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シングルレビュー~素晴らしいが不安も・・・

●OLIVIA 「Wish/Starless Night」(DVD付)


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1・Wish ★★★☆
作詞:OLIVIA Chazne 作曲:OLIVIA rui 編曲:rui&kansei ストリングスアレンジ:Tomoji Sogawa

「OLIVIA Inspi REIRA」名義での第2弾シングル。しかも両A面で共に「NANA」の主題歌になっている。てっきり一枚で終わると思っていただけにうれしい誤算ではあるが・・・。

原作の「レイラ」がこういった曲を歌うのか?との疑問はさておき、如何にもってな感じの時流に追随したラウドっぽいハードな曲。何のひねりもない直球の展開とサウンドは、正直に言うとそれほど魅力も、オリビアがわざわざやる必要性も見出せない。彼女の以前の作品らと比べると演奏も音質も格段に良くはなっているし、疾走感溢れるサウンドメイキングは中々のものであるが、総論的には彼女ならではの圧倒的な声と歌唱の良さがあればこそ水準以上のレベルになっている、との感が否めない。また、日本語詞+やや明るめの曲調が彼女の歌唱に少しあっていないような気もする。一応作曲は他者と彼女との共作になってはいるが、本当にそうなのだろうか・・・。「NANA」をきっかけに彼女を知ったライトリスナーにとってはこれでもいいのかもしれないが、往年の彼女を知り、崇拝している私にとっては、「悪い」とまでは言わないが心的抵抗がどうしてもぬぐえない。



2・Starless Night ★★★★
作詞:OLIVIA SPACE CRITTER 作曲:Hideyuki Obata 編曲:Tomoji Sagawa

1曲目とは違いこちらはエンディング曲。1曲目と対照的に哀愁漂うエモーショナルなロックバラード曲。作曲はオリビアではないが、彼女が携わったらしい1曲目よりも以前のオリビアの楽曲に近い雰囲気があると思う。彼女の繊細で美しく、情感たっぷりの魔性の高音歌唱が極上の悲哀を演出する・・・。サビでの歌唱は「これぞオリビア!!」と言うべきものであろう。聴いているだけで胸が切なくなってくる・・・。選ばれし者のみがたどり着ける境地であろう。彼女が歌う、ただそれだけで特別な雰囲気が醸成される・・・。

やや歪み気味で硬質のギターを主軸とした編曲もまずまずで、特に中間奏以降の展開を大いに盛り上げている。こういったところは、過去よりも確実によくなっている点であろう。



3・Close you eyes ★★★★
作詞:OLIVIA SPACE CRITTER 作曲:OLIVIA Jeffrey Lufkin 編曲:Jeffrey Lufkin

作詞こそ共作であるが、1・2曲目とは違い、オリビアとジェフリーが作編曲を担当と、従来の体制による楽曲。シンセサウンドを柱としたアンビエントなプログレッシブロックとでも言うべき、本来のオリビアらしさが出た曲だ。1・2曲目とは全くの別物。

アンビエントでゴシックにも通ずる前衛的な打ち込みサウンドに、飛翔する天使のように美しく繊細でいて、エモーショナルなオリビアの歌唱が融合する様は、まさに極上!! 淡々とした中にも、人が生きているが故に避けることの出来ない悲しみがそこにあるように思えてならない。そう感じさせるのは、オリビアの神秘的で高貴な歌唱とそれによる優れた感情表現とがあるからだろう。彼女の魔性の歌唱があってこそ成立可能な孤高の音楽である。彼女の作り出す音楽世界に恍惚状態で誘われていく・・・。

商業主義丸出しのエイベックスにおいて、こういった大衆音楽の対極にある芸術曲をシングルの3曲目とは言え盛り込んでくるオリビアの精神性には、ただただ尊敬の念しかない。

しかし、文面に反し★4つに止めたのは日本語歌唱に問題があったから。どうにもこのほんの些細とも言うべき発音の問題が、圧倒的に素晴らしい楽曲の完成度を考える上で足を引っ張ったように思う。序盤の日本語部分の歌唱と後半の英語部分の歌唱とを聴き比べれば一目瞭然だ。1・2曲目もそうなのだが、彼女に日本語で歌わせることの意味を見つけることは出来なかった。



<総評>

悪い、とまでは言わないが、超有名番組へのタイアップと番組内容ありきの企画、数々の関係者を巻き込んだ商的思惑が、孤高で極めて質の高い音楽性を前シングル以上に損ねていると思えてならない。1stアルバム、2ndアルバムで培った、アンビエントなシンセサウンドとミクスチャー的重厚なサウンドの融合による、退廃感・耽美さ・激しさ・官能さ・自虐性・切れっぷりなどなどが渾然一体となったジャンル区分不能で聴き手を別世界へと誘う音楽性を、なけなしの抵抗を試みたであろう結果の3曲目以外殆ど感じ取ることが出来なかった。3曲目を聴けばすぐ分かるが、1・2曲目といった当たり障りのない王道の作風の楽曲がオリビアという優れたアーティストの魅力を出し切れているとは、どうひいき目に見ても思えない。

確かに「NANA」テレビアニメ版においてレイラの歌唱キャストとして作者公認の下彼女が起用されたことは、彼女の名や実力の高さを世間に知らしめる上で相当の効果があったと言える。しかし、同時に番組内容や「レイラの歌唱キャスト」という立場もあり、音楽性にかなりの制約が設けられる~安直な楽曲へと行く~のは避けがたいことでもある。だが、以前の作品でその深遠で幅広い音楽性に惚れた私にとってこういった制約は、彼女の型にはまらない自由で前衛的な音楽性や彼女自身を見えない鎖で縛っているようにしか思えないところがある。

やはり彼女はエイベックスの反逆児・アウトロー的存在であるべきだ。「NANA」アニメ版が放送されている限り、「レイラの歌唱キャスト」としての責務から逃れることは出来ないが、もうそろそろ、それも終わりにした方がよかろう。既に本来の音楽性との乖離がもはや由々しき状態になっている。なまじ「NANA」の「レイラ」のイメージに引きずられつつどっちもつかずの中途半端な音楽でありつづけるのは、以前からのファンにとっても、「NANA」を契機にファンになった人にとってもいいことではないだろう。

いったいアルバムはどのような仕上がりになるのだろうか・・・。現時点では不安の方が多い。
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2006/11/09 01:16|シングルレビュートラックバック:1コメント:0

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◆「Wish/Starless Night」 OLIVIA inspi' REIRA(TRAPNEST)
 OLIVIA inspi' REIRA(TRAPNEST) のNew Single 「Wish/Starless Night」 をレンタルしてきました。 日テレ系人気アニメ「NANA」のオープニング曲とエンディング曲を収録した両A面シングルになっています。 前作 「A Little Pain」 に続く第2弾となるわけですが、今作..
日本の歌姫たち 2006/11/10(金) 22:57

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