FC2ブログ
バツ丸のエンタメ問答

音楽・映画・本好きのためのよろずやブログ

ホーム 全記事一覧 << 前の記事 次の記事 >>

カレンダー 

07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

ただいまのお時間 

最近の記事 

月別アーカイブ 

カテゴリー 

最近のコメント 

最近のトラックバック 

おすすめ書籍 



読書履歴! 









検索 

ブロとも申請フォーム 

この人とブロともになる

シングルレビュー~「巨匠、動く!!」~プログレ対決激化

●新居昭乃 「キミヘムカウヒカリ」



amalogo111.jpg



90年代以降、アニメやCM業界を主軸に数々の名曲を生み出してきた現代サントラ界の巨匠、新居昭乃。個人的にも、そのアーティスト評価においてここ10年、常に別格の地位を占め続けている天上人である。もはや「日本のエンヤ」と言っても言い過ぎではないだろう。

その巨匠である彼女の、オリジナル作品ではアルバム「エデン」以来約2年ぶりの新曲。

リリースペースがゆったりとしていることもあるのだろうが、彼女が活動しだすと、いつもいつも何故か厳粛な気持ちになる。「ああ、ついに巨匠が動き出したか・・・」と・・・。彼女が動き出してこそ、私的音楽シーンにおける様々な評価活動が本格的になるのだと、今更ながらに思い知らされる。巨匠に匹敵するものが出るのか、そうでないのか・・・。心の中にはいつも、巨匠の曲やアルバムを超えてこそ、ナンバー1アーティスト・最優秀楽曲の地位にふさわしいとの気持ちでいっぱいでなのである。

他のアーティストとは違い、ただ1曲をして聴き手を圧殺する圧倒的なものを聴かせつける彼女。やはり今回もとんでもなかった・・・。




1・キミヘムカウヒカリ ★★★★★
作詞・作曲:新居昭乃 編曲:保刈久明

これが並のアーティストの曲であれば、「クサい純愛路線?」の「クッサいバラードかよ」と思ってしまうことだろう。だが、どんな陳腐でクサい言葉が出てこようとも、どんな曲名がつけられようとも、巨匠が作り出すメロディーと歌唱とにより、凡百のアーティストが決して届かない高尚で幻想的で圧倒的な世界観を有した楽曲となる。

曲調は毎度おなじみ、70年代のUKロック的なギターサウンドに幻想的でいて、しかし神経をちくちくとさせるシンセサウンドが乗るプログレバラード曲。やや強引に言うのなら、彼女がフェイバリットアーティストとしてあげているレッド・ツェッペリン的ロックとピンク・フロイド的プログレとの融合・・・。それが、時間空間すら超えた愛を歌った、どこまでも心地よく、そして言いようのない幻想的な世界へといざなってくれる。

もはやお約束のパターンと化している曲調でありサウンドであるのに、不思議とマンネリさを感じないのはいったい何故なのだろうか・・・。また、お世辞にも彼女は技術に長けた歌い手ではないのに、何故その歌唱に惹かれてならないのだろうか・・・。未だにその理由を見つけられてはいない。

しかし、確実にいえるのは、メロディーの質と編曲の質、そしてこの2つと彼女の声質・歌唱との一体感、それによって生み出される音楽が、とてつもなく美しく壮大で幻想的であるということだ。彼女の音楽を聴いていると音楽の持つ不思議な力を感じてならないのである。

ゆったりとしながらも確実に存在する軽快なリズム感、サビにおける彼女の歌唱とリズム隊の演奏&管弦楽器、優れたコーラスワークで構築されるサウンドの広がり感により、恍惚となりどこまで拡散していく意識・・・。

特に、2分46秒辺りから始まる中間奏とそれ以降の変則的なメロディー展開と、ひっきりなしに変わっていくDメロ&変則的サビでのコーラスワークは、陳腐なれど神がかっているとしか言いようがない。すべてが化物じみている。

