FC2ブログ
バツ丸のエンタメ問答

音楽・映画・本好きのためのよろずやブログ

ホーム 全記事一覧 << 前の記事 次の記事 >>

カレンダー 

07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

ただいまのお時間 

最近の記事 

月別アーカイブ 

カテゴリー 

最近のコメント 

最近のトラックバック 

おすすめ書籍 



読書履歴! 









検索 

ブロとも申請フォーム 

この人とブロともになる

嗚呼、波乱盤上~2:美と混沌と激情を支配するシャーマンHEAD PHONES PRESIDENT

だいぶ間があいて申し訳ありません。

今回の波乱盤上で取り上げるのは、恐らく当ブログをご覧になっている人の殆どが知らないであろうHEAD PHONES PRESIDENTです。本当に無名ではありますが、その筋ではかなり有名なグループであり、間違いなく世界的に見ても最高レベルの実力と魅力とを有す化物アーティスト集団だと思います。今、管理人がとてもはまってもいますね。

へっぽこな文章、内容となりますが、少しでも彼らの凄さを表現できたらと思います。








<アーティスト紹介>

headphones.jpg



残酷且つ無常であるが、優秀な人間が如何に努力し研鑽を積んだとしても、それをあざ笑うかのようにはるかその上を行く「天才」というものがどの世界にも必ず居る。

ことスポーツやエンターテイメントの領域においては、よりこのことが顕著だと言えるだろう。圧倒的な天才が放つ実力・魅力とその結晶である厳然たる結果を前にしては、優秀な人間達が日々積み上げてきた努力はいとも容易くなぎ倒されてしまう。悲しいがこれが現実・・・。

ハードロックやヘヴィーミュージックにおける「格」「凄み」「迫力」「鋭さ」といったものはその中でも最たるものの一つではないだろうか。努力で形成できるものでもあるが、それ以上に持って生まれた天分が大きく影響するように思う。COCCOしかり、寺田恵子しかり、川島だりあしかり、相川七瀬しかり・・・。彼女らはデビュー当初から既に「他」にはない「格」「凄み」などを備えていた。それは理論理屈で説明がつくものではないし、他者に教えられて体得できるものでもない。

このHEAD PHONES PRESIDENT(以下HPPと表記)もまた、上記アーティストと同様、いやそれ以上の天分を持ち合わせている、紛れもない「天才アーティスト・スーパーグループ」である・・・。


この恐るべきグループが結成されたのは、宇多田・浜崎両名の2大巨頭が業界を統べていた2000年。ボーカルのANZAを筆頭に当初は5人編成であったが、昨年ドラマーが脱退し、現在はMAR(G)、HIRO(G)、ANZA(Vo)、NARUMI(Ba)の4人編成+ゲストドラマーという編成になっている。

ボーカルのANZAこと大山アンザは、あの菅野美穂や中谷美紀、持田真樹、加藤紀子らが在籍していたことで有名な、かの「桜っ子クラブさくら組」の元メンバー。後にミュージカル「セーラームーン」の「月野うさぎ」役、最近ではあの有名な「レ・ミゼラブル」の「エボニーヌ」役を担当し、さらに今年の9月・12月にもオリジナルミュージカルに出演するなど、売れっ子舞台女優でもある。(尚、彼女は来月2日にシングル「彼方へ」でソロデビューも果たす。)

ちなみに名前から分かるように彼女はハーフ。いかにもそれっぽいエキゾチックなルックス(少し国分佐智子似?)と肉感的な体は、流石アイドルをやっていただけはある魅力がある。だが、このグループの音楽性は、そんな彼女の経歴や活動からは連想できないとんでもないものであった。


このグループの音楽性を私的な意見で勝手に表わすと、プログレッシブ民族音楽モダンヘヴィネスやオルタナティブ・ヘヴィーロックなどになろうか。

ただ、楽曲を聴くに、ツインの7弦ギターによるうねるような重厚且つ鋭利なリフ、グルーブ感や力強さ、民族音楽・ラテン的なノリを見せるドラム、絶叫・嗚咽・咆哮が多用されるボーカルスタイル、そしてこれらが一体となった屈強で重厚なアンサンブルによるサウンド構築などにおいて、90年代のアメリカのオルタナティブ・ロックを牽引したKORN、特に初期のKORNにかなり近いものがある(というか典型的KORNフォロアー)。

