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映画評「DEATHE NOTE(前編)」~外見を真似ても中身がなければ・・・その2

今回は役者の演技の問題やオリジナルキャラについて記していきます。


冒頭にも述べたが、個々の見解の相違はあれど、概ね当初の予想とは違い、原作のキャラと演じている俳優のビジュアルとの間にそれほど違和感はなかった。ここ数年のおけるアニメ・コミック原作の映画と比較しても、恐らく一番出来が良いのではとすら思える。

しかし、そういった評価とは正反対に、話が進めば進むほど彼らの演技とコミックのキャラとの間に違和感が生じ、最終的にはもはや払拭不可能なほどに広がっていった。それは、演じている俳優の演技力の問題もさることながら、監督の演技指導や役者の役作りそのものを中心とした問題が数多くあったからに他ならない。

メインの役どころ各々について、ざっと感想・評価を書いていく。




・夜神月(藤原竜也)

「藤原君、君にはがっかりしたよ」というのが、今作を見ての何よりの感想だ。個人的に彼が月を演じると知ったとき、期待よりも不安が大きかったのだが、その通りになった。

彼の人懐っこくてニヤケ気味の顔は、総じて「悦に入った笑い」しかしない原作の月と全く合っていない。また、必要以上にセリフが多く、感情的になる場面も多すぎることもあり、えらく軽薄だ。「女にも金にも流されることなく(というか必要以上に冷淡)、ただひたすら自らの理想とする社会を作るためにノートによる殺人を繰り返し続ける」という孤高性や確固たる自信、卓越した頭脳といった原作の月の魅力が尽くなくなっており、単に「いいおもちゃを与えられて興奮しているわがままなガキ」でしかない。


・L(松山ケンイチ)

当初松山のルックスもあり、ミスキャストとしか思えなかったL。しかし、現代のメイク術は凄いもので、「見た目」は原作にかなり近くなったのには驚きだ。また、松山はかなり勉強したのであろう、Lの動きのクセを実に高度に再現できていた。しかし、Lに関しても月と同様、話が進めば進むほどボロが出てきてしまう・・・。人格設定がかなり変なのだ。

原作では変人ではあるものの、それなりに協調性があったののだが、劇場版ではその欠片もない単なる我侭な人物にしか見えない。いや、我侭というよりも明らかに人間性が欠落している。やたらと日本警察の面々と衝突を繰り返す描写にも疑問が・・・。


また、原作にあったガチガチの論理思考もなく、単なる思い付きでポンポン何かを口走っているだけ・・・。細木数子や江原啓之と同じ人種だよ、全く。


・ミサ(戸田恵梨香)

最もミスキャスト感が強かった彼女であるが、結果もやはりそうだった。コスプレ衣装こそ似合っていたが、その低音で少ししゃがれ気味の声に全くかわいさを感じなく・・・。サエコや加藤未央の方がはるかに適任であろう。


・南空ナオミ(瀬戸朝香)

ある意味最も不満が多かったのではと思うのが、この南空であろう。原作ではおしとやかでいたどこか影のある美人という風貌と対照的に、芯が強く頭もかなり切れるという設定がとても魅力的であったのだが、瀬戸のキツメの顔とやたらと高圧的なしゃべり、そして何より根拠もへったくれもなく月を犯人呼ばわりする行為がそれを尽くぶっ潰した。もはや「キモイ」としか言いようがない。瀬戸の演技には気迫がこもっていたとは思うが、それを発揮する方向がそもそも間違っていては元も子もない。



さて、最後に香椎由宇が演じたオリジナルキャラについて。

「罪人はきちんと法で裁かれるべき」との信条の持ち主である彼女。てっきりこの役柄は、デスノートという作品がはらみがちな「思想的な危険性」に対する「免罪符」的役割を果たすと予想していた。それこそが、あえてオリジナルキャラを設定するに足る理由だと思っていたからだ。しかし、作中においてずるずる月に引きずられるだけでそういったことは全くなく、最終的には月が警察の「キラ捜査」に加わるための方便として利用されただけ。いったい何のために出てきたのやら・・・。

で、この役を演じた香椎由宇であるが・・・。

確かに彼女の超個性的で端整なルックスと抜群のスタイルは素晴らしいという他ない。それだけでスクリーン映えし、独特の空間を作り上げているとすら言える。しかし(hさんごめんね)、演技に関してはまだまだ「アイドル・お嬢様」的演技が抜けきらず、セリフ回しや間の取り方などに甘さがぬぐえない。宮あおいや長澤まさみのように映画の完成度の低さを払拭するほどの魅力を出せる同世代の若手女優と比べると、ワンランクは落ちるように思う。

まあ、これにはこんなしょぼい役を彼女に与えてしまった映画制作陣の責任もかなり大きいのだが・・・。月と対等な人物はLだけという不文律を破るからこうなる。

彼女や彼女が演じた役は、映画の完成度を上げる殆ど役割を果たさなかったように思う。


<追記>

佐波刑事という原作にはなかった女性刑事がいるのも劇場版の特徴である。出番が少なすぎて誰が演じているのかすらわからなかったが、まさか「小松みゆき」とは・・・。私と同年代の殿方は若かりし頃きっとかなりお世話になったと思う。





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2006/06/22 01:15|映画評トラックバック:0コメント:2

コメント

香椎さんは、女優としては、まだまだ発展途上のようで(。。;
しかしながら、私としては、その圧倒的な存在感だけでも良しとすべし、であります(^^ゞ

月(ライト)と、倫理観・宗教観などについて、高度な内容の対話を交わす女性キャラとしては、知的な風貌のある彼女は適任だった、と思います。
まあ、それにしても、もう一回観たい映画とは思いませんけどね(笑)
hyro #-|2006/06/24(土) 10:30 [ 編集 ]

すいません
確かに彼女は発展途上ですね。

あの存在感や美貌は金や時間でどうこうなるものでは絶対にないので、私もとても評価しています。

個人的にあの映画におけるあのキャラノ設定と彼女の使い方には大きく問題があったと思います。結局ライトが唯一認める~という設定やキラの思想に対抗しうるものを見せられなかったのはあかんかったですね。結局押されているし・・・。

ストーリー、演出のミスだと思います。もう少し何故オリジナルキャラを出すのかの必然性を出していただきたかった。
バツ丸 #-|2006/06/24(土) 19:00 [ 編集 ]

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