バツ丸のエンタメ問答

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CDレビュー~女性ヘヴィーミュージック界の鬼神、その名はHEAD PHONES PRESIDENT

●HEAD PHONES PRESIDENT 「VARY」 91点

ジャンル:プログレッシブ民族音楽ミクスチャー モダンへヴィネス プログレッシブメタル


amalogo111.jpg
(2003/4/25)
 
→視聴は(こちら)で出来ます。音質は最悪で演奏時間も短いので、音楽性の一端すら分かりませんが


1. 58468/0
2. fight out
3. puppet
4. star
5. furumen
6. sacrificed
7. wondering

8. I will Stay
9. abiso
10. vary



<問題点・注意点>

1・曲調が似通っており全体の構成が単調
2・ヘヴィーミュージックや民族音楽、スピリチュアルな雰囲気を持った音楽が苦手だと聴けない
3・絶頂期のCOCCOや鬼束と同様、鑑賞者を楽しませる音楽とは程遠いダーク且つ重すぎる内容もあり、聴き手を著しく疲弊させる
4・全曲ほぼ英詞。一部彼女がノリで作った誰にも理解できないオリジナルの「ANZA語」あり


管理人が現時点で最も好きで高く評価しているグループの一つ、HEAD PHONES PRESIDENTの記念すべき1stメジャーアルバムを紹介します。いや、ほんと今作のレビューは大変・・・。









一般的には殆ど知られていないが、その筋ではかなり有名で既にアメリカ進出も果たしている女性ボーカルミクスチャー・ヘヴィーロックバンド、HEAD PHONES PRESIDENT(以下HPPと表記)の記念すべきメジャー1stアルバムであり、今の所唯一の「フルアルバム」。現時点で、女性ボーカルによるモダンヘヴィネス・ミクスチャー作品の中でも間違いなく最高最強レベルの作品であり、彼らが頂点レベルに君臨しているアーティストであることを痛感させられる作品。恐らく今後も末永く絶大な壁として後進たちの前に立ちはだかることだろう。


とにもかくにも、かなりチューニングが下げられたであろう7弦ツインギターと5弦ベースが奏でし圧巻の激烈・重厚・低音・暴虐サウンドが凄まじい。全編に渡り唸りを上げ、聴き手をとにかく圧倒し高揚せしめる。初期KORNを初めとしたモダンヘヴィネス創成者達の直系とも言うべき轟音サウンド・演奏である。

しかし、単にモダンヘヴィネスの有力アーティストのフォロアーに止まらず、そこに欧州や南米やアジア、さらには国籍不明の様々な伝統的な民族音楽の要素を盛り込むことにより、激情だけでない様々な感情や事象を表出しているのが、このグループの際立った特徴であろう。特にOkajiの、緩急重軽硬軟さと民族音楽のエッセンスを多分且つ巧みに盛り込んだドラムは、轟音だけでなく古代の原始信仰~シャーマニズムにも通ずるスピリチュアルさを放出し、楽曲に独特の緊張感や神聖さ・深遠さや美しさ・耽美さ・前衛さをもたらしている。半インスト的な1曲目を経て一気になだれ込んでいく2曲目イントロのドラムはまさしくそれであり、鑑賞者を問答無用で叩き潰し今作の世界へと引きずり込んでいく・・・。いや、一動物としての本能と情動とが目覚めてくると言うべきか・・・。この高揚感・開放感は凄まじい。改めて人間が動物の一つであることを認識させられる。自分を束縛・抑圧しているあらゆるものに関し、「クソッタレ」と叫びたくなってくる。

さらに、それだけでなく、1・2・7・8・10曲目のように、プログレやプログレッシブメタルにも通ずる知的且つ複雑で、前衛的且つ鬱な展開やエレクトリカにも通ずるアンビエントな展開を見せ付けているのも面白い。重さや速さ、暴力性だけを追求したバンドには決して出来ない芸当であろう。いったい彼らの音楽的ルーツはどこにあるのだろうか?


レベルの高い演奏、それによる屈強無比の轟音サウンド、Okajiのドラムによるスピリチュアルさだけでも恐ろし過ぎるほどに凄まじいのだが、Okajiのドラムと共に、このグループの凄さの象徴であり音楽性の核であり、そしてオリジナリティーの拠り所であり、猛者であるメンバーを牽引しているのが、紅一点ボーカルのANZAである。ANZAの存在があってこそ、このグループは「モンスター」と成りえるのである。


プロの舞台女優でもある彼女ならではの確かな歌唱技術と多彩極まりない表現力~魂を削っているかのような怒涛のシャウト、それと全く反するあまりに美しい高音歌唱とそれらの巧みな切り替え、さらには様々なコーラスワーク~などなどが、他のメンバーが放つ轟音重厚且つスピリチュアルな音像と徹底融合することにより、このグループの絶対的な特徴である究極・極上とも言うべき怒り・慟哭・悲哀・哀愁・躁鬱・狂気さ・暗黒美・耽美さや、決して侵すことの出来ない崇高さ・荘厳さ・美しさの表現が可能となるのだ。今業界を見渡しても、ここまで様々な人間感情、特に奥底に巣くう狂気や怒り・慟哭を完璧に表現しきれるボーカリストはいないだろう。歌唱からほとばしるエナジー、美しさ、迫力、そして何より「カリスマ性」に関し、タメを張れるのは絶頂期のCOCCOや鬼束ちひろくらいなものだろう。素晴らしい技術の持ち主ではあるが、もはや技術的に上手いとか、そういったことを超越した領域に彼女はいる。2・8曲目を筆頭に、その凄さゆえにその歌唱を聴くことに恐怖するが、それを上回る中毒性・求心力に満ち満ちている。


とまあ、ここまでは絶賛の嵐ではあるが・・・。実は大きな問題もある。歌メロやヘヴィネス創出のパターンに関し比較的同一系統の曲が多く、アルバム通しての構成に単調さがあることである。下手をすると「皆同じ」と思われかねないだろう。たぶん本人達もアルバム構成がどうのこうのとはさして考えてはおらず、情動・本能の赴くままに作品を作ったのではないだろうか。


だが、この荒削りとも言うべき「甘さ」が一方でこの時にしか出来ない勢いや迫力、瑞々しさをもたらしてもいるのも事実。今作以前の、インディーズ時代の作品にあるような未熟さがかなり薄れ、今作以降の作品の持つ成熟さの一端が垣間見えると言う点で今作は彼らの原点とも言うべきものであろう。それはもう点数などで表わせるものではない。


他の仕事と兼業でやっているアーティストや根本的に実力が足りないアーティストでは決して出せないであろう正真正銘の本物のヘヴィネスと狂気がここにはある。



<追記>

今作を聴いていると、既に脱退したドラマーOkajiのことを思い出さずにはいられない。彼のドラムは、ボーカルのANZAに次ぐHPPの音楽性とその魅力の核。既にレビュー済みで後任のドラマーが叩いている2ndも素晴らしいのだが、こちらを聴いてしまうと、演奏技術はともかくその音作りやリズム感に決定的な差を感じてならない。恐らく今年ぐらいには3rdアルバムを出してくれることと思うが、どこまでOkajiの抜けた穴を埋められるか・・・。
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2007/01/10 02:18|アルバムレビュートラックバック:0コメント:0

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