しかし、本家との決定的な違いは、よりプログレッシブな面や民族音楽的要素が際立っており、曲から神聖さや呪術さを多分に感じ取れることである。突如訪れる、民族音楽の音色、変則的なリズム展開・・・。

また、ボーカルをまるで打ち込み楽器の音色の如く重層的にコーラスを重ね合わせ一つの音の層を作り合わせている点などにビョークからの影響を感じさせるのも、本家との大きな違いであろう。


やはりそういったHPPらしさをもたらしているのは、楽曲以上にボーカルのANZAの歌唱及び、彼女のボーカリストとしての比類なき実力・魅力・表現力によるところが大きい。いや、彼女の存在と実力こそが、このグループを他とは違う圧倒的な存在にしているとすら言えるだろう。


さして大きくもない彼女の体から発せられ表現されるは、むき出しになった形容しがたいほどの狂気・慟哭・激情・怒り・痛みや苦しみ、悲しみに喘ぐ人間の禍々しいまでの心理、エロスに暴力、そしてそれと相反する美しさや慈愛、癒し、壮大さ・・・。

いわゆる情念系アーティストやメタルアーティストと被る表現主題らではあるが、それら主軸のアーティストとは決定的に表現方法が違う。

終始精神的な分裂さや病んだ感が漂うCOCCOや鬼束とも違う。圧倒的な技術による多彩な表現力を駆使し主題を歌い分けている川島とも違う。

彼女の歌唱は、各々曲種においてまるで別の人格が乗り移ったかのような様相を見せている。まるでイタコが自分自身の体に様々な他者の霊を降臨させるかのように・・・。つまりは、彼女は他の情念系アーティストのように自分を強烈に押し出しているのではなく、完全に別人格として曲と歌唱とを同化させている。まるで卓越した演技力を持つ女優が、自分の演じる役と一体化するが如く・・・。舞台女優としての彼女の経歴、天性の実力及びボーカリストとしての天性の実力があって初めて可能となる怪物・化物としか形容しようのない圧倒的な歌唱力・表現力・・・。

それは、本当に本当に凄まじい・・・。その実力や魅力やカリスマ性において、あの希代の天才COCCOに、しかも絶頂期のそれに匹敵できる数少ない歌い手であろう。

その彼女の歌唱が、五臓六腑に染み渡る重厚且つ鋭利で卓越した演奏が構築する究極的にヘヴィーでプログレッシブで民族音楽的な美しさやアグレッシブさを持ち合わす楽曲と一体化することにより、聴き手を時に高揚させ時に慟哭の渦へと叩き込み、時に怒りの導火線に火をつけ、というまるで呪術で人を操らんが如きの恐ろしい音楽と化す・・・。

このグループの音楽を聴いて痛感するのは、古代歴史の様々な局面において大きな役割を果たしてきたであろう伝統的な土着民族音楽・・・。古来音楽は、戦に出るものに対する戦意高揚や死者に対する弔い、婚礼、成人になったものへの祝い、自然への敬意や感謝の表明、神との対話や神からのお告げを受けるときなどなど様々な局面で使用され、文化や土地柄を問わず、人々の身近に存在しその生活と密接な関わりを持ち、人々の生活や精神を支配していた・・・。
そのような、単なる娯楽を超えた影響力を駆使していた時代の、神聖で呪術的ですらあると言える音楽を思い出さずにはいられない。

何故私がこのグループにはまり、評価しているかの大きな理由がここにある。この凄さはもはや点数だのレビューなどで図れるものではない・・・。


次回は作品解説を行います。
スポンサーサイト







2006/07/24 01:21|嗚呼、波乱盤上トラックバック:0コメント:0

コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバックURLはこちら
http://badtzmaru.blog34.fc2.com/tb.php/321-57c026f3

プロフィール 

聴いた曲の履歴!! 



プレイリスト詳細

アクセスカウンタ 

,
・トータルアクセス



・ユニークアクセス





ランキングに参加しています。よろしければクリックしていただき、投票にご協力いただけたらと思います。

その他コンテンツ 

・バツ丸のヲタク拝見
・過去のレビュー
・以前の他事争論
・名盤紹介
・墓場に持って行きたい曲
・月別CD DVD購入&試聴記録
・アルバムレビューについての説明

リンク 

ブログ検索 

おすすめCD!! 

購入・試聴CD 











DVD・その他 

Copyright(C) 2006 バツ丸のエンタメ問答 All Rights Reserved.
Powered by FC2ブログ. template designed by 遥かなるわらしべ長者への挑戦.