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CDレビュー~深遠・耽美なポストロック

●kacica 「kacika」 評価:A+

ジャンル:ポストロック プログレ ミクスチャー ハードロック

kacica.jpg
(2006/10/18)

試聴は→(こちら)
(購入は公式サイトかHMVで。アマゾン取り扱いなし)


1. sensibility cube
2. my page
3. clay anime
4. trees
5. ff

6. the action for ups and donws
7. picasso
8. double picture
9. marbles


<問題点・注意点>

1・全曲英詞
2・曲調歌唱が似通っており、曲種が少ない
3・ボーカルの独特な歌唱スタイルは好き嫌いが別れる


日本のメジャーシーンでは、全くもって隆盛からは程遠いフィメールハードロック・メタル・プログレシーン。しかし、そういった現状とは対照的に、メジャーのマイナーどころを含めたアンダーグラウンドシーンにおいては、非常に優れたアーティストでひしめいている。中には海外から高い評価を受けているアーティストもいるぐらいだ・・・。

今回取り上げるkacica(カシカ)も、そういったアーティストの一つであると言えるだろう。

恐らくこのアーティストのことをご存知ない人の方が圧倒的に多いと思われるので説明すると、

エレクトリックピアノとボーカルを兼任するMisatoを中心に、奈良県出身の人間で固められた5人編成のグループである(ボーカル・エレクトリックピアノ、ギター・シンセサイザー、ギター、ベース、ドラム)。

2005年3月に結成し、同年8月から本格的に活動を開始する。海外のポストロック系アーティストの来日ツアーの際、サポートや前座を行うなどといった活動をしつつ、自らのライブツアーも行い、2006年10月、1stアルバムである今作をリリースする。少しずつ、だが確実にこの系統の音楽やヘヴィーミュージック好きの人々に知られる存在となった・・・。





音楽性の柱は、90年代初頭に生まれ、90年代後半にめざましい進化・発展を遂げた「ポストロック」。様々なジャンルの音楽や方法論、楽器などを貪欲に取り入れ、前衛さや芸術性、複雑で深遠な思想などを表現しているのが、従来の伝統的なロックとの大きな違いである。
(プログレにも通ずるものがあるが、ギターにエフェクトをかけているなど歪んだ音響が多いことや、打ち込みの多用、エレクトロニカからの影響を強く感じさせることが、プログレとの違いか?)

つまりは、ロックの醍醐味である爽快さやノリの良さ、娯楽性とは全く無縁な音楽。


その楽曲らがもたらす世界観は、無機質なまでの冷たさや荒涼さ、不気味さや狂気さ、窒息しそうな重苦しさに満ちているが、一方でそうだから持ちえる耽美且つ破滅の美学とも言うべき美しさや深遠さがある。まさにカオス・・・。人間の感情や様々な悩み、事象を示しているかのようだ・・・。キュビズムやシュールレアリズムの影響を受けた絵画、難解で前衛的な哲学のように、聴き手の心を引っ掻き、イマジネーションをちくちくと刺激していく・・・(事実「picasso」や「double picture」「clay anime」とアートに関連した曲名がある)。聴き手の意識を一切固定ささず、ボーカルをはじめメンバーの卓越した演奏力と表現力が更なる混沌の渦へと聴き手を巧みに引きずり込んでいく。トリップするが如く・・・。まさにアート(芸術)。

「ポストロック」の音楽性を忠実に継承しつつ、さらにそれらが持つ特性を補完・発展させるかの如く、複雑・難解なドラム・打ち込みのリズム展開に、幻想さや浮遊感をこれでもかと感じさせるアンビエントで反響音を多用したシンセ音色。今っぽく、豪快さやうねりを体感せしめるエフェクト処理を多用したツインギターが奏でる重厚且つノイジーなリフ。そして、淡々とし少し矢野顕子的な歌い回しであるが、主旋律・コーラス両方において神秘的で幻想的な歌唱を存分に披露するボーカルらと、それら各々の際立ったレベルの高さがkacicaのこのような個性・魅力をもたらしたのであろう。


以前レビューしたHead Phones Presidentとは音楽性や表現方法がかなり違っているが、凄みや圧力、スケールの大きさ、背筋がゾクっとさせられる怖さといったものに関しては、同等のものを感じる。メロディーセンスやリズムセンス、サウンド構築センスが尋常ではない。


特に淡々としながらも重厚な打ち込み・美しく前衛的な反響音・残響音・ループを多用したシンセ、ボーカルの淡々としながらも悲しみを感じさせる歌唱が印象的な2曲目や、歪んだギターリフとエフェクトをかけたボーカルのキレ具合と、端々から感じ取れる優雅さや前衛さをも内包した和のエッセンス溢れるベースライン・ギターラインを柱としたサウンド構築が凄まじい7曲目の完成度は圧巻。個人的にはよく知らないが、この手のジャンルの有力海外アーティストが来日した際、その前座やサポートを行っているのも納得の実力・魅力だ。


ただ、楽曲パターンや歌唱パターンが似通っているのが今作及び現時点のkacicaの問題・課題か・・・。豪快で早めの7曲目のような曲がもう少し増え、さらにより多用な音楽性を表現できるようになればいいと思うのだが。


音楽性や歌唱が独特すぎるので万人にはお勧めできないが、癖になると絶対に抜け出すことの出来ない中毒性を秘めた音楽である。点数こそ上記理由もありA+に止めておいたものの、作品そのものの魅力・凄み・中毒性に関しては名盤紹介に入れた作品に劣るものではない。これからの活動がとても楽しみだ。kacicaというアーティスト名を是非覚えておいていただきたい。











・アーティスト評価
歌唱力8 ()
作曲9 ()
編曲10 ()
独創性10 ()
安定性9 ()
10 ()
総合9 ()
熱中度9 ()

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2007/06/13 23:49|アルバムレビュートラックバック:0コメント:2

コメント
記事と関係なくてすみません
宮崎あおいちゃんが高岡蒼甫と入籍、驚きました。彼女の女優としての才能は抜群ですが、世間ではどちらかというとNANAなどアイドル的な要素でブレイクした感もあったので・・・これから大河もあるし、女優としてどんな存在になるか興味があります。しかし高岡蒼甫・・・

さや #-|2007/06/16(土) 02:38 [ 編集 ]

いえいえ
>さやさんへ

入籍しちゃいましたね。喜ばしいことであれど、個人的にいまだショックから立ち直れておりません。

彼女はかなり昔から活躍していましたが、世間的に認知されてきたのはNANA以降ですかね。おっしゃるように清純派女優ブームの流れにのったアイドル的人気でブレイクしたと私も思います。

結婚が女優としての彼女に支障をあたえなければいいのですが・・・。見守っていくしかないですね。

大河は楽しみです。高岡君・・・。


しかし、トップに位置する彼女の結婚は少なからず業界に影響を及ぼすと思います。こんなことまでトップをきらなくても・・・。

以前から私が言っている若手女優ブームの終焉にも拍車をかけそう。
バツ丸 #-|2007/06/20(水) 13:36 [ 編集 ]

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