バツ丸のエンタメ問答

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映画評「恋空」~こりゃ酷いですな

・評価:30点
(ガッキーのかわいさに免じてこの点。映画のみの評価だと10点程度)





<あらすじ>


ごくごく普通の女子高生である美嘉(新垣結衣)。ある時携帯をなくし探していた彼女は、図書館で見つけて以来自分の携帯を拾ってくれた顔も知らない男と電話で交流するようになる。

その男の正体は実は同じ学校の同級生で「かっこよい不良」としてちょっと有名なヒロ(三浦春馬)。電話で交流を深め、少しずつ素性を明かしていった彼とある日ついに学校内で対面することに。最初はがっかりした美嘉であるが、彼のある行動を見てからというものの瞬く間に彼に惹かれ恋に落ち、そして恋人同士となった。

しかし、美嘉が「川のような人」と例えたその彼に飲み込まれた彼女は、今までの人生では考えられなかった数々の悲劇に見舞われる。だが、その度ヒロの深い愛情と強さに支えられ、数々の悲劇とそれによる心の傷から立ち直っていく。

そして、美嘉の妊娠を契機に二人は子供を生むことと将来をともに過ごすことを決める。そんな二人を襲った「流産」という悲劇すら、二人の愛を揺るがすことはなかった。


そんな強い愛で結ばれた二人であったのだが、二人が高校2年になった春、突然ヒロは美嘉に別れを切り出す。あまりの出来事とそれによるショックを引きずりながらも尚彼への愛情を断ち切れない美嘉ではあったが、友人がセッティングしてくれた合コンで出会った大学生の優(小出恵介)と付き合うことでその痛手から少しずつではあるが立ち直り、幸せを感じるようになっていった。

しかし、更なる悲劇が容赦なく彼女を襲う。子供を失ったクリスマスイブの日、子供への供養をしている時にかつての同級生でヒロの友人から明かされたヒロに関する衝撃の真実・・・。そして・・・。



<感想など>(某所の訂正加筆)


書店業界に長年勤めていた身として、文学どころか小説ですらない、いやそれどころかゴミに等しいと強く思っている「ケータイ小説」とやらの流行に心底心を痛めている。こんな代物がとんでもない部数を売り上げているその事実は、日本人の読解力の低さや文学に対する関心の低さ、知能レベルの低さ、そして何より業界自身の「良いものは良い、ゴミはゴミ」と区別することの出来ない自浄作用や批判性のなさを見事に示している。私は業界人として、日本人としてとても恥ずかしい。



そんな「自称携帯小説」とやらの代表格である作品を今をときめくガッキーを主演にすえて映像化した今作。ガッキー三部作の最後の作品であるが、その内容に関しては「恋するマドリ」が傑作に思えるほどのダメダメ具合。今年既に公開された数々の作品と並ぶ、今年ワーストタイレベルの作品。



館内に入ったときの「女子中学生、女子高校生」の多さときたら異常。化粧・香水臭い館内、病気としか思えないファッションセンス・化粧センスの酷さに唖然とし、気が滅入ったこともあり、映画鑑賞前からテンションサゲサゲ。それと反比例するが如く映画に対する不安も際限なく増大したのであるが、その不安すらもはるかに凌駕した映画の内容にただただ怒りと悲しみとを感じただけであった。


いや、もう主人公をはじめとした登場人物らのあまりにクサ過ぎる台詞回し、行動はまあ良しとしよう。


だが、集団レイプ、いじめ、妊娠→流産→別れ、彼氏の浮気、親の離婚危機、彼氏の病気→元彼とヨリを戻すがそいつは病気で死亡

と、ガトリング砲のごとく掃射される、ただただ泣かせるためにあるとしか思えないあまりにあざとすぎるストーリー・設定のオンパレードとそれにまつわるイチイチはなにつくコテコテの演出が許せない。


wikipediaを見るに、原作本においては実話と謳っておきながら実はそうでないことが明らかになり批判の雨嵐であるが、ほんとこれは酷い、酷すぎる。この著者の倫理観の貧困さが端的に窺い知れる。


それでも実話を元に、ということなのでその多くは事実ないしはそれに近いものなのであろう。

だが、そう好意的に捉えたとしても、作中の大きな要素となるそれら各々が仮に事実であってもそうでなくとも、そのことが映画としての面白さを増しているかというと全く逆だ。


