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映画評「007 カジノ・ロワイヤル」~いいのだか悪いのだか・・・

・評価:65点


過去4作でボンドを演じ、人気も高かった5代目ピアース・ブロスナンが降板し、6代目ボンドとなったダニエル・クレイグの記念すべき1作目。

ブロスナン降板直後は、ダニエルの地味でハンサムとは言いがたいルックスなどもあってか、公開前からアンチサイトが作られたり、「映画ボイコット運動」が生じたりと、かつてない程に盛り上がりを見せた今作。個人的に先代のブロスナンが結構好きだったこともあり、「何だよ、このおっさんは!!」との心境で今作を見たわけであるが・・・。


本文の前に管理人のこのシリーズに対する基本的な立ち位置明記しておく


1・原作シリーズは未読
2・007シリーズは(たぶん)全作見ている
3・初代のショーン・コネリーは別格扱い。彼以外だとピアース・ブロスナンが好き






<あらすじ>

2度の暗殺任務をこなし、晴れて「殺しのライセンス」である「00」(ダブルオー)の称号を与えられたMI6の諜報員、ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)。

その最初の任務で、世界中のテロリスト・マフィアから金を集め、テロリスト達が起こしたテロに便乗して株式市場で荒稼ぎをし、テロリストへと還元する「死の商人」、ル・シッフル(マッツ・ミケルセン)の存在を突き止め、シッフルが計画したマイアミ国際空港でのテロを阻止する。この計画の失敗により多大な損失をこうむり、彼に金を預けたテロリストから命を狙われかねない状況に追いやられたシッフルは、保身と損失の回復をモンテネグロで開催される高額のポーカー勝負で成そうとする。

この情報を事前に察知したMI6は、財務省から送り込まれた美貌の女性ヴェスパー・リンド(エヴァ・グリーン)の協力を得つつ、この組織の中でも一番のポーカーのやり手であるボンドを派遣し、シッフルの計画の阻止を図ろうとした・・・。

しかし・・・。



<感想など>

今作はこのシリーズの原作者イアン・フレミングが初めてボンドを登場させる、記念すべきボンド第一作目であるが、時間軸や細部設定に関し映画制作者は無視、ないしはあえて拘らなかったのか、時代設定はパソコンやケータイが当たり前のように存在する「現代」となっている。

しかし、この映画の特徴を端的に示すと、「原点回帰」と言うことが出来るだろう。ピアース・ブロスナンがボンド役に就任以降、映画的には面白くはあったのだが、派手なCGや爆破シーン、アクションの多様で荒唐無稽となっていき、他のアクション映画との差別化がなくなってきた。そのことに対する製作者達の反省があってか、序盤の追跡シーンと、中盤のカーチェイスシーンをのぞき、アクションシーンらしきものはなく、シンプルで派手さを抑えた構成となっている。それに代わり今作の主題であり、全面的に押し出されたのは、ボンドの人間性と彼のマンパワーである。つまりはボンド自身に焦点が当てられたというわけだ。そういった点においては、時間軸こそ大きく異なれど、初代ショーン・コネリー時代の作風に近いと言えるかもしれない。今作においては、原作第一作目であることから諜報員としての未熟さや女性に振り回される様や、正装に対する執着心のないボンドの姿及び、その彼が今作での任務を通し諜報員として成長していくという、今までの作品にはない彼の姿が描かれている。


今回のこのような「原点回帰」路線は、確かに正解だったと思うところもある。


さて、ここから先の話を書いていく前に、話を代え今作からボンド役を演じることになったダニエル・クレイグに対する感想を書く。


彼のマッチョさや、格闘や追跡シーンを見事にこなせる運動神経や体力は歴代のボンドを演じた俳優の中でもナンバー1だろう。また、初めて人を殺した場面での動揺ぶりや、しかし、任務を通じて徐々に残忍な諜報員へと成長していく様を上手く演じきれた演技力も中々のものだと思う。

ただ、今作が彼の第一作目で、さらに個人的にショーン・コネリーやピアース・ブロスナンの印象が強いこともあってか、現時点では彼を「ボンド役」として認識することは出来ていない。どちらかと言うと「007」とついてはいるけれども、全く別のシリーズとの印象が強い。まあ、今作が「007シリーズの第一作目」(今作からボンドの誕生年が1968年に変更された)とされているので、そういった意味では、私のような印象を受けるものの存在は、制作者の意図に適ったものであるのだろうが・・・。

彼がボンド役にあっているかどうかは別にして、彼が今作において評価に値する実力・魅力を見せたことは、確かだと思う。しかし、個人的には彼がボンド役を演じることにはまだ抵抗がある。ハンサムだと思えないからだろうか・・・。あと何作か彼が出演し、私がその作品を見ていけばその考えも変わるのだと思うが・・・。


