バツ丸のエンタメ問答

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CDレビュー~センス爆発の圧巻の作品

●school food punishment 「air feel,color swim」 評価:S(名盤入り)

ジャンル:ポストロック プログレ エレクトロニカ ニューレイブ  


amalogo111.jpg



1. you may crawl
2. sky step
3. loop,share
4. 煙に白

5. turn
6. 曖昧に逸れる
7. art line
8. transient



<問題点・注意点>



今年のアルバムレビューも残りわずかとなりました。今年の残りでレビューする作品は、皆今年の私的アルバムランキングや音楽賞各賞選出に大きな影響を与えるすばらしい作品ばかりであります。中でも、今回取り上げるSFPの今年早くも2枚目となる今作は、近々レビュー予定の某アルバムと並び今年の最優秀作品最有力候補にふさわしい、誠すばらしい作品でありました・・・。






前作からわずか7ヶ月というリリース期間の短さに加え、空席であったドラマーの決定、さらに前作でよい仕事をしたプロデューサー石田ショーキチが今作不参加ということもあり、期待もさることながら大きな不安も抱いていた。が、いざ、コンポにCDを挿入して楽曲に耳を傾けると・・・。短期間のリリースが信じられないほどの、更なる進化をまざまざと見せ付けられた・・・。


ドラマーの交代の影響が出たのか、ループ旋律や残響音を多用したエレクロトロニカやアートポップ、ポストロック的色が全面的に出、それによる浮遊感やポップ性、キャッチーさやおしゃれな感が強かった前作1stミニアルバムと比べると、今作はそれら要素が依然ありはすれど、全体的には薄まっていると言える。代わって今作を特徴づけているのは、非常にタイトで無駄のない演奏と編曲をしての強靭且つ前衛的な音楽性だ。

決して高密度に音が詰まっているとか、演奏がメタルやシンフォプログレのような派手さに満ちたウルテク・バカテクとかがあるわけではない。だが、限られた楽器・音数の中での音作りや音色の付け方の上手さや的確さ、洗練された演奏がサウンドにすさまじい臨場感や立体感、そして鋭さを与えている。バランスと音質の良さもあるが、CD音源を聴いているにも関わらず、自分の体の周囲から己の内側に向けて刺さるかのように音が出ている、そんな感すら抱いてしまう・・・。

その象徴というべきものが、ボーカル内村と並ぶSFP音楽の核となっている蓮尾のキーボードであろう。2・3曲目における素早く且つ力強い運指とオーガニックな音色をしての鋭く巧みなバッキングは、ドラムの見事な演奏と相乗効果を上げ背筋がゾクゾクする程の興奮を生み出す一方、4曲目以降の「非ロック」的な曲においては、様々な音色やSE的演奏をして楽曲にスケール感や前衛さ、キャッチーさといった様々な表情を存分に与えてもいる。とにかく演奏そのものの上手さもさることながら、音の選びや作り方が上手すぎる。この蓮尾のキーボードをはじめSFPの演奏・音作りは一音一音から確かな存在意義を感じるだけでなく、それら各々が一体化した時に爆発的な魅力を見せ付けることこそが、その凄さの源泉であろう。


以前から編曲の真髄というのは、技術や音や楽器の加味やそれによる壮大さの演出よりも、どこまでそれらを絞り込んだ上でいかにその「絞り具合」を感じさせない凄さ、厚みを見せるかにある、と考えているのだが、SFPはそれを見事に体現していると言える。徹底的に戦闘向けに絞り込まれたボクサーの体やたたき上げられた日本刀を見ているかのような美や強さ、鋭さがある。バンド形態をとっている、ロック・ハードロックアーティストの中でも間違いなく最上にして最高の演奏・編曲であろう。


巧みなのは音作りだけではない。

前半に攻撃的で強靭な楽曲を並べ、聴き手を圧倒し引きずりつつ3曲目で盛り上がりを頂点に持ってきたや否や、アートポップ・ポストロック的要素が強く、浮遊感と幻想さ溢れるバラード曲である4曲目で一気にクールダウンさせ、さらにそれ以降の70年代のプログレの要素を多分に含んだ前衛さや芸術性の高い楽曲をして聴き手を幻惑しかわしつつ、ポップでキャッチーな7曲目で聴き手を再び引き込み、しっとりと聴かせるピアノバラード曲である8曲目で締める・・・。1つとして被る曲のない多様な音楽性とその配曲・・・、まこと見事なり。


しかし、やはり分量を割いて語るべきなのは、SFP音楽そのものでもあるボーカル兼メイン作曲家の内村友美だろう。

全く捉えどころのない独特で自由な感性で満ちた詞は、人間そのものに対する忌諱や自嘲的な念、孤独さやるせなさや世間に対する達観さを多分に感じさせつつも、同時に人に対する優しさやいつかどこかで見たような懐かしい情景、辛いけどがんばって生きていこうとの前向きさをも感じさせる。その矛盾していると言うべきメッセージ性が、内村の技術的な凄みはないがキュート且つ繊細で時に感情のこもった歌唱をしてさらに矛盾さを強め、ギリギリのヤバさや悲壮感、キャッチーさ優しさを演出する。音楽性や歌唱スタイルこそ全く違えど、その格や凄みは往年のCOCCOや鬼束、椎名林檎といった情念系の名アーティストに何ら劣るものではないだろう。間違いなく業界屈指の表現者。これほどまでの才能の持ち主はそうそう居ない。


「ロックの新たな進化形を見た・・・」、そういってもそう大げさではないと、今作を聴いて思う。


一般的にはまだまだ無名であるが、自分にとっては新たに「最強レベル」と言い切れるアーティスト。










・アーティスト評価
歌唱力9 ()
作曲10 ()
編曲10 ()
独創性10 ()
安定性10 ()
10 ()
総合10 ()
熱中度10 ()

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2007/12/19 00:30|アルバムレビュートラックバック:0コメント:0

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