今作が映画として面白くない最大の理由は、その内容が酷く私的且つ極端なものでありすぎるということだ。簡単に例えると「他人の家のホームビデオ」「他のカップルのラブメールやいちゃいちゃぶり」を見せられているに等しい、とでも言うべきか。


不幸なこともいっぱいあったけど、幸せなこともあったよ、という新垣演じる作中主人公の結局は「不幸自慢」「幸せ自慢」で完結してしまっている。上記にある作中で起こる数々の出来事は、その1つか良くて2つぐらいであれば経験する人も居るであろうが、流石に全部ないしは複数を経験するなんてことは絶対的にありえず、普遍性・一般性からかけ離れすぎており、何ら共感・感動するものがない。ありえない創作物として考えてみても、お泣かせに終始したその内容もあってまともに見続けることが出来ない。


その当人達にとっては、その出来事の数々の一つ一つが「かけがえのないもの」なのだろうが、それと関係のない私にとっては「どうでもよい」もの以外の何者でもないのである。


それでも化粧・香水臭い若き女性の数々は中盤以降嗚咽しまくり・・・。それに反比例して私の気持ちは萎えてくる。途中から何度「堪忍しておくれやす」と思い途中で逃げ出したくなったことか・・・。彼女らと私の心理との隔たりはもう宇宙距離に等しいのがあろう。


せめてもの救いは、ガッキーがとにかくかわいかったこと。もう無敵。大学生になってからの私服姿にファンなら間違いなく悶絶できる。

演技に関しても、決して上手いとは言えないが何らかしら感じさせてくれる不思議な魅力・センスはあるように思う。特に時折はさまれるモノローグにそのことを強く感じた。

技術・演技力だけが女優の魅力のすべてではない。だからこそ映画・演技は面白いのである。彼女は中々にがんばっていたと言えよう。


但し、性的な描写やレイプといった内容があるにも関わらず、下着の露出どころか「着衣ばっちり」という新垣のアイドル性が故の設定・映像はいただけない。特に今作の重要場面の一つであろう集団レイプされた後の場面の所はもう少し何とかならなかったのだろうか?


作中ではレイプされた後の美嘉の姿を見つけたヒロが愕然として彼女を守れなかった自分に涙し、さらにはその彼に付き添われ帰った自宅においては両親が愕然とし言葉を失う、という流れになっている。性的暴行を受けたのが明らかであるにも関わらず、さも何もなかったかのように振舞い嘘をつく美嘉と、その振舞いや言動が明らかに嘘であることを分かっていながらも事の深刻さゆえに娘に全く声をかけることの出来ない両親の姿が、鑑賞者に強い悲しみと怒りを感じさせると共に、その後に展開される悲劇の痛手から美嘉とヒロが立ち直る場面の盛り上がりを演出する、というわけだ。まさに王道だ。


しかし、顔や服に多少の汚れとキズがあるだけで何らおかしいところのない彼女の姿と、それと全くかみ合っていない上記あまりに重いやり取りはこの場面に説得力を全く与えておらず、ただ失笑するしかない。作中で服や体にキズがあることの理由としてヒロが語った「自転車に乗っていて転んだ」をそのまんま真実として認識するのが自然。
「美嘉はほんとトロいから・・・」というセリフが両親やヒロから出てきそうである。つまりは緊張感や悲壮感0。


武器を解しての脅しか、何らかの脅迫材料を利用しての精神的な脅しで無抵抗ないしは自ら服を脱ぐようにしむけない限り、この場面における新垣の有様はありえない。しかし、作中では押さえつけてのレイプという極めて暴力的な手法が取られたからして・・・。



彼女を今作ヒロインとして出演させたこと自体が間違い。事務所的にはヌードどころか下着の露出すらNGなのだろうが、事務所・本人共に下着程度の露出をする覚悟もないのであれば、はなから(新垣が)出演するべき・(事務所が新垣を出演)させるべきではなかったと強く思わずにはいられない。


しっかし、こんなレベルの作品で涙にむせぶ今の若い子たちは・・・。本物の感動する映画や文学を知らないその厳然とした事実にこそ、私は涙してしまう。



*それにしても、今作、まさか図書館で●ッ●●する場面を盛り込むとは・・・。

体育館や音楽室の倉庫ならいざ知らず、図書館はないでしょ。だいたい誰も人の居ない図書館なんてありえないのだから・・・。


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2007/11/05 23:42|映画評トラックバック:0コメント:4

