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映画評「ディパーテッド」~本家には遠く及ばないダメダメ作品

・評価:40点
(本家「インファナル・アフェア」を見ている人は50点以下。ディカプリオORマット・デイモンのファンで本家作品未鑑賞の方は60点程度。但し、下ネタがお嫌いな人はマイナス10~20点くらい)


先日、先週の公開作品と今週土曜日の公開作品の間という実に中途半端な日で、これといって見る作品がなかったので、今作を見に行ってきました。しかし、今後の公開作品のためにお金を温存すべきだったと後悔させられるダメダメな作品だった・・・。
ほんと、今のハリウッドってネタ枯れ感と面白みのなさしか感じないな~。




<あらすじ>(リメイク作であるのでざっと)

犯罪者の一族に生まれたビリー(レオナルド・ディカプリオ)は、自らの生い立ちと決別するため警察官を志し、優秀な成績で警察学校を卒業。しかし、優秀な成績もさることながら、皮肉にもその生い立ち及び、それが故に既に身内がいないこともあり、コステロ率いるマフィアへの潜入捜査を命じられる。

一方、コステロ(ジャック・ニコルソン)にかわいがられて育ったコリン(マット・デイモン)は、マフィアらしくない容姿と優れた頭とを生かし、内通者となるためコステロの指示で警察官になった。瞬く間に出世を果たし、コステロの組織壊滅作戦で重要な役割を担うまでになった。

警察エリートとしての道を確実に歩み、意中の精神科医と交際に漕ぎつけ、幸せを謳歌するマフィアの舎弟コリン。それに対して、過酷な潜入捜査で神経をすり減らし半薬中状態になった警察官ビリー・・・。

しかし、あることがきっかけで、警察・マフィアお互いが自らの組織の中に「ねずみ(スパイ)」が居ることに気づく。当然、それが誰であるかを共に潜入させたねずみを使って把握しようとする。両陣営の、そして両「ねずみ」同士の、命と命、知略と知略とをぶつけ合う壮絶な戦いが幕をあけた・・・。



<感想など>

既にご周知で且つ上記にもあるが、今作は、アンディー・ラウ、トニー・レオンという中国2大スターがW主演した香港映画史上に残る傑作、「インファナル・アフェア」のリメイク作品である。

まあ、監督も役者もアメリカ人がメインで、話の舞台も当然アメリカとなることから、ストーリーやキャラの設定などかなり多くの点が当然変更されている。

とはいえ、マフィアが警察に・警察がマフィアに潜入する&警察とマフィアの戦いという話の根幹、及び話の重要部分に精神科医の女性が絡んでくる点に変更はない。また、警察側の上司が屋上から突き落とされる場面や麻薬取引場面・屋上での会話場面をはじめ、本家の名場面もほぼそのまま盛り込まれている。

しかし、だ・・・。鈴木光司のホラー映画シリーズや周防監督の「Shall We Dance?」などなどハリウッドでリメイクされた作品がロクな出来にならなかったのと同様、今作もリメイク元の作品より遥かに劣るダメダメな仕上がりなった・・・(何故つまらなくなるのかについては、後述する)。本家の「インファナル・アフェア」を知らない人はいいのだが、知っている人にとっては、「本家と全く違う一作品」として見たほうがいい。が、それも、本家のおいしい所どりばかりしている場面や設定もあり不可能。逆に、本家を知っているが故に、様々な点において、「粗さ・つまらなさ・しょぼさ」を強く認識させられることだろう。何故今作はつまらないのだろうか・・・。


やはり、まずは舞台設定を観客が理解しにくいことがあろう。
本家では中国の黒社会と警察との戦いという設定及び、一般的にも知名度が高い中国黒社会の描写に関し、丁寧で分かりやすかった。それが故に、マフィアの残虐さや警察とマフィアの熾烈な戦いに恐怖や緊張感・面白さを味わうことが出来た。

しかし、リメイクの今作では、まずアイルランド系マフィアという設定が非常に分かりにくい。またマフィア組織の描写や警察との抗争の描写が至極いい加減で、総じて、映画を通じ登場人物やそれらが所属する組織がイマイチ何をやっているのか・何がしたいのかがわからず、こういった「やくざ・マフィア映画」に必須の独特の暗さや緊張感が全くない。

