バツ丸のエンタメ問答

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映画評「ただ、君を愛している」~「ただ、あおい様を愛してる」:「神様、仏様、あおい様!!」~すべてのあおい様ファンは今作を見るべし!!

・評価: 95点 (「バツ丸心の名画選入り!!」)
(私のようなあおい様ファンは評価不能!! 今作を見て成仏しなさい!!)

「あなたにとって最高にして最も愛する女優は誰ですか?」

こう尋ねられたら迷わず私はこう答えるだろう。


外国人なら、オードリー・ヘプバーン
日本人なら、宮あおい

と・・・。

今までは、演技が良くても、映画作品として面白くない作品ばかりに出ており、評論家受け・マニア受けする女優としてのイメージが強かった宮あおい。

ようやく「NANA」や「純情きらり」といったメジャーの良作に出演し、その魅力と実力を発揮した彼女。しかし、彼女の女優としてのポテンシャルを今までの作品では完璧に引き出せていなかったようだ・・・。

断言する。「ただ、君を愛してる」は現時点で最高最強の宮あおいを見ることが出来る傑作映画であると・・・。

映画を見て泣いたのは本当に本当に久しぶり。10年ぶりではないだろうか・・・。






<あらすじ>

一通の手紙を手に持った誠人(玉木宏)はクリスマスで賑わうニューヨークに居た。2年前突如自分の前から姿を消した静流(宮あおい)に会う為に・・・。

時は6年前に遡る・・・
皮膚病のため塗り薬が欠かせず、薬の臭いのせいで他人に迷惑を欠けているのでは・嫌われているのではとのコンプレックスを抱えている彼は、人との接触が苦手で大学の入学式にも出ずにいた。適当に学校周辺をうろついていると、交通量が多すぎて渡れるはずのない横断歩道を必死に渡ろうとしている幼い容姿と服装をした変わった女の子、静流と出会う。自分の忠告を無視し、それでも人の善意に期待して必死に横断歩道を渡ろうとしている彼女に半ば呆れ、半ばほほえましいものを感じてしまった彼は、いつの間にか彼女を被写体に趣味である写真を撮ってしまっていた・・・。そんな彼の視線を感じた彼女は、この瞬間自分に興味を持ってくれた誠人に恋をした・・・。

一方の誠人も、大学生活に馴染めない日々を過ごしていたが、コンプレックスを抱えた変わり者同士、不思議と彼女とだけは上手く話すことが出来た。そんな誠人に益々思いを募らせていく静流。彼に会いたい、彼と一緒に居たいという一心で彼女も彼の趣味である写真を始めるようになり、日々学校裏の森へと通い詰め彼と一緒に写真を撮り続けていた・・・。

しかし、そんな彼女の気持ちに彼は全く気づかず、大学内でも人気者であるみゆき(黒木メイサ)に片思いをし続けていた。そのことが彼女をこの上なく苦しめていく。
「これから成長して、誠人がびっくりするぐらいに、いい女になるんだから、後悔してもしらないから」と彼に必死に訴えても、笑って軽く聞き流されるだけ・・・。


そんなある日、静流は写真コンクールへの応募用に例の森で誠人と自分とのキス写真を撮りたいと言い出す。初めてのキス。だが、それは、2人の気持ちと運命とを大きく揺り動かしていく・・・。そして彼女は彼の前から突如姿を消す・・・。



<感想など>

今作は、以前公開された堤幸彦監督の「恋愛寫眞」を元に、「いま、会いにゆきます」で有名となった市川拓司が書き下ろした小説、「恋愛寫眞~もう一つの物語」を映像化したものである。

こういった点からもすぐ分かるように、今作はいわゆるここ数年の邦画界で良くも悪くも主流になっている、鑑賞者をとにかく泣かせることに主眼が置かれた「感動系」「お泣かせ系」映画。人の死で安易に泣かせよう・感動させようとするお安さ・あざとさがありありとし、エンターテイメントの本懐から外れていると思っていることもあり、個人的に最も忌み嫌っているジャンルであるのだが・・・。今までこの手の映画で泣いたどころか、感動したことすら殆どない私。しかし、今回は勝手が違ったようだ・・・。

