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映画評「涙そうそう」~長澤の化物じみた魅力が出た現時点で長澤出演最高傑作:本論

・評価:80点 (マサミストは90点)








<あらすじ>

新垣洋太郎(妻夫木聡)は、将来自分の飲食店を持つという夢を果たすため、16の時に高校を中退し住んでいる島を離れ、沖縄本島の那覇市の市場や飲み屋で日々バイトをし、懸命に生きていた。

そして2001年の春。島で祖母と一緒に住んでいた妹のカオル(長澤まさみ)が高校進学のため洋太郎の居る那覇に来ることになった。

実はこの2人血が繋がっていない。洋太郎が8歳の時、洋太郎の母とカオルの父との再婚により兄妹関係となったのである。しかし、父が蒸発し、母が若くして病死したこともあり、それ以来お互いは洋太郎の祖母を除いて唯一家族と言えるかけがえのない存在となった。特に洋太郎は「一人ぼっちのカオルを守ってあげるのよ」の母の遺言を胸に懸命に生き、カオルに惜しみない愛情を注ぎ支えていく・・・。5年ぶりの再会で、すっかり成長したカオルの姿に彼は驚きつつも、2人は昔と全く変わりない、それこそ実の家族以上の絆・愛情の深さに満ちた共同生活をしていく。洋太郎の恋人である恵子(麻生久美子)や友人(塚本高史)らや、人情味溢れる町の人々にも支えられ、2人の生活は万事洋太郎の夢実現に向け着実に且つ幸せに進んでいるかと思われた・・・。しかし、その幸せな生活に突如終わりが訪れる。

お金がたまり、さらには洋太郎が勤務している居酒屋の常連客からの協力もあり、ようやく自分の店の開店へとこぎつける。だが、皆がその喜びに浸るも束の間、実は常連の男が詐欺師で店の権利もろとも勝手に他人へと売り渡されてしまったのである。彼に残されたのは、店の開店のためにした「多額の借金」だけであった。
悲観にくれる洋太郎とカオル。それをきっかけに周りの人間のみならず、兄妹の関係にもギクシャクしたものが生じてしまう・・・。だが、それは、洋太郎がこの事件で恋人恵子と別れたことにより生じた、兄妹を超えた感情が故でもあった・・・。そして・・・。



<感想など>

血が繋がっていない兄妹の絆・愛情を沖縄の自然の美しさ、そこで生活する人々の人情味を通し堪能できる、ある意味典型的な「感動作品」である。

しかし、ある意味定番且つ平凡な設定・ストーリーである今作を優れた作品たらしめたのは、主役である長澤・妻夫木の強烈極まりないマンパワーとそれに立脚した演技、役にかける意気込みの強さであろう。というか、この2人以外が演じていたとすれば、単なる「純愛系・癒し系」の「凡作・駄作」に止まっていた可能性が非常に高かったのではと思う。

もう、出だしからとにかく長澤の強烈無比なビジュアルパワーが炸裂。こういった血の繋がらない兄妹の関係を扱った作品に必須の、「兄ですら惚れてしまいそうな危険な魅力を醸し出している妹」をまさにごり押しで演じきっている。序盤兄の部屋で扇風機に向かって「あ~」と言っている所や、兄の食事を横取りするところで、マサミストなら早KO間違いなし。途中兄の彼女から2人の微妙な関係を察知される場面があり、強いてはそれが兄と兄の恋人との別れにも繋がるのであるが、長澤の圧倒的な魅力が「それもさもありなん」という役柄の説得力を凄まじく強化している。

演技も非常に素晴らしかった。兄の彼女から「何故兄と付き合うことになったのか」の理由を聞いているところや、「兄のお堅く真面目な性格に対する不満」を言うところなどは、「愛されて育った甘えんぼの妹」の雰囲気がこの上なく出ていて、かわいくて仕方がない。肝心のお泣かせ場面に関しても秀逸で、過去のどの作品の演技をも上回っていると言えるだろう。特に自分のために身を削り、人生すら犠牲にしている兄との喧嘩場面、さらには思いを寄せていながらも、そうであるが故に兄の家から出て行く場面、そして終盤&ラストで●●するところは、この私ですらグっとクルものがあった。もちろん、元来の魅力である「多彩な表情」と喜び・悲しみ・嫉妬といった様々な感情を内包した憂いを帯びた表情の素晴らしさも顕在。観覧車から兄と兄の彼女を見つめる場面はその顕著な例である。

