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映画評「ぼくの彼女はサイボーグ」~「A・I」もビックリの珍作・寄作

・評価:30点
(綾瀬はるかのキュートな魅力に免じてこの点。綾瀬ファンは必見)





<あらすじ>

自分の誕生日に自分で自分にプレゼントを買うようなさびしい大学生ジロー(小出恵介)。2007年の今年もまた、デパートにて自分へのプレゼントを購入した際、不思議にも自分を見つめるキュートな美女(綾瀬はるか)に遭遇する。その後、毎年誕生日に食事をとるレストランにも現れ、散々いろんな食べ物を注文し食べた挙句食い逃げしてしまう。今年も平凡で終わるはずだった誕生日に突如訪れた驚きの出来事の数々。わがままでちょっと暴力的な行動に戸惑い、怒りつつもジローはそんな彼女に惹かれていく・・・。

しかし、幸せの時間は長くは続かない。彼女は意味深な言葉をジローに投げかけ姿を消した・・・。

その1年後の同じ日、去年の彼女がまた来てくれないとはかない想いを馳せつつジローは再び一人だけの誕生日を過ごす。それが通じたのか再び彼女が姿を見せたのであるが・・・。再会に喜んだものの、昨年の彼女とは何かが違っていた・・・。


<感想など>

個々の映画作品に対する個人的評価には当然様々なものがある。「心の名作」「良作」「凡作」「駄作」などといったように・・・。

今作は個人的には間違いなく「駄作」に分類される。だが、駄作ではあるが、同時に「珍作・奇作・迷作」の色合いがきわめて強いと言える。

しかし、今作はあの「プレステージ」と同様、作品に対する批評・批判が即深刻なネタばれに直結するがゆえにそれらが実にやりにくい。上手く作ったものだ。


まあ、やたらと「エヴァ」や「攻殻機動隊」といった日本アニメやエロゲー、「A・I」「ローマの休日」「ターミネーター」といった有名作品からの露骨な拝借・影響と思しき部分が多々見受けられるのはまだ良しとしよう。だが、それを差し引いても今作には観ていてかなり厳しい問題が多い。


まずの大きな問題は、演出、特に「「ラブ・コメディー」である今作において重要なウェイトを占めるギャグ面におけるカルチャーギャップが著しいことだ。冒頭から延々と、全く反省することなく繰り広げられる主人公とヒロインとによる窃盗・無銭飲食・不法侵入・傷害・器物損壊といった犯罪行為や逃走のシークエンスをはじめ、友人男性のヒロインに対する口説き文句・うんこネタ、主人公が飼っているペットを主人公に食わすところ・主人公のゲロ吐きシーンなどはその典型例で、これら場面に面白さや親しみを感じる日本人はほぼ皆無ではないだろうか。男性キャラが漫画チックにヒロインにぶっ飛ばされ壁にめり込む演出も然り。もう、つまらない・酷いの一言しかない。

登場人物皆日本人で舞台も日本であり、主な観客も当然日本人であるからして、これら演出やギャグに関しては今作を作った韓国人監督クァク・ジェヨンの不勉強さを端的に示している。日本のサブカルやオタクカルチャーに詳しいと容易に判断できるのに何故と言ったところだ。とは言え、生まれ育った国の文化の影響を払しょくするのは容易ではないし、映画制作の段階で関係各者が当然想定できることでもあるので、監督以上に日本人制作者や各種関係者らがきちんと吟味して監督に適切な変更を求めるべきであった。


2つ目の大きな問題は、やたらと終盤のモノローグを軸とした種明かしに依存し過ぎで話や映像の流れがかなりいい加減に過ぎることだ。

終盤までは、「サイボーグ綾瀬」によるあまた人々の救出場面と小出演じる主人公との絡みの場面が延々と繰り返されるだけ。終盤において何故これらことが行われたかの一通りの説明・意味付けがされ、実はそれらがその後に展開される話への伏線になっていることも明らかにされるのであるが、そうそう遭遇するはずもない凶悪・悲壮な事件や超絶な天災にやたらと依存したご都合主義的展開が鼻につく。どうにも後だしじゃんけん臭く、各々場面の退屈さや意味不明さ、単調さ具合もあり、多くの人がその場面の意味を理解する前に精神力・忍耐力が尽きてしまうことだろう。その説明・意味付けに関しても、さんざん時間をかけてされた割には内容が大したことはなく・・・。学校立てこもり事件や主人公宅のガラスを割る場面、さらには、何故かはわからないが主人公の「故郷の過去」に行った場面は、その意味をついぞ理解できなかった。


