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映画評「Dear Friends」~北川景子・本仮屋ユイカの凄さが際立った予想外に良かった作品

・評価:75点
(あざとい展開が嫌い、北川景子が好きでないと60~65点くらい)


続きはまたです。原作者のYoshiを殆ど評価しておらず、好きでもないことから全く期待せずに今作を見に行ったのですが、素直に良い作品だと思います。先日レビューした「幸福な食卓」は北乃きいの実力・魅力が際立っていましたが、こちらは北川景子と本仮屋ユイカという2人の女優、特に北川景子の美貌とそれ以上の頑張りが際立っていましたね。ただただ頭が下がるだけです。

映画の内容・評価に関しては賛否両論多々あると思います。しかし、今作での演技で間違いなく北川景子は今の映画界・若手女優を代表するトップ女優になると思います。宮あおいや蒼井優でも今作での彼女を凌ぐのはそうそう簡単ではないでしょう。また、分量を割いて彼女のことを本文で書いていきますが、現時点で北乃きいを抑えて「最優秀主演女優賞」の最有力候補ですね。








<あらすじ>

仕事ばかりで家庭に全く関心のない父・幸三(大杉蓮)と過保護な母・加奈子(宮崎美子)の娘リナ(北川景子)。裕福であるが、この両親の存在ゆえに彼女の心は荒んでいた・・・。

彼女は誰もがうらやむ美貌を持ち、街やクラブで一目置かれる存在であった。だが、その育ちとルックスへの自信からか、「友達なんか必要ない。必要なときにだけ利用するもの」と、何もかもが自分が都合よく利用するために存在するとの傲慢な考えを持っていた。日々学校をサボり、夜な夜な取り巻きの連中と共に朝まで遊び倒す・・・。これが彼女の日常であった。

しかし、ある時から体調がすぐれない。最初は「遊び疲れ」「ひょっとしたら妊娠?」かと思っていたが、日に日に体調は悪くなる一方。そして、ついにクラブで踊っている最中に倒れてしまう。

検査入院することになったリナ。彼女が居る病室にたまたまこの病院に用事があったから来たというマキ(本仮屋ユイカ)が訪れる。しかし、小学生からずっと同じ学校の同級生だと言うマキの名前どころか存在自体をリナは全く覚えておらず、ただ冷たくあしらう。

すぐに退院できるだろうと気楽に思っていた彼女を待っていたのは、医師からの「ガン」の宣告であった・・・。

過酷な闘病生活が始まりを告げる・・・。抗がん剤の投与と闘病生活により、髪は抜け、体は痩せこけていく・・・。夜の街で一目置かれたクラブクイーンとしての魅力は完全になくなった。かつて鼻であしらい・利用してきただけの取り巻き連中から見放され・バカにされ、彼女のプライドは完膚なきまでに叩き潰された・・・。

誰からも見放されたとき、再び彼女の前に姿を現したのは、以前冷たくあしらったマキであった。マキの暖かい励ましにより闘病への意欲を見せ始めたリナ。だが、そんな彼女を待ち受けていたのはあまりに残酷すぎる「現実」であった・・・。



<感想など>


原作があの「泣かせや悲劇のお仕着せ」でしか話を作れない、最近のエンターテイメントや文壇界の悪しき風潮の代表的体現者であるYoshiということもあり、「今年、若手女優の代表格となるであろう北川景子を見る」以外にさして見る目的も意欲もなく今作を見たのであるが・・・。


率直に言って当初からの予想通り話の内容は酷い。個人的にエンターテイメントに身を置く者が安易に利用してはいけない・卑怯と思っている「子供・難病・障害・死」と、あまりにあざとすぎる要素が「●段活用」の如く盛り込まれている。まあ、隣国の映画のように「超常現象」がなかっただけまだマシだと言えるが、もうこういった「悲しくて当たり前」「辛くて当たり前」という要素をただ見せるだけの小説や映画しか作れないものは、正直に言って「才能がない」のだと思う。

ネタバレになりすぎるのでここでは書かないが、意表を突かれはしたが、ある一件が解決した後の終盤の展開はもう・・・。


あまりいいとは言えない「現実世界」の状況もあってか、こういった作品に依然強い支持があるのも厳然たる事実。安直に感動や懐古的な路線を求める現代人の幼稚な思考を象徴するような映画だ。政治や文化の質は国民の質を表わすと言うが、まさにその通りであろう。


