バツ丸のエンタメ問答

音楽・映画・本好きのためのよろずやブログ

ホーム 全記事一覧 << 前の記事 次の記事 >>

カレンダー 

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

ただいまのお時間 

最近の記事 

月別アーカイブ 

カテゴリー 

最近のコメント 

最近のトラックバック 

おすすめ書籍 



読書履歴! 









検索 

ブロとも申請フォーム 

この人とブロともになる

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




--/--/-- --:--|スポンサー広告

映画評「タイヨウのうた」~予想外の良作!!~YUIファンは萌だえ死に確実

・評価: 80点

(但し、YUIのファンでなければ65~75点くらい。また結局彼女の宣伝映画じゃねえか!!との思いがぬぐえない人は20~30点くらい)


誠に勝手ながら当初の予定を変更し、ブログ記事の掲載順を変え、急遽「タイヨウのうた」の映画評にしました。すいませんが、ご了承ください。


今日は今週で唯一夜が空いている日ということもあり、またまた映画を見に行ってきました。

はっきり言って、当初「YUI」が出演している以外にこの映画に対する関心は全くありませんでした。もちろん、その出来に関しても何も期待してはいなかったです。

しかしやしかし、これが結構・・・。


(完成しました!!)



<あらすじ>

海辺の町で暮らしている雨音薫(YUI)。歌を歌うことが大好きな彼女は学校にも行かず、夜な夜なギターを携え駅前へと繰り出し、自作の曲を細々と歌っていた。それは、太陽の光が当たってしまうと死に至るXP(色素性乾皮症)という病気にかかっている彼女の唯一の楽しみであり、生きがいでもあった。両親(岸谷吾郎、麻木久仁子)と、不登校気味の友人(通山愛里)もそんな彼女を支え温かく見守っていた。

しかし、そんな彼女に重大な転機が訪れる。自宅から見えるバス停を早朝にいつも通る、明るく元気いっぱいのサーファー少年藤代孝治(塚本高志)に恋をしてしまったのである。彼女の病気が故に、本来なら全く接触することのない二人であったが・・・。

偶然にも路上ライブをしている時にたまたま彼女は彼の姿を目撃する。世間知らずで、彼への思いで頭に血が昇ってしまった彼女は、なりふりかまわずいきなり彼に告白してしまう。

そんな彼女に露骨に引いてしまった孝治。しかし、後にバス停で彼女と再会し、路上ライブに行くと約束したのをきっかけに薫との距離はどんどん縮まっていき、いつしか両思いになった。だが、まだ彼女の病気について何もしらない孝治。「二人で一緒に朝日を見よう」という彼の何気ない発言と行為が薫の心を追い詰めていく・・・。そして、すれ違い・・・。改めて自身の病気について思い知らされた薫は恋も歌もやめてしまう。

だが、彼女と彼女の歌に心奪われた孝治は、病気のことを知った上でそれでも彼女を支えていこうと決心し、素敵なプレゼントをする。

再び心を通わせる二人。しかし、病魔は日々彼女の体を確実に蝕んでいた・・・。



<感想など>

あらすじを読んでいただければお分かりだろうが、作風としては、「世界の中心で愛をさけぶ」と「冬のソナタ」の成功以降、バカの一つ覚えの如く安直に繰り返されている「難病→闘病→死&純愛」という、「バツ丸が最も忌み嫌う黄金パターン」である。

はっきり言ってこういうネタは「禁じ手」だ。好きな人が病気になったり死んだりすれば、悲しいに決まっているし胸にぐっとくるものがあるに決まっている。これでしか人を感動・魅了させられないのだとしたら、エンターテイメント業界・映画業界に携わるものとして非常に恥ずかしいことであると、私は断言したい。

