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映画評「幸福な食卓」~最近のティーンズ女優って・・・、凄いね~北乃きいに騙された1作

・評価:70点
(北乃きいのファンなら75~80点 あざとい展開が苦手であれば60点ぐらい)








<あらすじ>


中原家は元教師の父・弘(羽場裕一)、専業主夫の母・由里子(石田ゆり子)、神童と称えられる程優秀な兄・直(平岡裕太)、そして妹の佐和子(北乃きい)の4人家族。「お互いが何か“言いたいこと”を抱えたときは、必ず4人が顔を揃える毎朝の食卓の場で伝え合う」というルールがある以外はとりたてて語るべきことのない、ごくごく平凡な一家族であった。しかし・・・。


佐和子にとって中学校生活最後の年の始まりとなる始業式の朝、突如父親から「父さんは、今日で父さんを辞めようと思う」と、衝撃の宣言を受ける。

その衝撃の宣言は3年前に起こった父親の自殺未遂事件へと繋がる・・・。その日をきっかけに、優秀だった兄は大学進学をあっさりと諦め農業に打ち込み、母は家を出て一人暮らし・・・。母親を除く3人で毎朝の食卓を囲む、というルールは顕在で、一見家族は平穏を保ち何でもないように見えるが、確実に崩壊していた。それは、家族最年少である佐和子の心もまたそうであった・・・。

重く暗い気持ちで登校したそんな佐和子の前に転校生の大輔(勝地涼)が現れる。たまたまの偶然で彼が佐和子の隣の席となったことで2人の交流が始まる。そしていつしか佐和子にとっても大輔にとっても、お互いの存在が日に日に大きいものになっていく・・・。しかし・・・。



<感想など>

簡単に言ってしまえば、今作はある家族の崩壊と再生とを描いた作品である。この点に関しては、作年公開された園子温監督の作品「紀子の食卓」と同じ。「食卓」という言葉がタイトルについているだけでなく、「食卓を囲んで家族そろって食事をとる」という行為を家族や家族関係を象徴するものとして極めて重要に扱っている点や、家族で最も年下である末娘が家族再生に関し重要な役割を担っている点も同じだ。但し、「紀子の食卓」が殺人や暴力といった血なまぐさい事柄や「レンタル家族」の存在により「虚構が現実を侵食していく」様を通して主題を表現したのに対し、今作はヒロインと転校生との中学3年生初めから2年にわたるプラトニックな恋愛関係を通して表現しているのが、両作品の決定的な違いである。

で、序盤から中盤にかけては家族の問題・父親のことそっちのけでこの2人の恋模様中心に話が展開されていく・・・。これが・・・、実に恥ずかしい!!

彼女のために自分が嫌いな食べ物を無理して食べたり、一緒に学校に行くために親の車での送り迎え通学をやめ、学校から家の距離が物凄くあるにも関わらず自転車で通学したり、一緒の高校に行こうと決め、そのために同じ学習塾に通ったり神社で合格祈願したり、彼女が困っているのを助けるために裏工作したり、クリスマスのプレゼント交換の際より気分が盛り上がるためにその1週間前からお互い顔をあわせないようにしたり・・・

と、もう見ているこちらが恥ずかしさで悶絶しそうな数々のシチュエーションが連続コンボの如く繰り出される。先日見にいった「僕は妹に恋してる」と真逆の世界だ。今作で見られる行為の経験のあるなしに関わらず、「うっわぁ~、恥ずかしい!!」と思わず口に出してしまいつつ、二の腕や背中が無性に掻きたくなってくること請け合いだろう。

ただ、この辺のところは「現役の中高生」にとってはあまり楽しめないのではないだろうか。逆に、中高生の時を「過去の懐かしい思い出」と振り返ることの出来る年代にとっては、中盤までのピュア且つほのぼのとした作風や登場人物たちの軽妙で温かみのあるやり取りは相当「ツボ」にはまるのではと思う。



<突然ですが北乃きい論>

さて、ここで今作の主役である北乃きいについてあれこれ書いてく。

彼女は2005年「ミスマガジン」に史上最年少で選ばれた経歴の持ち主。ようは出始めはグラドルである。しかも演技経験は殆どなし。だが、オーディションで選出された&公開前から高い評価を受けていたのも納得の非常に素晴らしいパフォーマンスを全編に渡り見せてくれた。

