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シングルレビュー最強のシャーマニックミクスチャー

●HEAD PHONES PRESIDENT 「de ja dub」



dejadub.jpg
(2004/04/23)


(通常販売はしていません。公式サイトから繋がるネットショップのみでの発売。在庫僅少)


→公式サイトのショップはこちら









1・corroded ★★★★★
作詞:ANZA 作曲・編曲:HEAD PHONES PRESIDENT

個人的に間違いなく、ガーネットクロウやFEEL SO BAD、MR.SIRIUSらに匹敵する「最強最高グループアーティスト」候補の1組であり、ジャパニーズヘヴィネスアーティストの中でも頂点に座しているHEAD PHONES PRESIDENT(以下HPPと表記)の3rdシングル。

現時点において、表題曲であるこの曲はHPP史上最高の楽曲だと思っている。

曲種はこのグループが最も得意とするミディアムテンポのモダンヘヴィネス曲。印象的なベースラインから始まり、その後に続くOKAJIの力強くそれでいてスピリチュアルさを感じさせるドラム、そして重厚なギターリフらが紡ぐ変則的で硬軟を絶妙に配したイントロが、わずか数秒で聴き手を深遠且つ暴虐で耽美なHPPの楽曲世界へと巧みに引き入れていく・・・。このイントロの部分だけですら、思わず息を呑んでしまうぐらいの圧倒的な凄みと暗黒の美しさに満ちている。しかし・・・、当然序章に過ぎない。

ゆったりと且つ鋭利なギターソロに続く、一見穏やかでありながらも同時に純粋でありすぎるが故の狂気さもをはらんだANZAの輪唱形式のボーカルが、神秘的で張り詰めた空気を楽曲に与えていく。それはまさにシャーマニズムの如くの、何とも言いようがない、決しておかすことの出来ない神聖な雰囲気に満ちている。

しかし、そういった雰囲気に彼女にひれ伏す信者の如く浸っているや刹那、サビにおいてANZAの歌唱が爆発する・・・。怒涛且つ溜まっている感情すべてを吐き出すかのようなシャウト。それを盛り上げる屈強且つ重厚な演奏もすさまじい。

だが、それも束の間・・・。一転、サビ終盤でのあまりに美しいギターとシンセの音色とがもたらす少しの静寂・・・。強弱・緩急・美醜・激穏の対比がとてつもなく美しい音像は筆舌に尽くしがたい。完璧な様式美・暗黒美である。

それにしても、ANZAの歌唱は化物じみている。彼女と他の歌い手との決定的な違いは、役を演じている役者の如く作品世界及びそこで主人公であろう人物と完全に同化していることだ・・・。ラストの、「慟哭」としか言いようがない絶唱はその極みであろう。



2・ill-creat ★★★★☆
作詞:ANZA 作曲・編曲:HEAD PHONES PRESIDENT

表題曲とは違い、やや早めの曲。ダークで穏やかな旋律に続き、ファストでヘヴィーなギターリフと畳みかけるANZAの自在に声音を使い分けた歌唱との掛け合いが何ともスリリングで、破壊美を感じさせる。暗く、悲壮な雰囲気を感じさせた表題曲と比べると、こちらは少しのコミカルさすら感じるが、その点が人間の内面に潜む狂気や多重人格性を浮き立たせている。う~む、凄まじい・・・。ただただ圧倒されるだけ。



3・A-La-Z ★★★★★
作詞:ANZA 作曲・編曲:HEAD PHONES PRESIDENT

ヘヴィーさのある1・2曲目と全く違い、こちらはスケールの大きい民族音楽的バラード曲。シタールっぽい楽器による穏やかで印象的なイントロと、民族音楽的なリズム感のあるドラム、パーカッション、そして、伸びやかで汚れしものを全く寄せ付けないぐらいに美しいANZAの歌唱と、それによって発せられる「日本語でも英語でもない、彼女の感性の赴くままに紡がれたANZA語」が一体となりしこの曲は、名所として名高い自然~森林や滝、山など~を見ている時に感じるような神聖さや荘厳さ、スピリチュアルさに満ち満ちている。古代において、様々な神事の際あまた人によって奏でられ、神々と人とをつないできた土着の民族音楽を聴いているかのようだ・・・。現在に甦ったシャーマニズムとでも言うべきか・・・。中間奏におけるコーラスの掛け合いのところなどは思わず畏まってしまいそうだ・・・。今、ここまでスピリチュアルさを感じさせるボーカルは彼女くらいしかいないだろう。

ドラムとエレキギターが入り一気に盛り上がる後半の展開もお見事。ヘヴィネスや暴力性といった要素だけに縛られない、彼らの音楽的な幅広さと深みとを感じさせられる。



<総評>

「化物」としか言いようがないだろう。収録曲は3曲と並のシングルではあるが、その凄み・迫力・完成度・技量はなまじのミニアルバム・フルアルバムを寄せ付けないものがある。演奏・歌唱・編曲すべてが完璧。

しかし、中でも一番凄まじいのがANZAの歌唱であろう。ヘヴィーな曲における怒涛のシャウト、力強く切れ味のある歌唱、一方民族音楽的バラード曲における美しく伸びやかな歌唱、変幻自在の声音。その風格や技量、孤高性に関し、絶頂期のCOCCOに匹敵できる極めて数少ない歌い手の一人であると思う。「カリスマ」と言うにふさわしい。


ただ、今作を聴いていると、ドラマーOKAJIの脱退が本当に悔やまれる。彼の生物の鼓動を感じさせるスピリチュアルなドラマが如何にこのグループの音楽の質や核を上げていたか・・・。今は2人のドラマーが彼の代わりを務めてはいるが、演奏技術はともかく個性や音作りに関しては全く彼に及んでいない。つまりは彼が抜けた穴を埋められてはいない、というわけである。次のアルバムまでには何とかしていただきたいのだが・・・。


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2006/11/08 01:17|シングルレビュートラックバック:0コメント:0

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