バツ丸のエンタメ問答

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ライブレポ~ayaka-Acoustic Round Vol.1 "SOUNDS REAL"~名古屋クラブクアトロその4

間があきましたが、一連の絢香ライブレポ、今回が最後となります。アンコールの模様と彼女の問題について書いていきます。



1・ブルーデイズ

しっとりとしたアコースティックバラード。やや気だるさを感じさせながらも、一気に広がりを見せるサビでの歌唱に引き込まれる。既にかなりの曲を歌ってきたはずだが、彼女の歌唱に衰えは全くない。日々歌を愛し、歌を歌い続けてきたことが、タフな喉を構築したのだろう。


2・不明

恐らくライブに来た観客のために即興で作った曲なのだろう。感謝の意を切と歌い上げていく。感極まってきたのか、歌っている途中でうっすらと涙が浮かんでいるように見えた。

最後に深々と頭を下げて去っていく姿と合わせ、素直で純粋な素敵な子だな~と心から思う。愛すべき・愛されるべきキャラである。



<ライブ総評&課題・問題点など>

全体的に良いライブであったと言える。特に驚きなのは歌唱力。声量の豊かさ、音程の安定感・表現力・持久力・・・などなど非常に素晴らしいものがある。今の10代の歌い手でここまで歌える者は恐らくいないだろう。やや大げさに言えば、「歌を歌うために生まれてきた何年かに1人出るか出ないかの逸材」と賞賛してもいいぐらいである。また、ブルース、ジャズ、カントリーロック、ハードロック、ハードポップもきちんと歌いこなせる柔軟性があるのは、ライブにおける発見であった。


しかし、個人的に今回のライブや絢香に物凄く感じ入るものがあったかというと、はっきり言って「NO」である。何故か?


根本的且つ絶対的な彼女の問題は、とにもかくにも曲が貧弱すぎるからである。

もう遠慮なく言うが、悪くはないものの良曲に値するものがシングル表題曲を始め殆どない。あえてあげるとすれば、「リアルボイス」「グッドナイトベイビー」「今夜星に抱かれて」「Sha ra ra」ぐらいなものだろう。だが、これら曲は、「リアルボイス」以外どちらかと言うと渋めの曲で売れ筋の曲ではない。アルバムオリジナル曲やカップリング曲としては上々であるが、シングル表題曲にはなれない曲だ。また個人的に評価するとしたらせいぜい星3つ半どまりの曲である。圧倒的な名曲や良曲には程遠い。もっと言うなれば、絢香の高度な歌唱があってこその評価である。彼女以外の並のシンガーが歌ったとしたら、完全にどうしようもない代物であろう。

ようは、彼女の歌唱レベルと曲レベルとの釣り合いが物凄く悪いということだ。軽自動車にポルシェやフェラーリのエンジンを積んで走らせたが如くの無理やり感がぬぐえない。終始彼女のライブを見ていてつくづく感じたのは、ライブで彼女の曲を彼女の歌唱を通して聴いているのではなく、彼女の歌唱のみを聴いているのだな、ということ。曲と歌との一体感や相乗効果なんてものはそこにはない。どんなに歌が上手くてもこれでは感動出来るはずもなく、最高のライブからは程遠いと言わざるを得ない。彼女より歌唱力がなくても感動させてくれる歌い手は他にいっぱいいる。


で、その歌唱に関しても、一つ大きな問題がある。彼女は確かに上手い。ライブでの安定感・声量ともに「ほぼ完璧」と言ってもいいし、幅広いジャンルを歌いこなせる柔軟性も大したものだ。しかし、テストの点数で言うと全科目「90点ちょい」といった感じか。世にいる殆どの歌い手を退けることは出来るが、一つの分野で95点以上を取る各ジャンルの専門の歌い手や、既に名をとどろかせている頂点レベルの歌い手を凌げるものでは現時点ではないように思う。

浦沢直樹の名作「マスター・キートン」(たぶん2巻)にあった、キートンの教官がキートンに向けて言った「せいぜいマスターどまりだ。プロフェッサーにはなれないな」のセリフを思い出さずにはいられない・・・。

まだまだ、「歌が上手い」だけなのだ・・・。


また、曲や歌唱の問題のみならず、ワーナー&研音の戦略も稚拙としか言いようがない。
そもそも彼女は「シンガーソングライター」として売り出されたはずなのに「I believe」で他者と共作した以外、カップリングを含め1曲たりとも作曲してはいない。これでは詐欺である。しかも、救いようがないことに、あえて他者に作らせた曲の出来がよろしくない。ライブで聴いた絢香自作曲の方がずっと出来がいいとすら言える。はっきり言おう、研音・ワーナーのコンビは、力技でのアーティストの売り出しは上手いが、アーティストを育てるのはからっきし「下手」であると。

