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映画評「天然コケッコー」~夏帆ちゃんにトキメクぜ!!

・評価:80点
(夏帆ファンは這ってでも観に行くべし!!)


夏公開の映画の中でも前評判の良い「天然コケッコー」、名古屋での公開初日に観に行ってきました。その前評判どおり、中々に良い映画でありましたよ。特に夏帆ファンは必見の作品でしょう。





<あらすじ>


どこまでも山と田んぼとが広がるのどかで何もない町、木村町。この町の住人で中学2年生である右田そよ(夏帆)の通う町にある学校も小中学生合わせて何と6人。住民も少ないこともあり、大人子供関係なく皆顔見知りばかり。ドラマティックな出来事などは皆無であった・・・。

そんな町に、「大事件」とも言っていい出来事が起こる。何とこの学校に東京から大沢広海(岡田将生)が転校してきたのだ。そよにとって始めての「同級生」となる彼は、なかなかのイケメンで東京者らしくファッションや流行に詳しく、当然のことながら自分達と全く違う言葉遣いをしていた。そんな彼に、そよだけでなく他の生徒や町の人までが興味深々であった。

しかし、彼は基本的に好人物であったが、面倒見が良いそよとは対照的に都会者らしくクールでどこかとっつきにくい一面もあり、しかも意地悪。また激変した生活環境に馴染めずにもいた・・・。そよはそんな彼に時々腹を立てるも次第に気になりだして・・・。

大沢の方もそよのことが気に入った様子。やがて2人は、恋人同士と言うにはさっぱりしすぎ且つ珍妙ではあったが、友達以上とは言える関係となった・・・。



<感想など>


主役である中学生2人の交流・恋模様を中心に「僻地」「過疎地」における人々のありふれた生活や交流、それを通しての子供たちの成長を丁寧に描いた作品。

個人的に、

「何気ない日常やそこにおける人間心理などを魅力的に表現出来ている作品は本物」

との映画哲学がある。過去何度か書いたが、こういうものを上手く描くことほど難しいことはない。今作はそれら表現が良く出来ていた作品であると思う。


原作者のくらもちふさこの出身地であり、作品舞台のモデルとなっている島根県が撮影の舞台となっているが、映画を鑑賞した殆どの人が、まず、この島根の自然の綺麗さに目を奪われることであろう。

率直に言ってこの県に対するイメージが何もなかったのであるが・・・。


美しい自然や町並みを背景に繰り広げられる、主人公2人を中心とした人間模様の描写がとても面白い。あくまで過疎地における日常生活の断片を切り取っている作品がら、ストーリーは平々凡々でほのぼのとしており劇的な展開などは皆無。凄い感動とか凄みがあるわけではない。しかし、そういった如何にも娯楽映画的面白さはないが、ここ最近の邦画ではお世辞でも上手く描けているとは言えない「人々の優しさ・温かみ・心理」などがとても良く伝わってきて、観ていてとても心地よく、また思わず頬が緩くなってしまう。とにかく人の気持ちが良く描けている作品だ。


特に秀逸なのは、何気ない自分の行動・言動により人を傷つけてしまったことをそよが後悔するところと、大沢の着ているジャケット欲しさにそよがファーストキスを彼にする場面。

後者に関しては、大沢に対する気持ちがあるものの、それを明確には自覚できておらず、まだそれよりは単純な物欲の方が上回っているそよの心理と、

とにかく、東京に居る親友・同級生に対する「異性交友における優位性の誇示」のために、そよとのキスを切望し、ようやくそれをする機会を得たが、「愛情の深まり」ではなく、自分が着ているジャケと交換という形での、「何だか燃えないシチュエーション」でのキスにがっかりし、一方それでも「キスできた」という厳然たる事実に喜びを隠せない大沢の心理、

の見事な描写には、腹抱えて笑ってしまった。この場面は、今年の映画の中でも有数の名場面であると思う。

このぐらいの年頃の男が他者への優位性確保のために「各種武勇伝の捏造」をはじめ、分かっていても愚かな行動・言動を取る様は、見ていて過去の自分を見ているようでとてもこっぱずかしい。きっと多くの鑑賞者が「俺もああいうことやったよ・・・」と思わされるだろう。


実際に今作で描写されていることの経験の有無関係なしに、ノスタルジーや、自然や人々との交流のありがたみがひしひしと伝わってくる。

故に、そういったものを感じ取れるぐらいに年をとっている人でないと、今作の良さがよく分からないのかもしれないが、逆に言うと、それを感じ取れるくらいの年の人であれば、この映画は非常に楽しめる作品であると思う。いわゆる「ほのぼの系」の作品ではかなりの出来。お勧め!!