何が良かったのかと聞かれると結構困るのだが、やはり、まずは美貌であろう。
とは言っても、四天王の長澤や沢尻のような超絶美少女というわけではない。スタイルもいいとは言えないだろう。しかし、JJやCancamモデルのような金と時間をかけたメイクやヘアースタイル、衣装で造られた美女とは相対する、紛れもない「素・天然の美少女」だ。それでいて親しみやすさを感じさせつつ、品の良さ、凛としたものや風格すら感じてしまう。もちろん、今の魅力ある若手女優同様笑顔も抜群に素晴らしい。笑うときに目元や口元に結構皺がよるのだが、それが何ともかわいらしい。

そして、当然であるが演技も素晴らしかった。何と言えばいいのだろうか・・・。とにかく彼女の演技はとても「しなやか」なのである。これだけの魅力ある美貌の持ち主ではあるのだが、何をしても目だちがちな、主張してしまいがちな宮あおいや蒼井優・長澤まさみ・沢尻エリカと違い、彼女のルックスや演技が作品において過剰に目立つことはない。他の出演者と齟齬をきたすこともない。しかし、だからといって印象に残らないというわけでは決してなく、見終わった後に確実に、それこそ「いつの間に」ってな感じで彼女の印象が心に刻まれているように思う。長澤や宮あおい、蒼井優の魅力・演技が豪腕のストレートパンチとするならば、北乃は破壊力にはやや欠けるが的確に急所を突き続け、最後までに確実に相手を悶絶せしめるボディーブローとでも言うべきか。妙な風格・品のあるルックスといい、抑制が効き作品に自然に溶け込んでいる演技といい、今年の春で高校生になる&映画出演2作目とは思えない。最近の若手女優どころか「少女女優」とも言うべき女優の演技の上手さ・魅力はほんと凄まじいものがあるが、彼女もこのことを裏付ける者であろう。そのポテンシャル・魅力は今人気を博している殆どの若手女優の中学・高校初頭時代を凌いでいる。それこそ今の彼女と同時期の宮あおいや蒼井優にも匹敵するのではないだろうか。過大評価しすぎなのかもしれないが、個人的に宮あおいや長澤まさみ、沢尻エリカにはない新たなタイプの魅力を彼女が見せてくれるように思えてならない。そう思えるくらいに今作での演技・魅力は素晴らしかった。

彼女の魅力あってこその今作だと私は思う。今年の「最優秀主演女優賞」の最有力候補が早くも登場した。



<本論続き>

散々述べてきた北乃きいだけでなく、相手の男役を演じた勝地涼のクサさ炸裂の演技、「僕は妹に恋をする」でのグタグタだった演技が嘘だったかのように「優秀ではあるが変人さもある人物直」を爽やかに演じきった平岡裕太の演技も良かった。演技が上手いとは言えないが、今作でかなり重要な役となる幸子を演じた「さくら」もなかなかいい味を出していたと思う。

しかし、これら役者の好演や序盤から中盤にかけての「恥ずかしい&ピュアでほのぼのとした雰囲気」に思わず騙されてしまうが、今作には結構深刻な問題が2つほどある。

1つは、話の発端且つ一連の騒動の中心である「父親の自殺未遂」と「父親廃業」の理由がしっかりと描かれずうやむやになっていること。見ているときにこれが分かった人は殆どいないのではないだろうか。よって、大半の人にとって「あんた何やっとんじゃい!!」との印象しかないのではと思う。

そしてもう一つは、話の重要すぎる部分なので書けないのだが、恐らく今作を見た人の殆どが感じるであろう某人物に関する「あの展開」だ。「またですか!!」としか言いようがない・・・。見ているときに「これだけはやめてくれ!!」と思っていたことが、まさかそのまんま生じてしまうとはね・・・。


後々考えてみると、この展開は確かに家族の再生のために必要だったということは分かったのだが・・・。それでも、これ以外の方法でやってほしかったと思う。あんまりだ・・・。


しかし、それでもまあ、その「問題箇所」の後における北乃の演技、特に某人物との会話とその後のラストシーンでのそれが凄まじく良かったこともあり、「ふざけるな」「金返せ」といった負の評価には全くならなかった。逆に言うと、北乃の魅力・実力で上手いこと払拭されていたからこそ、この評価になったと言うべきか。


映画的には大きな問題・突っ込みどころがあったが、今作は新人女優北乃きいの実力・魅力を十分すぎるほどに堪能できる作品であると間違いなく言い切れる。そのことだけでも今作の存在価値はかなりのものがあろう。何年か後から映画史・女優史を振り返る際、長澤まさみにとっての「ロボコン」、沢尻エリカにとっての「パッチギ」と同様、非常に重要な作品となるのではないだろうか。早く彼女が出演する他の映画が見たい!!

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2007/02/06 22:46|映画評トラックバック:0コメント:0

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