そして極めつけは、今までのべてきたことにも関わるが、主人公を助けるためにサイボーグ
(明らかに人間を模した機械なので厳密にはアンドロイド。サイボーグは体の一部を機械化したもの。「究極超人あ~る」でも書いてあったね。この時点で今作にSF的面白さを求めるのは無理。)

が未来から現在に送られてくる、いわゆる「タイムパラドクス」を扱ったSFラブコメディー作品であるにも関わらず、SF的考証が至極いい加減、どころかそのほとんどを散らかしっぱなしで放置したことにある。問題を詳細に記していけば、それだけでも長期連載できそうなぐらいの量だ。

そもそも、本来はある時点で銃撃を受け不随になってしまう主人公を助けることが、未来の自分が過去の自分にこのサイボーグを送った最たる理由であったはず。そうした挙句の結果が、つまりはタイムトラベルものにつきものの、過去改編による時間の流れのひずみの自己調整・修復により生じたのが、映画予告でもおなじみ「とんでもない大地震」である。どう甘めに推測しても死者は10万人を軽く超えるだろう。映画を作ったのはずっと前ではあるが、中国の大地震の報道が未だ冷めない時期であり且つ東北大地震の時期での公開とは・・・、何ともタイミングが悪過ぎる・・・。

被害者1人(ついでに飲食店で主人公と居合わせた数名)を助けた結果が犠牲者数十万とは・・・。爽快さも減ったくれもない。過去改編により別の災厄が主人公らを襲うのは良いのだが、いくらなんでもこれはない。韓流バカパワー大炸裂である。愛のためなら、愛する二人のためなら、他者が如何に犠牲になろうともお構いなし!! まことブラボーだ。


しかしだ、しかしなんだ!!

そもそもモテない大学生のジロー君のところにサイボーグだけでなく、○○からそのサイボーグの○○を受け継いだ○○が○てしまうとは・・・(ネタばれ防止のため伏せ字ばかりですいません)。過去と未来が連綿と続く「時間」であるとSF的に考察すれば、この○○が○てしまった時点で作中序盤にあるようなジローの老後世界はありえないはず・・・。ということは、2008年時点での災厄ももちろんないわけで・・・。え?だったら???

考えれば考えるほどわけわかめ。完璧な整合性を求めるのは土台無理があるが、もう少し何とかならなかったのか?


だが、こんな有様であってもどこか憎めないのは、ただひたすらに主役を演じた綾瀬はるかの魅力・実力に尽きる。逃走シーンでマネキンに扮したシーンに端的に示しているように、「愛くるしい」の一言に尽きるキュートで思わず頬が緩んでしまう笑顔と肉感的で且つ抜群のスタイルときめ細かく白い肌が、作りもの的「完璧な美貌」を体現している。そもそも監督が綾瀬にほれ込んだだけに、露出過多ないしは体のラインを強調した衣装ややたらと横乳をとらえたショットの執拗な多さなどなど、綾瀬の美しさを過去にない程に完璧にとらえることに成功している。この点に関しては、この監督をいくら賞賛しても仕切れることはない。と言うよりも、ここまでくると監督は映画を撮りたかったのではなく、映画撮影の名目にかこつけてただ綾瀬を撮りたかっただけではとすら思えてくる。いや、そうとしか思えない。
事実、今作、彼女以外の女性キャラがきわめて少なく、また数少ないそれらに関しても吉高由里子を筆頭にエキストラ程度の役割でしかなかったことからも明らかであろう。個人的には、未来の主人公による「過去改編」を妨害するためにどこぞの組織から現在に送り込まれ、徹底的にサイボーグ綾瀬をぶちのめす狂気の新型ロボット役を吉高に演じてほしかった。日本のオタクカルチャーに詳しいのだから、美女ロボット同士のガチンコタイマンを盛り込んで然るべきでしょう。

話がそれてきたので戻すが、しかし、その美しさやスタイルの良さ以上に、豊かな表情を見せながら一方でロボット的ややオーバーで固定的な表情をも見せつける優れた演技力・表現力こそが今作における綾瀬の何よりもあっぱれな点であろう。85年生まれの彼女は、若手女優第一世代としては他者より明らかに出遅れていたが、どうやら今年においてその出遅れを取り戻すどころか下手をすると凌ぎそうな勢いすら感じとれた。Wあおい+堀北・夏帆の4強に次ぐところまで来たと言っても問題ないだろう。少なくとも比較対象とされ続けていた長澤は既に凌駕している。


映画の作りはあまりにお粗末であるが、大長編の「綾瀬PV」「綾瀬プロモーションビデオ」ととらえるのならば、これほど素晴らしい作品はないだろう。今作以上に綾瀬を美しく捉えた作品が今後出てくるとは思えない。何がどうあれ、綾瀬ファンは劇場で観るべし!!
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2008/06/15 01:41|映画評トラックバック:0コメント:0

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