バツ丸のエンタメ問答

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映画評「バブルへGO!!」~嗚呼!!時の流れは・・・(泣

・評価:75点
(但し、バブル経済に関する基本的な知識がない人、バブル時代を実体験していない人やその時代のことを記憶していないぐらいに若い人は60点くらい)





<あらすじ>

景気が回復基調にあると言われている2007年の日本の経済状況。しかし、バブル崩壊以降にとられた景気対策によって膨らみに膨らんだ国の借金は800兆円に達していた・・・。このまま行けば2年以内に日本経済は確実に崩壊。それに伴い失業者の増加や治安の悪化など先の日本を待ち受けているのは最悪のシナリオだけであった・・・。

この悲惨な状況を打破するために財務官僚である下川路(阿部寛)は、ドラム式洗濯機型のタイムマシンを発明した真理子(薬師丸ひろ子)を、バブル崩壊の元凶となった大蔵省通達が発せられた1990年に送り込み、その通達そのものを止める、という一大プロジェクトを極秘裏に進めていた。しかし、タイムスリップ後真理子の消息は途絶えてしまった・・・。


一方、そういった真理子の状況を全く知らない彼女の娘の真弓(広末涼子)は、元カレが作った200万円の返済に追われ、日々取り立て屋の田島(劇団ひとり)に付きまとわれる生活を送っていた。この状況に追い討ちをかける母の訃報・・・。葬儀後一人落ち込む真弓の前に下川路が現れ、実は母親が生きており今は1990年の東京で行方不明になっていることを告げられる。最初はそんな話全く信じていなかった真弓であるが、研究所に連れられ下川路らの話を聞くにつれ話が本当であることを理解する。だが、彼らは今度は真弓を1990年の東京に送り込もうと画策する。最初は拒んでいた真弓だが、母親を助けるため、さらには日本経済を救うことで借金がなくなるとの下川路の言葉に心動かされ、タイムマシンに乗ることを決めた。半信半疑で洗濯機に入りこみ、されるがままに洗濯させられた彼女を待ちうけていたのは、バブルに浮かれる1990年3月の東京の街並みであった・・・。もちろん、当時5歳の女の子であった真弓が覚えているはずもない世界であった。彼女は無事母親を救い出し、日本経済を救うことが出来るのか!!



<感想など>

今作を作ったのは、「私をスキーに連れてって」「彼女が水着に着替えたら」などなど、バブル期に邦画史を代表する傑作ラブコメディー映画を作り、その度に社会現象を生み出してきたホイチョイ・プロダクションズ。前作「メッセンジャー」以来8年ぶりの新作となるが、その面白さは顕在で流石と言うべきものがあった。

やはり一番の見所は、現在の日本ととわずか17年前の日本とのあまりの違い振りを浮き立たせたギャグの数々であろう。

六本木の街を彩る「クラブ」ならぬ「ディスコ」では、極太眉毛にソバージュORワンレンの女性が体のラインを強調したボディコンファッションとハイヒール~いわゆるジュリアナファッション~で身を包み、扇子片手にパンツが見えるのも気にせずに踊りまくっていた。今の標準的なファッションをしている真弓は、彼女らの眉毛の太さや露出ファッションのダサさに唖然とし「眉毛太!!」と思わず口走ってしまう。しかし、それはこの時代の女性にとっての彼女のファッションも同様だ。当時ありえなかったキャミソールを着、ローライズのジーンズをはいてへそが見えている彼女に「ねえ、ジーパンずり落ちてへそが見えているよ。風邪引くよ」と真弓に対し平然とのたまう・・・。この辺のジェネレーションギャップを生かした登場人物同士のやり取りはもう笑えに笑える。

学生であるにも関わらず、何万円もの料金を払って参加する船上パーティーが盛んに開かれたのもこの時代。あのC+Cミュージックファクトリーの超名曲、「エヴリバディ・ダンス・ナウ!」に乗って、真弓が当時のディスコダンスではなく、今流行の「レゲエダンス」を踊るところもまた同様だ。


そして、今の常識がこの時代では全く通用しない様をコレでもかと見せ付けているのも面白い。Jリーグもなく、当然世間一般には「携帯電話」や「インターネット」は普及していなかった。

今の刑事ドラマや各種映画で散々見られるように、犯人なり不審人物が何かしらの行動をとり、それを追跡するときに、今はそれを追う側の人間同志が携帯電話か携帯メールで「奴が動き出した。すぐに●●に出て来い!!」と連絡を入れるだけで事足りる。集合に関しても、時間や集合場所を詳細に言う必要もなく、目的地に着いてから再び連絡を取る、という方法で何の問題もない。しかし、そうでないこの時代、自宅の電話が鳴っていることに気づく状況にないと、完全に連絡がつかない。今作において広末演じる役がしでかした、「集合時間や場所を詳細に言わないまま目的地に行って」も、お互い会えないままだ。今の時代から見れば甚だ不便であるが、当時ではこれがごくごく当たり前のことであった。携帯電話が当たり前のように普及することはおろか、ましてやそれで写真や動画を撮れたり音声を録音できたり音楽を聴いたり、などとは当時では想像の範囲外で、SFとしか言いようのないことであったのである・・・。


