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映画評「ザ・シューター~極大射程」~あれ~? ちょっと違うぞ&細部で?ってな映画・・・

・評価:75点
(緊迫感に満ちた狙撃場面に期待している人は60点)


ここ最近、映画を観に行ったときに目にする「予告編」を見て、最も面白そうだな~と思ったのが今作。さぞスリルと高度な駆け引きに満ちた作品であろうと、期待を持って観賞に臨んだのであるが・・・。






<あらすじ>

海兵隊の特殊部隊に所属し、狙撃兵として圧倒的な活躍を見せていた名手、ボブ・リー・スワガー(マーク・ウォールバーグ)。

相棒のドニーと共にアフリカの小国エリトリアの紛争解決任務についていた。しかし、そこでの作戦行動中、現地の敵部隊から壮絶な攻撃を受ける。無線で本隊に応援を要請するも、唐突に無線が繋がらなくなり・・・。そう、彼らは見捨てられたのである。神業的技量で敵をほふっていくものの武装ヘリが現れる。何とか撃退するも、相棒のドニーは帰らぬ人に・・・。


それから3年が経った。帰還後スワガーは愛犬と共に田舎の山中で世捨て人のようにひっそりと暮らしていた。そんな彼のもとを退役した軍人であるジョンソン大佐(ダニー・グローヴァー)らが訪れる。何でわざわざこんな僻地にこのような連中が訪れたのか、それには大きな理由があった。先日、大統領を遊説先で狙撃で暗殺するという情報を極秘に掴んだ彼らは、伝説的な狙撃兵である彼の技術と経験・知識をして、遊説先において大統領警護の範囲外となる800メートル以上の距離のところから狙撃できるポイントを調査し特定して欲しい、と彼に依頼するためであったのである・・・。

最初は全く話に興味をもてなかったスワガーであったが、大佐が実は名誉勲章の受賞者であり、さらに「スワガーが、現政府には批判的であってもアメリカを愛する愛国者」であり、「誇り高きスナイパー」であることを大佐の巧みな話術で認識させられた彼は、最後には押される形でその依頼を受けることにした。早速の調査により、唯一とも言える狙撃ポイントを発見する。

いよいよ大統領の遊説の日。スワガーが指定したポイントを重点に彼をはじめFBIや地元の警官が厳重に監視する。狙撃阻止と犯人逮捕は確実かと思われた・・・。
だが、彼の狙撃兵としての嗅覚が異変を感じ取った刹那、背後から銃声が鳴り響く。同時に遊説台に向けても銃弾が飛ぶ・・・。撃たれたのは大統領ではなくスワガーと、大統領と共同演説を行ったエチオピアの大司教であったのだ・・・。

そう、これは罠。彼を「大統領狙撃未遂犯ならびに大司教殺害犯」に仕立て上げる狡猾な罠であったのだ。

撃たれながら辛くも逃亡した彼は瞬時に凶悪な陰謀に嵌められたことを悟ったが、時既に遅し。彼は全米中から注目され追われる凶悪犯になっていたのである。



<感想など>

この映画、結論から言うと結構面白い。これといった話題作がないように思える今月において、数少ないお勧めできる作品だ。しかし、だからこそ、いたるところで明らかに露見した作りこみの甘さ・いい加減さが目について仕方がなかった・・・。


予告映像から察するに、てっきり今作は、主人公が「スナイパー」という設定もあり、従来のハリウッドアクション映画とは違い、反物理・非常識・非論理的・ありえない強運などが全く介入しない、あくまで「技術」と「知略」、「心理・精神的駆け引き」、「細部までリアルさを追求した設定・演出」とスナイパー特有の天才性や職人的気質が支配する緊張感溢れる「狙撃戦」を堪能できるものだと思っていた。例えば名作「スターリングラード」のような・・・。

確かに序盤と終盤の戦闘場面にそれを感じさせるものがあるし、逃亡場面おいても、意外な方法で傷を治したり敵をかく乱・殺害したりと、非常に面白く且つ「へぇ~」と思わせる場面が結構ある。また、イラク問題をはじめ、今のアメリカ政府やそれに大きな影響を与えている石油業界・コングロマリットに対する鋭い批判をしているのも、本編の出来とは関係はないが、とても興味深いものがあった。

