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CDレビュー~ゲームサントラ界の魔人

●志方あきこ 「RAKA」 93点

ジャンル:民族音楽 クラシック オペラ ポップス プログレ


amalogo111.jpg
(2006/10/25)


1. 大地の鼓動(インスト)
2. 金環蝕
3. 春告げ ~Raggi di primavera~
4. まほろば

5. 蒼碧の森
6. 黎明 ~Aurora~
7. 祈り ~モンラム~
8. Luna piena
9. うたかたの花
10. 晴れすぎた空の下で

11. AVE MARIA(カバー曲)
12. 謳う丘 ~EXEC_HARVESTASYA/.~


<問題点・注意点>

1・伝家の宝刀である超高音歌唱が少なくなり、変わりに声楽的歌唱が増えている
2・1により、元来持ち合わせていた狂気さが薄らいでいる





あの葉加瀬太郎に見出され、彼が設立したエイベックス内のレーベル「ハッツ・アンリミテッド」より昨年メジャーデビューを遂げたゲーム・サントラ界の魔人、ダウンロードミュージック界のカリスマこと志方あきこの通算3枚目、メジャー2作目となるアルバム。

メジャー第1作目となる「Navigatoria」において、その圧倒的な資質を見せつけはしたものの、某所でのレビューを中心に、絶賛評価だけでなく「メジャーを意識した」「らしさである民族音楽色が薄らいだ」=「インディーズ時代の方が良かった」との厳しい批判も同時に多々存在した(私個人はとても高く評価しているのだが)。そういったリスナーの声を志方が見、それに感じ入るものがあったのかどうかは知るところではないが、今作の作風はまるでそういった声を意識したかのように、インディーズ時代を髣髴させる民族音楽色の強い作風へと回帰している・・・。今作の1曲目から2曲目を通して聴けば、そのことが良く分かると共に昔からのファンも思わず「ニンマリ」してしまうのではないだろうか。


彼女ならで特徴であり、「必殺」とも言える、

日本語・イタリア語・チベット語・造語など様々な言語を用いた深遠で幽玄な詞、ブーズギー・ディジュリドゥ・カリンバ・フルート等など様々な生楽器の使用&それに相反する「時に1曲で150~200ものボーカルトラックを重ねる」という最新音楽テクノロジーを使用し、それらを徹底融合させた、クラシックの名曲の如き緻密で全く隙のない編曲、エスニックをはじめとした民族音楽のリズム、そしてオペラ的声楽歌唱は、メジャー2作目になり制作環境の向上したのか、格段にパワーアップしている。

そういった要素により構成されし志方の音楽は、古代から数多人々により奏でられし様々な民族音楽が表現していた自然の雄大さ・敬意・畏怖・神聖さなどを感じさせる。土着の自然信仰の持つ狂気さや怖さ、スピリチュアルさ、精神的な不安定さや分裂さを強く感じさせるHEAD PHONES PRESIDENTとは違い、志方はあくまで自然や民族音楽の美しさ・感動・癒しなどを「正統にして王道」、そして国籍・文化に縛られない多彩な音楽性で聴き手にしみじみと且つ明快に与えてくれる。時や人種・文化関係なく、ましてや「ゲームのサントラ」だから云々関係なく、確実に彼女のつくりし幻想的で深遠な音楽は多くの人に訴えかけるに足る普遍的な美しさ・魅力がある。


特に今作で目立っているのは、楽曲の持つ壮大さや力強さであろう。意図的に「伝家の宝刀」である「超高音歌唱」を抑え、低音歌唱や声楽的な発声をした歌唱を増やしたことが、彼女ならではの洪水のようになだれ込むコーラスとあわせ、作品の力強さやスケール感を著しく増大させたのではと考える。

また、収録曲個々の完成度も非常に高レベルでまとまっているのも、今作の大きな評価点だ。かつてにあったような「極まった曲がある反面、一部聴かないで飛ばしてしまう曲もある」がない。彼女の作曲家としての成長振りも大いに感じとれる。


総じて、インディーズ時代の特徴~「志方節」~をメジャーならではの利点をしていい具合に進化・変化させられた素晴らしすぎる作品だと言える。ヒットチャートや大手事務所の恣意的ごり押しアーティストでは決して味わうことの出来ない、世界に出しても十二分に通用する作品だ・・・。

ただ、今作唯一とも言える減点ポイントは、彼女の絶対的な特徴・凄みと言える超高音歌唱が殆どなくなってしまったことだ。確かにこの歌唱は聴き手を確実に選ぶだろう。しかし、あの歌唱による狂気さの演出、身を切るかのような感情表現に魅力を感じていたので(もちろん、度を越して増えると嫌だが)、もう少し聴かせて欲しかったところ。超高音歌唱が出ていた5・12曲目の出来が余りにも良かったので尚更そう思えてならない。前作の「花帰葬」「Navigatoria」的な曲が、凄みはあるが少し面白みのなさを感じてしまう声楽的歌唱の曲に代わり1・2曲収録されていたら確実に名盤直行であった。歌唱に関しては、メジャーならではの政治的判断があったのか・・・?


しかし、その点を差し引いても、間違いなく2006年の作品の中で最高の1作と言えるものである。1曲単位の凄み、スケールの大きさに関しては今作に勝てる作品はないように思う。より良い音楽を求めている人に是非とも聴いて頂きたい。世の中にはかくも素晴らしい音楽がある・・・。


<追記~ちょっと話がずれるけど・・・>

今作を聴いていると、メジャー領域に属しつつも、商的なものに決して支配されず己の音楽を貫き通すことが決して不可能でないことを痛感させられる。菅野よう子、新居昭乃、梶浦由記・・・。

これらアーティストの楽曲を聴いていると、「メルヘヴン」タイアップで確実に楽曲及びそれが収録されたアルバムの質を下げているガーネットクロウに不満を感じずにはいられない。個々の楽曲の出来はともかく、アルバム全体を通しての作風の形成に関しては、ガーネットクロウはこれらアーティストに全く及ばないだろう。タイアップにあわせるのではなく、タイアップすら喰ってしまうような圧倒的な音楽を見せ付けることを今後のガーネットクロウに期待したい。でないと、恐らく今後彼らから気持ちが離れていくことになるだろう。











・アーティスト評価
歌唱力9 ()
作曲10 ()
編曲10 ()
独創性10 ()
安定性9 ()
10 ()
総合10 ()
熱中度10 ()



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2006/12/20 02:02|アルバムレビュートラックバック:0コメント:0

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