但し、残念ながら大きな不満がある。それは脚本とそれに絡むキャラ設定。終盤の展開やそこで明らかになる登場人物の設定、つまりは物語の核心となる謎やそれに至る話の流れがあざとすぎるということだ。核心が故にそのことをここで書くわけにはいかないが、鑑賞者を泣かすためにあまりにご都合主義的であるのだ。辻褄は合うのだがどうにも・・・。この問題がなければ、文句なしで100点をつけたのに・・・。少なくともNYに舞台を移すまでは100点以上の完璧な出来で、何一つ不満に感じるところがなかった。

これは総じて、原作の執筆者である市川の作家としての底の浅さがあるからだろう。無理やり感が否めないとってつけたような設定で安直にウケや感動を狙う・・・。突拍子もない設定を設ける場合、作品内においていかにそれにリアルさと論理性とを与えていくのかが、表現者としての作家の仕事であり責務でもあるが、この点に関しこの作家は極めて貧弱である。私が彼やこの手の作風の作品が嫌いなのは、得てしてこういう理由があるからだ。

しかし、それ以外の点に関しては上にもあるように、本当に素晴らしかった。上記問題を補って余りある良さを見せたのが、映画版「セカチュー」をはじめとした同種作品との大きな違いであろう。


まず書くべきは映像の美しさ。静流と誠人の関係の考える上で、それを示す象徴ともなっている森林の美しさは、見ているだけで心洗われるかのように美しい。流石に「恋愛寫眞」と銘打っているだけはあり、1シーン、1シーンが秀麗な写真のように構図の良さと美しさとが際立っており頭の中で鮮烈に印象に残る。シーンそれぞれが、2人の愛の軌跡の記録であるかのように・・・。それは、終盤の舞台となる、森林とは対象の高層ビルが立ち並ぶNYシーンにおいても全く変わりがない。今年見てきた邦画の中でも最高峰であろう。映像への執拗なこだわりは、市川原作の持つファンタジー性を大いに表現できており、鑑賞者を物語の世界へと引きずりこむのに大いに寄与した。

だが、このことは所詮付帯要素に過ぎない。どんなに映像や脚本が優れていたとしても、今作のような「主人公の設定がファンタジー的要素をはらむ」場合、いかに主人公を演じる役者がそれを「不自然」なくリアリティーを持たせた上で演じられるかが大きなポイントとなる。この一点のみがダメでも、映画は崩壊し見るに堪えないものとなる。そう、今作は、宮あおいが静流を演じたからこそ、高評価になったのである。他の役者が演じていたとすれば、完全に凡作・駄作の域を出なかったであろう。そう断言したい。宮あおいの演技は、それほどまでに、もはや形容しがたいまでに凄かった。


あおいファンなら、最初の5分で訪れる「横断歩道を渡ろうとしている」場面で、ヒョードルのロシアンフックを喰らった状態になるだろう。163センチと思ったよりも背が高く、既に21歳であるのに、スモックを着、幼稚なメガネをかけている彼女は、そうとは思えないほどの、下手をすると「小学生?」と言うべき圧倒的な可憐さ・無邪気さ・純粋さを見せ付ける。その笑顔の魅力たるやいったい何なんだろう。何故誠人が彼女を撮らずにいられなかったのか? 雄弁な説明は要らない。それを完璧なまでに彼女の容姿と演技とが物語っている。見ていて恐ろしくなってくるほどだ。しかし、何故これほどまで非現実的で変わり者である難役をいとも容易く、しかも何一つ不自然さなく演じきることが出来るのだろうか。静流と同じように精神的な幼さを見せる誠人を演じた玉木も非常にがんばったと言えるが、やはりそこに「役を作ってますよ」的不自然さが所々にどうしてもある。宮あおいが役とのシンクロ率400%とすれば、彼はせいぜい80%ぐらいであろう。両者が一緒に居る場面が多いだけに、その差はあまりに際立っていた。

