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CDレビュー~圧巻の轟音前衛変態超絶音楽

●シェリーズ 「夕暮れサイケビート」 評価:SS(名盤紹介行き)

ジャンル:オルタナティブロック ミクスチャー プログレ ポストロック サイケデリックロック ジャズ ハードロック フュージョン

yugresaike.jpg
amalogo111.jpg(2006/11/22)

試聴は→http://sherrys.fool.jp/


1.浮く足
2.Bee
3.Monster
4.Drunk Mother
5.忘却

6.yumeradio(インスト)
7.結んだ手
8.Katagiri
9.悠久



<問題点・注意点>

1・一部曲における矢井田瞳的歌唱



とある方のおかげさまで偶然にその存在を知ることになった女性3ピースバンド、シェリーズ・・・。試聴で聴いて速攻で気に入ったので即座に入手し、ここ数日ずっと聴き倒しているのだが・・・。
聴けば聴くほど深みに嵌り、抜け出せなくなるとんでもない作品であった・・・。





マイナーアーティストばかり取り上げていることもあり、最近のレビューでは恒例となっているが、まずはアーティスト紹介。

シェリーズは、

nakamu(ボーカル、ギター、作詞、歌メロ作曲)、みやこ(ベース、コーラス、ピアノ、キーボード、ギター)、前田紗希(ドラム、コーラス、編曲)

の、日々妄想とワルノリを企む音大出身同級生3人による轟音アバンギャルドバンド。「3コーラスの名の下にワルノリを掲げた、コードネーム表記無意味なサイケデリック」と公式サイトのプロフィールに書いてある。

大学在学中の2004年に結成。TEENS MUSIC FESTIVALの地区大会優勝、さらにはビクターの野外フェスティバルの最終選考に残るなど、上記経歴が物語るように確かな実力・魅力を見せる。
(但し、何故か「ワルノリ」で両方とも辞退しているのは、ある意味以下に書いていくこのアーティストの特性・音楽性を如実に示しているように思えてならない)

その後も精力的なライブ活動を行い、2005年には自主制作でシングル「浮き足」をリリース。ハイラインレコード委託で3位、ディスクユニオンで3ヶ月連続トップ1位を獲得するという快挙を達成。

そして2006年・・・、今作のリリースと相成った。




ある程度聴き手が意識を持ち、時間と労力とをかけて音楽やアーティストをチェックしさえすれば、いい音楽・完成度の高い音楽・すばらしいアーティストとの出会いはそれほど困難なものではないだろう。

しかし、音楽好きとして、また「一応は音楽関連のブログの運営者」である身として、やはり何よりもうれしいことの一つは、

「理論理屈を越えて聴き手(自分)を問答無用に圧倒してくれるとんでもない音楽・アーティストとの出会い

である。だがこのことに関してはそうそう上手くはいかない。当たり前だが、そのようなアーティストはめったにいない。出会うには、努力もさることながら運も必要であると勝手に思っているわけであるが・・・。

このブログへの書き込みからその存在を知ることになったシェリーズの1stアルバムは、その2つのことを痛感させてくれ且つ「音楽聴いていて良かったな~」と心から思える、自分にとって極めて重要な作品となった。文句なしの名盤入り。それどころか「至高レベル」を意味するSS評価。ガーネットクロウの「First soundscope」やFayray「光と影」に匹敵するかそれ以上とも言えそうな作品。何年かに1回も出会うことが出来ない、生涯の愛聴作品となること間違いなし。


その音楽性は、端的に言うなれば、「轟音を柱としたオルタナティブ、ミクスチャー」であろう。しかし、上記「3コーラスの名の下にワルノリを掲げた、コードネーム表記無意味なサイケデリック」とあるように、ジャンルを示す言葉いくつかで表現できるような音楽性ではない。

いかにもオルタナティブなヘヴィーロック曲があると思えば、場末のジャズバーでかかっているかのような泥臭いジャズ曲あり、キングクリムゾンの「クリムゾンキングの宮殿」収録曲を連想させるハードなジャズ・ヒュージョン(アシッドジャズ系か?)系統の曲あり、70年代のハードロックを連想させる(ZEPのような)曲あり、痛快なハードロック曲あり、ピンクフロイドの名盤「狂気」の「Speak to me」「Breathe in the air」を連想させる神秘的且つ幽玄でスケールの大きなプログレ曲あり、ノーテンキで痛快なパンキッシュな曲あり、