絢香と同じ「研音・ワーナー」に所属する人気アーティストに、ナナムジカ・Soweluがいる。彼女らに共通しているのは、水準以上の資質の持ち主であることと、研音所属俳優が主演を勤めるゴールデンのドラマの主題歌の歌い手として起用され、資本力と組織力とを生かしたマスメディアと一体化したごり押し商法により売り出されたこと。それ故にデビュー当初はかなり話題となりCDも売れた。が一方、歌い手の資質、魅力、楽曲の自作非自作関係なく「楽曲の出来」、特に「アルバムの出来が悪い」という不名誉な共通点もある。楽曲がパッとしないのみならず、「同一曲種」ないしは「亜流的な曲」ばかりでその大半を占めるのが、その大きな理由であろう。アルバム設計が全くなってはいない。今年発表された星村とナナムジカの作品は見事にこの「ダメ」パターンにはまってしまっている。

こうなってしまうのには、結局のところ売り出してある程度知名度や人気を得た後にある、「アーティストをどう育てていくか」の明確なビジョン=曲をどのようにしていくかがこの社にないからだろう。だからここのアーティストは優秀でそれなりの地位を占めてはいても各ジャンルの頂点には立てないのである。



<絢香の今後どうするか?>

さて、文句ばっかり言っていても埒があかない。よって自分なりに今後どうしたらいいかを考えてみた。

まずは、自作・非自作関係なくきちんとした戦略を立てた上で楽曲を充実させること。良曲と優れた戦略なくして歌い手の成長はありえない。

で、その戦略であるが、オールラウンダーの歌い手としての資質を生かし、やはりかつて宇多田や倉木がやったような「総合洋楽ポップス」路線で行くしかないだろう。しかし、日本でもかなり激戦であるこのジャンルは、既に他者との差別化は難しい。完成度に関しても余程のものがないと上位に立つことが出来ない。だが、この道を歩むしかないと思う、今の彼女には・・・。

よって、この「総合ポップス」を柱にして、ライブで比較的いい感じであった絢香自作の「カントリーロック」や「ジャズ」的な曲を加味することにより個性付けできればと考える。専門家にはなれない彼女ではあるが、こういったジャンルの曲をやっていかない限り個性の確立は出来ないだろう。


彼女の、洋楽的ポップスをやるアーティストとしては非常に珍しい、素朴で実直でけなげな彼女の人柄と、幼さが抜けきらないかわいいルックスはとても魅力的である。歌やファンに対するしっかりとした思いも尊敬に値する。恐らく倉木麻衣以来の「見守りたくなるアーティスト」ではないだろうか。個人的にとても好きである。

しかし、それは=アーティストとしての評価には繋がらない。上記問題を克服し、歌唱力以外で絢香ならではの確固たる魅力を確立しない限り個人的には永遠に「単に好きなアーティスト」でい続けるだけだろう。「愛すべきアーティスト」ではありえない・・・。


今後の精進に期待したい。頼むから研音・ワーナーにはしっかりと彼女を育てていただきたいものだ。


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2006/06/04 21:55|ライブ・イベントレポートトラックバック:0コメント:2

コメント
こんにちは
こんにちは。絢香のライブレポート力作お疲れ様です。
私も思っている事だけでなく、バツ丸さまならではの考えが
上手い文章に盛り込まれていて感心して読みました。
毎度の事ですが 今回も凄く面白かったです。
絢香さんは総合ポップス路線突き進むしかないでしょうね。
年内にはお披露目のアルバムが楽しみです。
それと上木彩矢さんのアルバムも7月に決りましたね。
こちらはGIZA studioから離れつつ或る自分でも
ちょっと気になっている作品です。バツ丸さまはどうですか?
暑くなる季節ですがお体に気を付けて過ごしてください。
眞昼 #5t8kcLeM|2006/06/06(火) 19:03 [ 編集 ]

いえいえ
>こんばんは!!

ライブレポート時間かかってしまいすいません。いえいえ、私の文章はドが付くほど下手くそです。眞昼さんが簡潔明瞭に書かれていることを無駄にぐたぐた書いただけで。せこいですわ。

眞昼さんの文章はいつも参考にしております。ほんと、助かっていますね。

絢香さんは厳しい道のり覚悟で、総合ポップス路線をひた進むしかありません。ライバルも多いですし、既に完成形が出来ていて発展が難しいジャンルですが、曲さえ何とかなればそれなりにいける思います。

アルバムは期待したいですね。

一方の上木さんは、残念ですが既に一端ファンを辞めました。アルバムももう期待していません。恐らく買わないと思います。ブロガーさんの反応を見て考えたいですね。
とりあえずシングル3曲は最悪なんで。あれではあのルックスも歌唱力も効果的に生きませんですわ。

眞昼さんもGIZAから離れているのですか。私もそうですが残念ですね。現時点では、ガーネットクロウ、小松さん、星田さん、竹井さんだけですね。好きなアーティストは。後はもうどうだっていい、と言ってもいいくらい。

既に暑いっすね。しかし、これからジトジトしてくるので余計に最悪ですね。

今、実はジムに通っているのですけど・・・。もう永遠に治らない耳鳴りが辛いです。後は今のところいいのですけど、全身問題だらけです。
バツ丸 #-|2006/06/07(水) 21:19 [ 編集 ]

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