このシリーズのお約束であるボンドガールについても述べておこう。ボンド役を代え、制作方針を一新したことはボンドガールにも少なからず影響を与えている。このシリーズにおいては、一部作を除き基本的に「プレイメイト」的セクシーなナイスバディーの持ち主や派手な美貌の持ち主がなっているが、今作では体こそ「ナイス」(彼女が以前に出演した「ドリーマズ」という作品はかなりエロエロで彼女も脱ぎまくっているようだが・・・。)ではあるが、知的で冷静沈着な印象を見せるエヴァ・グリーンが演じている。今作を見る際、殆ど事前情報を仕入れずに見たので、てっきり序盤に出てきた従来のボンドガールのイメージそのままのセクシーナイスバディー女性であるカテリーナ・ムリーノが今作のボンドガールかと思ってしまったぐらいに、エヴァの印象がボンドガールと結びつかなかった。

しかし、あくまで個人的印象に過ぎないが、歴代のボンドガールの中でも一番と言ってもいいくらいに圧倒的に美しいと思う。シリーズの中で唯一ボンドと対等なボンドガールであり、ボンドが本気で惚れた女性を演ずるにふさわしい。知的な雰囲気を漂わせつつも同時に男どもを魅了してやまない圧倒的な色香をも放っていく彼女にもう終始私はメロメロだった。最近日本人若手女優の充実振りもあり、どうにも数多出てくる外国人女優に全く興味がそそられなかったのだが・・・。久しぶりに好きになれそうな女優さんだ。
今作に関してはボンドガール選びにかなり難航したようだが、当初候補に挙がっていたと言われるシエナ・ミラーやジェシカ・アルバではなく、彼女になって完全に正解であったと思う。これで作中における濃いメイクの場面がもっと少なければ文字通りのパーフェクトであったのだが・・・(化粧を抑えているところの方がそうでないところよりも美しい)。


話を本論に戻そう。

ボンドガールは素晴らしく、ボンド役のがんばりもまずまずだと言える。しかし、そういった評価に対し映画そのものがどうだったかと言うと、これが結構微妙なのだ・・・。それが何かと言うと、制作者たちの今作における制作意図が伝わってくるものの、それが非常に中途半端なのである。

CGの乱発を抑えたシンプルな作りはいい。この方針には賛成だ。しかし、万人を映画にひきつけるに最もお手軽な手段を捨てたことに対する演出や脚本でのフォローがあまり上手くいっていない。もっと分かりやすく言うと、恐らくアクションシーンに変わって制作者が観客に見せたかったであろう人間ドラマの出来が宜しくない。

個人的にボンドの内面や、ボンドが唯一本気で恋した女性であるヴェスパーとの絡みをもっと描いて欲しかったのだが・・・。

まず酷いのが脚本。

カジノ勝負の際、各参加者が参加のために必要となる大金を預けている銀行口座の口座番号とその暗証番号を大会運営者に教えなくてはならない。最終的に勝負に勝ったものに(参加者から巻き上げた)金が運営者から送金されるシステムになっているからである。
ネタバレになるが、今作においては、口座番号はヴェスパー・パスワードはボンドが決めた。つまりは、この両名の口座から金を奪うには両名各々から情報を引き出さないといけないわけである。
まあ話の流れとしては、ボンドが勝負に勝ち、テロリスト側がその賞金を横取りしようとするわけであるが、にも関わらず明らかにおかしい点がある。

それは、作中において「ボンドを殺そうとした」及び「こんなことしたら明らかにボンドかヴェスパー、ないしは両方死んじゃうでしょ」としか思えない場面があったこと。


どんなにいきまいても口座番号とパスワードを両名から聞き出さない限りお金を盗むことが出来ないので、これは脚本上おかしいとしか言いようがない。


また演出も問題だ。特に気になったのが終盤。

従来のものは、最後にボンドとボンドガールが「よろしくやっている」場面で終わるのがお約束であった。しかし、今作では事件が解決し、よろしくやっている後に大きく話が動いていく。だが、話が動き出すまでの「よろしくやっている場面」があまりに長すぎて完全に間延びしてしまっている。まあエヴァ・グリーンの官能ショットを見れたのはいいのだが、今作の上映時間がほぼ2時間半ということを考えると、この場面をはじめ全体をもっと削りテンポのよい展開にするか、ヴェスパーとボンドの心理的な駆け引きや各々の心理描写に時間をかけるかのどちらかにした方が良かったように思う。


結局こういったことがあったがために、役者達のがんばりや制作者の意気込みに反し、結果としては、他のアクション映画に比べると「アクション面は地味」で、ストーリーや演出面に関しても「粗さ」や「掘り下げのなさ」が目立つ何とも中途半端なものになってしまった。この先もグレイクをボンド役として原点回帰の作風で作品を作り続けるのであれば、もう少し脚本・設定・演出面に気を配って欲しいと思う。
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2007/01/13 02:19|映画評トラックバック:0コメント:0

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