バツ丸のエンタメ問答

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CDレビュー~こ、これが欧州重鎮の実力か・・・

●WITHIN TEMPTATION「THE HEART OF EVERYHING」 評価:AA

ジャンル:ゴシックメタル シンフォニックメタル プログレッシブロック


amalogo111.jpg
(2007/4/11)


1. Howling
2. What Have You Done

3. Frozen
4. Our Solemn Hour
5. Heart of Everything
6. Hand of Sorrow
7. Cross
8. Final Destination

9. All I Need
10. Truth Beneath the Rose
11. Forgiven

12. What Have You Done [Rock Mix]
13.Angels (Live)
14.See Who I am (Live)


<問題点・注意点>

特になし





人口は東京都と愛知県をあわせた程度で、国土面積は九州より大きいくらいの国オランダ。

しかし、ゴッホやレンブラントといった画家、ファン・バステンやクライフ、フリットといったサッカー選手、ピーター・アーツ、アーネスト・ホースト、セーム・シュルトといった格闘家と、数多くの分野において頂点を極めた人材を多々輩出している様は、売春・大麻容認の国家政策と同様非常に面白いものがある。

音楽に関しても例外ではなく、ことゴシックメタルに関しては、ザ・ギャザリング、アフター・フォーエヴァー、エピカ、そして今回取り上げるウィズイン・テンプテーションと、業界を牽引し続けている重鎮アーティストを輩出している。

しかし、こういったことはさておき、かつてウィズインテンプテーションやギャザリング、シアター・オヴ・トラジディー、ザ・サード・アンド・ザ・モータルといったグループなど中心に1997年あたりに日本でも少し注目されたゴシックメタル。だが、各々の代表的アーティストはこの時代に日本国内デビュー盤を出したきり、国内盤リリースが途絶える状況になった。宇多田の登場などで日本の音楽シーンが活況を呈したこともあろうが、結果として日本にゴシックメタルは根付かなかったのである。

だが、その状況に劇的な変化が訪れる。2003年にデビューし、世界的な成功を遂げたエヴァネッセンスがゴシックメタルからの影響を感じさせる音楽性を見せたこともあり、一躍このジャンルに光があたり、再びゴシックメタルブームが欧州を中心に駆け巡ることとなった。日本においても、上記有力アーティストのみならず、エヴァネッセンスの成功を受けて多々登場した若手フィメールボーカルゴシックバンドの作品の国内盤が多々リリースされるようになった。ラクーナ・コイルに代表されるように、欧州バンドのアメリカ進出も着実に増え、ある程度の成果も挙げ、今やフィメールゴシックメタル・シンフォニックメタルの人気は世界的な潮流になっているとすら言えるだろう。

ただ、こういった状況ではあるが、上記97年あたりのブームを築いた主軸バンドは、音楽性の露骨な変化や活動に大きな支障を及ぼすメンバー交代や内紛もあり、あまた出てくる後続の若手ほどには活躍できていない・注目されていないのが現状だ。

しかし、その中において伝統的なゴシックメタル路線を堅持し、安定した活動をし続け、母国オランダを筆頭に欧州各国でヒットを飛ばし、各音楽賞受賞など確固たる成功をおさめるなど、今やナイトウィッシュと並ぶこのジャンルの看板的存在になっているこのグループはやはり別格であった。2005年に3作目「The Silent Force」で再び日本国内盤リリースにこぎつけ、活動に勢いをつけたこのグループが約3年ぶりに世界に送り出した4作目である今作は、エヴァネッセンスの成功以降にあまた登場した後続や若手に対する、彼らのここ10年常に第一線でシーンを率いてきた誇りと自信、圧倒的な風格と実力、そして意地を強く感じさせる傑作だ。前作が非常に良かったが故にファンが抱くであろう今作の出来に対する不安を木っ端微塵に吹き飛ばした。

その象徴であるのが1~3曲目だ。

前作も非常に素晴らしい作品であったが、どちらかと言うとゴシックメタルの大きな特徴である装飾華麗さや耽美的でゆったりとしたメロディーが全面的に出た荘厳且つ暗い作品で、聴き手によってはたるさや物足りなさを感じさせる温床になっていたと言える。

しかし、今作においては、クワイヤやコーラス、シンセ装飾を介したゴシックならではのこういった要素を過剰さの一歩手前且つ高レベルで維持しつつ、メタルやミクスチャー的なアグレッシブさや硬質さ、力強さをかなり強め、さらには緩急自在のドラマティックで複雑な展開美・構築美をも時折見せている。