しかし、ここまでの厳しい文面に反し、評価を水準以上にしたのは、主役を演じた北川・本仮屋両名の好演があったからだ。

特に北川は凄まじい。

夜の街を自信満々で闊歩する場面での彼女のルックス・スタイルの良さ、そして何より、その鋭く強い眼光がスクリーンを通し凄まじい魅力で迫ってくる。これほどまでにスクリーン映えする外見の持ち主は、今の所彼女と長澤まさみをおいて他にいないだろう。

だが、演技はそれ以上だ。序盤での傲慢ぶりは、ほんとにこういう性格の持ち主としか思えないくらいに板についていた。傍若無人そのものである主人公が重い病気にかかりそこでの闘病生活やそれを通しての人とのふれあいにより、徐々にではあるが更正していく様を見事に演じ切れていていたと言える。

しかも、闘病生活の演技のためにきっちりと体を作ってきているのも大したものだ。もちろんメイクや光線の当て方などの助けもあったのだろうが、抗がん剤投与が始まった場面からの彼女は明らかに痩せており、頬もこけていた。自分も何度も減量をしたことがあるのだが、元々全く無駄な肉のないモデル体型である彼女がここまで体を絞り込むのはかなり大変だったと思う。

だが、これら以上に凄まじかったのは、女性にとってあまりに残酷すぎる現実を突きつけられる場面での彼女の演技だ。

特にその一つであるラブホテルでの場面~「かつてからずっと自分に惚れまくっていた男に見放される」場面での演技の、あまりの迫力や凄みにはただただ圧倒された。以前から彼女のことを高く評価していたが、ここまで気持ちや力の入った演技を見せてくれるとは全く思っていなかった。この場面での演技は恐らく今年の邦画を代表する名シーンであると思う。とにかく、彼女の人間的強さ、意志の強さがひしひしと伝わってきた。この強さは同世代の他の若手女優にはない彼女ならではの強さであろう。本人も各所で語っているが、小学生のときに生じた阪神大震災によって同級生の半分を失い、「生」に対する想い・こだわりを持ったことが今の彼女の魅力を生み出したのだと思う。以前の女優評の所でも書いたが、彼女の存在・演技は清純路線に傾倒しがちな女優像に一石を投じるものであろう。一方で真面目な役やいわゆる「ヒロイン」的役もこなせる北川は、個人的にタイプが被っている沢尻エリカをトップの地位から引き摺り下ろすと思っている。


さて、もう一方の主役を演じた本仮屋であるが、彼女の演技も非常に良かった。北川の演技を「動」「野性的」とするなら彼女のそれは「静」「理知的」と言うべきか・・・。今まで出演した作品の中でも一番の「美少女っぷり」を見せ付けたと思う。。


この2人の演技・魅力が「泣かせのお仕着せ」である今作のダメさを大いに払拭したように思う。

但し、両名の演技・魅力に関係なく、自殺しようとするリナをマキが説得する場面は最悪だった。明らかに「ヤリ過ぎ」。それまでに両名の演技により培われた感動が一気に霧散してしまい、ドン引きしてしまった・・・。


それ以前にそもそも、彼女の登場や何故彼女がリナを甲斐甲斐しく看病する理由がどうにも強引さが否めず・・・。少なくとも小学生の時には友達を大切にしていたリナが何故ああいう性格なったのかも含め、もう少し人間描写をしっかりとしてほしかった・・・。先日評を書いた「幸福な食卓」もそうだが、最近の邦画は出演している若手女優の演技・魅力に助けられ過ぎている凡作・駄作が多すぎる。いくらブームとは言え、出ている俳優の実力・魅力・人気に頼った安直な映画作りをしていると、駄作を乱発して自滅した韓流ブームと同じ道をたどるように思えてならない。「僕は妹に恋してる」「幸福な食卓」、そして今作と今年公開となった3作を見る限り、その兆しが出てきている・・・。映画制作者の良心と奮起に期待したい。


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2007/02/10 02:28|映画評トラックバック:0コメント:0

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