と、全く以って節操がない。

しかし、「1曲として曲調が被らないのでは」と思えるぐらいの多様性を有しながらも、全く散漫さを感じさせないのは、このグループメンバーの持つ圧倒的な音楽センスと演奏技術、発想の豊かさと音楽に対する貪欲なまでの姿勢、そして、それらがもたらす「個々の楽曲の良さ」に尽きるだろう。

メロディー、編曲、演奏・・・。どの曲のそれらにおいても、どこをどう切り取っても尽く印象的で凄まじさに秀でている。

メンバー個々の演奏は、それぞれが確固たる個性と主張・魅力とを発しながら同時に他演奏者との相乗効果により至高の迫力・魅力となり、曲調問わず圧倒される。音大出身ならではの卓越した知識と演奏力を持ちながら、それらに縛られることのない自由で斬新な発想と、とてつもない時間をメンバーとのセッションに当てたであろうことが容易に想像できる演奏の絶妙のかみ合い、そして何より音楽に対する貪欲な姿勢があってこそ初めて成立しえる音楽・・・。

この知識・技術にしてこの発想力、ジャムセンス・・・何なんだろうか。某所においてメンバー自ら収録曲の解説をしているが、それを読むだけでも、このグループの音楽センスの凄さと曲に対するこだわりとを存分に感じ取ることが出来る。

一切打ち込みを使わず、己が肉体と発想とで作り上げていく音楽・・・。これこそが音楽の原点なのではと思う。その緊張感や凄みは、殆どのアーティストを寄せ付けない。


ひっきりなしに行われるテンポやリズムチェンジ、理解不能で唐突な曲調チェンジ、盛り込む楽器の頻繁な変化、いきなり曲が切れて再び演奏再開、ある曲のサビメロを他曲のベースラインに持ってくる・・・などなど、まさにアバンギャルド。70年代の変態プログレにも通ずる凄み・格すらある・・・。ビートルズやクリムゾン、フロイド、ツェッペリンといった偉大なアーティストらと同質のものをそこに感じてならない。努力とか修練とか根性とかそういった領域を超えた「選ばれしもののみが持てる才能と魅力・・・」、そう思わずにはいられない。お世辞抜きで・・・。理屈ぬきで吹っ飛べる。


しかし、そういった凄まじさや、マニアック且つ変態で複雑なものを多分に含んでいながらも、そういったもののみが全面に出ることはなく、聴いた感じでは総じて非常にコンパクトでキャッチーな作風になっているのが、彼女ら真の凄さであると思う。ボーカルnakamuの矢井田瞳的歌いまわしや声質、適度にラフな感じを出した演奏・編曲の見事さもあるが、それ以上に彼女の紡ぐメロディーの絶品さがあるからであろう。

技巧的とは言えないし、曲によって出でしまう矢井田瞳と似ている歌いまわし・声質が少しネックであるが、その独特の雰囲気とキュートさは、音楽性の変態さや超絶技巧さといい具合に調和し、時に明るさやキュートさだけでなくシュールなノリをも曲に与えている。妙な魅力の持ち主だ。


ああ、書けば書いていくほど、このグループの音楽性から遠ざかっているように思う。そもそも、こんな作品をレビューすることが間違い。自分の能力では表現不可能。音楽は人それぞれ好みや評価指標があるが、もうそんなこと関係なく、女性ボーカル好きには是非とも聴いて頂きたい作品。

チャットモンチーやGO!GO!7188辺りが好きな人には特にお勧め。
(ただ、ファンには悪いが、今作を聴いた後にチャットモンチーの「耳鳴り」を聴くと、ただでさえ評価がよろしくないことも相まって物凄くしょぼくて幼稚にしか聴こえない・・・。格や凄みが違いすぎる。)










・アーティスト評価
歌唱力8 ()
作曲10 ()
編曲10 ()
独創性10 ()
安定性10 ()
10 ()
総合10 ()
熱中度10 ()

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2007/08/06 23:11|アルバムレビュートラックバック:0コメント:2

コメント

どうも。レビュー見ましたよ~。

かなり気に入ったみたいですね!嬉しいです。
ガネクロに匹敵するとは凄いですね。
名盤入りに成るとは驚きです。

自分はシェリーズは「浮く足」が入った3曲入りのシングルしか持ってないんですが、今度このアルバムも買ってみようと思います!
サバス #nAgWE3mg|2007/08/11(土) 01:11 [ 編集 ]


>サバスさんへ

ありがとうございます。これは気に入ったというレベルではないですね。凄い作品。ガネ以上かもしれません。

アルバムは絶対に聴いて欲しいですよ!! シングル収録曲以外にも凄い曲でひしめいてますよ。

#-|2007/08/12(日) 21:47 [ 編集 ]

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