兄弟関係中心にを描いたことと、それ以上に恋愛面のオチに関し「残酷」にした点で、今作は「電車男」と決定的に違う。そしてこのことが、同じくオタクでモテない(塚地や彼が演じた役に近いだろうな)私にとって結構辛かった・・・。


間宮兄弟は決してだめなわけではない。仲が良すぎることと外見がイケていないことを除けば、教養もあり、確実な生活基盤もあり、特殊技能もあり、料理も上手く人間的な優しさも持ち合わせており、と賞賛すべき「いい男」である。

案の定、彼らには美女たちをモノにするチャンスがあった。しかし、オタクならではの奥手さやネガティブ志向、タイミングの悪さもあり、尽くそのチャンスを自らの手で丁寧に潰していく・・・。そして、最終的には彼女らが、彼らより「見てくれ」がいいだけのダメ男とヨリを戻す、という悲しいオチとなった。

身も蓋もない言い方をすれば、結局ヒロインらの心の隙間や退屈さを埋め合わすために彼らは利用されたに過ぎない。「イイ人」であったが、同時に「どうでもイイ人」でもあったのである。

彼らと同じような経験をしたオタ男達にとっては、この辺のところは見ていて結構辛いのではないだろうか。なまじ、最初からむげにあしらわれたのではなく、いいところまで行ったという描写が、より辛さを増幅させる・・・。

映像や演出、役者の演技が構築する「ほのぼの」とか「ほほえましい」といった雰囲気により相当薄められてはいるものの、その裏にあるのはオタ男達に対する、恋愛における残酷な現実の突きつけであろう。

きっとこういう経験のない・全く関係がない人にとっては「ちょっぴり悲しかったけど、でも楽しかった」とか「作り物の世界」で終わるのであろうが・・・。


出来れば私もこういった感想だけで終わり、気楽に「80点」「85点」と得点をつけたかった・・・。


以上の点から考えるに、恋愛面で非常に嫌な思いをしたオタ男達以外の人に大変お勧めの作品である。特に女性が女友達と行くのに最適ではないだろうか。




こちらは江國香織が書いた原作本。



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2006/06/01 00:45|映画評トラックバック:2コメント:0

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