ま、それはともかく、こういった面を持っていながら何故良い評価をしたのかと言うと、

1・役者の演技が非常に良かった
2・こういった作品にありがちな、如何にも「泣いてください」的しつこさやあざとさがなかった



の2つがあったからだと言える。


1に関しては、主役であるYUIが思っていた以上に健闘したと思う。俳優が本業でないし、しかも映画初出演ということもあって、ところどころ「棒読み」的な固い演技・セリフ回しになっているところがあったが、随所に見せる「影のある表情」の良さや映画に対する彼女の強い思いを感じ取れる「気持ちの入った演技」はそれを補って余りあるものがあった。方法こそ違えど、映画も音楽も「自分を表現する・他者を演じる」という点で共通するものがある。彼女の魅力である楽曲の繊細さやエモーショナルな歌唱が演技をする上で有効に作用したのは間違いない。あと2・3本映画やテレビドラマに出演したら、かなりいい線いくのではないだろうか。大手事務所にいる売出し中の10代タレントや女優よりも余程センスがあると思う。

そして、何より彼女の笑顔がいっぱい見れ且つ彼女のファンなら「悶絶必死」の場面が多々あること。少なくとも4・5回程のけぞるのは確実だろう。某場面や某場面なんて・・・。

しかし、一番の見所は、やはり病気が進行しギターを弾けなくなる場面である。作り物である映画での演技とはいえ、現役のミュージシャンがこの場面を演じるのはかなり辛かったと思う。実際「キネマ旬報」のインタビューにおいて、この場面だけは薫ではなく素の自分が出てしまい、かなり辛くて嫌だったと語っている。

そういった気持ちがあってか、彼女の演技は「迫真」そのもの。ここの場面は恐らく今年の邦画の中で屈指の名場面であろう。

彼女の演技を技術論で批判するのはたやすいが、個人的に彼女は本当に良くがんばったと心から賞賛したい。


また、彼女を支える他の役者の演技も、本当に素晴らしいとしか言いようがない。
特に、当初「勉強は出来ないけど、強さ・優しさ・明るさを兼ね備えた好少年役」にかなり無理があると思っていた塚本が、予想以上の素晴らしい演技をごくごく自然に見せてくれて、作品の質の向上に大きく寄与した。「こんなに上手かったのか? 彼は」。悪役・変人役だけじゃないのね。


もちろん、薫の両親を演じた岸谷と麻木両名の演技もお見事。「役者たるものこうでなくては」と感心することしきりで、安心して見ていられる。本当にごくごく自然な「抑えた演技」が光る。


そして、このことは項目2にも繋がる・・・。

こういった作品には珍しく、見せ所であるはずの「闘病シーン」や「主人公が死ぬシーン」や、「主人公の病気と死」にひたすら悲しみにくれる恋人・家族・友人の描写が殆どない。代わりに映画の大半を占めているのは、家族・恋人・友達との心温まる交流であり、自分の好きなことに必死に打ち込む姿である。

今作の監督である小泉徳宏は、昨今の映画・ドラマに多く、完全に食傷気味になっている「露骨なお涙頂戴路線」に対する批判が少なからずあったのだろう。こういった作品にある悲壮さや重さ、仰々しさを極力廃し、あくまでシンプルに抑え気味の演出で人と人との交流を主軸に、「短い人生ではあったけど、自分の好きな人たちに支えられ、好きなことをやり精一杯自分の人生を生ききれた」様を丁寧に丁寧に描いている。ここ数年の同種映画には明らかに存在しない「清々しさ」「爽快さ」や「満足感」と、そういったものが土台となった「しみじみと来る感動」「新鮮さ」があった。とても好感が持てる。


今作に問題があるとすれば、それは殆どの人が知らないであろうXP(色素性乾皮症)に関する説明が不十分であったことだろう。こういった作品が、患者や病気に対する理解促進に繋がるのは間違いないので、ここだけはしっかり抑えていただきたかった。


今作には「所詮YUIのプロモーション映画だろ」という厳しい批判がある。確かにそれは事実であろう。だが、それ以上に、今作の主役はYUIでなければ、という説得力があったように思うのは、さらに、彼女はきちんと役を演じられていたと思うのは、私がYUIのファンだからであろうか。個人的には、今年上半期の邦画では「シムソンズ」と共に最優秀作品候補である。



来月から沢尻エリカ・山田孝之のコンビで今作の「テレビ版」が放送されるが、恐らく劇場版である今作を超えるのは無理だと思う。「世間知らずで恋愛経験もなし」という薫、筋の通った好人物である孝治を演じるのに各々かなり無理があるのではないだろうか。特に山田は・・・。
沢尻は演技力と美貌で劣勢を挽回できそうだが、山田が塚本を上回ることはないだろう。どんな出来上がりになるのか楽しみだ。





