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映画評「プロジェクトBB」~面白かったけど言いたいことも結構ある

・評価:80点


数々の話題作が封切られていることもあってか、既に公開されていることに全く気づかなかったジャッキーの最新作。

既にアクション俳優としては峠を過ぎていることもあるので、さして期待もせずに今作を見に行ったのですが、結構面白かったですね~。

ただ、面白かったが故に、物心ついたときから彼のファンである私としては、どうしても言いたいことがあるのですよね~。悲しいけど・・・。





<あらすじ>

サンダル(ジャッキー・チェン)、フリーパス(ルイス・クー)、大家(マイケル・ホイ)の3人は、「盗みはすれど非道はせず」をモットーにチームを組んで日々泥棒稼業にいそしんでいた。


そんなある日、大病院でいつものように泥棒をしていた際、病院が突如騒然とする。ある男が生まれたばかりの赤ちゃんを誘拐し、その命を盾に赤ちゃんの母親でありかつての交際相手でもあった女性に復縁を迫る事件が起こったのである。事件は、その場に居合わせた警備員やサンダルたちの行動により赤ちゃんを無事救出するも犯人の男性は転落死という幕引きとなった・・・。


腕がよく、かなりの稼ぎがあるにも関わらずサンダルはギャンブル中毒で稼いだ金をすぐに賭け事に使い、フリーパスは既婚者であるにも関わらず、金持ちの女をつかまえようと金持ちのフリをして日々高価なプレゼント攻勢をしお金を湯水のように使い、大家は地道に金をためてはいるが妻が情緒不安定・・・。と各々問題を抱えながら生活を送っていた。

各々私生活に相当な問題を抱えているが故に、日々泥棒をして金を盗み、その金で憂さを晴らすかのような振る舞いをすることが、半ば生きがいになっていたのである。

しかし、その後早急に大金が必要となる深刻な事態が各々に降りかかる。一気に追い詰められていく彼ら・・・。考えた末に、今まで守り続けてきたモットーを破る危険な仕事~以前病院で救出した赤ちゃんの誘拐に手を出すことにした。実はこの赤ちゃん、香港屈指の大富豪の子供であったのだ。

当初の予想よりも遥かに簡単に赤ちゃんを誘拐でき、後は依頼主に赤ちゃんを引き渡すだけかと思われた。しかし、ここで予想だにしなかった問題が生じ、サンダルとフリーパスの2人はしばらくの間赤ちゃんの面倒を見ることになったのである。育児など全くしたことのない彼らにとって、休まることのない悪戦苦闘の日々が続く。だが、それに少しずつなれ、赤ちゃんとの交流を深めていくにつれ、両者の心に今までに味わったことのない気持ち・充実感が芽生え始めた・・・。

しかし、一向に赤ちゃんを引き渡さない彼らにしびれを切らした依頼主は、ついに力づくで赤ちゃんを奪おうと、ヤバ筋の部下らを彼らに差し向けた・・・。



<感想など>


悪人ではないが、荒んでいてロクな生活を送っていない面々が、突然やらざるを得なくなった「赤ちゃん」の育児とそれにおけるふれあいを通し、自分が抱えている問題に正面から向き合い、自分が生きている意味を考え、少しずつまっとうな人間になっていくという、ハートウォーミングな作品に仕上がっている。

育児の「いの字」も知らない男がそれを通して成長していくという話は、特に珍しくもないが、王道に忠実なストーリーや育児に悪戦苦闘するところの描写やそこでの役者の演技、様々な「お笑い」の仕掛けが非常に面白く、とにかく笑える。この面白さが、後半でのシリアスな展開を盛り上げるのに絶大な効果を与えている。


しかし、話や役者の演技の良さもさることながら、今作を魅力あるものにしているのは、既に今作の感想・評価などを書いている各所のサイト・ブログでかなり書かれているが、ある意味今作の真の主役とも言うべき「赤ちゃん」のかわいさに尽きる。恐らく数多くの赤ちゃんの中から厳選されたのだろうが、もう「反則」と言いたくなる位にかわいい。相当なひねくれ者でも、この赤ちゃんの笑顔と泣き顔には胸を打たれるものがあろう。

この赤ちゃんは、もちろん赤ちゃんが出来る数少ない行動である「笑う・泣く・寝る・排泄」しか作中でやっていないのだが、自分におきている状況を全く理解しておらずに、こういったことをただしている赤ちゃんに対し、これら動作やその身柄を巡っていい年した大人達が必死になってあれこれする様は、わかってはいても面白い。壮絶なカーチェイスシーンは特にこれらの対比描写が秀逸で、大いに楽しませてもらった。
(こんなことが現実に起こったら泣くか発狂するしかないが・・・。映画だから可能なことだね)


今回ジャッキー演じる役を追う刑事役として久しぶりにジャッキーと共演したユン・ピョウ、相棒を演じた若手ルイス・クー、そして、ある一定以上の年の人では決して忘れることが出来ないであろう『Mr.Boo!』シリーズ主演のマイケル・ホイの演技も非常に良く、涙を誘う。しかし、ルイス以外の3人、ほんと年を取ったよな。自分の年を考えれば当然だけど・・・。

一人を除いて親父ばかりが画面を席巻する中、ジャッキー映画のポイントの一つである共演している女優さんの美貌に関しても、全く問題がない。看護士メロディを演じたカオ・ユェンユェン、フリーパスの妻役を演じたシャーリーン・チョイ共にとても美人。作中で「コスプレショー?」と突っ込みたくなるくらいにいろんな衣装で目を楽しませてくれる。問答無用の中国美人だ。相変わらずジャッキーの個人的女性の趣味を如何なく炸裂させたというわけか・・・。


