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映画評「クローズド・ノート」~問題が多いけど竹内結子が素晴らしい!!

・評価:75点
(竹内ファン、沢尻ファンは+5~10点。ストーリーの論理性・ミステリーとしての謎解きを求めている人は下手をすると50点以下)





<あらすじ>

教育大学に通う教師を志す香恵(沢尻エリカ)は、引っ越したばかりの家の鏡台の裏から、先の住人が置き忘れていったとおぼしきノート~日記帳を見つける。

その日記を見つけたのとほぼ同時期に彼女は勤務先の万年筆専門店に抽象的な要望で商品を求めに来た石飛リュウ(伊勢谷友介)と出会う。実は彼、先日何故か香恵が新しく住んでいる部屋をずっと見上げていた男であった。当初はそれが故の不信感やぶっきらぼうな物言いに対する怒りでいっぱいであったのだが、交流が深まるにつれやがて彼に対する恋愛感情が芽生えていった・・・。

そんな時、いけないことだと思いつつもむくむくもたげてくる好奇心に勝てなかった香恵は先の住人の日記帳をついに見てしまう・・・。日記の書き主は真野伊吹(竹内結子)という小学校の先生をしている若く綺麗な女性。伊吹が生徒のことや仕事の悩み、果ては恋の悩みを率直に綴ったこの日記帳に教師を志す香恵はぐいぐいと引き込まれ興味深く読み進めていくと共に自らの想像をも膨らませていく・・・。

日記の中で「隆」という男性への想いを募らせる伊吹と合わさるが如く、香恵もまたリュウに対する想いを募らせていく・・・。

しかし、それはまさに運命のいたずらと言うべきもので彼女に残酷な現実をもたらすこととなるのであった・・・。



<感想など>


今作は、沢尻演じる香恵サイド、竹内演じる真野サイドという「時間軸・空間軸」が違うものの、ある「謎」によって結び付けられつつ同時平行的に進んでいくパラレルワールド的世界観にミステリー的な謎解きの要素もある「感動ラブストーリー」と言うことが出来よう。

しかし、もう遠慮なく言うが、物語の核心と言ってもよいこの「謎」の部分に対する扱いはあまりに酷く完全に破綻している。先日「遠くの空へ消えた」でダメっぷりを存分に見せ付けた行定が監督と脚本(共同だが)を担っているが、脚本・演出などに関し劇場版デスノートを手がけた金子監督と同レベルの「センス」のなさである。あまりに根本的なところでの致命的問題が多すぎ。

今作の核心になるのであまり具体的には書けないのだが、作中において「存在しない」人物を真野の日記をしての回想映像において「隆」の役割を担わす演出はもうあまりにグタグタ且つやすっぽくて観ていられない。ギャグセンスにもかける行定ならではの演出。何だよ、あの刑事ドラマは!! 笑えるどころか寒くなってくる。

それ以上に問題なのは、真野が担当しているクラスのテスト答案用紙をしての伏線回収へと繋がるあるものの提示を序盤でしてしまったこと。
確かに、例えば「コロンボ」ように「犯人や殺害方法」といった核心部分を先に出す方法論はミステリーの基本的手法として存在する。が、今作は別に「殺した動機」とか「刑事が犯人を追い詰めていく」という上記こととは違うミステリーの醍醐味を楽しむ作品ではない。しかも、ここでの「種あかし」は今作にある「唯一にして最大の謎」である。確かに今作を観る前に既にこの謎についてはある程度推測はつくのであるが、それでもこの謎の明かし方は考えうる限り最悪に近いものであろう。何せ某人物が取った行動はあからさまな犯罪行為であり、それにより常識で考えれば「とんでもない」でも済まされない甚大な被害を受ける人物が確実に存在する(ここでは伏せるが)からである。よって、その後も延々と(*上映時間138分)、ヒロインである香恵だけが全く「謎」を理解していない状況を観させられるのはかなり辛い。種のバレたマジック、しかも全く大したことのないそれを自慢げに延々と観させられるに等しい。分かりきっている謎であるからこそ、その扱いはとにかく慎重であって欲しかった。


しかも、核心部分の謎はバレバレなのに、最後の最後で「えっ!!?」と思わされる「とんでもない謎」を提供してくれるからこれはびっくり!!

「何であのノートがあそこに存在するのか・・・」。今作観賞後は本筋の内容や役者の演技よりもこっちの方が気になって仕方ないのではないだろうか? この部分を見るだけでも、今作を作る際に監督が「論理性」など全く気にしていないことが明確に分かる。

この監督には、映画の制作に際し、「美しい女優を美しく撮る」「ノスタルジー溢れる映像を創る」の2つしか眼中にないのだろう。そのスケベ心に溢れた変態気質は日本でも屈指で、その甲斐?もあり今作の映像美やスクリーンでの女優の美しさはただただ絶賛の他ない。特に後者は素晴らしい。「撮影対象である女優をきちんとしたカメラワークでより美しくより丁寧に撮る」ことに関し、今の日本でこの人に匹敵できる人は、同レベルの変態さを誇る大林監督や犬童監督ぐらいではないだろうか・・・。カメラワークのセンスは抜群!!

そして、その行定が撮る女優の演技の素晴らしさやビジュアルの美しさが上記監督の執念と並び今作の評価をそこそこにさせた極めて大きな理由である。


例の記者会見の一件で一気に失墜した沢尻であるが、その行動はともかく作中における彼女の演技はかなり良かった。恋にときめく純朴な女子大生をきちんと演じられていたし、ルックスも映えている。最後の見せ場での力の入った演技も良く改めて女優としての総合力の高さを感じた次第。

しかし・・・。彼女は出演作品に恵まれており、そこにおいて中々の演技を見せつける一方、共演者に恵まれていないこともままある。ウェブニュースでは「沢尻が良くて竹内が霞んでいた」といった論調が主であったのだが、実際に観たら全くの逆で「健闘した沢尻を竹内が圧倒していた」としか言いようがない。残念ながら沢尻は竹内の引き立て役でしかなかった。


もう「若く、美しく、情熱もあるが時にそれが空回りして人を傷つけ自分を疲れさせてしまう」という今作での教師真野に完璧に合致していた。こういう先生がいたら特に男子生徒はきっと憧れるな~と思ってしまう一方で、如何にも灰谷文学からの影響を露骨に感じさせる生徒との交流とクラス作りは「ちょっとうざいかも・疲れるかも」と作中生徒にも鑑賞者にも思わせる・・・、その辺のところを絶妙に見せる竹内の演技とスクリーンを通して感じる「薫る」という言葉が誠似つかわしい「色気」はもう見ているだけでうっとりしてくる。「サイドカーと犬」でも彼女のルックスと演技を絶賛したが、今作でもその凄さを如何なく見せ付けた彼女の女優としての実力は紛れもなく本物だ。今間違いなく彼女は絶頂を迎えつつある。師童との結婚、出産、離婚が彼女の個人的な人生に関しどのような影響を与えたか定かではないが、女優としての彼女の実力を進化させたと思う。

今年の私的最優秀主演女優賞に関しては現時点で彼女を置いて他に居ない。竹内の魅力・演技を観るために今作を観ても良いだろう。昨年が若手女優の1年とするならば、今年は間違いなく20代後半~30代前半の女優の1年である。

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2007/10/18 23:24|映画評トラックバック:0コメント:0

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