特に印象的なのは、初めて両者が一緒に写真撮影をし、誠人の家で現像をした帰りに彼が彼女を駅まで送っていく場面と、彼がみゆきに片思いをしていることを知り、悲痛な面持ちで彼とみゆきの前から立ち去っていく学校内及び森での場面。
前者においては、とにかく彼の気を引こうとし、熱心に将来の自分を語る彼女のあまりに天真爛漫で無邪気な様に胸がときめいてしまう・・・。後者はあまりに痛々しく悲しみを発す彼女の表情に思わず涙が流れてしまった。そう、私が泣いたのは終盤のオチではなく、誠人への愛が故に苦しむ彼女を演じた宮崎の圧倒的にもの悲しい表情と演技とを見せたこの場面であるのだ。

それのみならず、彼女が少しずつ変貌を見せていく様を見事に表現した彼女の美しさと演技も本当にただただ凄いとしか言いようがない。初めて彼の前でメガネをはずし、少しだけ大人びた素顔を晒すその場面での彼女の美しさ、そして今作のクライマックスであるNYシーンでの美しさは、宮あおいファンでもそうでなくても、忘れることが出来ないのではと思えるほどで、ただただ息をのむだけ・・・。

いや、そうではなく、彼女が登場していた場面すべてが印象的で美しく、素晴らしいのである。


そして必殺の決めセリフ、
「ねえ、誠人 あのキスの時 少しは愛はあったかな」のところでは、もう涙が頬を伝っていた。

もちろん、「NANA」でも見せたモノローグの上手さは顕在どころかさらにパワーアップし、自らのビジュアルと演技とで盛り上げた重要場面をさらに盛り上げ、鑑賞者を感動の渦へと引きずり込む。


もう一人の主役である玉木宏をはじめ今作では、小出恵介、黒木メイサ、大西麻恵、上原美佐ら、優れた容姿と中々の演技力や存在感を有す若手有力俳優らが脇を固めていたが、残念ながら化物じみた凄さを見せ付ける宮あおいを前にして、奮闘した玉木以外誰一人印象に残らなかった。水着姿・ウェディングドレス姿でスレンダーでバランスの良い体型とハーフならではの美貌を披露した、現役モデルでもある黒木も、「アネッサ」のCMで見せ付けたナイスバディーぶりを露出の多いビキニ姿で見せ付けた上原も、その努力虚しく宮の美しさ・存在感・圧倒的な演技を前に完全にぶっ潰されてしまっただけ。単なるスタイルの良さや顔の造形の端整さでは、彼女らの方が圧倒的に宮を凌いでいるのに・・・。「初恋」でヌードになった小峰麗奈と同様、何だか気の毒になってくる。

もう、宮一人だけ全くの別世界という感じ。「アムロが乗ったニューガンダムと一般兵が乗ったギラドーガ」「スーパサイヤ人と地球人」とでも言うべきか・・・。彼ら彼女らには全く落ち度はない。ただ相手が悪すぎただけのこと・・・。極めてアンバランスな構図であるが、映画内容が故に何とか体裁を保つことが出来た。だが、依然として彼女が主役を張る映画に内在する問題は残ったままなのだが・・・。まあ、解決は無理だろう。
(私的に今までで唯一彼女と対抗できたのは、彼女とタイプが非常に似ている西島秀俊だけだと思っている)


物凄く長くなって恐縮だが、今作は映画的な問題、特に脚本やキャラ設定の問題などがあったが、そういった問題を問題として意識させないほどの映像の綺麗さと、そして何より宮あおいの演技と美しさが際立った映画だと言える。上記問題がなければ、それこそ歴史的な大傑作となっただろうが、それを差し引いても今作は十分に傑作映画であると言えるだろう。少なくとも宮あおいファンにとっては永遠に愛でるべき作品である。彼女の凄さを知ってもらう上でも、一人でも多くの方に見に行っていただきたいと思う。


今年は、長澤まさみ、沢尻エリカ、蒼井優、堀北真希、香椎由宇、夏帆、北川景子、加藤ローサ、藤井美菜、上野樹里、多部未華子、加藤未央、真木よう子、高橋真唯ら、素晴らしい実力・魅力を有す若手女優達が数多く銀幕に登場した1年であるが、やはりその中でも宮あおいは別格であった。いや、どの年代の女優を含めても、彼女を凌げる女優は殆どいないだろう。往年のキネマスタア像・キネマ女優像に縛られない、まさに超人俳優とも言うべき領域に唯一達しているのではないだろうか・・・。まだ彼女は21歳。いったいこの先何を我々に見せてくれるのだろうか・・・。怖すぎる。



