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映画評「初雪の恋」~や、やられたよ・・・~日本映画界の敗北?

・評価:90点


管理人の人間性を考えると、今日のネタはこれ以外に考えられません!!

ここ最近は、若手女優が主役を張る邦画の出来に多々不満があることもあり、今作に対しても非常に不安があったのですが、結果としてはとてもすばらしい作品だと思います。

私的各映画賞にも多々食い込むでくることは確実。監督は韓国人ですが、今の日本における若手女優が主役を張る恋愛映画のあり方を考えさせられる内容・出来でありました・・・。







<あらすじ>

陶芸家である父が、臨時の客員教授として招かれたことにより京都に転校することになったミン(イ・ジュンギ)。

京都に来て早々、調子にのって街中をマウンテンバイクで疾走していたら、案の定怪我をしてしまう。血でいっぱいの傷口を洗おうとさまよっていたらいつの間にか神社の境内に・・・。

そこで彼は、寂しげな表情で巫女の仕事をしていた女性、佐々木七恵(宮あおい)を目にする。彼女の美しさと優しさに彼は一目で虜になってしまった。

その日からミンの頭の中から彼女ことが離れなくなってしまった。だが、彼女について、この神社で働いていること以外何一つ分からない。


しかし、彼女は思わぬところに居た。

彼が通うことになった高校の生徒であったのだ。舞い上がった彼は持ち前の明るい性格とポジティブシンキングをして「押しの一手」で彼女にアプローチをかけまくる。だが、彼とは対照的で内気で人見知りをする彼女はそんな彼の行為に引いてしまう・・・。

そんな対照的な2人の人間性がとんだハプニングを引き起こす。マウンテンバイクに乗っているときに彼女を見つけた彼は、勢い余って彼女にぶつかり、彼女が大事にしている美術道具を台無しにしてしまったのだ。

申し訳なさと自己嫌悪でいっぱいの彼は、転校初日に殴り合いの果てに友情を築いた小島(塩谷瞬)の助けを得てアルバイトをし、彼女が使用している美術道具と同じものを何とか入手した。

再び彼女を呼び止め、この美術道具を渡そうとするが、当初彼女は受け取りを拒否する。しかし、彼の「申し訳ない」という思いが伝わってきたのと必死にバイトしている姿を目撃している彼女は、それに心打たれ美術道具を受け取ることにした。この出来事をきっかけに2人の距離はぐっと縮まり、やがて付き合うようになった。

言葉の違い、文化の違いといった「壁」を乗り越え2人は愛を育んでいく。そしてある日、陶芸店に立ち寄った2人は、いつしかミンが作った陶器に七恵が絵を描く、という約束をする。

約束を果たすため、ミンは今まで全く興味関心のなかった陶芸を父親から教わることに。気持ちだけが先走り思うような作品を作れないミン。だが、ついに、大したものではないが作品を作りあげた。

七恵や小島らと一緒に参加した祇園祭の場でそのことを七恵に告げるミン。しかし、この日を最後に彼女は皆の前から姿を消す・・・。

何故彼女は寂しげな表情を時折見せていたのか・・・。それには理由があった・・・。

彼女を失った彼は、辛い現実から逃げるかのように祖国韓国へと帰った・・・。



<感想など>


今作は高校生の青春を描いた「恋愛青春映画」。こういった作品の場合、そもそも主登場人物が高校生であることもあり、話や設定を広げることが出来ない。描かれるのは、「恋愛や友情やその悩み」や「進学・進路の悩み」にならざるを得ず、さらには、そういったものに浮き沈みをつけようとすれば、「恋人や友人との別れ」「病気」「死亡」といったものに頼らざるを得ない。よって、誰が作っても描かれる内容の本質的な部分に大きな違いが生じることは殆どないと言ってよい。


しかし、ただでさえ中々独創的なものを出せないこのジャンルであるのに、少しでもそれを出そうと工夫するどころか、韓流ドラマの隆盛や、2004年の「世界の中心で愛をさけぶ」の大ヒット以降、総じて「病気(闘病)」「死亡」といった「お泣かせ」テーマにあまりに傾倒してしまっているのが、ここ何年もの邦画界の悪しき風潮である。


ここ最近の映画で考えるだけでも、昨年終わりぐらいに公開された「虹の女神」「天使の卵」「ただ、君を愛してる」。今年に入ってからでも既に公開された「幸福な食卓」「Dear Friends」、これから公開される「そのときは、彼によろしく」「恋する日曜日 私。恋した」といった映画ら有力女優が主役・重要な役どころを演じる作品に、この悪しき風潮にどっぷり染まってしまっているものが固まってしまっている。


このような作風においては、露骨に奇をてらったり、やたらと話を悲壮なものにしたりするよりは、王道に沿いつつ、その極めて限定された空間・人間関係の範囲内で「小技」で創意工夫を凝らすことと、魅力・実力溢れる役者を主な役に的確に据えることこそが、映画を面白くする上で、他の同種作品と差をつける上で非常に重要なのではと考える。


前置きがエラく長くなったが、この作品はこういった点が実に良く出来ていた。

前者に関しては、難病や死といった悲劇的なものを盛り込まず、国や文化が違う男女の恋愛模様を実にストレートに描いている。途中、お約束のお泣かせな展開があるにはあるが、最後にはハッピーで「めでたしめでたし」と潔く、分かりやすい。