だが、全体を通して見ると、大勢を支配しているのは、今までのハリウッドアクション映画と同じ上記で示した要素。ようは、軍人の中でも極めて特殊で、努力よりも「才能と適性」が要求される「スナイパー」という設定を完全に活かしきれてはいない、ということだ。結局、序盤と最後を除き、いかにもハリウッドアクション映画的な「マッチョ且つ非論理的な強さ」と「強運」で彼は自身に襲い掛かってくる敵や困難をなぎ倒していっただけ・・・。マッド・デイモンが演じたボーンシリーズと同じ感じ・・・。


特に許せない&理解不能なのは、既に各所で多くの人が指摘していることでもあるが、序盤で2発の銃弾をモロに受け、高所から落ちたにも関わらず、そんなことあったのか?と観賞している自分に突っ込みたくなるくらいに凄まじく良い動きをしていること。さらに、彼にとって数少ない知人である、かつての相棒ドニーの妻サラ・フェン(ケイト・マーラ)の助けを得て何とか銃弾を受けた箇所を治療するのだが、そこにおいて右胸上部に受けたそれを処置する場面があったが、足に受けたそれをどうこうする場面がない。常識で考えれば、後に何ごともなかったかのように歩き・走り回っているのはおかし過ぎる・・・。そんなすぐに治るものでもないし、それどころか一生足を引きずることになるだろうに・・・。


また、真相を知る数少ない人物として彼に協力するFBIの新人職員の描写にも問題が・・・。どう見てもオタク気質で、銃で人を殺すどころか銃を撃ったことすらないだろうと思わせる感じで、職業適性にも疑問をもたれている設定であるにも関わらず、中盤でスワガーのレッスンを受けたからというもの、人が変わったかのように、それこそスワガーの「戦友」と言うに足る「戦人」としての凄まじい能力を見せているのには、苦笑を隠せなかった。

他にも、スワガーの逃走劇を助け彼に理解を示す、ドニーの未亡人が典型的ナイスバディの美人で彼とそれな関係になるという如何にもってな展開で・・・(原作では後に結婚し娘をもうけるらしいが・・・。)。
それに対し、スワガーを追い詰める側の人間は、もう見るからに卑劣さや下種さ、気持ち悪さを感じさせるこれまた如何にもってな外見の方々ばかりで・・・。美人は善人、ブサイクは悪人・・・、分かり易すぎでござい・・・。

ただ、スワガーを追い詰める作戦を執る現場での最高責任者である大佐に関しては、どうも合っていないと思う。この役を演じたのは、ダニー・グローヴァー。「リーサル・ウォポン」シリーズでメル・ギブソン演じるリッグス刑事のバディである黒人刑事を演じた人であるのだが・・・。存在感はあるし、演技も良かったのだが、「リーサル・ウェポン」で見せた印象や彼の外見が感じさせる人の良さもあり、どうにも悪役として認識することは最後までなかった・・・。


で、話は代わるが、他にも納得いかないことが・・・。それは、スワガーをおびき寄せるために人質とされたサラが終盤である人物に大して取った行動に関する説明不足。

恐らく人質にされたとき、大佐の部下にレイプされたのであろう(原作を読んでいないのでそこではどうなっているのかわからないが)。実際「2人っきりになったぜぃ」と言いながら悩ましい姿の彼女にいやらしくにじり寄る場面は確かにあった。しかし、わかってはいるものの、これだけでは行動の真意、それにいたる心理が明確には伝わってはこない。彼女の行動の突拍子のなさばかりが浮き立ってしまっている。結局如何にもハリウッド的アクション映画になってしまっているので、そのお約束の意味も兼ねて、彼女の美貌とセクシーさを存分に活かしたサービスシーンを入れるか、せめて大事なところを見せなくてもいいので下着を剥ぎ取られるシーンを入れるか、それすらも無理であるのなら、男がベルトを外してズボンを下ろすシーンぐらいは入れて欲しかったと思う・・・。


かなり長くなったが、こういった点、特に2発撃たれてからのスワガーの不自然すぎる活動振りの描写だけでもごくごく常識的なものでありさえすれば、80点以上の点数をつけたのだが・・・。本当に惜しい、惜しすぎる。製作の段階で突っ込みを入れる良識ある人はいなかったもんかね~。


と、あれこれ書いてみたものの、冒頭に書いたようにハリウッドアクション映画として良く出来てはいるので、観る作品に悩んだ人には是非とも観ていただきたく思う。

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2007/06/06 23:28|映画評トラックバック:0コメント:0

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