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映画評「DEATHE NOTE(前編)」~ミステリーとしての論理性の欠片もない駄作→ネタバレ全開!!その1

・評価: 20点

既に各所で非難・酷評轟々の今作。まさに「怖いもの見たさ」でありますが、お付き合いということもありがんばって?見に行ってきました。

今日は月曜日で、私の行きつけの映画館は「男性サービスデー」であるにも関わらず、思ったよりはるかに席が空いていた。皆「ダ・ヴィンチ」ならぬ、「ダ・ヴィッチコード」に行ったからなのだろうか・・・?


ま、それはともかく、やはり各所での評判どおり今作の出来は惨憺たるものであった・・・。はぁ~。


1000万部の売上げを記録した且つ週刊少年ジャンプに連載していた人気漫画の劇場作品ということもあり、今回は通常と違い「あらすじ」は省略し、本編の感想ならびに問題について書いていきます。あらかじめご了承ください。






<感想・問題点など>

最近はテレビドラマにおいても映画においても、オリジナルのそれが少なくなり、人気小説、人気コミック・アニメからの安易な流用が増えている。しかし、特にアニメやコミックを映画化した作品に関し、総じて駄作・凡作が多いのには、主に、


1・コミックやアニメの世界観や、それを構築する主要素である人物を、現実世界及び現実世界の人間(のビジュアル)で再現しにくい

2・得てして映画化になるような原作は長期連載のものが多く、2・3時間という上映時間で話を収めようとすると、どうしても内容が詰め込み過ぎになってしまう

3・ストーリー展開や登場人物に関し、映画ならではのオリジナル要素の挿入により原作の魅力をぶち壊してしまう



があるからだと考える。


しかし、実に珍しいことに、今作に関しては1・2の項目に該当する問題は殆どなかったと言える(個人的見解だけどね)。まあ、個々には疑問・異論があるだろうが、各キャラを演じた役者も、主役の2人をはじめ思ったよりも違和感がなく見ることが出来たし(但し、あくまで見た目だけ)、上映範囲も前後編に分けて今回はコミックで言う所の「2・3巻」辺りまでにとどめたのも良かったと言える。「違和感ありありでは?」と当初予想されたリュークの再現に関しても、まあ賞賛は出来ないが許容範囲ではあり、総じてデスノートならではの世界観をそれなりに再現できていたのではないだろうか。

特に、冒頭において盛り込まれたオリジナルの場面により、何故ライトが執拗に「犯罪者裁き」を行うようになったのかを原作よりも上手く説明できていたことは、素直に賞賛してもいいように思う。だが、今作で良かったと思える点はここまで書いたことだけであった・・・。

つまりは、アニメ・コミック作品の映画化で通常生じるであろう「演じている役者のビジュアルに対する違和感や話全体の詰め込みさ加減」という問題があまりなかった代わりに、「項目3」に代表されるそれ以外のことすべてが「酷すぎた」というわけである。特に今作のような「ミステリー」色のある作品において絶対的に重要且つ必要であり、さらに「デスノート」という作品の醍醐味でもあった(但しL存命時まで)「謎解きや対人駆け引きにおける論理性」が尽く欠落し、話が完全崩壊してしまったのには終始失笑と怒りしかなかった・・・。


とにもかくにも、主役であるライトとLをはじめ、「各登場人物が何故そのような言行動を取ったのか」「何故そのような考えを持ったのか」。そもそも、「何故そのような話の流れになったのか」の説明・プロット立てが尽く成っていない。その主なものを極力話の流れ順に挙げていこう。


1・FBI捜査官レイによる唐突なライトへの尾行

→何故月をFBI捜査官である彼が尾行しなければならないかの説明がなく意味不明


2・日本に来たFBI捜査官すべてを抹殺するために、地下鉄内で月がレイに命令する場面

→ここにおいて、レイがパソコンを立ち上げた瞬間、指揮官から潜入メンバーの名前と写真が入ったファイルが送られてくるが、一体何故そうなったのか説明が全くないので理解不能。


3・レイとの絡みのみでLが「夜神家と北村家の人間」をキラ事件の容疑者候補と決め付ける

→レイの立場、彼がこの両家を捜査していたことが何故それほど重要なのかということを全く説明せずに、その事実だけをして「両家内に容疑者候補が居る」と決めるのはあまりに短絡的。


4・南空ナオミによる「月=キラ」の決め付け

→これも上記とほぼ同じ。話の流れから考えるに、レイが月を尾行していたことを彼女は知らないはず。仮にそうだったとしても、さらにレイと月が同じバスに同乗し、そこで両者がもめていた事実があったとしても、ライトをキラと決め付けるには論理や証拠が弱すぎる。もはやこれは推理ではなく単なる妄想。


5・ポテトチップスの袋を使用し、Lからの監視を逆手に取ったトリックを構築する場面

→原作では監視カメラに絶対に映ることがないリュークを利用してカメラの死角を見つけたはず。それがトリック構築の要となった。しかし、映画ではこのトリックの描写はあっても何故それをすることが出来たかの説明が全くない。物凄く不自然な流れである。


と、大きいところでも少なくともこれだけある。細かいところを指摘していけばまだまだ出てくるが、長すぎるので割愛。


ようは、原作において「鍵」となる場面を、役者のビジュアルと大金はたいて作った豪華セットで単にトレースしただけなのである。あらゆる点における「説明」が尽く欠けている。原作を読んだ人間ならもちろん話を理解することが出来るのだが、そうでない人にとっては恐らく何をやっているのかさっぱりわからないだろう。「論理性」の「ろの字」も今作には存在しないのである。

しかし、原作をトレースしたこれら場面の問題よりももっと酷かったのが、原作との大きな変更点であり、今作のクライマックスである「月VS美空」の場面であろう。まあ、ここはすべてが酷いのだが、特に酷いのは最終場面において「ライトがペンを握る場面」である。これは既に映画評論家の前田有一氏がここで指摘されているが、「絶対にあってはならない場面」なのである。何故か?

それは「デスノート」の基本ルールである、「ノートに書かれたことは(可能な範囲で)必ず実現する」「ノートに名を書かれたものは絶対に死ぬ」を全く無視しているからである。

この場面をして監督は一体鑑賞者に何を見せたかったのだろうか? ライトに人間の感情がまだ残っていた、ということか? 

しかし、絶対的とも言える上記ルールがあるが故に、彼がペンを持つことに「何の意味もない」。仮にこの場面に意味を持たそうとすれば、デスノートのルールを「一端名前をノートに書いたとしても、40秒以内に名前部分をペンで塗りつぶしたり斜線を引いたりすれば、名前が書かれたものの死を止められる」にしなければならない。そうすれば、彼の葛藤が上手く演出できる。だが、それは当たり前だけどナンセンスだ。上記ルールがある以上、彼がノートに~を書いた時点で、●●●と●●の●は絶対に~だから・・・。ショックを受けて月が泣いたり喚いたりするのはまだ許せるが、ペンを持ってしまうのは絶対におかしい。

他の場面もさることながら、この場面を作ってしまった時点で、監督も脚本家も、そして演じている役者もこの作品の「ルール」「醍醐味」を全く理解していないと言わざるを得ない。

何故このように変更したのだろうか? この「月VSナオミ」の場面こそ、時間をかけてじっくりと原作どおりにやっていただきたかった。



余りに話が長くなったので、今回はここまで。次回は役者の演技やオリジナルキャラについて書いていきます。


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2006/06/19 23:44|映画評トラックバック:0コメント:0

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