それにしても当時は今にして思えばほんと、とんでもない時代であった。サラリーマンは万札を見せびらかしてタクシーを奪い合い、金持ちや会社はゴッホやピカソの名画を50億・100億円で買い、果てはロックフェラービルをはじめ外国の有名ビルを買い、フェラーリやポルシェを何台も所有していた。学生は就職試験の帰りに「昼食代」「タクシー代」ということで会社から5千円・1万円を貰え、そういった若い連中(カップル)にとってのクリスマスイブの夜の定番と言えば、田中康夫の代表作「なんとなく、クリスタル」宜しくとも言うべき、「絶景の夜景が見えるホテルのスウィートルームで高級食・高級ワインに囲まれながらの一泊」であった・・・。こんな時代は2度とこないだろう。人間にとって10代の若さが一時のものでしかないように・・・。


しかし、その後日本経済は崩壊し、それを払拭するためにとられた政策の数々が、今の格差社会の要因の一端を担っているとは・・・。当時には誰も予測できなかったことであろう。


と、話が意味不明に長くなってしまい恐縮だが、とにかく今とバブル時期との文化的・社会的差異を理解できる世代の人~少なくとも当時10歳以上であった今30歳前後から40代の人~でないとあまり楽しむことの出来ない映画であると思う。例えばおそらくCGで再現したであろう六本木の街並がカット割りの形で挿入されたり、当時の流行歌が流されたりする場面が多々ある。上記年代にある人は、そのカットや音楽の一つ一つが何を意味しているのかが即座に分かり、当時を懐かしんだり今の社会・文化との違いに様々な思いをはせたりすることだろうが、そうでない若い人にとっては無意味・不可解なものでしかないだろう。はっきり言って、見る対象が完全に限定されている作品である。その対象になっている人にとっては、今作が「はずし作」になることはほぼないように思われる。その点では実に素晴らしい出来であった。


演じている役者に関しても、阿部ちゃんは言わずもがな、演技はそれほど上手いとは言えないが、今年で御年27歳且つ1児の母とは思えない、まるで女子学生としか思えない程のかわいらしさを見せ付けた広末も非常に良かった。奇行やスキャンダルで世間を賑わせ続けている広末ではあるが、かつてには今の長澤や沢尻も全く相手にならないくらいの人気を博したのも納得の魅力である。変な恋愛ドラマに出るより今作のようなコメディー作品に出るほうが彼女には似合っていると思う。

脇役を演じた吹石一恵も伊藤裕子も抜群のスタイルとそのコミカルなキャラクター性で映画を盛り上げる。当時のファッション・髪型がかなり似合っていた。美人は何をしても美人というわけか・・・。


とまあ、イロイロ書いてきたわけだが、時代や文化の変化を上手く生かしたつくりは非常に良く、文句なしに楽しめたのだが、個人的にもう少しストーリー面~大蔵省通達を食い止める過程のそれ~がしっかりしていたらもっとよかったと思う。後、マトリックスや007からの影響がモロに出ている終盤のアクションシーンの数々はチトやりすぎであった・・・。


上記対象年齢の人にはお勧めの映画。お暇な時にでもご覧下さい。



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2007/02/13 23:17|映画評トラックバック:0コメント:2

コメント
バブル。
バツ丸さん、こんばんは。
バブル懐かしいですねぇ。尤も私はその恩恵を全くといっていいほど受けていませんでしたが。
当時私は貧乏暇なし大学院生で、六本木にほど近い港区は白金台という所に住んでいました。研究室も近くにあって普段の食事は生協オンリー。
ある時、偶には六本木で飲みましょうという話になり、ラボから六本木まで歩いて行きました。しかし門前払い・・・。Tシャツ、ジーンズにサンダル履きという服装がまずかったのでした。当時はそういうお店が多々存在していたようです。タクシーに乗車拒否食らったことも多々ありました。
20代をバブル期に東京で過ごしたというのに何らいい思いできませんでしたねぇ。今も昔もそれは変わらず、東京を楽しむにはお金が必要です。
就職にあたっては「公務員になる奴はアホ」という風潮の中、その公務員になりました。今はその公務員が「給料高すぎ」と叩かれる時代に。隔世の感がありますね(私自身は公務員辞めましたが)。
いや、取り留めなくなりましたが、確かにもうあんな時代は来ないでしょうね。私のような輩が見てもこの映画は楽しめるのでしょうか?それでは失礼致します。
まさかり。 #ZbMQrv3k|2007/02/14(水) 22:53 [ 編集 ]

どうなんでしょうか
>まさかり。さんへ

こんばんは。私も恩恵を受けたことはないですね。それを受けるだけの年齢ではなかったですし。

この時代、そのようなラフな服装ではだめでしょうね。少なくともカッターシャツにブレザーは着ていないと・・・。

タクシーの乗車拒否は当たり前でしたね。今では考えられませんけど。

今の六本木も楽しむのには金がかかるでしょうね。景色こそ変わりましたが本質的なことは変わっていないのかもしれません。

当時公務員は・・・。なるやつはアホといわれていましたね~。当時は圧倒的に民間の方が給料良かったし・・・。公務員辞められたのには驚きです。

で、映画ですけど、何だか昔のアルバムを見ているような作品ですね。作品の内容はそれほどお勧めとはいえないのですけど、たまには懐かしさに浸るのもいいかと・・・。楽しめるかどうかはちょっと疑問がありますが・・・。
バツ丸 #-|2007/02/17(土) 23:20 [ 編集 ]

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