コメント
はじめまして
バツ丸さん、はじめまして。スガと申します。
映画は観てない(というか観る気が全くしない)のですが、原作は酷いもんですね~…。読みにくいし(そもそも文章の体を成してなかったし…)鼻につくしで、こんなのにお金かけて本にする自体信じられないという感じです。
実話とうたってるそうですが、こんなに胸を打たれない実話も珍しいです(苦笑)
本人が、本当にそういう体験(またはそれに近い体験)をして、苦しみや悲しみから立ち直り、その思いを昇華して書いたものなら胸をうたれそうなものなのに……。小説をなめてるような感じさえしました。
この作品だけじゃなくて、ケータイ小説ってほとんどがそうですが。

初コメントで毒吐きまくってしまってごめんなさいm(__)mまた来させていただきます。
スガちゃん #-|2007/11/12(月) 18:10 [ 編集 ]


>スガちゃんさまへ

はじめまして。ご来訪と書き込みありがとうございます。お返事送れて申し訳ありません。

映画に関してはガッキーのファンでもない限りお勧めしないです。ほんと酷すぎました。

ケータイ小説は読みにくい。物理的に横文字は読みにくいですしご指摘のように文章はもっと酷いですし。


あんなに都合の良い話の流れや設定を見るに、すぐに実話ではないと分かりましたよ。というか、明らかに事実なわけないです。

結局はウケ狙いだけ。こんな程度であるのなら誰にでもかけますよ。小説なめています。


私は元業界人としてこういうものを作り・売ることに対し大変怒りと悲しみを感じます。こういうものを売っていかなければならないのであれば、いっそのこと廃業したほうが良いとすら思いますよ。

自分が店長であれば、こういう本は置きたくないです。


また遊びに来てくださいね。
バツ丸 #-|2007/11/16(金) 01:22 [ 編集 ]


バツ丸さん、初めまして。オオトリと申します。

歌姫の頃からチェックはしていたんですが、実際に書き込むのは
これが初めてですね。初書き込みはこの実に酷い作品・・・。

いや~酷いですね、はい。同意できる部分がありすぎて
困っちゃいます(笑)元々稚拙で内容などない携帯小説が
映画化したところで何になろうか、なんて普段の自分なら
考えるところなんですが、ガッキーが大好きなもので
観てしまいました・・・。いやでもガッキーがいてもこれはない・・・。

まあ・・イチャイチャはまだ許せても論理性皆無のご都合主義が入ってきたら、もう勘弁してくださいって感じですね。本当に川のような映画です^^ところ構わず無理矢理な展開へと巻き込んでは
ただひたすら前進あるのみです。自分は置いてけぼり
を食らっちゃいましたよ。レイプ後にすぐ出てくる
描写ときたらまあ・・・。

服装の問題は勿論、そんな事がありながら
すぐさま図書室であれって・・^^
あんな事があっていきなりあんな事ができるものかと思うと
疑問符がつきまくりですね。(あの描写を観て
実際にレイプの被害を受けた方はどう思うことやら)

それ以外にもご都合主義やら何やらで考えたら妊娠後の対応や
ラストのまたあれか現象、もう突っ込む部分を探したら
キリがないですね、この作品は。

やっぱり携帯小説はこんなもんですかね~
今の女子中学生や女子高生は訳が分からないです。
オオトリ #-|2007/11/19(月) 19:33 [ 編集 ]


>オオトリさまへ

はじめまして。書き込みありがとうございます。

歌姫のころとはずいぶん前ですね。


ほんと、今作は酷いです。ネタバレになりますが、今作は今年の最低劣作品に選出します。

私もガッキーが好きなんで、というより他に何も理由がないまま見てしまいましたけどね。


>レイプ後にすぐ出てくる
描写ときたらまあ・・・。


ほんとこれは酷すぎ。俳優たちもおかしいとは思わなかったのですかね。

ラストはお約束でしたね。まあ、流れがそうなんでこうなるしかないのですけど。


悲しいかな、今作はかなりのヒットをしているようで。若い日本人女性の知的レベルを疑いたくなります。

普通はね、ありえんでしょ。
バツ丸 #-|2007/11/22(木) 22:11 [ 編集 ]

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