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CDレビュー~新世紀型ヘヴィーミュージック

●TorN 「凍音‐tone‐」 評価:AA

ジャンル:ヘヴィーミュージック ハードロック ミクスチャー プログレ ハードポップ ゴスペル


amalogo111.jpg
(2007/10/31)

視聴は→http://www.myspace.com/mittitornhttp://www.audioleaf.com/torn/



1. Ambience
2. Flowin
3. 漂流~Cast Away~(アルバム・ニュー・ヴァージョン)
4. Color of the Sky
5. My World

6. 醜話
7. Somebody Like Me(アルバム・ニュー・ヴァージョン)
8. Sly
9. 君のいない世界(アルバム・ニュー・ヴァージョン)
10. 葵(アルバム・ニュー・ロング・ヴァージョン)




<問題点・注意点>


1・作中に多々ある「非ヘヴィーミュージック的音楽性」をどう捉えるかで評価がかなり変わる
2・1と関係するが、散漫な音楽性をどうとらえるかでも評価が変わる


このサイトでそれこそ事あるごとに書いているが、今、メジャーシーンとは対照的にインディーズ・「半インディーズ・半メジャー」とも言える領域において、女性ボーカルのハードロック・メタル・プログレ・ポストロック・ミクスチャーといった音楽に関し、非常に優れた実力・魅力を有すアーティストでひしめく状況になっている。中には世界的なレベルで見ても最高峰に位置するものもおり、実際日本では無名に等しいが海外から高い評価を得ているアーティストも少なからず存在するのである。


2004年、「心に残る音楽を」をキーワードに、Mitti(Vox),O-MIE(Gt),S.I.N(Ba),KOHth-K.W.P.(D)の4人により結成されたバンド、TorNも非メジャー領域におけるヘヴィーミュージックシーンをとても面白いものとするアーティストであると言えるだろう。今まで数限りないこの手のアーティストを見聴きしてきたわけであるが、その中においてもこのバンドの音楽性は極めてユニークで面白い。


その音楽性は、概ね王道の欧米的ミクスチャー、ヘヴィーミュージック、ラウドミュージックを土台としており&その土台の上に様々な音楽性を加味させている点に関しては同種他者との違いはない。しかし、その「様々な音楽性」やその表現方法において決定的に他者とは違っている。

まずの違いは音作り。通常ヘヴィー系やメタル系統のアーティストの音作りは「低い方・重い方」へと音が密集しがち、というかそのことこそが醍醐味であると言える。が、このバンドはヘヴィーさのみに拘ることは殆どなく、管弦楽器やスパニッシュ風味のギターフレーズの使用をはじめ、様々な楽器を駆使して高音から低音まで音を密集させることなく幅広く音を表現している。ヘヴィーさを主体としつつもあくまでそれは楽曲を考える上においてはアクセントの役割を果たしているに過ぎない。

と言ってもソリッドで重厚なギターをはじめ各演奏は中々のもの。半インディーズ的な作品にありがちな「音の篭り」もなく、明瞭に音が分離しているのも良い。しかし、重要なのはその演奏のヘヴィーさに合わさる音楽性であろう。近代的モダンへヴィネスミュージックによくあるゴシック・プログレ・エレクトロニカ・ビョーク的なコーラスワークに加え、日本を始めとしたオリエンタルな要素、さらには、通常のヘヴィーミュージックではあるまじき、と言うか通常この音楽性を合わせようとは思わないであろう「R&B」「ゴスペル」「スパニッシュ」の要素をふんだんに盛り込まれている。


この異色の要素でありこのバンドの音楽性の特色でもあることを決定的にしているのが、紅一点ボーカルMittiの歌唱である。元々R&Bをやっていたシンガーであることもあり、極めて情感たっぷりで官能的さを押し出した表情豊かな歌唱を聴かせる。率直に言ってハードロック・メタルのシンガーらしき特色は皆無。ハード・ヘヴィーミュージックを聴く上で一つの壁となるであろう歌唱に対するとっつきにくさがなく、一般リスナーに何の抵抗もなく聴かせることのできるポップさを創出してもいる。今までかなり多くのハード・ヘヴィーミュージックを聴いてきたと思うのだが、こういうタイプのボーカルは初めてだ。


そして、この音楽性に呼応するがごとく詞も極めて異色だ。セオリーである攻撃的・前衛的・哲学的・社会批判的・退廃的・耽美的といった要素を踏まえつつも、全体的にポジティブで情感的なものが少なくない。その音楽性が、その歌唱が、その詞が聴いていて悲しみや暗さを感じさせつつも最後には前向き且つ爽快な気分にさせてくれる不思議な雰囲気を創出しているのである。かなり幅広い音楽性を有しながらも、全体としてきっかしまとまっていると思うのには、どの曲においても上記要素がきちんと貫徹されているからであろう。


最終曲の「葵」はこのバンドの音楽性を端的に示す楽曲。この楽曲のみを聴けば、「単にハード目なゴスペルチックなバラード」としか思えないだろう。
(思うに、このバンドの音楽性の面白さやキャッチーさは、かのHIGH and MIGHTY COLORに通ずるものがある。しかし、ハイカラは完全に失敗し、こちらは極めてよい形で成功したが・・・。)


厳しいことを言えば、ハードロック・ヘヴィーミュージック的な部分と非ハードロック・非ヘヴィーミュージック的な部分の融合が曲によっては完全にうまくいっていない、ボーカルがまだ荒削りなど気になる部分がある。しかし、今作をして彼らは新たなハードロック・ヘヴィーミュージックの雛形を見せ付けたように思う。後々の精進・活動しだいでは今作はシーンにおいて極めて重要な1作になるかもしれない。あくまで純粋なハードロック・ヘヴィーミュージックを求めている人にはお勧めできないが、そういう偏見なしに良質なそれを求めている人には是非とも試していただきたい作品だ。










・アーティスト評価
歌唱力8 ()
作曲9 ()
編曲8 ()
独創性10 ()
安定性9 ()
9 ()
総合9 ()
熱中度9 ()

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2007/11/02 23:23|アルバムレビュートラックバック:0コメント:0

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