バツ丸のエンタメ問答

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CDレビュー~参りました

●FictionJunction YUUKA 「circus」 (DVD付) 評価:AA

ジャンル:ポップス ロック プログレ 


amalogo111.jpg
(2007/07/04)


1. circus
2. aikoi
3. Silly-Go-Round

4. blessing
5. 荒野流転 ~Full Size Mix

6. よろこび
7. 光る砂漠
8. romanesque ~Full Size Mix
9. ピアノ
10. 六月は君の永遠

11. 焔の扉
12. angel gate


<注意点・問題点>

1・他の曲に比べると11曲目が弱いか・・・
2・後半にバラード曲が固まっている。
3・その後半に、1stアルバムにあったメタリックな曲(「destination」のような)や壮大且つ悲壮な曲(「瞳の欠片」のような)、「Silly-Go-Round」「nowhere」のような疾走感溢れる曲があれば・・・





アニメ・ゲーム作品のサントラ制作・主題歌提供を中心に、映画やテレビ、CM音楽の数々を手がける日本を代表する音楽家梶浦由記その彼女のメインフィールドの一つであり、彼女のソロプロジェクトでもある「FictionJunction YUUKA」の2ndアルバム。

既発曲、特に「Silly-Go-Round」の出来があまりに良すぎたこともあるだろうが、直前シングル「Romanesque」のそれにあまり良いものを感じず、若干今作に不安を感じたのであるが・・・。

いやはや・・・、流石は御大梶浦。全く以って無用な心配であった。ただただ見事と言う他ない。


作風に関しては、前作と比べると難解さや前衛的な部分が後退し、全体的に聴き易さが増したように思う。また、硬質さがなくなりだいぶ柔らかな感じになっているのも前作との違いであろう。

これら点は、以前では若干の被りを見せていた、同じく梶浦のメインフィールドの一つであるSee-Sawの音楽性~エッジの効いたギターの旋律や大陸の民族音楽や欧州のオペラを連想させる壮大さや深遠さ、そしてユーロビート的な疾走感・躍動感溢れる音楽性の融合~との差別化にも繋がっていると考える。更なる活動を経て、石川と南里それぞれの歌唱技術・声質・クセなどを梶浦がより明確に理解したことがあるからだろうと推測する。


また、編曲やコーラスワークに関しても、以前ほどの重厚さや複雑さを感じさせず、シンプルになっているも、聴き易さが増した(と思う)大きな理由であると思う。


シンプルになった編曲は、アコーディオンや管弦楽器の挿入やコーラスの挿入に至るまで全く無駄がない。あるべきところに・必要なところにビシっとそれらが必要なだけ入る。まさに計算されつくした緻密極まりない編曲で装飾華麗・物足りなさとは無縁。だからこそ、各々の楽器やコーラスの各々の存在と良さとが如何なく引き立ち、聴き手に強い印象と感動を与える。編曲の真髄であろう。言うのは簡単であるがここまでのレベルを見せ付けるのは極めて難しい。


そして、何よりも梶浦の凄さを示しているのは、聴き易さやキャッチーさといった商業音楽に要求される要素を高レベルで満たしつつ、一方で非商業音楽的な芸術性・作品性・前衛さや壮大さ、深遠さ・美しさをもしっかりと見せつけ、さらには、収録楽曲それぞれは本来はいろんなアニメ作品で使用されたにも関わらず、アルバムを通して聴いた時に違和感やまとまりのなさを感じさせないことである。決して独りよがりではないし、かといって他者の焼き直し的な感じや安っぽさもない。
(同じくアニメタイアップが多い「ガーネットクロウ」はこれら点が出来ていない)

この辺のところが、歌モノの曲のみを作っているアーティストと、サントラや挿入歌、CMソング、舞台の楽曲など様々な人や組織が関わりそれらのニーズを汲み取りつつ自らのアーティスト性を盛り込み、楽曲を作っていく「音楽家」「サウンドコンポーザー」としての活動をしている者との決定的な差であるのだろう。


