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映画評「雨の翼」~何もかもが中途半端な作品

・評価:40点
(上映時間35分、鑑賞料金1000円の2大条件を考慮しての評価)





<あらすじ>

高校野球地区予選の大事な試合に雨天コールドで敗れてしまったことがトラウマとなっている陽介(石田卓也)は、ある日学校の屋上で全身雨に打たれながら踊っている透花(藤井美菜)を見かける。雨に対して特別な思いを抱いているかのように見える彼女に彼は強烈に引き付けられ、気になって仕方がなくなってしまう。彼自身雨に対して特別な思いがあったからだろうか・・・。

彼女は以前、既に事故により他界した教師の紀野(眞島秀和)との交際が学内で噂され、そのことでいじめを受けてもいた生徒であった。いさかいを隔てながらもやがて打ちとけていったこともあり、皆から疑いの持たれていた先生との関係だけでなく、「11月1日に雨が降らなかったら、自分から先生に会いに行く」、つまりは自殺することを陽介に打ち明ける。そんなこと断じて認められない陽介は透花と同じく11月1日に雨が降ることを切に願うのだが、天気予報では当日を含め完全に晴れ一色の予報であった。そこで彼は・・・。


<感想など>

個人的に非常に注目している若手女優、藤井美菜の映画初主演作ということもあり、がんばって観に行った今作。それだけに期待も高かったのだが、率直に言って、観ていてあらゆる観点から考えても褒めるところがない、と言うよりダメなところが多い作品としか言いようがない。映画の内容に関しても、それに対する評価を考える上でも、約35分と短い上映時間に鑑賞料金1000円という、普通の映画と比較した際の恐るべきコストパフォーマンスの悪さが常に影響している・・・。

そもそも、今作のようなミニシアター系映画の場合、ハリウッドメジャーの超話題作とは違い、「人との付き合いで」「映画はあまり観ないけどとりあえず」といった消極的な理由で観に行く人は殆どいない。このコストパフォーマンスなので尚のことであろう。よって、万人受けはせずとも、予算が少なくともそれが故の何らかしらの創意工夫で、今作を観に来た「映画好き」「映画通」であろう人々を相手にそれなりに納得させられるものを提示できるのかどうかが、この手の作品を考える上で極めて重要であるはずなのだ。だが・・・。

致命的なのは、藤井演じる透花と眞島演じる教師との関係を、時間の制約もあってか全く表現できていないことにある。作中で明確に明かされるが、両者は恋愛関係ではない。しかし、そうであるにも関わらず、事故死した先生を追って後追い自殺しようと透花は思っているのだからそれ相応の理由がそこに存在してしかるべきなのに、「生きていることを感じさせてくれる」ってなことを作中人物にただ述べさせているだけで具体的に何も示されない。よって、作中人物が必死に取る行動一つ一つの意味が分からず、全く感じるものがない。これを「想像力を刺激する」とするにはあまりに都合が良過ぎで、観ている人はほぼ間違いなく、透花のエキセントリックで自己本位な心理を理解・共感出来ないままに最後を迎えることとなろう。「だから何?」。これがエンドロール開始時における私の素直な心境である。

映画としての内容が良くなくとも、小シネの映画らしく映像の綺麗さや斬新さ、鮮烈なテーマ、挑戦心などなどを感じさせるものであれば、まだ良かったのであるが・・・。

映像に関しては、ほとんど作為的なことをしていないのか、それとも狙ってやっているのか分からない部分があるが、演者の表情が読み取れず、ビジュアルの魅力を全く出せていない暗い映像を淡々と流されるのには、苦痛でしかない。こと藤井に関しては、雨に濡れながらのバレエダンスシーン以外、彼女のルックスを魅力的にとらえ切れていなかった。若手女優最高レベルの美貌の持ち主であるのにこれではもったいない。

ウリである音楽に関しても同様。確かにKUMAMI作曲・演奏のピアノは素晴らしいが、主役二人各々のテーマ曲が事あるごと流れるため、上映時間の短さも相まってはっきり言ってくどい。必要な時にだけ流し、それでいて最大の効果を発揮させるのが映画音楽の基本であろう。いくらうまくても毎日焼き肉を食えないのと同じ。

演技に関して言えば、時間が短すぎて且つ上記問題もあり、判断がつく段階に達していないのが正直なところ。ただ、石田に関しては、キャラが暑苦しすぎる。この人って、若手女優主演映画におけるキーマンとして多々出演しているが、その大半が暑苦しいか淡々としすぎるかの両極端な役柄ばかりであまり良さを感じ取れないでいる。こういう役柄を演じられる能力・魅力は、若手男優枯渇の状況で貴重なのかもしれないが、このままでは大した成長がないのではとおせっかいながら思ってしまう。そろそろ違う役柄を演じさせる段階ではないだろうか。


結局、音楽PVの拡大版のものと大差ない出来ということだ。誰にもお勧めできないという点では、「ネタとして」や「根性養成」などとギャグで言える駄作よりも性質(たち)が悪いかもしれない。どうせ作るなら、もっとしっかりとした内容・構成にしていただきたかった。1000円の鑑賞料金で元がとれたと思っている人は相当に少ないのではないだろうか。
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2008/03/19 01:44|映画評トラックバック:0コメント:0

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