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映画評「パプリカ」~美女キャラと映像の美しさに騙された作品・・・

・評価:45点







<あらすじ>

精神医療総合研究所に勤める精神科医千葉敦子(声:林原めぐみ)は、日々、最先端のテクノロジーを精神医療に応用する研究も行っている若く優秀な研究員である。

彼女は研究所の所長島から極秘に依頼を受け、テクノロジー開発に天才的な能力を発揮する時田(声:古谷徹)が制作した、「他人の夢とシンクロし、それを映像として記録できる」というとんでもない機械、通称「DCミニ」を用い日々患者の夢に進入し、治療を行っていた。クールで落ち着いた美貌である敦子とは対象的な容貌と性格とを持つ美女「パプリカ」として・・・。この機械は患者の治療に絶大な効果を発揮した。

しかし、この機械はまだ開発途上で、特にセキュリティーに関しては不安が残っていた。さらに、人の夢に進入し心の悩みを癒すことは、同時にその逆~精神攻撃により相手の精神を破壊~も可能という危険な一面も持っていたのである。

そういった不安がこの機械の存在を知る極めて少数の研究員の間で話し合われている矢先、事件は起こった。この機械が何者かによって盗まれたのである。研究所のみならず街中においても精神を破壊された人が多発する最悪の事態となった。犯人は明らかに研究所内の者。すぐに時田の助手をしていた氷室が犯人であることが判明する。だが、そうこうしている間に、開発関係者ですら予想もつかなかったDCミニの恐るべき機能が徐々に明らかになり、それが更なる深刻な事態をもたらしたのである。

ようやく氷室を探し出した千葉と時田。だが、そこで彼は飛び降り自殺をはかる。そう、彼は犯人ではなく犠牲者であったのだ・・・。いったい犯人は? その目的は? 



<感想など>

監督は「パーフェクトブルー」や「千年女優」といった傑作アニメ映画を作り出したことで有名な実力者、今敏。日本においては、恐らく一般的な知名度は低く、アニメ好きの人が知る人ぞ知る存在だろう。しかし、今作がヴェネチア国際映画祭正式出品作に選ばれ、フランスでも公開されるなど海外からの評価は非常に高い。宮崎駿・押井守・大友克洋ら程の知名度は日本ではないものの、海外での評価に関しこれら人物に何ら劣るものではなく、「ジャパニメーション」を象徴する人物になっていると言えるだろう。

その今敏監督と、気鋭のアニメーション制作集団「マッドハウス」がタッグを組んで制作された今作ということもあり、さらには各所からの前評価が高かったこともあり、非常に期待して今作を見たのだが・・・。



「パーフェクト・ブルー」と同様、虚構と現実を巧みに織り交ぜ、「虚構にのっとられる現実(リアル)」、それに翻弄される人々の恐怖・狂気を描いた「サイコ・ホラー」「サイコ・サスペンス」作品。原作は筒井康隆であるが、今監督が最も得意とする分野であろう。

キレのよいスピーディーな展開や恐ろしく多彩な色を使い分けた画面作りなど、今監督&マッドハウスらしい。特に、「完璧なまでの美しさ・魅力を見せる女性登場人物」と「見ていて嫌になってくるほどトコトン醜くキモイ男性登場人物」との対比には笑える。業界広しと言えど、ここまで男女間での美醜の落差が激しいのは、今監督作品と「北斗の拳」の絵師で有名な原哲夫作品ぐらいなものだろう。もちろん、その登場人物の美醜の対比を上手く生かした、美と暴力性との対比表現も実に見事である。

こういった画面構成と平沢進が手がけたサイケデリックな音楽との相性もばっちり。ただかなり騒々しいので万人が満足いくものであるかは疑問であるが・・・。キャスティング及びその演技に関しても、人気タレント・女優・芸人を使用したりせず、林原めぐみ、大塚明夫、山寺宏一などなど正真正銘本物の実力を有す声優をふんだんに用いたこともあり、全く問題がなく安心して見ていられる。もちろん、今監督お約束?の美女の「ヌード」もあるので、そういうのを期待している人もご安心いただきたい。


総じて、アニメ作品としての質は非常に高く、今監督らしい仕上がりになっているのであるが・・・。


ただ、如何せんストーリーや登場人物の行動原理の説明が全く足らず、演出もところどころ???と思うのが、今作を面白いものとは思えない一番の理由であろう。原作がかなりの長編であるので、致し方ない面もあるのだが、精神を破壊された人間が口走る難解な言葉やひっきりなしに変わる場面展開がいったい何なのか、何を意味しているのか、殆ど理解することが出来ない。人物描写もかなりおろそかで、主犯の面々が何故そのような行為をするに至ったのか、さらには千葉が何故●●を好きになったのかの説明が全くなく、見ていてフラストレーションばかり溜まってくる。肝心要の、虚構である夢の世界が現実を侵食する恐怖が全然伝わってこない!!


ラスボスとの対決シーンはいったい何なんだろうと思う。その画面構成は「平成たぬき合戦ポンポコ」と「もののけ姫」を連想させる安直で意味のないもので・・・。登場人物の巨大化は・・・。醜悪なパロディーだ。鑑賞後のすっきりしなさ、後味の悪さは今年の映画の中でも一番であろう。

ストーリーや人物描写面などなど、映画としての様々な問題をシャープで美麗な映像や女性キャラの美しさ、声優たちの卓越した演技に思いっきり繕われているように思う。その度合いたるやハリウッド映画並であろう。映像の凄さや女性キャラの美しさには感動するが、見た後に自分の心に感じる何かがあったかというと、「ない」としか言いようがないのである。「パーフェクトブルー」がかなり良かったので、今作の出来には正直がっかりだ。でもまあ、海外ではウけそうな作品ではあるわな・・・。




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2006/12/11 02:01|映画評トラックバック:0コメント:0

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