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映画評「オリヲン座からの招待状」~「いい」は「いい」でも・・・

・評価:65点


少し前でありますが、予告編で見て「いい作品なのでは?」と思ったこの作品を観てきました。

しかし、当初の期待に反し・・・。






<あらすじ>


オリヲン座から「閉館とそれに伴う最終上映の案内」が良枝(樋口可南子)の下に届く。昭和30年代、そこは彼女が幼少時のときの思い出の場所であり、幼馴染で後に夫となった祐次(田口トモロヲ)と自分とを結びつけた場所であった。

病気で亡くなった館主(宇崎竜童)の後を継いでオリヲン座を支え続けてきた留吉(加瀬亮・原田芳雄)と先代の妻であるトヨ(宮沢りえ)は、家族に恵まれなかった良枝と祐次にとって数少ない「家族」と言える存在。しかし、時代が時代。当時の価値観・男女観・人間関係もあり、「先代・師匠の妻を寝取った男」と町の人々に陰口を叩かれオリヲン座と共に次第に人々から避けられるようになっていった。

そして追い討ちをかけるように、テレビの登場と普及とにより日本映画そのものが一気に衰退していく・・・。


しかし、映画に対する愛、先代への恩、そして何よりひたすら純粋にお互いを思い続けた愛情が、貧乏や映画斜陽の時代に負けず先代から受け継いだオリヲン座を守っていったのである。だが、時は過ぎ二人の加齢~特にトヨがまもなく死を迎えることもあり、もはや館の維持は不可能となった。


映画館最後の日となる当日。すれ違いが続き、かつてのようにお互いを思いやる心を失ってしまい既に離婚寸前となっていた良枝と祐次は、別れる前の最後の思い出にと、最終上映に行くことに決める。かつて自分たちを暖かく見守ってくれた館主との再会と最後の上映作が、この両名をはじめとした館に訪れた様々な人々の心に何かを残していく・・・。



<感想など>


「何とも微妙な映画・・・」


今作を観た率直な感想は上記言葉に集約される。

ブログに活動の場を移してから既に100本以上映画評を書いたが、今作ほど書きにくい作品はなかったように思う。そしてそのことは、今作に対する評価・感想を決定付けてもいる。


確かにいい映画ではあるのだ。が、・・・。


分かりやすく言えば、妙齢の女友達同士の「恋話」や「男の寸評」の時、または会社において仲の良い者同士がある人についての仕事ぶりや人となりについて話すときに出がちな、


・「あの人どう?」
・「あの人<いい>人なんだけどね・・・」


における「いい」と非常に近いものがある。


日本映画の隆盛と衰退を乗り切ったオリヲン座に関わる男女のピュアで感動的な愛情を描いたストーリーや人物描写は確かに良い。加瀬や原田といった主要人物を演じた俳優の演技も良く涙を誘いはする。


しかし、それしかない。ミドル昭和の良くないところ・醜いところを極力廃し、時代や個々人の美談に徹した内容はそれなりの良さを見せはするが、作中の殆どが映画館内で展開されていることもあり、ストーリー・人物描写共に薄い。原作が短編なのでそこではこのことはさして弊害にはなっていないのかもしれないが、2時間の映画を維持し引っ張るにはこの内容・設定では厳しい。もう少し主要人物の、映画に関わること以外に関する描写がほしかったように思う。


しかしながら、この映画が何故それほど面白いと思えないのかの決定的な理由は当初分かりかねていた。それが明確に分かったのは、先日「ALWAYS~続・三丁目の夕日」を見てからである。

近いうちにやる「ALWAYS」の映画評にも書くが、その理由及び「ALWAYS」との決定的な違い・差が何かと言うと、ノスタルジーと悲しさ、暗さばかりが出すぎている、という点に尽きるだろう。沈みっぱなしで浮きどころがないというわけだ。


同じミドル昭和を扱った且つ同じ日からの公開となった両作品であるが、その出来や面白さに関しては東宝の「ALWAYS」の圧勝である。「ALWAYS」を先に観た人に今作を観ることを私はお勧めしない。新入幕の力士と横綱ぐらいの差がそこにはあった・・・。


題材や出演役者の演技には良いものがあっただけに残念だ。時勢柄、明治からミドル昭和を舞台にした映画が常にシェアの一角を占めている邦画界であるが、学園モノや刑事モノ作品と同様、非常に扱いやすい題材である反面、その処理を誤るとその出来が厳しいものになることを今作は示してしまったように思う。こういう作品を観る人は、何を期待して鑑賞に望むかが比較的明瞭に分かるからして、如何にそれを上手く出していくかが、評価の別れどころであると思う。
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2007/11/10 13:55|映画評トラックバック:0コメント:0

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