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2006/10/28 18:12|映画評トラックバック:0コメント:6

コメント
感動です!
はじめまして。
モリと申します。

バツ丸さんの評価が非常に高かったので、この『ただ、君を愛してる』を鑑賞しました。
これが、宮崎あおいさん出演の映画を観るのが初になります。

ドキッとすることがとても多くてめがねを初めて外した表情なんてもう美しすぎてビックリしました。

バツ丸さんのブログのおかげでこの作品を選んだのでとても感謝しています。

どうも有り難うございました。

モリ #SFo5/nok|2008/11/05(水) 02:13 [ 編集 ]

はじめまして
>モリさまへ

はじめまして。書き込みありがとうございます。

映画評、参考にしていただいて何よりです。

まあ、この作品でのあおい様は最高としかいいようがありませんよ。めがねはずすところは、映画史上にのこる名場面でしょう。

他にもいい作品がありますので、チェックされてみてはいかがでしょうか?

バツ丸 #-|2008/11/08(土) 01:20 [ 編集 ]

その後
バツ丸さん、こんにちは。

その後、「害虫」と「好きだ、」の2作品を観ました。

やはり、引き込まれるその存在感に驚きました。

が、作品の内容自体がどうも・・・という感じで。

特に内容的に暗いというか重いというかそういうストーリのものですと、演技に引き込まれる反面、見終わった後は精神的に重くなっちゃって疲れます。

よろしければ、バツ丸さんがお気に入りの物を教えていただけませんか?



モリ #SFo5/nok|2008/11/19(水) 16:04 [ 編集 ]

う~む・・・
>モリさんへ

う~む、いきなりクセのある作品を観てしまったようですね。正直に言って「NANA」でブレイクする以前のあおい様の作品は、どちらかと言うと芸術性や癖のある作品が多いので、そういうのになれていない人には鑑賞がつらいと思います。自分もこの2作品好きだと言われたら微妙です。あおい様の演技が良かったとしか言いようがないです。

さて、本題ですが・・・。

モリさんの考え方によってお勧めが変わりますね。

とにかくあおい様の演技の凄さを堪能できる意味での「お勧め」か、映画としてそれなりに、特に楽に見ることができる意味での「お勧め」なのか・・・。

前者で言えば、あおい様伝説の始まりとなった「EUREKA」、蒼井優・小西真奈美と共演した「青と白で水色」「海でのはなし」「闇の子供たち」

辺りでしょうか。娯楽作品としては皆お勧めできませんが。

後者に関しては、彼女の出世作である「NANA」、「初雪の恋 ヴァージン・スノー」、とにかくあおい様がかわいい「ケータイ刑事銭形愛」、実はNHKドラマ史上に残る名作?の「ちょっと待って、神様」、そして朝ドラの「純情きらり」に大河の「篤姫」

辺りでしょうか。


個人的には、「篤姫」とEUREKA」がまず必見だと思いますが・・・。
バツ丸 #-|2008/11/20(木) 01:40 [ 編集 ]

ありがとうございます
お勧めどうも有り難うございます。

個人的に芸術的なものが苦手というわけではなく映画の作風や表現に限らずアートは好きなのですが、映画に限っては、やはり内容がしっかりしているという前提でないとあまり感動がないんです。

とはいえ
「EUREKA」これは早急に見たいと思います^^


そして「篤姫」。

実は「篤姫」で初めて宮あおいさんの演技を見たのですが、残念ながら、35話とかそれくらいからだったので今また最初からみているところです。

やはり凄いです。
いい役者さんと競演されるとより映えますね。

他の作品もまた順次見ていきますね


ありがとうございます!
モリ #-|2008/11/22(土) 00:18 [ 編集 ]

これからに期待
>モリさんへ

「EUREKA」は一見さんにはきっつい作品ですけど、今にはないあおい様の魅力が出ていて凄いですよ。

「篤姫」はほんとあおい様史上の代表作だと思います。

樋口さんや松坂さん、堺さん、中村梅雀さんといったいい役者さんとの共演を経てさらに彼女は成長しました。

堀北さんも、そのあおい様との共演で飛躍的に成長したと思います。
バツ丸 #-|2008/11/23(日) 19:46 [ 編集 ]

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