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CDレビュー魅力あるオールラウンダー

●樹海 「Wild flower」 86点

ジャンル:J-pop ハードロック ハードポップ ジャズ バラード


amalogo111.jpg
(2006/11/22)


1. あなたがいた森
2. 恋人同士
3. ヒカリ
4. 太陽と行くミチ
5. strangeman
6. 追い風
7. ホシアカリ
8. 今宵、アナタイロ。

9. モノクローム
10. ファレノプシス
11. Letter
12. ホリディ


<問題点・注意点>

1・聴き手を圧倒するような1曲がない
2・1のこともあり、全体的に非常に優れた作品であるもののコンパクト・無難にまとまりすぎな感もある
3・ややバラードが多目
4・序盤から中盤の曲に比べると終盤の曲が悪くはないものの、やや物足りない。









個人的には、GIZAの一部アーティストのダメっぷり以外は最高に満足した2006年の女性音楽シーン。そう思える大きな理由として極めて優れた実力・魅力を持つ新人の登場がある。特に既にレビュー済みであるASHADAとSeanNorthの登場とその作品は、自分にとってかなり衝撃的であった。

しかし、そんな2大新人及び、Fayray・宇多田・ガーネットクロウ・熊木杏里らといった当ブログ高評価アーティストの常連に紛れ、印象的な楽曲・パフォーマンスを見せ付け、「自分にとってダークホース」とも言うべき存在となったのが、今回レビューする樹海である。もし、異常な充実振りを見せた2006年以外の年で彼らが出てたとすれば、それこそ最上級に評価したことだろう。

恐らく彼らのことをご存知の方は少ないと思うので、レビュー本文の前に軽く触れておこう。



ボーカルでほぼ全曲の作詞を手がける愛未と、作編曲を手がける出羽良彰の両名から成るユニット。2004年に結成され大阪を中心に活動。2006年にTVアニメ『Fate/stay night』エンディングテーマ「あなたがいた森」でデビュー。それ以降アニメタイアップを主軸とした活動を展開していく・・・。



ここ数年、なまじのメジャードラマ・メジャー映画にタイアップされているアーティスト以上の魅力・実力を見せるアニメタイアップアーティストが非常に多いが、この樹海もそのことを示すアーティストである。


アニメタイアップ主軸の活動ではあるが、そういったものに対し抱きがちな「如何にも」な音楽性では全くない。1・2・7曲目といったシングル表題曲のようなスロー・ミドルテンポの王道バラード曲が主軸となってはいるが、弾けるようなメロディーが印象的なハードポップ曲である4曲目。ジャズっぽいリズム展開に洋R&Bや洋ポップス的アダルトな雰囲気をも醸し出している5曲目。ハードロック、渋いギターソロと勢いある展開が秀逸な6曲目。レイドバックした豪快なハードロックバラードである8曲目などなど、「ノンジャンル」とも言うべき雑多な音楽性を見せ付ける。

だが、曲種は違えどそのどれもにおいて抜群の完成度と安定感を見せる。それでいて、決してマニアックで難解なものとはならず、瑞々しいポピュラリティーとほんのりとした哀愁・切なさ、それに反する力強さや逞しさを兼ね備え、さらに誰にでもその良さが分かる明瞭さや聴き心地の良さをも持ちえているのが、この樹海の大きな特徴であり大いなる魅力でもある。

それを可能としている最たるものである出羽良彰の作編曲能力は、もはや新人レベルを完全に超越し、業界でも屈指なのではとすら思う。ストリングスやパーカッション、ピアノやギターや金管楽器の盛り込み一つに至るまで尽く隙がない。楽曲のメロディー展開も起承転結がしっかりとしており、ここ最近の曲に本当に多い強引でとって付けたようなメロディー展開もない。楽曲に対する意識が物凄く高いのだろう。

そして、もう一つ、樹海の優れた楽曲世界を可能としているのが愛未のボーカルであろう。癖のない伸びやかさを持ちながら、哀愁や切なさを強く意識させるエモーショナルなボーカルは、自らが紡ぐ虚飾を廃した切実な詞とあわせ、出羽が作り出す曲が有す哀愁や切なさを完璧に守り立てていく・・・。見事なコンビネーションと言う他ない・・・。このボーカルあっての曲、この曲あってのボーカルとの感が伝わってくる。


作品を通じての、いわゆる音楽的なマイナス点は、バラードが多目で、特にそれが固まっている終盤に弱さを感じる以外はない。だが、それとは違うところで、彼らの弱点・今後の課題を感じてしまうのだ。

それは、「これぞ樹海の曲だ!!」と言うべき(聴き手が思うべき)圧倒的な楽曲がないこと。収録曲すべてが高水準ではあるものの、すべてがあまりに上手く且つ無難にまとまりすぎていて、面白みや凄みに欠ける。
このことはボーカルの歌唱にも言える。よく歌えているのだが、何だか迫力・気迫に欠ける。各々が持つポテンシャルの中に綺麗に収まりすぎているというか・・・。

つまりは、聴いていてゾクゾクするとか、圧倒されるとか、放心状態になるとかが一切ないのだ。

まあこのことは、イージーリスニングとして極めて適していることの裏返しでもあるのだが。

こういった点が何とか改善されない限り、超一級の領域に入るのは難しいと思う。このグループに必要なのは、音楽的な技術ではない、風格とか凄みとかといった至極感覚的で非論理的なもの。こういったものの方が技術よりも習得するのが難しい。しかし、実力的には殆どのアーティストを問題にしないほどに優れているので、今後の活動に大いに期待したいところ。










・アーティスト評価
歌唱力8 ()
作曲9 ()
編曲9 ()
独創性9 ()
安定性9 ()
7 ()
総合8 ()
熱中度8 ()


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2007/01/06 01:18|アルバムレビュートラックバック:0コメント:0

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