バツ丸のエンタメ問答

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CDレビュー~アートポストロック

●Kacica 「MOSAIC」 評価:AA

ジャンル:ポストロック ミクスチャー プログレ エレクトロニカ


amalogo111.jpg
(2008/3/31)

視聴は→http://www.myspace.com/kacicajapanhttp://music.yahoo.co.jp/shop/c/10/ptcd009

1.goriath
2.bokujo
3.aloe

4.a lily bulb
5.day dream
6.video letter(put it into the time capsule)
7.mosaic

8.black hole(インスト)
9.oz
10.kohane



<問題点・注意点>

1・凄味があるが画一的な歌唱




今では自分にとって興味あるジャンルとなっている「ポストロック」。このジャンルに非常な興味を持って聴くようになったのは、現時点で私的最強バンドであるschool food punishmentの存在が何をさておいても大きい。しかし、sfpに至るまでの道筋を作ることになった「ポストロック初体験」のアーティストが実は他に居る。それは、今回取り上げるKasicaなのである。

「さよなら絶望先生」の119話「様々な一周」ではないけれども(コミック12巻収録)、この両バンドを契機にあれこれフィメールポストロックアーティストを聴いたのだが、いいアーティストはたくさん居れど、結局自分にとってポストロックにはまるきっかけをもたらしてくれたこの両バンドこそが一番いいなと「考えが一周」してしまった・・・。(まあ、短い一周なのかもしれないが・・・。)

「東(東京)のsfp」に「西(奈良)のKacica」と・・・。

そんなKasicaの約1年半ぶりとなる2ndとなる今作は、改めてこのアーティストの力量の高さと特異性とを感ずるに十分すぎる傑作である。


相変わらずこのグループならではの、ループと残響音・反響音・ノイジーでうねりのあるギター・巧みなベースラインをしての複雑で巧みな演奏・編曲を土台としたジャポニズムと称して差し支えないであろう和のエッセンスにも溢れる音楽性を体現する各楽曲は凄まじいの一言に尽きる。関西では知られた画家、奇才谷内一光が手がけたジャケワークが雄弁に示すように、キュビズムやレアリズムの影響下にある絵のごとくの絵画的立体感とプレッシャー・前衛感・重さや暗さを伴って聴き手のイマジネーションをいたく刺激し、聴き手の意識を固定させない「深遠で混沌とした感情世界・精神世界」へと引きずり込み、圧倒していく・・・。色彩豊かな現代的なポップアートと言うべきsfpの音楽性とは相対照的であるが、極めてアーティスティックな音楽であり、音楽的な完成度・凄味・独自性に関してはそうそう引けを取っていない。


各楽曲の構成がさらに複雑・壮大になり、よりアグレッシブさが増したことが前作と比較しての顕著な違いか・・・。テクノやクラブミュージックからの影響を随所に感じさせるのも興味深い。前作に感じた楽曲パターンの相似という問題をほぼ払しょくできているように思う。現時点でKacica史上一番の突進力を誇るアグレッシブな1曲目に、ポストロック・プログレ的浮遊感・神秘性に溢れるシンセワークとノイジーで印象的なギターの旋律の絡みが凄まじい複雑・精緻で摩訶不思議な曲構成が絶品の5曲目は、このバンドの凄さと孤高性とを示す圧巻の楽曲だ。何をどうしたらこのような楽曲らを作ることができるのか、常人には到底理解が及ばない・・・。問答無用でトリップできる。

ただ、このグループの音楽性の核であり個性の源泉ではあるが、それが故にやや単調なきらいのあるボーカルの歌唱が気になる。今のところ楽曲の多様性もありそれほど意識させるものではないが、今の個性、技量をより活かすためにもさらに歌唱の幅を広げた方がいいように思う。7曲目や最終曲で聴かせたような歌唱をより広げることができれば、さらに良いものが出来るのではないだろうか。

恐ろしく癖があるので聴き手を完全に選ぶ作品ではあるが、この手の音楽が好きな人にとっては必聴と言い切れる作品だ。










・アーティスト評価
歌唱力8 (→)
作曲9 (→)
編曲10 (→)
独創性10 (→)
安定性9 (→)
10 (→)
総合9 (→)
熱中度9 (→)


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2008/06/01 21:41|アルバムレビュートラックバック:0コメント:3

コメント

Special Thanksを見ると、    
School Food Punishmentや
Head Phones Presidentの名前が…。
1stを聴いていないので比較はできませんが、後半の印象が若干薄い以外はいい作品だと思います。
これが「ポストロック」だと言われれば、なるほどと思います。
アーティスティックです。
ただ個人的にはポップさのあるsfpの
方が好みです。
Perfumeもそうですけど、テクノ等に全く興味のない(一応YMOや電気グルーブ、海外ではunderworld等聴いたけど興味がわかない)私のようなポップ体質の人間にまで聴かせるというのはJ-POP、あるいは日本の音楽の
良さだと思います。
でもいい作品ですね。聴いていてわくわくします。


ポチ #-|2008/06/08(日) 08:00 [ 編集 ]

よさげですね
1stは機会があって購入したのですがかなり気にいってます。2ndもよさげですね。
自分も1stは似たような曲ばかりで通して聞くのはつらいな、と感じてたので楽曲の幅が広がったkacica。かなり気になります。
1stでは「picasso」が一番のお気に入りなので、こういう曲種が増えててくれるとうれしいですね。

それからsfpの1st聞きました。最初はピンと来なかったんですが、あとから効いてくるかんじですね。「close,dawn,back to」「pool」「浮かび上がる」あたりが好きです。
ただ自分が2ndから聞いたせいかバックの音が小さく聞こえてしまって…。1stのポップアート的な音もすごく良いんですが、2ndのほうが好みでした。
バビデブー #-|2008/06/18(水) 16:14 [ 編集 ]

申し訳ありません
>ポチさんへ

お返事遅れてしまい申し訳ありません。

ご指摘されてジャケ見ましたけどびっくりです。HPPとsfpが確かにスペシャルサンクスにありますね。インディーズバンドはお互い協力しないとやっていけない事情がありますからね。他にも全然知らないアーティスト名がいっぱい。

kacicaの今作は確かに後半が少し弱いですね。

kacicaもいいですが、自分もやはりsfpの方が好きです。日本の音楽は非常に幅広くいいのですけど、シーンがイマイチ盛り上がっていないのが残念です。


>バビデブーさんへ

2ndでかなり幅が広がりましたね。その存在感と実力は業界屈指だと思います。1stは同じく「picasso」が良いですね。

sfpに関しては今では1stの方が好きですね。おっしゃるように後から効いてきます。列記された曲はみな最高ですわ。2ndの音圧に比べると確かに1stは薄いですが・・・。
バツ丸 #-|2008/06/20(金) 19:29 [ 編集 ]

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