バツ丸のエンタメ問答

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CDレビュー~隙のない素晴らしいアルバム

●平原綾香 「4つのL」(初回生産限定盤) 87点

ジャンル:J-pop プログレッシブロック・ポップ 王道バラード ジャズ 


amalogo111.jpg
(2006/03/22)

1.誓い
2.Theme of LIVE -Interlude-
3.Circle Game
4.Reset

5.I will be with you
6.Theme of LIFE -Intelude-
7.WILL
8.スタート・ライン
9.Theme of LUCK -Interlude-
10.はじまりの風
11.アリエスの星
12.未来の僕らに
13.Theme of LOVE -Interlude-
14.Eternally
15.Music
16.誓い (Album Version)


<問題点・注意点>

1・本人作曲曲が著しく減っている
2・作品全体から漂う「善良・優良」的雰囲気をどう捉えるか
3・「誓い」アルバムバージョンは蛇足



売上げこそ、絶大なものがあるわけではないが、重鎮アーティストからの積極的な力添え、セッション、NHKをはじめとした各種音楽番組やドキュメンタリー番組への出演、とその存在感、実力に関し、日本最高峰と言ってもいいだろう平原綾香。作品毎に楽曲の完成度・歌唱力・音楽性が進化しているが、3rdアルバムにあたる今作もこのことを確実に示す見事な作品だと思う。


今作を聴いてまず驚くのは楽曲の幅広さ。しかし、これは曲種の幅広さを意味しない。1stアルバムのようなジャズや王道バラードの混在による雑多性はなく、バラード偏重の構成でありながら、曲ごとに印象がだいぶ違っているように思えるのだ。爽やかなバラード、ダークなバラード、もの悲しいバラード、壮大で元気が出てくるバラード・・・。よって、聴いていて飽きやくどさを以前ほどに感じることはない。

やはり、これは、豪華アーティストによる楽曲提供&演奏と「曲ごとにプロデューサーを変更した」の2つの点が大きく影響しているだろう。およそ彼女以外の誰にも出来ないであろう「バブル」な作り。非常識とも言える方法論でバラードアーティストについて回る諸問題を見事に低減させた。R&B的打ち込みと歌唱を聴かせた3曲目はその一つの例であろう。

豪華作編曲陣や演奏者の見事な働きぶりもあり、収録各曲に関し「完成度が低い曲がある」といった問題は存在しない。

だが、今作において注目すべきは、ついにと言うべきか、7曲目「WILL」と、11曲目「アリエスの星」において、「プログレっぽさ」を感じ取れることである。
特に故宮川泰の長男である宮川彬良が作曲とプロデュース、ピアノを担当した後者は相当に「キテる」。彼は1961年生まれともろプログレ世代。クラシックのような壮大さとジャズのようなリズム感を有しているのは、まさにプログレ的方法論。彼とプログレが全く無関係とは言えないだろう。今作収録曲の中でもダントツの出来で、今年の最優秀楽曲最優秀候補曲に相当する完璧な曲である。

また、随所にインタールードを配しているのも「プログレ的」と言えるだろう。

かねてからジャズやクラシック、民族音楽といった要素を楽曲に盛り込んでいた平原が、より音楽的高みを目指そうとすれば、そういった音楽を高度に融合させ進化させた「プログレ」にたどり着くのは当然のこと。今後の彼女がどうなるかは判然としないが、個人的には今後はこの2曲のような路線を目指していただけたらと思っている。


話が少しそれたが、一方、優れたアーティストによる完成度の高い楽曲を歌いこなす平原の歌唱は、もはや「完成の域」に達したと言える位の素晴らしさを見せているように思う。高音部分でのファルセット、強弱緩急の使い分けによる多彩な表現づけ・・・。見事である。

間違いなく今年を代表する良盤だ。


今私が、日本に来た外国の方に「日本の代表的なアーティスト教えてください」と言われたら、間違いなく彼女の名を挙げるだろう。


但し、アルバムの出来にはケチのつけようもないが、如何にも「優等生的」「文部科学省推薦的」な全く毒気のない作風に、「ひねくれ者」である私は釈然としないものを感じてしまうのだ。素晴らしいのだが、背筋がゾクゾクしたり心的にプレッシャーを受けたり、ということはない。ファンの方には申し訳ないが・・・。

また、以前にはあった本人作曲曲が今作で殆どなくなってしまっているのも気になる。今のところ楽曲の質や多様性を考える上でこのことがプラスになっているが、一方で政治的・資金的事情によって大きく曲の質が左右されることを意味する。そういったことに対する保険として自作曲を半分くらい入れて欲しいものだ。


もう少しこの辺のところが何とかなれば、彼女は日本を代表する希代のアーティストになれると思うのだが・・・。










・アーティスト評価
歌唱力10 (↑)
作曲2 (↓)
編曲10 (→)
独創性9 (→)
安定性9 (→)
9 (→)
総合9 (→)
熱中度7 (→)



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2006/06/18 01:43|アルバムレビュートラックバック:0コメント:4

コメント
いくつかのこと。
バツ丸さん、こんばんは。
「4つのL」のレビュー拝見しました。自作曲の減少、ご指摘の通りですね。今作では「Eternally」だけです(Interlude除く)。このような傾向は、昨年カバーアルバムを発表した時点である程度推測できたような気もしましたが(当面ボーカリストとして活動するのかと思いました)。ただ、自作曲もなかなか優れた(好きな)曲がありますし、次作あたりは自作曲が増えることに期待したいですね。
先日、武道館のコンサートに行ってきました。宮川彬良氏と平原まこと氏も参加した「アリエスの星」は素晴らしい出来でした。彼女の「優等生的」なキャラクターを反映してか、観客は比較的年配の方や家族連れが多かったですね。私も年を食ってきたせいか、こういった毒気の希薄な(?)音楽に惹かれるようになりました(笑)。
ではでは。
まさかり。 #-|2006/06/19(月) 22:31 [ 編集 ]

追加。
たびたびすみません。少々補足など。
武道館コンサートの客層、年配の方が多かったと記しましたが、若い人も普通に多かったですよ(誤解を招きそうな表現でしたので補足)。私の周囲は若い女性が目立ち、全体としても女性が若干多かったように感じられました。
あと、「明日」は1stアルバムの一曲目に収録されていますが、この3rdアルバムにも収録してほしかったというのは何故でしょうか?
ではでは。
まさかり。 #-|2006/06/20(火) 19:06 [ 編集 ]


>まさかりさんへ

こんばんはです。

まあ作品の出来は良かったので結果オーライですけど、自作曲の減少は淋しい限りです。

宮川氏を帯同するとは、やはり彼女は凄いですね。

幅広い層から支持されるのは、長きに渡り活動していく上でとても大切ですね。今は特定世代からしか支持されない人が多いので、本当に彼女の存在は貴重だと思います。

私はまだ優等生的音楽は、嫌いではないのですけど、のめりこむことはあまりないですね~。

でも、まさかりさんと同じ考えになるのもそう遠くない将来かもしれません。
バツ丸 #-|2006/06/20(火) 19:06 [ 編集 ]

え、
>まさかりさんへ

明日は1stに収録されていましたか。いや、お恥ずかしい。早速文章訂正します。ご指摘ありがとうございました。
バツ丸 #-|2006/06/20(火) 19:10 [ 編集 ]

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