まあ個人的な欲を言えば、もう少し過疎地の問題(医療・教育・不便な生活)やそれを抱えながら生きている大人たちの実情、「子供がいない」という社会的に致命的な問題などをもう少し描けていたら、それと相対する田舎ののどかさやほのぼのとした雰囲気、そこで生きている人々の優しさ・温かみといったものの描写によりメリハリがついたのではないかと思う。
ただ、聞くところによると、原作もどうやらこれら過疎地の問題にはそれほど踏み込んでいないようなので、的外れな意見なのかもしれないが・・・。


キャスティングに関しては絶妙。ケチのつけようもない。皆が皆役柄に即した雰囲気を見事に見せている。

中でも、ヒロインを演じた夏帆のかわいさと、東京生まれ・育ちであるにも関わらず、島根の自然や田舎娘の役柄に完璧にそっていた演技は、今作の面白さ・完成度を物凄く高めた。そんな彼女に心奪われた人~特に私のようなオヤヂは決して少なくないことだろう。露出過多の服装など殆どないが、明らかに長めのスカートから除く足やら、家で寝そべっている所での肩から背中にかけてのラインに、何故か物凄く悶々としたものを感じてしまった・・・(爆

しかし、良かったのは天から与えられしビジュアルだけではない。作品の基本となる方言での会話も良く出来ているなど、映画に対する思いや努力の跡がひしと伺える。男の「キスへの想い」を全く理解せずに単に作業的にチュッチュするところや人を傷つけて後悔している所での演技も、すばらしい。彼女以上にこの場面を自然に且つ魅力的に演じられる女優は居ないのではと断言したくなるぐらいの名演。上手いとか下手だとか、そんな技術論関係なく、ただただ彼女の自然な魅力と、役への嵌り具合とスクリーン通して伝わってくる雰囲気とに終始ニンマリしぱなっしであった。


ほんの数年前のケータイ刑事シリーズでは、お世辞でも上手いとは言えないダメ演技であったのに・・・。物凄い成長振りだ。恐ろしいよ。


女優の評価を「技術・魅力」、そして「出演している作品の良さ」の3つの「合計」で判断するとすれば、今年の現時点においてこの夏帆が一番である。宮あおい・長澤まさみ・堀北真希・成海璃子といった、実力や知名度で明らかに夏帆より上回っている面々でも全く及んではいない。

何度も言っており且つ個人的映画論・女優論の根幹でもあるが、いくら実力や魅力に秀でていても、結局それを上手くいかす「良作」に恵まれないと意味がない、ということだ。

アーティストの一番の仕事が「いい曲を作り歌う」であれば、女優の一番の仕事は「いい作品に出る」である。



とまあ、イロイロ書いたが、今作はこの夏のお勧め映画。

しかし、以前「夕凪の街 桜の国」の映画評でも書いたが、こういった良作を上映する映画館が非常に少ないことに怒りを感じてならない。

幸い私が住んでいる愛知県は東京に次ぐ公開館数の多さであるが(但し名古屋市は1館のみ)、某変形ロボット映画や某魔法ファンタジー映画に比べると目を覆わんばかりの惨状。いい加減にしてくれよと言いたい。

今のような公開方式では、いずれ大手シネコンも衰退の途をたどることだろう。
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2007/08/13 00:01|映画評トラックバック:0コメント:2

コメント
夜分失礼します
こんばんは!
この映画で夏帆ファンになりましたよ。
咲太郎 #7ScjOPVQ|2007/08/13(月) 02:39 [ 編集 ]


>咲太郎さまへ

こんばんは。書き込みありがごうございます。ただ、初めての書き込みかと思われるので、最初にその旨示していただけたらと思います。

こんばんは。はじめまして。今作で一気に私も夏帆ちゃんが好きになりましたね。かわいすぎ。

若かりし頃にあんなかわいいことチュッチュしたかったですよ。
バツ丸 #-|2007/08/15(水) 01:09 [ 編集 ]

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