さらに、映像のつまらなさがこのことに輪をかけている。今作では本家と同様、意図的に長回しにした映像が多い。だが、本家ではそれと対照的にテンポの速い映像も盛り込まれ、それらの対比表現により映像美や緊張感を創出していた(竹野内豊、チェ・ジウ出演の「輪舞曲」でもそうだ)。が、今作ではただただ無駄に長回しした映像が多いだけで、タルさしか感じるものがない。ほんと、センスのない映像だ。


しかし、今まで述べてきた以上に今作をつまらなくしているのは、役者の魅力のなさである。

まずは警察・マフィア両陣営のボスを演じた役者が・・・。

本家では、組織の上に立つにふさわしい頭の良さ、統率力を持ちながらも、時に容赦のない残忍さや卓越した行動力、相手のボス・組織を徹底的に潰そうとする強い意志をも有すボスの役を役者が見事に演じていた。だが、今作ではそれが余りにも酷すぎる。

ジャック・ニコルソン演じるマフィアのボスは、存在感や残忍さはあれど、部下から慕われる人望は皆無で、性的な変態さや下種な感しか出せていない。
一方、本家とは違い2人に分けられた警察側の上官に関してはもっと酷い。一番トップの者はもう、どう見ても巨大・凶悪なマフィア組織壊滅を目指す組織を率いるトップには見えない「好々爺」で、もう一人の者は下ネタと罵詈雑言をほざき、部下を理不尽にいじめまくるだけの人格が破綻した単なる「バカ」でしかない。


で、肝心要の主役である2人に関しても・・・。全然魅力がない。

警察に潜入するマフィア役を演じたマット・デイモンは、「嘘でしょ」って思うほどに冴えない。優秀な成績で警察学校を卒業し、瞬く間に大出世を果たした人材にふさわしい風格や知的な雰囲気が皆無。終盤当然のことながら彼は追い詰められるのだが、虚勢を張りながらも危難を振り払おうとする強さも感じ取れない・・・。もうグタグタだ・・・。

マフィアに潜入する警官を演じたディカプリオも全然魅力がない。一応マフィアに潜入することでワルっぽい雰囲気を出しているものの、ルックスもあり、「警官・マフィア」どちらにしても中途半端。演技を通して、潜入捜査官が故に感じせられる孤独感や悲しみ、苦しさがあまり伝わってこないし・・・。悲壮感を漂わせたトニー・レオンとはえらい違いだ・・・。

もう両者とも世の中で数多くいるであろう単なる「コヤジ」だ。
(むこうでは破格のギャラをもらっているであろうこの両名であるが、彼らと年が近いオダギリジョー、谷原章介、山本耕史といった俳優の方がよほど実力も魅力もある。)


極めつけは、もうこれでもかと言わんばかりに、下品すぎる下ネタ会話が多すぎること。恐らく日本語翻訳ではかなり抑えられているのだろうが、それでもどぎつすぎる。日本人には到底理解出来ず嫌悪感しか感じるものがないと思う。もしこれがアメリカ人にとって普通であるとしたら、いったいこの国の人々の良識・常識はどうなっているのだろう?

また、すぐにベッドインという短絡的な恋愛描写にも疑問あり・・・。まさか、あれとあれが・・・(ネタバレになるので詳しくは書きません)。意味がわかりません!!


こういったマイナス要素とそれらすべての絡み合いが、尽く映画からマフィアと警察の抗争を描いた映画に必須の緊張感や面白みを奪ってしまったのである。


冒頭にも少し書いたが、今作のようにハリウッドがリメイクしたアジア作品が総じてつまらなくなるのには、その映画を生み出した文化的・社会的背景を無視し、強引にアメリカ文化・アメリカ社会の解釈をしてリメイクするからであろう。例に挙げた中国黒社会にしても日本のホラー映画にしても、その土台となる社会・文化はアメリカの歴史よりもずっと古いし・・・。ネタ切れを理由で安直に他国映画の名作をリメイクしても、アメリカのカウボーイ映画を日本人や中国人がやるが如く上手くいくはずがないのだ。ハリウッドやアメリカ人はそのことをもっと認識すべきであろう。



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2007/02/02 01:27|映画評トラックバック:0コメント:0

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