評価すべきは、こういった作品が故に単調・ありきたりになりがちな作風・人物関係などを様々な工夫で上手く見せていることにある。

言葉や文化の違いを巧みに捉えたギャグの盛り込みや、携帯・陶磁器・お守り・絵といった「モノ」や京都の名所、そして自然現象を上手く使って2人の関係を上手く描いたり、ストーリーに起伏をもたせたりした点に、上記「ストレートに描いている」も含め、何か物凄く新鮮な印象を受けた。

話を大げさにしたり、無理に泣かせな要素をしたりせずとも、ほんの細部の工夫次第で、演出次第で何とでも面白くなるものなのだと・・・。ここ何年もの邦画は、狙いすぎて作品を作るあまり、肝心要の登場人物の関係やストーリーを丁寧に自然に描くことがおろそかになりすぎた。まさか、「泣かせのためには超常現象すら盛り込む、この手のジャンルの本家」とも言うべき韓国の監督が、そういったものに反するものを見せてくるとは。まあ、「雨」との関連に執拗に拘った点は、いかにもってな感じであったが・・・。



さて、後者である役者についても書いていこう。


映画を見る前において一番の懸念材料であったイ・ジュンギであるが・・・。「韓国一美しい男」と称えられているようだが、それにふさわしい美しさやかっこよさを感じることは全くなかった。個人的には日本の妻夫木君や平岡裕太君の方がよほどいい男のように思う。

ただ、猪突猛進型のアツく面白いという今作でのキャラを上手く演じられていたように思う。当初の予想よりもずっと演技が出来ていた。暑苦しい髪型は何とかしてほしかったが・・・。

しかし、ビジュアルも演技もあの「宮あおい」を相手にするには、まだまだ実力・魅力不足。シリアスなところよりもお笑いのところの方で圧倒的に魅力を発揮していたのが辛い・・・。



<やはり宮あおい様>


さて、名前が出てきたので、メインの宮あおいについて書いていく。

まあ、毎度毎度のことで芸がないのだが、相変わらず彼女は最高。

出だしの「巫女姿」こそ期待したほどのものではなくがっかりしたのだが、
(恐らく、この場面以降に多々ある「男に免疫があるような大人しい子が恋愛を通して一気に美しく成長していく」様を効果的に演出するために意図的にあんな感じにしたのだと思う。)

それ以降、特にミンが彼女に接し始めて以降の彼女は、最初のデートの場面、DV男から身を呈して妹を守る場面、最後の彼との再会場面、

などなど、出てくる場面一つ一つが自分にとって北斗神拳並の破壊力があった。

しかし、やはり語るべきは、CMでも御なじみの「浴衣姿」のあおい様であろう。浴衣姿で傘をさし、おぼつかない足取りで階段を降りてくる場面での彼女は、前主演作である「ただ、君(あおい様)を愛してる」
のメガネを外す場面や最後の「大人になった彼女の背面写真」に匹敵するかそれ以上の、まさに北斗神拳の中でも最も痛そうな「北斗壊骨拳」並の破壊力。


「お前はもう、死んでいる」

「へい、そうでございやす!! あおい様万歳!!」(ひでぶ!!)


まあ、この場面は言わずもがな、あおい様の出番が多くなって以降の私の顔は、「北斗有情破顔拳」を喰らったかのようなグニャグニャさ具合。顔面そのものが「猥褻物」化したと言っていいだろう。

もちろん、ビジュアルだけでなく演技も文句のつけようがない。最初は奥手の大人しい女子高生だったのが、交際を通じて徐々に大人っぽくなり、最後にはびっくりするほど色っぽいレディ(死語)にまで成長する様を完璧に演じきった。ほんと、彼女の変幻自在の外見的魅力と演技力は凄まじい。「ただ、君を愛してる」の静流、「NANA」の小松奈々、「純情きらり」の桜子、そして今作の七恵・・・。これらすべてを同じ人物が演じているとは到底思えない。しかも、役を見事に演じ分けているにも関わらず、自らの魅力を役とスクリーン通して出せているからして、もう「怪物女優」としか言いようがない。宮あおいだからこそ、今作での七恵を見事に演じきれたと言えるだろう(あとは堀北ぐらいかな。演じられそうなのは)。彼女を起用した監督の判断は確かであったと思う。


さらに驚きなのは、これほどまでの演技・魅力を見せていても、まだ宮あおいは進化途上にある、と思わせることだ。恐ろしすぎる・・・。


ちなみに七恵の妹役は、「それでも僕はやってない」で痴漢被害にあう女子中学生の役を好演した柳生みゆが演じたが、とてもかわいくて良かった。



散々長くなったが、今作は総じて派手さや劇的な魅力には欠けるが、宮あおいの圧倒的な魅力と演技力、それ以外の役者のまずまずの魅力と演技力、そして様々な道具や自然現象を上手く生かした演出と主役2人のみに焦点を当てたストーリー作りの妙が光る良作。お泣かせや大げさなものが多い邦画の「恋愛映画」のつくりに一石を投じるものであると思う。



今年の上半期にはじめは、北乃きい・北川景子など新鋭の活躍が目立つ傾向にあったが、来月からはいよいよ、堀北・長澤・成海らといった有力若手女優が主役を張る映画が公開される。しかし、上演が終わっている北乃・北川らが主役の作品や、長澤・堀北らがこれから主役を張る作品はあいも変わらず「病気・死亡」モノ。内容の良し悪しはもちろんまだ分からないが、今作のような作品の後に公開されるのは分が悪いように思う・・・。果たして。
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2007/05/12 02:23|映画評トラックバック:0コメント:0

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