「タッチ」「ラフ」においては、どちかというと「アイドル」としての長澤が求められたきらいがあり、演技をする女優としての実力・魅力の発揮の場が与えられなかった。酷い言い方をすると血が通っていないとも言うべきか・・・。故に「アイドル映画」とか「長澤のPR映画」との批判があった。しかし、今作には、長澤がこの役を演じることに対する説得力があり、何より彼女の魅力・実力が作品をより良くするために必要とされていることが見ていて文句なしに理解することが出来る。「深呼吸の必要」以来久々に見る「女優長澤まさみ」の真の姿がここにある・・・。

こういったことに加え、制服・ファミレス服・浴衣・メイド服っぽい掃除作業服・沖縄ゆえの露出過多の衣装・そして●服などなど、ビジュアル面でも大いに楽しませてくれるのだから、マサミストにとっては文句のつけようもない。


しかし、今作を高評価にしたのは、まさしく「無敵」とも言うべき魅力を見せた長澤まさみの一人舞台にならず、映画のバランスが崩壊しなかったことにあろう。

長澤演じるカオルを支え・愛してきたもう一人の主役である兄を演じた妻夫木の発す「善人オーラ」「爽やかオーラ」も、長澤のオーラに負けない程に凄く、健気に妹を支えてきた「にーにー」(兄)としての説得力に満ち溢れていた。もう私のような人間にとっては永遠に持つことが叶わないものであろう(少しでいいから分けておくれよ、と願わずにはいられない。)。見ていてまぶし過ぎるぞ、おい!! 間違いなく現時点における妻夫木の最高の演技であると思う。


この2人の圧倒的なビジュアル的魅力とそれに立脚した表情豊かで気持ちの入りまくった演技が、「血の繋がっていない兄妹の愛」という一歩間違えば淫靡で不健全な方向へと行ってしまう危険性のある設定・ストーリーを、極めて健全で感動的で良質な「兄妹愛」「人間愛」を描いたそれとして完璧に成立させてしまった。「げに恐ろしきかな」の一言に尽きる。映画史上に残る「兄妹」役であると確信している・・・。


話が長くなりすぎたが、兄の恋人役を演じた麻生久美子も流石の良さを見せたと思う。長澤にはない知的さや上品さに溢れる大人の魅力・優れた演技力をして、かつてにおいて柴咲コウ・市川結衣・若槻千夏・速水もこみち・斉藤兄弟らをぶっ潰してきた長澤のマンパワーをかろうじて食い止めたと思う・・・。
(ファンだからこその欲目なのかもしれないが、個人的には長澤と共演するのは非常にリスクのあることだと思っている。彼女と共存できる俳優、共演して無事でいられる俳優はそうはいないだろう)


と、まあ長澤中心に絶賛してきたわけだが、今作で唯一残念だったのは、いかにも沖縄を舞台にした映画らしいのんびりとした展開に反し、終盤のそれがえらくめまぐるしかったことがある。某人物の●も何か唐突な感が否めなかったし。もう少し終盤における「別れ」を中心とした人間ドラマを丁寧に描けていたら、と他が良かったが故に思ってしまう・・・。


しかし、その点を差し引いても、今年の秋以降における、若手女優が主役を張る映画の熾烈な競争の幕開けを予感させる優れた映画であると言えるだろう。先日レビューを書いた「フラガール」と合わせ是非とも多くの方に見ていただきたい映画である。



<追記>

一度でいいから長澤まさみに「にーにー」と呼ばれてみたい。

次は宮あおいの「ただ、君を愛してる」と小西真奈美の「天使の卵」だな。この2作を見れば、今年の私的各種映画賞がほぼ決定する。

それにしても、エンディングで使用された「涙そうそう」は掛け値なしの名曲。この映画を見てからこの曲聴くと今まで以上に良く思えてしまう・・・。








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2006/10/01 16:54|映画評トラックバック:0コメント:0

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