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CDレビュー~悲劇の遺作・・・

●Elis 「Griefshire」 評価:AA

ジャンル:ゴシックメタル メロディックメタル


amalogo111.jpg
(2007/1/16)


1. Tales From Heaven Or Hell
2. Die Stadt
3. Show Me The Way

4. Brother
5. Seit Dem Anbeginn Der Zeit
6. Remember The Promise
7. Phoenix From The Ashes

8. How Long
9. Innocent Hearts
10. Forgotten Love
11. The Burning
12. A New Decade

13. Heaven and Hell(ボーナストラック)



<問題点・注意点>

1・欲を言えば、「必殺の1曲」が欲しかったかな・・・






ドイツとスイスに囲まれた人口わずか3万人ほどの国(世界で6番目に小さい国らしい)、リヒテンシュタイン公国出身のゴシックメタルバンド、Elisの3rdアルバムであり日本デビュー作。
(この作品を聴かなければこの国のことは生涯知らずじまいだっただろう・・・。世界は広いね。)

ひいきにしているあるサイトで中々の評価であったことから、ためしに音源を捜し聴いてみたところとても良かったので、たまたま某店頭で中古で今作を見つけた際、勢いで購入してしまったのであるが・・・。

いや、これが実にええんデスわ。
(ゴシックメタルについては、歌バカ時代で書いたこちらの文を参照されたし。自分で言うのも何だが、よく書けていると思う)


音楽性に関しては、流石欧州出身のバンドらしく、音楽的背景にクラシック音楽や欧州の民族音楽からの影響がありありと感じられる荘厳・壮大・華麗・美麗・耽美・劇的とも言うべき、普遍的・王道的・伝統的ゴシックメタルが核となっている。
(演歌や長唄といった音楽に関し日本人が他国・他文化の人間より秀でているのと同様、欧州で培われてきた文化・伝統があればこそ成すことの出来る音楽であろう。この美しさや荘厳さは、およそ日本人に出せるものではない。)


しかし、メタル的な歪みや重み、鋭さ、重厚な演奏・サウンドと、ストリングス、果てはクラシック音楽並に管弦楽器を用いた荘厳で美しい演奏・サウンドとの対比など、伝統的ゴシックメタルの方法論を踏襲してはいるが、従来の同種グループに比べるといわゆる「キンキン」とした感やくどさ・気持ち悪さ、大仰さ、ナルシスト的に自ら作り上げた美の世界に酔っている感はさほどない。

エヴァネッセンスの成功以降世界的に普及したと言ってもいいモダンなラウド・ミクスチャー的ヘヴィーなギターリフや伝統的なメロディックメタル的ギターリフ&メロディアスな泣きのギターソロがビシバシきまり、同種他者よりも硬質感・疾走感・多様さがあり、そしてキャッチーでかなり聴きやすいのが、このように感じ取れる大きな理由であろう。伝統とモダン、そして他の音楽のおいしい所取りとでも言えばいいだろうか・・・。特に12曲目において前衛さやサイケ色すら見せているのは、伝統的な方法論を踏襲したゴシックバンドにはない大きな魅力だ。


というわけで、多様性がある反面一歩間違うと個性がないとか散漫とかと、面白みに欠ける音楽性になりかねないのだが、そこを非常に上手く纏め上げている手腕はお見事。全編に渡り隙のない高品質の楽曲でひしめいている。得てしてこの手のジャンルをやるアーティストの作品は、凄まじい名曲がある一方、聴かずに飛ばしてしまう曲も決して少なくないし、終盤失速するパターンも多いのだが、今作にはそういったことはない。作曲・編曲・演奏などなど、楽曲面に関する不満はこれといってない。その点だけでも極めて優れた作品であると言える。

秀逸な楽曲の存在もさることながら、今作で際立っているのは紅一点ボーカルのサビーネ・デュンサーの歌唱であろう。透明感溢れる上品で伸びやかな歌唱のみならず、メタル的な楽曲においてバックの演奏に負けない力強さ、バラードにおいてはエモーショナルな感情表現、官能的な雰囲気があるなど、その変幻自在ぶりは凄まじい。世界は広い、というか、これが欧州の底力か? 凄いボーカリストがいるものだ・・・。今作に収録されている楽曲が素晴らしいものとなったのには、彼女の歌唱によるところが大きいだろう。


しかし、これほどまでの作品・音楽性を見せてはいても、まだ音楽的に完成されている感がしないところが、何よりもこのグループの魅力ではないだろうか・・・。とは言え、その実力・魅力はかつてのフィメールゴシック四天王や、今のEPICAやLEAVES' EYESに匹敵するものがある。これからの彼らに待っているのは、無限の可能性と輝ける栄光の道であったはず・・・。


だが、ボーカルのサビーネ・デュンサーが今作のボーカルトラックの収録終了後の7月7日に脳出血により何と29歳の若さで逝去した・・・。ゴスクイーンになれうる資質・魅力があっただけに無念でならない。他のメンバーは、「きっと彼女も望んでいるはず」だと信じ、後任ボーカルを探し活動を継続する意向を表明したが、サビーネに匹敵するボーカリストを探すのはそう容易いことではないだろう。しかし、何とかメンバーには頑張っていただき、今後も今作のような素晴らしい音楽を生み出していただきたい。


ゴシック入門用に最適な一作。アマゾンで音源視聴できるので興味がおありの方は上記ジャケ画像をクリックしてください。

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2007/01/29 23:11|アルバムレビュートラックバック:0コメント:0

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