分かりやすく言えば、伝統的な欧州ゴシックメタルを土台としつつも、エヴァネッセンス寄りの作風になったという感じか。もっと分かりやすく言えば「サラ・ブライトマンmeetsエヴァネッセンス」。ギターがザクザク入り、硬質且つ強靭な楽曲である1曲目や、久しぶりに男性ボーカルを並列させた2曲目はそれを端的に示す楽曲だ。

また、歌メロに関しても、荘厳さや哀愁を維持しながら適度にキャッチーさも増している。どの曲を聴いても必ず「盛り上がりどころ」「落としどころ」が存在するそのメロディー構成は、かつて以上の輝きと聴き易さを見せ付ける。

欧州ゴシックメタルの代表格たる彼らがアメリカ進出を意識していることを雄弁に示していよう。


ただ、そうは言っても、単にアメリカ市場に迎合した「らしくない」楽曲ばかりを送り出す愚は犯してはいない。こういった傾向を見せる2曲目までで聴き手を作品世界に引き込み終えた後に、3曲目からはこのグループならではの、王道・基本に忠実の演奏・編曲・歌唱・歌メロ・コーラスワーク及びそれらが生み出す世界観や荘厳さすべてに関し最高レベルのゴシックメタル曲で畳み掛けていく。何もかもが高水準でしっかりしているが故に、全く付け入る隙を与えない。先ほど「エヴァネッセンス寄り云々」と書いたが、その完成度や美しさ、凄みに関し、エヴァネッセンスを遥かに凌駕している。業界を席巻しているトレンドに対する、伝統と誇り有す先人からのあまりに凄まじい回答である・・・。


それにしても今作におけるシャロン・アデルの歌唱は凄い。7オクターブ・9オクターブとも言われるその驚異的音域と抜群の声量と表現力とを生かした歌唱・コーラスは、歌唱力に秀でたフィメールボーカルが多いゴシックメタル界においても何歩もぬきんでている。それは、楽曲と同様、何ら奇をてらわず、当たり前のことを他の追随を許さないレベルでやっているからこそ、であろう。彼女及びこのグループの強さはここにあると言っても過言ではない。1stアルバムでの頼りない歌唱を見せていた時とはもはや完全に別人。活動10年をして、さらにその表現やスケールに関し進化・成長している様に背筋がゾクゾクしてくる。

彼女の歌唱に対し、「ナイチンゲールの喉」「アフロディーテ」と称えられる所以が今作での歌唱を聴けば明確に理解できることだろう。


今までの彼らは、どちらかと言うとゴシックメタルファンやメタルファン、シンフォニックメタルファンのための作風であったが、今作に関しては、より幅広い層、それこそロックやポップスファンにも訴えかける魅力があると思う。女性ボーカル好きでゴシックメタルとは何ぞや?と思っている人に是非とも聴いて頂きたい。エヴァネッセンスやFLYLEAFが好きであるのなら間違いなくお勧めだ。

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2007/04/11 02:10|アルバムレビュートラックバック:0コメント:3

コメント
最近…
このバンド、最近偶然知って微妙に興味があるんですよ。何か紹介文が凄い風に書いてあったので^^;

バツ丸さんのレビュー、楽しみにしています!
サバス #-|2007/04/11(水) 02:54 [ 編集 ]

期待大ですねb
バツ丸さん、こんばんは。
新作が出てるとは知らなかったので、情報ありがとうございます^^
前作The Silent Forceでは、曲の荘厳さとそれに負けないシャロンさんの歌唱がスゴイと感じていたのですが、そこからさらにアグレッシブになっているのですね!これは買わねば><
Mizu #2Kmidmv2|2007/04/13(金) 01:03 [ 編集 ]

いいですよ~
>サバスさんへ

紹介文は確かに凄いですね。私のレビュー文面も同様に凄いことになっておりますが。

お勧めです。



>Mizuさんへ

こんばんは。この前の水曜日に出ましたね。

前作も素晴らしかったのですが、今作はそれよりも上だと思います。

よりアグレッシブで強靭で、それでいて美しさに溢れるつくりになっております。是非買ってください!!
バツ丸 #-|2007/04/13(金) 01:38 [ 編集 ]

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