スポンサーサイト




2006/06/20 23:12|映画評トラックバック:2コメント:4

コメント
難病指定。
バツ丸さん、こんばんは。
私はこの映画は観ておりませんが、色素性乾皮症について少々。
この病気は簡潔に言うと、遺伝性疾患(常染色体劣性遺伝)でDNA修復機構異常(紫外線によりDNAが損傷を受けるため日光に当たれない)が特徴です。これに付随して発症機構不明の脳神経系異常も合併し、未だ治療法は確立していません。しかしながら、この病気は難病指定されておらず(最近の情報には疎いのですが)、患者さんやその家族を取り巻く環境は厳しいものがあります。
この映画には色素性乾皮症の難病指定への道を切り開く目的があるのでしょうか?昔、この病気に関わっていたことがあったので、少々気になりました。ではでは。
まさかり。 #-|2006/06/22(木) 22:33 [ 編集 ]

残念ながら
>まさかりさんへ

こんばんは。一応映画では基本的な病気の説明はありました。日光にあたることもさることながら、ご指摘のように、それ以上に神経系の麻痺の方が恐ろしいとのことで。

しかし、これほどまでの病気であるにも関わらず、難病指定になっていないとは、一体どういうことでしょうかね。

この映画では、どちらかと言うと人と人とのつながりや主役二人の心の交流を主軸に置かれていたため、殆ど闘病シーンがありませんでした。

よって、今作がこの病気に対する何らかの啓蒙や行動を起こさせる何かに繋がるとは、残念ながら思えないですね。

また他の作品やドキュメンタリー番組とかで取り上げてもらえたらいいのですが。
バツ丸 #-|2006/06/23(金) 21:21 [ 編集 ]

なるほど。
レスありがとうございます。
なるほど「色素性乾皮症」に必然性(目的)があったわけではなかったということですね。
難病指定にならない理由はわからないです。患者数が少なく治療法が確立されていないなど、難病指定の要件はかなり満たしているようにも思えるのですが。
まさかり。 #ZbMQrv3k|2006/06/25(日) 00:58 [ 編集 ]

そうですね
>まさかり。さんへ

あくまで青春模様の描写がメインですので。病気はたまたま原作の設定がそうだったからでしょうね。

何故難病指定にならないのかは私も分からないです。おっしゃるように条件は満たしているように思うのですが。
バツ丸 #-|2006/06/25(日) 22:25 [ 編集 ]

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
タイヨウのうた
タイヨウのうた×YUIと薫のうた 「タイヨウのうた」YUIの主題歌「Good-bye days」が流れている頃には、自然と涙が流れた。かなしさ、喪失感、せつなさより、心地良い、爽快な気分にさてくれた。純粋な気持ちと、生きる力を与えてくれる、とっても好きなタ
わたしの見た(モノ) 2006/06/24(土) 00:24

タイヨウのうた
監督:小泉徳宏キャスト:YUI、塚本高史、麻木久仁子、岸谷吾郎、通山愛里ジャンル
見なきゃ死ねるか!聴かなきゃ死ねるか! 2006/06/30(金) 19:45

トラックバックURLはこちら
http://badtzmaru.blog34.fc2.com/tb.php/287-1a6e417a

プロフィール 

聴いた曲の履歴!! 



プレイリスト詳細

アクセスカウンタ 

,
・トータルアクセス



・ユニークアクセス





ランキングに参加しています。よろしければクリックしていただき、投票にご協力いただけたらと思います。

その他コンテンツ 

・バツ丸のヲタク拝見
・過去のレビュー
・以前の他事争論
・名盤紹介
・墓場に持って行きたい曲
・月別CD DVD購入&試聴記録
・アルバムレビューについての説明

リンク 

ブログ検索 

おすすめCD!! 

購入・試聴CD 











DVD・その他 

Copyright(C) 2006 バツ丸のエンタメ問答 All Rights Reserved.
Powered by FC2ブログ. template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。