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CDレビュー~間違いなく良作ではあるけれど・・・

●EVANESCENCE 「ザ・オープン・ドア」(初回生産限定盤)(DVD付) 85点

ジャンル:ラウドロック ミクスチャー ハードロック メタル ゴシックメタル プログレ


amalogo111.jpg
(2006/9/27)


1. Sweet Sacrifice
2. Call Me When You're Sober
3. Weight Of The World
4. Lithium
5. Could Nine
6. Snow White Queen
7. Lacrymosa

8. Like You
9. Lose Control
10. The Only One
11. Your Star
12. All That I'm Living For
13. Good Enough


<問題点・注意点>

1・ミクスチャーやラウドロック的躍動感や爽快さは後退
2・荒涼とした雰囲気や冷めた雰囲気が後退し、ひたすら暗くて重い作風
3・エイミーの歌唱を前面に押し出した作りは時に冗長さを感じさせる
4・作風のくどさのわりに曲数が多い
5・8曲目以降の失速感が気になる





2003年に発表した1stアルバム「Fallen」の1400万枚に及ぶ大ヒットをして、一躍トップアーティストの仲間入りを果たすのみならず、さらには全米や欧州、果ては日本における「ヘヴィーミュージックブーム」をもたらすなど、シーンにおける歴史的な役割を果たしたモンスターグループ、エヴァネッセンス。

しかし、短期間でとんでもない成功を得たアーティストの、その後に往々にしてある不幸~人間関係や利権関係でのトラブル、ファンからの多大な期待という名のプレッシャーやそれによるストレス・・・etc~。メインソングライター兼ギタリストである実力者ベン・ムーディーのライブ中における突然の失踪・脱退、元マネージャーとのトラブル、長年交際した恋人との別れ、執拗なストーカーからのまとわりつき・・・、などなど彼らもそのご多分に漏れず様々な苦難や問題に絡まれないしは引き起こし、いつしかその活動は完全に停止してしまった。それから早3年。誰しもが、グループそのものが空中分解し、もはや「歴史に名を残す伝説の一発屋」になると思っていた矢先のニューアルバムリリースの情報・・・。

だが、リリースに対する喜びと同時に誰しもが感じたのは、「優れた作曲家であるベン・ムーディーの抜けた穴は埋められたのか?」の1点に尽きるだろう。そして、それは今作の評価を大きく決定付ける因子でもある。で、この問いに対する自分の結論はと言うと、卑怯ではあるが
「イエスでもありノーでもある」としか答えようがない。


音楽性に関しては、1stアルバムにあったアメリカのミクスチャーやラウドロックらしい爽快なノリや分かりやすさが後退している。それに変わり大きく今作を特徴付けているのが、歌メロやサウンド構成、などなど音楽を構成する要素の複雑化・壮大化である。聖歌隊によるコーラスやクワイヤの頻繁な使用はそれを裏付けるものであろう。それらは、ここ数年におけるエイミーを取り巻く環境やそれによる様々な心的鬱屈・苦悩を表わしているかのようだ。アメリカ人アーティストのエイミーではあるが、こと楽曲に関しては、より欧州のゴシックメタルやメロディックメタル、さらにはモーツァルトの楽曲をサンプリングした7曲目に見るようにクラシック音楽にも近づいた、ディープで芸術的で耽美な作風になっていると言えるのではないだろうか。(3曲目などは「Kamelot」っぽい)。ギターで作曲していたベン・ムーディーの脱退及び、彼の代わりに今作のメインソングライターとなった彼女の、幼少時において9年間もの間クラシックピアノを習い、さらに合唱隊参加といった経歴とそこで培われた思考の影響が確実に反映された結果であろう。

そういった音楽性や楽曲に対する確固たる自信の現われか、彼女の歌唱も1stアルバムとは比べようがないほどに力強い。1stにあった甘さや淡々とした歌唱がほぼ完全に消失し、上記あるように彼女の鬱屈した感情を吐き出すかのように凄まじい激情や暗さに満ちている。聴いていて息苦しくなってくるぐらいに・・・。前作で感じたのと同様彼女が突出したアーティスト、シンガーであることを改めてファン・聴き手は感じ取ることが出来るだろう。


音楽的な完成度で言えば、個人的にはムラっけのあった1stアルバムよりも全体的に安定し、より深みや感情表現の増した楽曲、進化した歌唱を見せる今作の方が上であると思う。

しかし、必ずしも「完成度が高い=素晴らしい作品、好きな作品」とはならないのが常。今作にもそのことが顕著に言えるのではないだろうか。今作における最終的な評価は、エイミー主導がもたらした上記今作の作風に関して聴き手がどう捉えるかだろう。

個人的には、主にベン・ムーディーがもたらしたであろうアメリカ的ラウドロック・ミクスチャーが持つ爽快さや先鋭さ強靭さと、エイミーがもたらしたであろう美しい歌メロや欧州的雰囲気を感じさせる荘厳さとの高度な融合とそれらがもたらす「楽曲から漂う荒涼感、醒めた感、ヒンヤリした感」、それでいて「爽快でノリも良く分かりやすい」というエヴァネッセンスならではの確固たる魅力であり特徴でもあったことが薄れているのが非常に残念であった。特に、前作にはあった起承転結がはっきりとした歌メロとバックのシャープな演奏が、今作ではエイミーの歌唱を全面に押し出さんつくりとなったためかやや冗長気味になっていたのは、今作において一番気になった点である。感情の入りすぎて重苦しく暗めの歌唱もあり、どうしても「くどさ」や「重さ」ばかりを感じてしまう。まあ、「今回の作品思想がそうだから」と言われればそれまでなのだが、この傾向が強くなる8曲目以降の曲は、まだ前作の要素があったであろう7曲目までの曲と比べると失速感がどうしても否めなかった。

以上の話を踏まえた上での、1stと2ndとの比較に関する私的結論は、

「全体的な完成度(=ムラのなさ)では2nd、単曲単位では1stの方が魅力的な曲が多いし彼らならではの個性が出ている」

となる。


「ベン・ムーディー脱退」という1大事件をネガティブに捉えての「1stの方が良かった・・・」といった意見や、今作への反発意見は十分に理解できるし、自分もそう思うところがある。ただ、そういった先入観にとらわれさえしなければ、今作は長きに渡る活動停止状態からの復活作として非常に素晴らしい作品ではないだろうか。まあ、出来れば次のアルバムを作るときには、彼女を取り巻く様々な問題が解決されていればと思う。待たされるのはもう嫌。










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2006/10/08 18:15|アルバムレビュートラックバック:0コメント:0

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