まあ、ジャッキーの人気を決定付けた今までの作品とは違い、今作はあくまでストーリーや登場人物の感情描写がメインの作品であるので、全体的には今までの作品以上にアクションの比率は少ない。換気扇の排気口に飛び移ってビルを降りてくるシーンや、毎度の御なじみ様々な道具やシチュエーションを上手くいかしての軽快なアクションは依然顕在で、終盤には見ているだけで怖くなってくるある場所でのアクションもあるにはあるのだが、アクション面のみに期待している人は、恐らく満足できないだろう。


ジャッキーの問題に関しては最後に改めてまとめて書くが、特にアクション面に関し、ジャッキー映画の醍醐味・象徴でもあった「凄腕のラスボスとの死闘」がないのが辛い。前作でもそうだが、せっかく「どっからどう見ても強そう」にしか見えず、実際物凄い技量を見せ付ける役者を登場させているのに、酷く中途半端な形で戦いが強制的に打ち切られてしまうのは何ゆえ?

映画としての完成度、ストーリーや演出の面白みは増しているが、やはりそのためにアクション面で失ったものは決して少なくないように思う。それは、ジャッキー・チェンそのものの存在意義が問われるところでもあるのだが・・・。

先に、核心部分を書く。それは、「ジャッキーはもう引退したほうがいい」、そして「後進を育てろ」である。


今作におけるジャッキーの演技は確かに良い。ストーリー重視のここ数作において、アクション抜きでもかなり魅せる俳優に成長したと思う。ただ、それは、アクション俳優とは言え、30年以上に渡る経験があるからであろう。

しかし、そういった演技面での良さも、彼自身の実年齢が帳消しにしてしまう。前作では「結婚を間近に控えたやり手警官」、今作では「博打好きがたたって老齢の父親から勘当された青年」を演じているが、今年で54歳になる彼が演じるには無理がありすぎる。彼が演じた役の父親役を演じても何らおかしくはない。それだけでなく、若い美人女優が演じる役とのロマンスらしきものも作中で匂わせてはいるが、それに全く説得力がなく白々し過ぎる。今作がそれなりに面白く、良く出来ているからこそ、このことが露骨な穴としてより目立ってしまうのである。


アクション面に関しても厳しい。

もちろん、今でも彼は凄い。彼より20歳、30歳若い奴でも彼と同じことを出来る者はそうそういない。確かな経験や豊富なアイデアもあり、今尚、そのアクションシーンには素晴らしいものがある。

しかし、それでも幼稚園くらいの時から彼を見続けてきたからこそあえて言うが、悲しいが彼の衰えを認識せずにはいられない。


所詮、と言っては何だが、このような映画におけるアクション、特に格闘は、入念な打ち合わせと数限りないリハーサル、多くの製作スタッフの尽力の上に成立する「高度な約束組手」である。だが、そうであっても、ジャッキーの往年の名作には、そのことを認識させない、「質こそ違えど本物の格闘技に匹敵するかそれ以上」の緊張感や迫力、面白さがあった。

しかし、今はそうではない。昔と違って「あわせている感」がありありとするのである。最後に2人の男と戦うところでもそうなのだが、相手の蹴りやパンチをジャッキーが防いでいるのではなく、ジャッキーが手や足を出したところに、相手のパンチや蹴りが行っている・・・。重要箇所やラストに戦うにふさわしい凄腕ぶりを見せ付ける若手俳優らの、ジャッキーに対する遠慮がありありと見て取れ、格闘シーンとしての緊張感や凄みに著しく欠ける。ジャッキーの方が相手役である若手に合わせきれていない。ここ数作、最後の戦いが中途半端なものになってしまっているのは、普通に考えれば、卑怯な手か凶器でも使用しない限り、ジャッキーに若さと力強さとすばやさとに溢れる若い相手に勝てる余地が全くないからであろう。スタローンやブルース・ウィルスが主役であるアクション映画であれば、年寄りが若いものに平然と勝っても問題ないのだが、他ならぬ格闘アクション映画の歴史を築き続けた偉大なジャッキー作品だからこそ、このことは痛い。


ジャッキーの演技もアクションも素晴らしいのだが、彼が主役を張り作中において全面的に露出していることが、映画の質や面白みを増すのに貢献しているとは、ファンである私でももはや思えなくなってきている。つまりは、ストーリー面での充実や戦う相手役となっている人物らの若さ・強さ故に、彼がわざわざ主役を張ることの必然性をもう感じないのである・・・。

はっきり言うが、彼が今やるべきことは、自身が主役となる映画を作り出演することではなく、彼の跡を継ぐことの出来る有望な人材を発掘し、主役に据えることであろう。今作のような面白い作品にこそ、既に名声を築き上げたジャッキー自身やユン・ピョウ、マイケル・ホイといった役者でなく、将来有望な若い役者を思い切って起用してほしかった。彼が映画に出演し続けること自体はいいのだが、今、彼の先輩であるサモ・ハン・キンポーがやっているような役回りに徹してほしいように思う。少なくともアクション映画的な要素がある作品においては。


以前の映画評にも書いたが、既にその経歴においてリー師父以外に並ぶものがいない彼には、香港アクション映画の技術・伝統を後進に伝える義務がある。彼より10歳程若い「カンフー天皇」ことドニー・イェンは香港映画界の将来を憂い、既に公開中の「かちこみ!!ドラゴン・タイガー・ゲート」(龍虎門)を作り上げた。ジャッキーも若手育成にも力を入れているという話を聞くには聞くのだが、それを具体的な成果として未だに認識できていない。「彼にいつまでもアクション映画をやってほしい」と思っているファンの人はきっと多いだろうが、個人的にはもうこの辺で退いたほうがいいと思う。今作を見て強くそう思った。
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2007/04/15 01:56|映画評トラックバック:0コメント:0

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