曲の時間4分54秒・・・、ただただ圧倒されひれ伏すだけだった。


2・Aquarium on the Moon ★★★★☆
作詞・作曲:新居昭乃 編曲:保刈久明

アコースティックギターとギとエレキギターを基調としたゆったりとしてバラード曲。やや声音を作った巨匠の歌唱と、ミナクマリの、子供のような甘い声によるバックコーラスとが、曲名から連想されるであろう「非現実性や幻想的な雰囲気」と「少しの不気味さ・狂気さ」とを見事に演出していく・・・。

このことが、単なるファンタジーで終わらない凄みを曲にもたらしている。「優しく思えるの? 水槽の平和 そんなものどこにもないのよ」をはじめ、曲調や歌唱に反し聴き手に訴えるメッセージは実にシニカルで、彼女の憤りがひしひしと伝わってくる。

巨匠の巨匠たる所以の一つ。幻想的な曲にありがちな「現実逃避」「現状無視」にはならず、また現実を嘆いたり現実に踊らされたりもせず、自分の楽曲・歌唱・詞をして自分の伝えたいことを確実に表現できていることである。だからこの人の楽曲は他にはない圧倒的な輝きを放つ・・・。安易に存在する癒しや幻想性などが所詮インチキに過ぎないことを何よりもこの曲が物語っていると言えるだろう。


<総評など>

「文句言い」の私ですら、今回は完全に「白旗」である。何も言うことがない。1曲をして並のアーティストのアルバムを凌ぎ、聴き手を圧倒する問答無用の美しさと幻想性に満ち満ちたまごうことなき巨匠の音楽があった、唯それだけ・・・。表題曲、カップリング曲ともに文句なしに今年の最優秀楽曲レベルの曲である。

既に彼女の音楽を聴き始めてから10年以上経つわけだが、一向に聴き飽きることがない。今尚新鮮な気持ちで曲と向かい合うことが出来る。何故なのだろうか? その謎を解くことこそが巨匠の巨匠たる凄さの理由の追及にもなるのだろう。自分にとって永遠に考えるべきテーゼであろう。


それにしても、個人的に今年の女性音楽シーンに関し「プログレブーム」「プログレ元年」などと勝手に言っているが、巨匠が動き出したことにより、ますますこの思いが強まってきた。
Fayrayの独走と、それにかろうじてガーネットクロウと宇多田がついていくという図式になるかと思われた今年の私的女性音楽シーン予想・・・。どうやら、そうとはならないようだ。それどころか、かつてないほどの高レベルの争いになる予感がひしひしとする。想像するだけでわくわくして仕方がない。

既にアルバムを出したFayray、もうすぐアルバムを出す宇多田、恐らく年内に5thアルバムを出すであろうガーネットクロウ・・・。出来れば巨匠にも年内にアルバムを出していただき、是非とも最強対決に名乗りを上げていただきたい。今年の12月終わりになった時、誰が玉座についているのか、今から本当に楽しみだ。


スポンサーサイト







2006/06/06 01:32|シングルレビュートラックバック:0コメント:0

コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバックURLはこちら
http://badtzmaru.blog34.fc2.com/tb.php/273-5a074d14

プロフィール 

聴いた曲の履歴!! 



プレイリスト詳細

アクセスカウンタ 

,
・トータルアクセス



・ユニークアクセス





ランキングに参加しています。よろしければクリックしていただき、投票にご協力いただけたらと思います。

その他コンテンツ 

・バツ丸のヲタク拝見
・過去のレビュー
・以前の他事争論
・名盤紹介
・墓場に持って行きたい曲
・月別CD DVD購入&試聴記録
・アルバムレビューについての説明

リンク 

ブログ検索 

おすすめCD!! 

購入・試聴CD 











DVD・その他 

Copyright(C) 2006 バツ丸のエンタメ問答 All Rights Reserved.
Powered by FC2ブログ. template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.