だいぶ話が長くなったが、今作のより聴き易さを増しつつも一向にその音楽性やそれが有す格調の高さ、芸術性などを損ねていないのには、梶浦のみならずボーカルである南里の存在・魅力も大きい。

元来のキュートで伸びやかな歌唱の魅力を以前より見せながら、技術的な成長と活動経験と年齢の積み重ねとが、大人っぽい雰囲気を見せるしっとりとした歌唱をも可能とし、それと相対する要素の相乗効果で一層歌唱の魅力・説得力を増している・・・。凛とした歌唱とでも言えばいいだろうか、梶浦の作る完成度の高い楽曲にも何ら引けをとってはいない。想像以上のパフォーマンスだ。


今作を聴いていると、「音楽を作ること」「ボーカルを育てること」が一体何であるのか、その本質があるように思える。


ただ、御代が故に贅沢極まりない不満を述べると、楽曲は素晴らしく流れ的にも問題はなかったのだが、バラード曲偏重の後半の構成は少し残念であった。また、前作に比べるとそれらバラード曲の「泣き」や「劇的さ」が少し足りないように思う。

後半に1曲でもいいから、3曲目や前作「nowhere」のような疾走感溢れる楽曲か、前作の「瞳の欠片」のようなドラマティックで極上の泣きを放つ壮大なバラード曲があれば間違いなく名盤行きだったのだが・・・。

まあ、そういった個人的な不満を差し引いても、今作が限りなく「名盤紹介」に近い非常に優れた作品であることには何ら変わりない。今年の上位作品。










・アーティスト評価
歌唱力9 (↑)
作曲10(↑)
編曲10 (↑)
独創性9 (→)
安定性10 (↑)
9 (→)
総合10 (↑)
熱中度10 (↑)

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2007/07/09 01:20|アルバムレビュートラックバック:1コメント:2

コメント

 やはり高評価ですね。
 シンプルな編曲ながらも凄みを感じるというご意見、確かに私もそう思います。個人的には「Silly~」「blessing」「ピアノ」がお気に入りなのですが、事実これらの曲のアレンジは決して華美ではありませんし、「ピアノ」に至っては、タイトル通りピアノによる演奏がほとんどですからね。それでも耳に残り心打たれて何度も聴いてしまうのは、YUUKAさんの歌唱によるところも大きいでしょうが、さすがは梶浦さんと申し上げるべきか。

 それにしましても「焔の扉」が物足りないとは。他のアーティストならば、十分に良曲レベルに達するでしょうに。いかにバツ丸様が梶浦さんを高く評価していらっしゃるかがよくわかります。

 私の中では早くも、下半期は今作を超えるアルバムが登場するかどうかに焦点が絞られました。今後のバツ丸様のレビューを心待ちにしております。
Keisei #-|2007/07/11(水) 02:02 [ 編集 ]


>keiseiさんへ

高評価にせざるを得ないでしょう、この完成度では・・・。

編曲ってのは最終的には余分なものを切り捨てることにその真髄があると思います。

「ピアノ」もいいですよね~。

YUUKAさんは格段に成長していますね。しっかりと大切に育てられていることがよく分かります。GIZAもこれぐらいきちんとしていればね~。

差がでるわけですよ、これでは。

「焔の扉」は悪くはないですが他の曲に比べると・・・。


確かに今作を越える作品はそうそうでないでしょう。あったら即名盤・・・。

とりあえず可能性があるのは、HEAD PHONES PRESIDENTですね。
バツ丸 #-|2007/07/11(水) 22:25 [ 編集 ]

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★「circus」 FictionJunction YUUKA
 今日はFictionJunction YUUKAの2nd Album 「circus」 を紹介します。 このプロジェクトは、サウンドコンポーザー・梶浦由記さんのソロプロジェクトFictionJunctionに、ヴォーカリストとしてYUUKA(南里侑香さん)を迎えたプロジェクトがFictionJunction YUUKAになります。
日本の歌姫たち 2007/07/16(月) 19:53

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